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104章
元魔王様と王子の忙しい休日 5
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死の谷は落下死の危険性がある為、周囲は立ち入り禁止区域に指定されていた。
それがオークの繁殖を許す事となり、誰にも気付かれずにここまでの規模になったのだろうとジルは予想した。
「場所が死の谷の底でまだよかったな。地上付近だったのなら街道利用者は根こそぎ行方不明になっていたかもしれん。」
これだけの規模はジルも見た事が無い。
被害が少なく済んだのは運が良かった。
「だが早急に対処する必要があるのは変わらないな。上位種や統率個体の数も凄まじかった。」
先程倒したオークジェネラルの様な統率個体が山の様にいた。
解き放たれればバフの掛かったオークに皆苦戦して手が付けられない大惨事となるだろう。
ジルはこの事を伝える為に空間把握で二人を探す。
「エト達はあっちか。ん?交戦中ではないか。」
助けを呼ばれてはいないので危険と言う訳では無さそうだが戦っている様だ。
「はあっ!」
「操剣!」
「キシ…。」
エトワールの振るう剣とソートの操る剣に斬られて魔物が息絶える。
「ふぅ。エトワール殿下、お疲れ様です。」
「うむ、助かったぞソート。」
倒した魔物が高ランクだったのでソートがいなければ無傷で倒すのは難しかったかもしれない。
「こんな高ランクの魔物までいるとは思いませんでした。」
「グレートマンティスはオークを好物としている。それも関係しているかもしれないな。」
「成る程。」
オークが頻繁に出現する様になって高ランクの魔物が寄ってきている可能性がある。
街道が近いのでオークだけで無く危険な魔物も排除しておきたい。
「無事だったか?」
「ジルか。ソートのおかげでこの通りだ。」
「いえ、エトワール殿下のお力ですよ。」
どちらも戦闘能力はそれなりに高い。
そう簡単にやられたりはしないだろう。
「こいつ以外にも何体か魔物と遭遇したがオークを好む魔物が多いと感じた。オークの集落があるからか、そう言った魔物も住み着いている様だな。」
「ふむ、魔物同士の食物連鎖か。」
珍しい事では無い。
魔物も生きる為には他者を食べる。
自分よりも弱い魔物を食べるのは自然な事だ。
「オークを食べると言う事はオークよりも高ランクの魔物が多いと言う事になります。グレートマンティスはCランクの中でも上位の魔物。早いところ集落を見つけて対処しなければいけませんね。」
「うむ、先程通ってきた街道は商人もよく利用する。物流が滞るのは王都にとっても痛いからな。」
オークの集落があり続ければ王都にも少なくない影響が出てくる。
今はまだ軽微だが段々と大きくなってくるだろう。
「そのオークの件で進展だ。怪しい洞窟を発見したから入ってみないかと言う相談をしに来た。」
「洞窟?」
「オークが中から出てきてな。もしかすれば死の谷へと繋がっているのかもしれない。」
実際には空間把握で見つけただけで洞窟の入り口もオークの出入りも見ていない。
しかし火魔法以外が使える事は話していないので、そう言う事にしておいたのだ。
「でかしたぞジル。これで死の谷へと安全に降りられるかもしれん。」
状況の進展に嬉しそうな表情をするエトワール。
逆にソートは難しそうな表情をしている。
「ですがその洞窟はオークも利用しているのですよね?狭い洞窟内での交戦はこちらにも危険があります。」
集落発見の為に進みたいところだがエトワールの安全が第一だ。
危険かもしれない洞窟の中を進ませたくないのだろう。
「そこは我が先導しよう。お前達は後を付いてくればいい。」
「いいのか?ジルだけ負担が大きいが。」
「これは街道利用者にも危険が及ぶ程の案件だろう?解決すれば王子から褒賞が出るかもしれないではないか。」
「はっはっは、それはそうだな。冒険者としての依頼では無いが個人的に出してもいいだろう。私の休日に付き合わせる事になったしな。」
ジルの発言に愉快そうにエトワールが笑っている。
ジルが普段から嫌っている面倒事に発展しそうになっても付き合ってくれているのだから、それくらい出してやりたい。
「と言うか普段から休日でも仕事の様な事をしているのか?」
「これは趣味も兼ねているがな。普段から書類仕事ばかりで身体を動かす事が少ない分、こう言った事で身体を動かしているのだ。」
仕事であり趣味でもある。
エトワールとしてはそれ程苦でも無い様子だ。
「騎士団に任せて頂ければいいのですが、エトワール殿下は進んで行ってしまいますからね。」
「まあ、本人が望んでいるのだからいいだろう。しっかり守ってやれ副団長。」
