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本編
12. 乙女は野獣にたべられる。4 **
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「爪立てても、肩噛んでも良いからな」
そんな事を言われて、リィナはよく分からないまま、もう一度頷く。
「いくぞ」
短くそう言って、リィナが返事をする前に、フェリクスは一気にリィナの最奥へと腰を打ち付けた。
「ひっ!? あぁ─────っ!!」
自分の中からぶつんっと音が聞こえた気がして、同時に激しい、とても言い表せない程の痛みに襲われて、リィナの背中が大きく反る。
「ふっ…あ……ぅ……」
痛みのせいかガクガクと震えているリィナの腰を支えて、フェリクスはぼろぼろと零れた涙で濡れているリィナの頬を撫でる。
「リィナ」
頬に口付けて、目尻の涙を舌で掬い取る。
「うっ……ふ……」
浅く息を継いでいるリィナの背をとんとんと叩く。
「リィナ、大きく息をしろ。ほら、吸って──」
言われるがまま、リィナは必死に息を吸って、
「吐く」
ふーーっと、震える息を吐きだす。
「そのまま、続けろ」
とん、とん、と呼吸のタイミングで背中を叩くフェリクスの手に合わせて、リィナはゆっくりと呼吸を繰り返す。
「──落ち着いたか?」
暫く黙ってリィナの背を叩いていたフェリクスが、リィナが落ち着いたのを見計らってそう声をかけてくる。
リィナは小さく頷いて、そして「うそつき」と小さく呟いた。
「すごく、痛い……です」
今もリィナの中をぎゅうぎゅうと埋め尽くしているフェリクスのそれに、リィナの入口が、膣内が、悲鳴を上げている。
動かれたらまた痛くて泣いてしまうだろうと、リィナは想像だけで泣きそうになって、ふにゃりと眉を下げた。
「痛くない、とは言ってないだろ」
「でも、だって……すぐ済むって……」
もう一度うそつき、と言われて、フェリクスは大人しくすまん、とリィナの身体を抱き締める。
「んんっ……」
けれどフェリクスのその動きでずずっと僅かに擦られて、リィナの口から苦しそうな声が漏れる。
「だめ、うごかないでくださ……」
ぽろりと零れたリィナの涙に、フェリクスはじゃあこうするか、とゆっくりと身体を揺する。
抽挿ではなく、身体ごとゆるゆると揺らされて、身構えたような痛みには襲われずにリィナはほっとフェリクスに身体を委ねる。
「怒んなよ」
ぼそりとフェリクスに言われて、リィナは僅かに首を傾げる。
「リィナの膣内、すげぇキツくて……悦い」
「わ……わたし、は……」
「辛いんだろ。まぁこればっかりは慣れるしかねーからなぁ…」
ゆるゆると身体を揺すっていたフェリクスが、ふとその動きを止める。
僅かにずれた身体の動きのせいで、繋がっているところがくちゅりと音を立てて、リィナがぎゅっと眉を寄せる。
「フェリクスさまっ……」
非難めいた声音で名前を呼ばれて、フェリクスはくっと喉を鳴らす。
「いつまでもこのままじゃ、終われねーからな。少し、動くぞ」
「え?やっ、待っ…まだ……やぁっ……!?」
フェリクスが少しだけ腰を引くと、それだけでリィナの身体が強張る。
接合部を確認すると、蜜に混じる赤が目に入った。
フェリクスにはリィナが感じている痛みがどんなものなのか想像すら出来ないが、以前誰かに「自分の鼻の穴に突っ込んでごらんよ」なんて冗談交じりに言われた事を思い出す。
その時は笑い飛ばして終わったが、今目の前の少女がそれ程の痛みを経験しているのかと思えば、申し訳ない気分にもなる。
しかし既にリィナの膣内に自身を穿ってしまった。
止めるにしても進むにしても、動かない事にはどうにもならない。
そしてフェリクスの中では、止めるという選択肢など存在していなかった。
