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63章
元魔王様と浮島強化計画 4
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酔って倒れた二人だがシキと雑談をして時間を潰していると数十分くらいで目を覚ました。
「くぅ~、酷い目に遭いました。」
「これがあるので少し苦手なんですよね。」
酔いから回復するのが早いのは人族と違って身体が強い魔族だからだ。
それでも魔王酒を呑むと必ず短時間は酔って倒れてしまうので二人は嫌がっているのである。
「ならばもっと回数を減らせばいいのではないか?魔王酒無しでは我の身が保たないからな。」
魔王酒を使ってくれるのであれば毎日の吸血吸精にも耐えられる。
しかし魔王酒が無ければ倒れるのはジルの方だ。
「悩ましいですね。他の皆が強くなっていく状況で私達だけが置いていかれるのは嫌ですし。」
「そうなんだよねー。」
普段の吸血と吸精でも少しずつ全盛期には近付けている。
しかしその吸った大半は若さを保つ事や普段の戦闘に当てられているので強さの変動は微量だ。
「そもそもお前らは弱くないだろう?」
ジルとシキが言う様にこの二人は現段階でも弱くは無い。
ナキナと同等以上の強さは既に持っている。
「元四天王の名は伊達では無いのです。」
「もう100年近くも前の話しですよ。」
「全盛期ならまだしも、今はあの頃より遥かに弱体化しちゃいましたからね。ジル様とお揃いです。」
ナキナが席を外しているのでさらりとシキが言ったが、二人は元四天王と言う地位にいた魔族の強者だ。
全盛期よりも弱くなったと言ってもその技量までは衰えていない。
「それでも我から定期的に吸っていれば力は蓄えられるだろう?」
「そうかもしれませんね。昔もそうやって力を蓄えて戦っていましたから。でもあの頃と違って今はジル様の負担になるので満足するまでは吸えませんね。」
一応ジルが倒れないくらいにと気遣ってくれていた様だ。
それでも暫く期間を開けていると制御が多少効かなくなって多く吸ってしまうらしい。
「私達の我儘でジル様の負担にはなりたくありません。なので今までよりも少し頻度を上げますが魔王酒を毎回使用すると言う事でお願い出来ませんでしょうか?」
「魔王酒を使用するなら我への負担は大きく減るから構わないぞ。」
二人が強くなるのもジルにとってはプラスだ。
シキの浮島の強化にも繋がるので、魔王酒を使ってくれれば全く問題無い。
「えー、毎回魔王酒を呑むの?」
「嫌ならテスラはやらなければいいです。…毎回ジル様の唇を奪っているのも見ていてムカつきますから。」
レイアが後半の方は誰にも聞こえない様に小声で呟いた。
自分の吸血では効率を考えると位置が悪いので試せた事が無い為密かに羨んでいた。
「それは無しで。私達は二人で最強だったんだから、弱くなるのも強くなるのも一緒ってね。」
「でしたら魔王酒の使用については諦めて下さい。」
「はーい。」
レイアだけが強くなるのはテスラとしては嫌なので渋々魔王酒の使用に頷いていた。
「相変わらず仲が良いのです。」
「双翼の絆だな。」
「双翼か、懐かしいですね。二人でいるとよくそう言われたっけ。」
「右翼のレイア、左翼のテスラとも言われていましたね。ジル様の翼の様にいつも背後を飛んでいましたから。」
双翼や右翼左翼は四天王時代の二人の二つ名である。
魔王ジークルード・フィーデンの側近としてその時代の他種族に広くその名を知られていた。
「懐かしい話しだ。懐かしいと言えば最近もう一つ懐かしい話しを耳にしたぞ。」
「何なのです?」
「豪将レギオンハート、お前達と同じ元四天王だ。」
王都から戻ってくる最中に立ち寄った町で勇者の手記に書いてあった名前だ。
二人と同じ元四天王の地位に付いていた。
「随分と久しぶりに聞きましたね。」
「え?レギオンハートと会ったんですか?」
「いや、会った訳では無い。王都に戻ってくる最中に勇者の手記を見つけて、そこにレギオンハートの名前があったのだ。」
「へぇ~、偶然ってあるんですね。」
本当に偶然であった。
温泉石を欲して依頼を受けていなければ知る事は無かっただろう。
ジルもその名を見て随分と懐かしい気持ちにさせられた。
「そう言えばもう一人の四天王はどうしているんだ?あいつの事だから寿命は無いと思うが。」
「自分の世界である冥府に帰っていると思いますよ。」
「私達と同じくこの世界にいる意味が無くなったと言っていました。」
最後の四天王は武器兵器が大好きな者で、魔族兵器とも言える元魔王の事をとても気に入っていた。
なので魔王がこの世界から消えてレイアやテスラの様にこの世界にいる意味が無くなり冥府へと帰ったらしい。
「まあ、あいつにとっての我は面白い観察対象だっただろうからな。会おうと思えば簡単に会えるし、機会があったら呼び出してみるのもいいかもしれんな。」
