842 / 1,122
97章
元魔王様とレーテルの過去 1
しおりを挟む
タイプEが作れる異世界の料理をシキと堪能していると食事処にレーテルとフォルトゥナがやってきた。
「はぁ~、やってらんないわ。」
「ジル様、今戻りました。」
「帰ったか。」
「お疲れなのです。」
レーテルがテーブルに疲れ切った様子で突っ伏してフォルトゥナも椅子に座る。
「その様子だと大した成果は得られなかった感じか?」
「まあね。簡単にレテルシエルの情報に辿り着けるとは思ってないけど、ドラゴンの目撃情報を見つけるのすら難航気味だわ。」
ドラゴン種ですら実際に目にする事は殆ど無い。
その中でも原初の龍を見つけられる確率は極めて低いだろう。
「セダンの領地を方々駆け回ったんですけどね。やはりSランクの魔物、そう簡単には見つかりません。」
「それで断念して戻ってきた訳か。」
「諦めてはいないけどね。」
レテルシエルは何が何でも見つける。
その為に邪神にまで頼ろうとしたのだ。
諦めると言う考えは全く無い。
「一先ずお酒でも飲んでいないとやってられないわ。何か甘いお酒とおつまみを貰えるかしら?」
「僕にも同じ物をお願いします。」
「畏まりました。」
早速タイプEに注文をしている二人。
新しい住人となったタイプEだが受け入れられるのが早い。
他のメイドゴーレム達で見慣れていると言うのもあるのだろう。
そこからは皆で乾杯して近況の話し合いをした。
邪神教を抜けてからのレーテルは特に問題を起こす事も無く、相変わらずレテルシエル探しに奔走している様だ。
「って事で無駄足に終わったって訳。」
「村人だとドラゴンとワイバーンの区別も付かないみたいですね。」
少し前にドラゴンの目撃情報があった場所へ向かった時の話しだ。
村人がドラゴンだと騒いでいたので急いで向かってみれば普通のワイバーンで肩を落としたらしい。
「だがレーテル、ここで一つ朗報だ。」
「朗報?」
「ナキナが帰還した。前にテルイゾラで話したのを覚えているな?」
レーテルを邪神教から抜けさせて仲間にした時に話したレテルシエルを探す為の重要な人物になり得るスキル持ち。
そのナキナが帰還したので本格的な調査が始められる。
「過去を視る事の出来るスキル持ちね!待っていたのよ!」
「おおお!それなら痕跡探しも捗りますね!」
ナキナの帰還に二人が喜びの声を上げる。
正直当ても無く探し回るのに限界を感じていたのだ。
「こうしてはいられないわ!早くその人のところに案内して!」
「落ち着け。ナキナは帰ってきたばかりで温泉に入ってゆっくりしているところだ。お前が急ぎたい気持ちも分かるが明日にしてやれ。」
レーテルが急いで向かおうとするがナキナは帰ってきたばかりだ。
それにレーテルやフォルトゥナも疲れている筈なので今日はゆっくり休息を取る方がいいだろう。
「明日ね?まあ、いいわ。私も探し回って疲れていたところだし。」
「え?もう明日から再開するんですか?少しは浮島でゆっくりしましょうよ。」
せっかく帰ってきたのにまた直ぐに探すのは大変だ。
フォルトゥナとしては暫く浮島でゆっくりしていきたいのだろう。
「別にフォルトゥナはこのまま残ればいいじゃない。私は探しに行くけどね。」
「えー、そんな冷たい事を言わないで下さいよレーテルさん。」
「あーもう!くっ付いてくるなっての!」
抱き付こうとするフォルトゥナの顔を手で押し返している。
レーテルからはそこまで嫌がっている感じはしないが今はお酒やおつまみの方が大事なのだ。
「随分と仲良くなったな。」
「フォルトゥナの気持ちを無碍にしない様にしてくれているのです。護衛をしてくれているから恩を感じているみたいなのです。」
テルイゾラにてレーテルはフォルトゥナの実力を実際に目にしているので疑いようも無い。
常に護衛として側に付いてくれているからこそ安心して捜索も出来ている。
レーテルとしても感謝はしているのだ。
「監視役でもあるのだが関係が良好なのは良い事だ。」
「監視の役目を果たせているかは怪しいのです。」
フォルトゥナの様子を見ていれば不安に思う気持ちも分かる。
レーテルと良好な関係を築く事しか頭に無い様にも見えるからだ。
「まあ、裏切る様な事にならなければ多少の問題は構わん。危険に巻き込まれてもフォルトゥナがいれば問題は無いだろうしな。」
「確かになのです。」
前世の頃も真契約をしていたシキはフォルトゥナの事も知っている。
実力だけならば現在のジルと同じくらい頼りになる存在なのだ。
「よーし!明日からは本格的な捜索が始められるし今日は呑みまくるわよ!」
「おー!」
レーテルとフォルトゥナがお酒を呑みながら上機嫌に言う。
「盛り上がってるところを悪いがレーテルには聞きたい事がある。」
「聞きたい事?」
「まだ詳しく邪神教に付いての話しを聞かせてもらっていなかったからな。知っている情報を提供してもらうぞ。」
レテルシエルを探す協力をする代わりに先に邪神教の情報を詳しく聞かせてもらう事にした。
