俺の幼馴染がエロ可愛すぎてヤバい。

ゆきゆめ

文字の大きさ
40 / 53

テスト勉強とえっち。

しおりを挟む
「ヒロさんヒロさん」

「んー?」

「さっきから何をしているのですが?」

 休日の午後。例の如くうちに来ているユキは不思議そうに俺を見る。

「何って。勉強だよ勉強」

「べん……きょー……? ヒロさんが、ですか……?」

「そうだけど。悪いかよ」

「病院に行った方がよろしいのでは?」

「正直だな!?」

「だって……ヒロさんがおうちで勉強だなんて、……私の幼馴染人生初の快挙です」

「そりゃまあ、その……テスト前だからな」

 よよよと泣き真似をするユキに、俺はもごもごと口を開く。

 時は夏休み前。
 夏休み前の、期末テスト前。

 夏休み前最後の試練が目前に迫っていた。

 これを乗り越えれば夏休みは恋人であるユキと遊び放題。追試になどなろうものなら無慈悲な補習が待っている。

 やる気が出ないわけがない。

 それに、ユキと今を、未来を歩んでいくと決めたのだ。勉強なんて今からいくらしても足りないくらいだろう。

 未来を見据えて、今を生きなければ。


 そんなことを思ったが故のテスト勉強だったのだが、ユキにそれを直接言うことなんてできるはずもなく、俺ははぐらかすばかりだ。

 しかしそれで誤魔化せるほど、幼馴染で恋人という関係は甘くない。

「なるほどなるほど。そういうことですか」

 ユキは勝手にうんうんと頷いたかと思うとバッグからテキストや筆入れを取り出し、テーブルを挟んで俺の向かいに座った。

「それなら私も、一緒にお勉強しましょう」

 シャープペンを構えたユキは「遊びに行くのは夏休みまでお預けですね」と笑った。

 それからしばしの間、俺たちは無言で各自の勉強をした。

 しかし、ふとこちらを見たユキが言う。

「ヒロさん。問題解けてますか?」

「いや、まったく分からん」

「ですよね。手、止まってますし」

 今までサボっていたことの弊害か。今は数学をやっているのだが、さっぱり分からん。

 数字とか嫌いだ。数式なんてクソ食らえ。

 しかしそこで女神の助けが。

「教えてあげましょうか?」

 首をこてんと傾けて、くりくりの瞳でこっちを見つめながら救いの手を差し伸べてくれるユキ。

 ああ……やっぱり持つべきものは優秀な幼馴染で恋人の銀髪美少女である。

「では、私がひとつヒントを出すごとにキス一回でどうでしょう」

「……は?」

 なぜに!?
 なぜに対価を要求してくるの!?

「いいじゃないですか、恋人なんですから。ご褒美みたいなものでしょう?」

「い、いやでもだなぁ……」

 恥ずかしいじゃん!
 てか普通こう言うのってさあ、女の子の方が問題解けたらキスしてとかせがんで来るんじゃないの!?

 それなのに逆とか! 
 しかもキスで誘って、教えを乞うとか! 
 なんかこう、うまく言えないが不健全だ!!

「恋人なら別にそんな対価とかなくても教えてくれていいじゃない?」

「ダメです。キスしてくれないと教えませーん。教える気になれませーん」

 ぷいっとそっぽを向いてしまうユキ。

 くそ……もうやるしか……。キスするしかないのか……?

 ユキの唇を見やる。

 唇はぷるぷるしていて、俺のものとはまるで違っていて。もう何度もしたはずのキスにさえ、俺の鼓動は激しく脈打つ。

 でも、やらねば!

 俺はテーブルに手をついて、向かいのユキにそっとキスをした。

「あっ……」

「ど、どうだ? これで教えてくれるか?」

「は、はい……でもヒロさん————ちゅっ」

 ユキはキスをしてきた俺を少し驚いたように見ると、足りないとでも言うようにもう一度、自分からキスをしてきた。

「なっ。おまえなぁ……」

「私からしないとは言ってませんよ?」

「ったく。しっかり教えてくれよ?」

「はい。それはもちろん。どの問題ですか?」

「えっと、これなんだが」

「なんだ、それならこの公式に当てはめるだけですよ」

 言いながらユキはテキストの該当ページを見せてくれる。

「ほら、ここがxでここがyです」

「ほうほう……って、これだけ?」

 するっと解けてしまった。

「はい。その問題、基礎の基礎ですからね」

「マジかよ……」

 これで基礎とは……。
 数学というのはどれだけ人智を超えた化け物なのだろうか。

 教えてもらえれば解けたとはいえ、1人では基礎の基礎すら何をどうすればいいのか分からなかった。

 先が思いやられる……。

 そんなことを思いながら、俺たちは休日の午後をテスト勉強の時間にあてた。

 キスをするのは恥ずかしいため、なるべくは自分で調べた。

 それでも何回かはせざるをえなかったが……。

 自分でなんとかしようという意識も芽生えて、結果的には効率が良くなった気がした。

「ヒロさん、もう夕方ですよ」

「え、マジか。もうそんな時間か」

「集中してましたからね」

「とりあえずここまでにして、夕飯の買い出しに行くかぁ」

「それから夜はしっぽりと……ですね」

「しっぽりと勉強……だよな?」

「……? えっちですよ?」

 さも当然だと言わんばりのユキ。

 しかしそういうわけにはいかない。流されるわけにはいかないのだよ……。

「えっちは夏休み入るまで禁止な」

「え? な、なんでですかヒロさん! そんなのあんまりです!」

「だって一度始めると長いし……」

 間違いなく勉強に集中するどころじゃなくなる。

「そんなぁ……で、ではヒロさん。せめて今日を最後にしましょう。一回だけ。先っちょだけでいいですからぁ!」

「だーめー」

「ヒロさぁぁぁん……」

 半泣きで抱きついてくるユキ。

 しかしここは心を鬼にしなくては。

 性に奔放な恋人に流されすぎてはいけない。何事もバランスが大切だ。

 俺だって辛いが今は我慢の時……!


「うぅ……いいですもん。夏休みにはその分頑張ってもらうんですからぁ……」

 
 なんか不吉な呟きが聞こえた気がするがあまり気にしない方向で検討していきたい。

 ……え? 大丈夫? 夏休みの俺、搾り取られすぎて死なないよね?

 性欲の強い恋人ってエロくて素晴らしいけど、けっこう困ったものである。



~~~~~~~



明日から新作を投稿しようと思いますのでよかったらご覧ください~。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?

さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。 しかしあっさりと玉砕。 クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。 しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。 そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが…… 病み上がりなんで、こんなのです。 プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end**

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...