乙女は野獣にたべられたい。

桜月みやこ

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本編

10. 乙女は野獣にたべられる。2 *

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フェリクスの手がリィナの胸元のリボンをほどいて、無骨そうな手が意外と器用にボタンをするすると外していく。
そしてリィナのドレスの胸元を寛げると、ふとフェリクスの手が止まる。

「あー……そうだよなぁ……」

頭を掻いて、フェリクスがリィナを抱き起す。

「フェリクス様……?」
「脱がしにくい」

言いながら、フェリクスはくるりとリィナの身体の向きを反転させた。
フェリクスに背中を向ける事になって、リィナは訳が分からずに首だけで振り返る。

と、するりとドレスの肩が落とされて、そこでやっとリィナは自身が纏っている下着コルセットの存在に気付いた。

「あ、す……すみません……」
「引き千切りそうでこえーな、これ……」

不安そうな声の後に、背中側の紐が解かれてコルセットが緩められる。
リィナは前面のホックを外して自分でコルセットを取り去ると、少し迷ってから床に落とした。

フェリクスはそのままリィナを膝立たせると、腰に引っかかっていたドレスとパニエを落として、そしてそこから引き抜く様にリィナの身体を持ち上げると自分の膝の上に座らせる。
抜け殻のようになったドレスとパニエは、フェリクスによってばさりと床に落とされた。

「何か……雰囲気壊れちまったな」

フェリクスがおかしそうに笑って、目の前のリィナのうなじに唇を落とす。

「っ……す、すみません……」

真っ赤になって顔を覆っているリィナの耳朶を食むと、ひゃっと小さな悲鳴が上がる。

「まぁ、まだ外は明るいし……普通はこんな時間に脱がねーもんな?」

フェリクスの手が伸びて来て、リィナの胸を包み込む。

「確かに、大きめだな……良いサイズだ」

丁度すっぽりと自分の掌に収まっているリィナの胸を、フェリクスがゆっくりと下から持ち上げる様にして揉むと、リィナの肩が跳ねた。
フェリクスは胸の頂きをくるりと撫でる。

「あっ……」

既に固くなっていたそこを刺激されて、リィナの口から吐息のような声が漏れる。
フェリクスはくるくると両方の頂きを撫でて、そして先端をきゅっと抓む。

「あんっ……!」

仰け反ったリィナの頭が、こつんとフェリクスの肩にあたる。
そのままコリコリと先端を捏ねれば、リィナの口から甘い声が漏れた。

乳房を揉んで、先端を撫でて、捏ねて、時折きゅっと抓んでやると、リィナの身体が小さく跳ねる。

「あ……あんっ……むね……いや、です……へん……」
「変じゃなくて……"気持ち良い" だろ?」
「で、でも……むずむずします……だめ……だめ、ふぇりくすさま……」

フェリクスはリィナの胸をいじりながら、目の前の細いうなじを吸って、肩へと唇を滑らせる。
そして肩に軽く歯を立てれば、悲鳴のような小さな声を上げて身を捩る。
フェリクスの膝の上から逃げようとするリィナの腹に腕を回してその動きを止めると、リィナの身体を抱き上げてくるんと向きを変えさせる。

「あ、や……だめ……」

対面になった事で、リィナの胸がフェリクスの眼前に晒される。
慌てて腕で隠そうとするリィナよりも早く、フェリクスは胸の頂きに舌を這わせた。

「ふぁっ……!やっ……なめ……なめ、ないでくださ……だめぇ……!」

反対側の胸を指でいじりながら、舌で頂きをくるりと一周して、そして先端を舐めて、吸う。

「あぁっ……んっ………だめ……へん、なの……おなか の、した……っ」

フェリクスの足の間で膝立たされているリィナの腰が揺れたけれど、フェリクスは胸を責める事をやめない。
フェリクスの肩に置かれている手に、ぎゅっと力が籠る。
反対側の胸もたっぷりと舌で味わって、かりっと軽く歯を立てると、ビクンっとリィナの背が大きく反った。
無防備に晒された白い喉に噛み付くようにキスをして、そこから鎖骨まで、舌を這わせる。

「ふぇりくすさまっ……なんか…でちゃ…ぃ…ます……」
「これの事か?」

リィナの足の付け根、リィナの身を護っている最後の1枚の隙間から、フェリクスは指を差し入れる。
リィナの秘裂を撫でるように指を滑らせれば、既にそこはたっぷりと濡れていて、くちゅりと水音が響いた。

「初めてのくせに、もうこんなにしてんのか?」

フェリクスの指の動きに合わせて、くちゅくちゅと響く水音にリィナがいやいやをする様に首を振る。

「いや……はずかしい………」
「だが、こうされたかったんだろ?」
「だって、こんな音…するなんて……」
「あぁ……その小説とやらでどんなお綺麗な書き方してるかしらねーが、この程度で恥ずかしがってちゃ最後までできねーぞ」

可笑しそうに笑ったフェリクスに、リィナはふぇっ?と瞳を潤ませた。

フェリクスはリィナの最後の1枚、両腰で結われている紐をするりと解いて下着を剥ぎ取ると、それもぽいと床に放った。



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