前世の配下達の話題に懐かしい気持ちになるジル達であった。
「くぅ~、酷い目に遭いました。」
「これがあるので少し苦手なんですよね。」
酔いから回復するのが早いのは人族と違って身体が強い魔族だからだ。
それでも魔王酒を呑むと必ず短時間は酔って倒れてしまうので二人は嫌がっているのである。
「ならばもっと回数を減らせばいいのではないか?魔王酒無しでは我の身が保たないからな。」
魔王酒を使ってくれるのであれば毎日の吸血吸精にも耐えられる。
しかし魔王酒が無ければ倒れるのはジルの方だ。
「悩ましいですね。他の皆が強くなっていく状況で私達だけが置いていかれるのは嫌ですし。」
「そうなんだよねー。」
普段の吸血と吸精でも少しずつ全盛期には近付けている。
しかしその吸った大半は若さを保つ事や普段の戦闘に当てられているので強さの変動は微量だ。
「そもそもお前らは弱くないだろう?」
ジルとシキが言う様にこの二人は現段階でも弱くは無い。
ナキナと同等以上の強さは既に持っている。
「元四天王の名は伊達では無いのです。」
「もう100年近くも前の話しですよ。」
「全盛期ならまだしも、今はあの頃より遥かに弱体化しちゃいましたからね。ジル様とお揃いです。」
ナキナが席を外しているのでさらりとシキが言ったが、二人は元四天王と言う地位にいた魔族の強者だ。
全盛期よりも弱くなったと言ってもその技量までは衰えていない。
「それでも我から定期的に吸っていれば力は蓄えられるだろう?」
「そうかもしれませんね。昔もそうやって力を蓄えて戦っていましたから。でもあの頃と違って今はジル様の負担になるので満足するまでは吸えませんね。」
一応ジルが倒れないくらいにと気遣ってくれていた様だ。
それでも暫く期間を開けていると制御が多少効かなくなって多く吸ってしまうらしい。
「私達の我儘でジル様の負担にはなりたくありません。なので今までよりも少し頻度を上げますが魔王酒を毎回使用すると言う事でお願い出来ませんでしょうか?」
「魔王酒を使用するなら我への負担は大きく減るから構わないぞ。」
二人が強くなるのもジルにとってはプラスだ。
シキの浮島の強化にも繋がるので、魔王酒を使ってくれれば全く問題無い。
「えー、毎回魔王酒を呑むの?」
「嫌ならテスラはやらなければいいです。…毎回ジル様の唇を奪っているのも見ていてムカつきますから。」
レイアが後半の方は誰にも聞こえない様に小声で呟いた。
自分の吸血では効率を考えると位置が悪いので試せた事が無い為密かに羨んでいた。
「それは無しで。私達は二人で最強だったんだから、弱くなるのも強くなるのも一緒ってね。」
「でしたら魔王酒の使用については諦めて下さい。」
「はーい。」
レイアだけが強くなるのはテスラとしては嫌なので渋々魔王酒の使用に頷いていた。
「相変わらず仲が良いのです。」
「双翼の絆だな。」
「双翼か、懐かしいですね。二人でいるとよくそう言われたっけ。」
「右翼のレイア、左翼のテスラとも言われていましたね。ジル様の翼の様にいつも背後を飛んでいましたから。」
双翼や右翼左翼は四天王時代の二人の二つ名である。
魔王ジークルード・フィーデンの側近としてその時代の他種族に広くその名を知られていた。
「懐かしい話しだ。懐かしいと言えば最近もう一つ懐かしい話しを耳にしたぞ。」
「何なのです?」
「豪将レギオンハート、お前達と同じ元四天王だ。」
王都から戻ってくる最中に立ち寄った町で勇者の手記に書いてあった名前だ。
二人と同じ元四天王の地位に付いていた。
「随分と久しぶりに聞きましたね。」
「え?レギオンハートと会ったんですか?」
「いや、会った訳では無い。王都に戻ってくる最中に勇者の手記を見つけて、そこにレギオンハートの名前があったのだ。」
「へぇ~、偶然ってあるんですね。」
本当に偶然であった。
温泉石を欲して依頼を受けていなければ知る事は無かっただろう。
ジルもその名を見て随分と懐かしい気持ちにさせられた。
「そう言えばもう一人の四天王はどうしているんだ?あいつの事だから寿命は無いと思うが。」
「自分の世界である冥府に帰っていると思いますよ。」
「私達と同じくこの世界にいる意味が無くなったと言っていました。」
最後の四天王は武器兵器が大好きな者で、魔族兵器とも言える元魔王の事をとても気に入っていた。
なので魔王がこの世界から消えてレイアやテスラの様にこの世界にいる意味が無くなり冥府へと帰ったらしい。
「まあ、あいつにとっての我は面白い観察対象だっただろうからな。会おうと思えば簡単に会えるし、機会があったら呼び出してみるのもいいかもしれんな。」
前世の配下達の話題に懐かしい気持ちになるジル達であった。
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