「そのつもりです。」
「ではジルが見つけたと言う洞窟へ向かうぞ。」
ジル達は死の谷の底へと続く洞窟に向かった。
それがオークの繁殖を許す事となり、誰にも気付かれずにここまでの規模になったのだろうとジルは予想した。
「場所が死の谷の底でまだよかったな。地上付近だったのなら街道利用者は根こそぎ行方不明になっていたかもしれん。」
これだけの規模はジルも見た事が無い。
被害が少なく済んだのは運が良かった。
「だが早急に対処する必要があるのは変わらないな。上位種や統率個体の数も凄まじかった。」
先程倒したオークジェネラルの様な統率個体が山の様にいた。
解き放たれればバフの掛かったオークに皆苦戦して手が付けられない大惨事となるだろう。
ジルはこの事を伝える為に空間把握で二人を探す。
「エト達はあっちか。ん?交戦中ではないか。」
助けを呼ばれてはいないので危険と言う訳では無さそうだが戦っている様だ。
「はあっ!」
「操剣!」
「キシ…。」
エトワールの振るう剣とソートの操る剣に斬られて魔物が息絶える。
「ふぅ。エトワール殿下、お疲れ様です。」
「うむ、助かったぞソート。」
倒した魔物が高ランクだったのでソートがいなければ無傷で倒すのは難しかったかもしれない。
「こんな高ランクの魔物までいるとは思いませんでした。」
「グレートマンティスはオークを好物としている。それも関係しているかもしれないな。」
「成る程。」
オークが頻繁に出現する様になって高ランクの魔物が寄ってきている可能性がある。
街道が近いのでオークだけで無く危険な魔物も排除しておきたい。
「無事だったか?」
「ジルか。ソートのおかげでこの通りだ。」
「いえ、エトワール殿下のお力ですよ。」
どちらも戦闘能力はそれなりに高い。
そう簡単にやられたりはしないだろう。
「こいつ以外にも何体か魔物と遭遇したがオークを好む魔物が多いと感じた。オークの集落があるからか、そう言った魔物も住み着いている様だな。」
「ふむ、魔物同士の食物連鎖か。」
珍しい事では無い。
魔物も生きる為には他者を食べる。
自分よりも弱い魔物を食べるのは自然な事だ。
「オークを食べると言う事はオークよりも高ランクの魔物が多いと言う事になります。グレートマンティスはCランクの中でも上位の魔物。早いところ集落を見つけて対処しなければいけませんね。」
「うむ、先程通ってきた街道は商人もよく利用する。物流が滞るのは王都にとっても痛いからな。」
オークの集落があり続ければ王都にも少なくない影響が出てくる。
今はまだ軽微だが段々と大きくなってくるだろう。
「そのオークの件で進展だ。怪しい洞窟を発見したから入ってみないかと言う相談をしに来た。」
「洞窟?」
「オークが中から出てきてな。もしかすれば死の谷へと繋がっているのかもしれない。」
実際には空間把握で見つけただけで洞窟の入り口もオークの出入りも見ていない。
しかし火魔法以外が使える事は話していないので、そう言う事にしておいたのだ。
「でかしたぞジル。これで死の谷へと安全に降りられるかもしれん。」
状況の進展に嬉しそうな表情をするエトワール。
逆にソートは難しそうな表情をしている。
「ですがその洞窟はオークも利用しているのですよね?狭い洞窟内での交戦はこちらにも危険があります。」
集落発見の為に進みたいところだがエトワールの安全が第一だ。
危険かもしれない洞窟の中を進ませたくないのだろう。
「そこは我が先導しよう。お前達は後を付いてくればいい。」
「いいのか?ジルだけ負担が大きいが。」
「これは街道利用者にも危険が及ぶ程の案件だろう?解決すれば王子から褒賞が出るかもしれないではないか。」
「はっはっは、それはそうだな。冒険者としての依頼では無いが個人的に出してもいいだろう。私の休日に付き合わせる事になったしな。」
ジルの発言に愉快そうにエトワールが笑っている。
ジルが普段から嫌っている面倒事に発展しそうになっても付き合ってくれているのだから、それくらい出してやりたい。
「と言うか普段から休日でも仕事の様な事をしているのか?」
「これは趣味も兼ねているがな。普段から書類仕事ばかりで身体を動かす事が少ない分、こう言った事で身体を動かしているのだ。」
仕事であり趣味でもある。
エトワールとしてはそれ程苦でも無い様子だ。
「騎士団に任せて頂ければいいのですが、エトワール殿下は進んで行ってしまいますからね。」
「まあ、本人が望んでいるのだからいいだろう。しっかり守ってやれ副団長。」
「そのつもりです。」
「ではジルが見つけたと言う洞窟へ向かうぞ。」
ジル達は死の谷の底へと続く洞窟に向かった。
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