「はぁ~、やってらんないわ。」
「ジル様、今戻りました。」
「帰ったか。」
「お疲れなのです。」
レーテルがテーブルに疲れ切った様子で突っ伏してフォルトゥナも椅子に座る。
「その様子だと大した成果は得られなかった感じか?」
「まあね。簡単にレテルシエルの情報に辿り着けるとは思ってないけど、ドラゴンの目撃情報を見つけるのすら難航気味だわ。」
ドラゴン種ですら実際に目にする事は殆ど無い。
その中でも原初の龍を見つけられる確率は極めて低いだろう。
「セダンの領地を方々駆け回ったんですけどね。やはりSランクの魔物、そう簡単には見つかりません。」
「それで断念して戻ってきた訳か。」
「諦めてはいないけどね。」
レテルシエルは何が何でも見つける。
その為に邪神にまで頼ろうとしたのだ。
諦めると言う考えは全く無い。
「一先ずお酒でも飲んでいないとやってられないわ。何か甘いお酒とおつまみを貰えるかしら?」
「僕にも同じ物をお願いします。」
「畏まりました。」
早速タイプEに注文をしている二人。
新しい住人となったタイプEだが受け入れられるのが早い。
他のメイドゴーレム達で見慣れていると言うのもあるのだろう。
そこからは皆で乾杯して近況の話し合いをした。
邪神教を抜けてからのレーテルは特に問題を起こす事も無く、相変わらずレテルシエル探しに奔走している様だ。
「って事で無駄足に終わったって訳。」
「村人だとドラゴンとワイバーンの区別も付かないみたいですね。」
少し前にドラゴンの目撃情報があった場所へ向かった時の話しだ。
村人がドラゴンだと騒いでいたので急いで向かってみれば普通のワイバーンで肩を落としたらしい。
「だがレーテル、ここで一つ朗報だ。」
「朗報?」
「ナキナが帰還した。前にテルイゾラで話したのを覚えているな?」
レーテルを邪神教から抜けさせて仲間にした時に話したレテルシエルを探す為の重要な人物になり得るスキル持ち。
そのナキナが帰還したので本格的な調査が始められる。
「過去を視る事の出来るスキル持ちね!待っていたのよ!」
「おおお!それなら痕跡探しも捗りますね!」
ナキナの帰還に二人が喜びの声を上げる。
正直当ても無く探し回るのに限界を感じていたのだ。
「こうしてはいられないわ!早くその人のところに案内して!」
「落ち着け。ナキナは帰ってきたばかりで温泉に入ってゆっくりしているところだ。お前が急ぎたい気持ちも分かるが明日にしてやれ。」
レーテルが急いで向かおうとするがナキナは帰ってきたばかりだ。
それにレーテルやフォルトゥナも疲れている筈なので今日はゆっくり休息を取る方がいいだろう。
「明日ね?まあ、いいわ。私も探し回って疲れていたところだし。」
「え?もう明日から再開するんですか?少しは浮島でゆっくりしましょうよ。」
せっかく帰ってきたのにまた直ぐに探すのは大変だ。
フォルトゥナとしては暫く浮島でゆっくりしていきたいのだろう。
「別にフォルトゥナはこのまま残ればいいじゃない。私は探しに行くけどね。」
「えー、そんな冷たい事を言わないで下さいよレーテルさん。」
「あーもう!くっ付いてくるなっての!」
抱き付こうとするフォルトゥナの顔を手で押し返している。
レーテルからはそこまで嫌がっている感じはしないが今はお酒やおつまみの方が大事なのだ。
「随分と仲良くなったな。」
「フォルトゥナの気持ちを無碍にしない様にしてくれているのです。護衛をしてくれているから恩を感じているみたいなのです。」
テルイゾラにてレーテルはフォルトゥナの実力を実際に目にしているので疑いようも無い。
常に護衛として側に付いてくれているからこそ安心して捜索も出来ている。
レーテルとしても感謝はしているのだ。
「監視役でもあるのだが関係が良好なのは良い事だ。」
「監視の役目を果たせているかは怪しいのです。」
フォルトゥナの様子を見ていれば不安に思う気持ちも分かる。
レーテルと良好な関係を築く事しか頭に無い様にも見えるからだ。
「まあ、裏切る様な事にならなければ多少の問題は構わん。危険に巻き込まれてもフォルトゥナがいれば問題は無いだろうしな。」
「確かになのです。」
前世の頃も真契約をしていたシキはフォルトゥナの事も知っている。
実力だけならば現在のジルと同じくらい頼りになる存在なのだ。
「よーし!明日からは本格的な捜索が始められるし今日は呑みまくるわよ!」
「おー!」
レーテルとフォルトゥナがお酒を呑みながら上機嫌に言う。
「盛り上がってるところを悪いがレーテルには聞きたい事がある。」
「聞きたい事?」
「まだ詳しく邪神教に付いての話しを聞かせてもらっていなかったからな。知っている情報を提供してもらうぞ。」
レテルシエルを探す協力をする代わりに先に邪神教の情報を詳しく聞かせてもらう事にした。
5
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる