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99章
元魔王様と龍人族の里 10
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リーの言葉を聞いた龍人族達は驚きの表情となる。
「そ、それはつまりリー様のお力を使った上での判断と言う事ですか?」
「はい、その通りです。」
一人の龍人族が尋ねるとリーがしっかりと頷く。
すると先程まで表立って反抗的だった態度が静まっていく。
「どうやら皆さん納得してくれた様ですね。」
辺りを見回してリーがにっこりと微笑む。
そして心の中では戦いにならなくて済んだ事に安堵していた。
「族長よりも信頼されていると言う事か。」
「言ってくれるな。リーの精霊としての力は皆も知っていると言う事だ。」
「はい、グルーシスが信頼されていないと言う訳ではありませんよ。」
精霊の中にはシキの完全記憶能力の様な特殊な力を有している者もいる。
リーもその類いの精霊なのかもしれない。
「それじゃあ俺の家に向かうか。」
龍人族達に見守られながらグルーシスの案内で里の中を進んでいく。
先程までの敵意や殺意は落ち着いているが、何か変な事をすれば直ぐにでも攻撃すると言った目が向けられている。
「ここだ。」
「さすがは族長の家ね。」
「他と比べても大きいですね。」
貴族が住む様な屋敷とまではいかないが、グルーシスの家は里の中でも一番大きい。
「基本的に客人が来た時は俺の家で話したり持て成したりしてるからな。」
扉を開けて中に入る。
グルーシス以外に人はおらず、リーと二人で暮らしているらしい。
「お茶をどうぞ。」
部屋に案内されたジル達の下にリーが自分の背丈と同じ大きさの湯呑みを幾つも周りに浮かせながらやってきた。
それを器用に全員の前に置いていく。
「それって重力魔法?」
「はい、これは精霊としての力では無く魔法適性によるものです。私は何種類か魔法適性がありますので。」
「へぇ、魔法が使えないシキとは違うのね。」
シキは魔法適性を持っていないので魔法を使う事が出来無い。
なのでルルネットの中では魔法を使う精霊と言うのは初めて見る事になる。
「それは精霊によりけりですね。私の様な者もいればシキの様な者もいます。」
精霊と一言で言っても様々な者がいるのだ。
むしろシキの様な精霊の方が少ないだろう。
「さて、一先ず話し合いといくか。何か聞きたい事があって尋ねてきたみたいだが?」
グルーシスも着席してジル達の目的に付いて尋ねてくる。
「ああ、我らがこうして旅をしている目的だな。」
「その目的は私のもので、皆はそれに協力してくれているの。そしてこの里も少なからず関係しているわ。私が探している嵐龍レテルシエルに付いて、知っている情報を教えてちょうだい。」
やっと龍人族であるグルーシスとの話し合いの場を設ける事が出来た。
なのでレーテルは一番聞きたい情報を早速グルーシスに尋ねる。
「何?嵐龍だと?」
「ここでその話しが出てきますか。」
グルーシスとリーは少し驚いた様な反応を見せる。
レテルシエルに関して確実に何かしらの情報は持っている様だ。
「先ず始めにそもそも俺達が知っているのを分かっている様な口振りだがそれは何故だ?」
グルーシスが怪しむ様な視線を向けてくる。
それと同時に解答次第ではジル達であっても容赦しないと言った雰囲気まで感じられる。
「妾の持つスキルで知ったのじゃ。」
「どんなスキルか尋ねても?」
「構わぬぞ。過去を視る事が出来るスキルで、一年と少し前にこの集落に降り立つ嵐龍を視ておる。」
グルーシス達にどうしても話しを聞きたいと思っているのもレテルシエルが里の中に降り立ってしまったからだ。
岩壁を飛び越えてくれていればここまで固執していない。
「にわかには信じ難いスキルだな。」
「いえ、鬼人族の中の一部が特殊なスキルを持つと言うのを聞いた事があります。おそらくその類いでしょう。」
グルーシスは疑っていたがリーには心当たりがあった様だ。
鬼人族の特殊なスキルに付いて聞き覚えがあったらしく、ナキナはその言葉に大きく頷いている。
「と言う事は当時を視たと言うのも本当の事だと?」
「おそらくは。時期的にもそちらの方が言った辺りで間違い無いと思います。当時に見た訳で無いのであればスキルによる可能性も否定は出来ません。」
「分かった、一先ず信じるとしよう。そして確かに嵐龍レテルシエル様はこの里を訪れた事がある。」
グルーシスとリーはレテルシエルが里を訪れた事を認めてくれた。
「里を訪れた理由は?今はどうしてるの?」
「まあ待て、それを話す前に確認しておかなければならない事がある。」
レーテルが前のめりに次々と質問しようとしたがグルーシスが手を前に出して制する。
「何かしら?」
「レテルシエル様を探す目的は何だ?それ次第では俺は話す事を拒否させてもらう。」
グルーシスが真剣な表情でレーテルを見ながらそう口にした。
「そ、それはつまりリー様のお力を使った上での判断と言う事ですか?」
「はい、その通りです。」
一人の龍人族が尋ねるとリーがしっかりと頷く。
すると先程まで表立って反抗的だった態度が静まっていく。
「どうやら皆さん納得してくれた様ですね。」
辺りを見回してリーがにっこりと微笑む。
そして心の中では戦いにならなくて済んだ事に安堵していた。
「族長よりも信頼されていると言う事か。」
「言ってくれるな。リーの精霊としての力は皆も知っていると言う事だ。」
「はい、グルーシスが信頼されていないと言う訳ではありませんよ。」
精霊の中にはシキの完全記憶能力の様な特殊な力を有している者もいる。
リーもその類いの精霊なのかもしれない。
「それじゃあ俺の家に向かうか。」
龍人族達に見守られながらグルーシスの案内で里の中を進んでいく。
先程までの敵意や殺意は落ち着いているが、何か変な事をすれば直ぐにでも攻撃すると言った目が向けられている。
「ここだ。」
「さすがは族長の家ね。」
「他と比べても大きいですね。」
貴族が住む様な屋敷とまではいかないが、グルーシスの家は里の中でも一番大きい。
「基本的に客人が来た時は俺の家で話したり持て成したりしてるからな。」
扉を開けて中に入る。
グルーシス以外に人はおらず、リーと二人で暮らしているらしい。
「お茶をどうぞ。」
部屋に案内されたジル達の下にリーが自分の背丈と同じ大きさの湯呑みを幾つも周りに浮かせながらやってきた。
それを器用に全員の前に置いていく。
「それって重力魔法?」
「はい、これは精霊としての力では無く魔法適性によるものです。私は何種類か魔法適性がありますので。」
「へぇ、魔法が使えないシキとは違うのね。」
シキは魔法適性を持っていないので魔法を使う事が出来無い。
なのでルルネットの中では魔法を使う精霊と言うのは初めて見る事になる。
「それは精霊によりけりですね。私の様な者もいればシキの様な者もいます。」
精霊と一言で言っても様々な者がいるのだ。
むしろシキの様な精霊の方が少ないだろう。
「さて、一先ず話し合いといくか。何か聞きたい事があって尋ねてきたみたいだが?」
グルーシスも着席してジル達の目的に付いて尋ねてくる。
「ああ、我らがこうして旅をしている目的だな。」
「その目的は私のもので、皆はそれに協力してくれているの。そしてこの里も少なからず関係しているわ。私が探している嵐龍レテルシエルに付いて、知っている情報を教えてちょうだい。」
やっと龍人族であるグルーシスとの話し合いの場を設ける事が出来た。
なのでレーテルは一番聞きたい情報を早速グルーシスに尋ねる。
「何?嵐龍だと?」
「ここでその話しが出てきますか。」
グルーシスとリーは少し驚いた様な反応を見せる。
レテルシエルに関して確実に何かしらの情報は持っている様だ。
「先ず始めにそもそも俺達が知っているのを分かっている様な口振りだがそれは何故だ?」
グルーシスが怪しむ様な視線を向けてくる。
それと同時に解答次第ではジル達であっても容赦しないと言った雰囲気まで感じられる。
「妾の持つスキルで知ったのじゃ。」
「どんなスキルか尋ねても?」
「構わぬぞ。過去を視る事が出来るスキルで、一年と少し前にこの集落に降り立つ嵐龍を視ておる。」
グルーシス達にどうしても話しを聞きたいと思っているのもレテルシエルが里の中に降り立ってしまったからだ。
岩壁を飛び越えてくれていればここまで固執していない。
「にわかには信じ難いスキルだな。」
「いえ、鬼人族の中の一部が特殊なスキルを持つと言うのを聞いた事があります。おそらくその類いでしょう。」
グルーシスは疑っていたがリーには心当たりがあった様だ。
鬼人族の特殊なスキルに付いて聞き覚えがあったらしく、ナキナはその言葉に大きく頷いている。
「と言う事は当時を視たと言うのも本当の事だと?」
「おそらくは。時期的にもそちらの方が言った辺りで間違い無いと思います。当時に見た訳で無いのであればスキルによる可能性も否定は出来ません。」
「分かった、一先ず信じるとしよう。そして確かに嵐龍レテルシエル様はこの里を訪れた事がある。」
グルーシスとリーはレテルシエルが里を訪れた事を認めてくれた。
「里を訪れた理由は?今はどうしてるの?」
「まあ待て、それを話す前に確認しておかなければならない事がある。」
レーテルが前のめりに次々と質問しようとしたがグルーシスが手を前に出して制する。
「何かしら?」
「レテルシエル様を探す目的は何だ?それ次第では俺は話す事を拒否させてもらう。」
グルーシスが真剣な表情でレーテルを見ながらそう口にした。
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