なるべく無理はさせたくはないが、予想以上の狭さに強引にでも進めないとダメだろうなと、フェリクスはリィナからの全身での訴えを隅に追いやる。
接合部を指でなぞって、リィナの赤を── 自分が散らしたこの少女の破瓜の徴を舐め取ると、甘い蜜に混じる錆のような匂いを、脳に刻み込む。
リィナの口から漏れる苦痛を滲ませている声に、フェリクスは少しでも気を反らさせようと、胸の頂きをいじり、花芽を擦る。
そうして同時になるべく小さく小さく腰を揺すっていたフェリクスは、次第にリィナの声から苦痛の色が薄れていくのを感じた。
「リィナ」
名を呼んで口付けると、リィナからは ん、と返事なのか判然としない声が漏れた。
「もう少し、動いても良いか?」
ぱちゅっと最奥に押し付けて、一旦動きを止める。
「ん……すこし……なら」
「少し、な」
半分くらいまで腰を引いて、ゆっくりと腰を進めてみる。
「ふぁ……んっ……」
今までの苦痛を訴えていたものとは違うリィナの声音に、フェリクスは小さく笑んだ。
「痛くはないか?」
「まだ……すこし……」
いつの間にかシーツの海に落ちてしまっていたリィナの腕がゆるりと持ち上がって、フェリクスの背中に回る。
そしてこつんと、フェリクスの肩にリィナの額がくっつけられる。
それを合図にして、フェリクスはまた半分腰を引いて、先ほどよりも速度を上げて最奥へと身を沈めた。
「あっ……ん……」
くちゅりと響いた水音に、耳に届いたその音が恥ずかしかったのだろう。リィナが僅かに首を振る。
「やらしー音すんのは、リィナの蜜が溢れてるからだろう?」
ほら、と最奥を軽く突いてやると、リィナが細い悲鳴のような声を上げた。
その反応に気をよくしたフェリクスは、少しずつ速度を上げる。
ぐちゅぐちゅと粘度を増した水音が響いて、次第にリィナの声も艶を帯び始める。
「ふぇり…くすさま……っ……ぁんっ……あっ……」
自分の動きに合わせて零れるリィナの声が、心地良くフェリクスの鼓膜を震わせる。
暫くリィナの甘い声を堪能して、フェリクスはそろそろかと、ギリギリまで腰を引いた。
そんな事を言われて、リィナはよく分からないまま、もう一度頷く。
「いくぞ」
短くそう言って、リィナが返事をする前に、フェリクスは一気にリィナの最奥へと腰を打ち付けた。
「ひっ!? あぁ─────っ!!」
自分の中からぶつんっと音が聞こえた気がして、同時に激しい、とても言い表せない程の痛みに襲われて、リィナの背中が大きく反る。
「ふっ…あ……ぅ……」
痛みのせいかガクガクと震えているリィナの腰を支えて、フェリクスはぼろぼろと零れた涙で濡れているリィナの頬を撫でる。
「リィナ」
頬に口付けて、目尻の涙を舌で掬い取る。
「うっ……ふ……」
浅く息を継いでいるリィナの背をとんとんと叩く。
「リィナ、大きく息をしろ。ほら、吸って──」
言われるがまま、リィナは必死に息を吸って、
「吐く」
ふーーっと、震える息を吐きだす。
「そのまま、続けろ」
とん、とん、と呼吸のタイミングで背中を叩くフェリクスの手に合わせて、リィナはゆっくりと呼吸を繰り返す。
「──落ち着いたか?」
暫く黙ってリィナの背を叩いていたフェリクスが、リィナが落ち着いたのを見計らってそう声をかけてくる。
リィナは小さく頷いて、そして「うそつき」と小さく呟いた。
「すごく、痛い……です」
今もリィナの中をぎゅうぎゅうと埋め尽くしているフェリクスのそれに、リィナの入口が、膣内が、悲鳴を上げている。
動かれたらまた痛くて泣いてしまうだろうと、リィナは想像だけで泣きそうになって、ふにゃりと眉を下げた。
「痛くない、とは言ってないだろ」
「でも、だって……すぐ済むって……」
もう一度うそつき、と言われて、フェリクスは大人しくすまん、とリィナの身体を抱き締める。
「んんっ……」
けれどフェリクスのその動きでずずっと僅かに擦られて、リィナの口から苦しそうな声が漏れる。
「だめ、うごかないでくださ……」
ぽろりと零れたリィナの涙に、フェリクスはじゃあこうするか、とゆっくりと身体を揺する。
抽挿ではなく、身体ごとゆるゆると揺らされて、身構えたような痛みには襲われずにリィナはほっとフェリクスに身体を委ねる。
「怒んなよ」
ぼそりとフェリクスに言われて、リィナは僅かに首を傾げる。
「リィナの膣内、すげぇキツくて……悦い」
「わ……わたし、は……」
「辛いんだろ。まぁこればっかりは慣れるしかねーからなぁ…」
ゆるゆると身体を揺すっていたフェリクスが、ふとその動きを止める。
僅かにずれた身体の動きのせいで、繋がっているところがくちゅりと音を立てて、リィナがぎゅっと眉を寄せる。
「フェリクスさまっ……」
非難めいた声音で名前を呼ばれて、フェリクスはくっと喉を鳴らす。
「いつまでもこのままじゃ、終われねーからな。少し、動くぞ」
「え?やっ、待っ…まだ……やぁっ……!?」
フェリクスが少しだけ腰を引くと、それだけでリィナの身体が強張る。
接合部を確認すると、蜜に混じる赤が目に入った。
フェリクスにはリィナが感じている痛みがどんなものなのか想像すら出来ないが、以前誰かに「自分の鼻の穴に突っ込んでごらんよ」なんて冗談交じりに言われた事を思い出す。
その時は笑い飛ばして終わったが、今目の前の少女がそれ程の痛みを経験しているのかと思えば、申し訳ない気分にもなる。
しかし既にリィナの膣内に自身を穿ってしまった。
止めるにしても進むにしても、動かない事にはどうにもならない。
そしてフェリクスの中では、止めるという選択肢など存在していなかった。
なるべく無理はさせたくはないが、予想以上の狭さに強引にでも進めないとダメだろうなと、フェリクスはリィナからの全身での訴えを隅に追いやる。
接合部を指でなぞって、リィナの赤を── 自分が散らしたこの少女の破瓜の徴を舐め取ると、甘い蜜に混じる錆のような匂いを、脳に刻み込む。
リィナの口から漏れる苦痛を滲ませている声に、フェリクスは少しでも気を反らさせようと、胸の頂きをいじり、花芽を擦る。
そうして同時になるべく小さく小さく腰を揺すっていたフェリクスは、次第にリィナの声から苦痛の色が薄れていくのを感じた。
「リィナ」
名を呼んで口付けると、リィナからは ん、と返事なのか判然としない声が漏れた。
「もう少し、動いても良いか?」
ぱちゅっと最奥に押し付けて、一旦動きを止める。
「ん……すこし……なら」
「少し、な」
半分くらいまで腰を引いて、ゆっくりと腰を進めてみる。
「ふぁ……んっ……」
今までの苦痛を訴えていたものとは違うリィナの声音に、フェリクスは小さく笑んだ。
「痛くはないか?」
「まだ……すこし……」
いつの間にかシーツの海に落ちてしまっていたリィナの腕がゆるりと持ち上がって、フェリクスの背中に回る。
そしてこつんと、フェリクスの肩にリィナの額がくっつけられる。
それを合図にして、フェリクスはまた半分腰を引いて、先ほどよりも速度を上げて最奥へと身を沈めた。
「あっ……ん……」
くちゅりと響いた水音に、耳に届いたその音が恥ずかしかったのだろう。リィナが僅かに首を振る。
「やらしー音すんのは、リィナの蜜が溢れてるからだろう?」
ほら、と最奥を軽く突いてやると、リィナが細い悲鳴のような声を上げた。
その反応に気をよくしたフェリクスは、少しずつ速度を上げる。
ぐちゅぐちゅと粘度を増した水音が響いて、次第にリィナの声も艶を帯び始める。
「ふぇり…くすさま……っ……ぁんっ……あっ……」
自分の動きに合わせて零れるリィナの声が、心地良くフェリクスの鼓膜を震わせる。
暫くリィナの甘い声を堪能して、フェリクスはそろそろかと、ギリギリまで腰を引いた。
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