43 / 82
高橋の思い
しおりを挟む
僕は平凡な高校生、平凡な高校生なんだ。
念仏のように唱えてみる。
いっぽうで、紗枝さんの申し入れはしっかり受けたりするんだけどね。
どこが平凡な高校生かって言われるよね。
まあ、できる男には2面性があるってことさ。
それでも今は平凡な高校生。
だって学校に居るからね。
学校での僕なんか平凡なモブさ。
そう思っていて正しい時期もありました。
でも最近は少しヤバい。
娼館に入り浸っているっていう噂がたってどんな男だって話しになっている。
だからクラスでもなんとなく様子を伺われてたりするのさ。
「よう、山本元気か」
そんな雰囲気とは縁の無いのがこいつ、高橋だ。
「高橋さん、勘弁してください。僕は高橋さんのパシリにはなれません」
「はあ、山本、まだそんなこと言って惚けるの。
私にあんなことやこんなことをした癖に。
私は山本に散々おもちゃにされたのよ、しくしくしく」
ざわ、ざわ、ざわ、周りがざわめいた気がした。
「ちょ、ちょっと、高橋さん、人聞きの悪いことは言わないでくださいよ」
「だって、私が嫌だって言うのに、山本は私の脚を『わああ、ちょっと高橋さん、二人でゆっくりとお話をしませんか』...そうね、じゃあちょっと付き合ってもらうわよ」
髙橋が歩きだしたので僕は連行されるように後をついてゆく。
行き先は、やっぱりここだよね、旧校舎の空き教室だ。
「それで、高橋さんは僕になんの御用ですか」
「はっ、山本は薄情すぎよ。
それとも、私をほっぽって焦れるのを見て楽しんでるの。
それって、ちょっと悪趣味すぎるんじゃない」
「いや、それってなんの話?」
「ううううう、やっぱり山本は酷い。
私とセックスする件を考えておくっていったじゃん」
「ああ、それね。正直セックスは間に合ってて....ひゃあ、どこ触ってんだよ」
「嘘つき、ここは元気でセックスしたいって言ってるし」
「いや、言って無いって、ちんぽは喋らないし」
「もう、山本は擬人法って知らないわけ」
「擬人法、ええっ、高橋って意外に頭とか良い訳?」
「なによ、意外に頭が良いって!
このくらいの事で頭が良いって言われるの?
山本って私をなんだと思ってるわけ?」
「いや~、毎回ちんぽを触る痴女...とか」
「ひ、酷い、痴女ってなによ」
「だって、今もセックスの督促してるし」
「な、な、な、なによ、ほら見なさいよ、私とセックスしたいでしょう」
ほら、痴女じゃん。僕の目の前でスカートを捲り上げるし
「お、今日も白か、偉い健全な高校生」
「いや、パンツ見せて健全と言われても.....そこはエロい目で迫ってほしいかな」
ふふふふ、高橋君、君はしらないと思うが、僕は年上のお姉さまの色香で散々迫られてるのだよ。
だから、耐性があるのさ。
「無理、くまちゃん図柄の白パンツじゃ萌えないし」
「はああ、くまちゃん図柄、あるか、そんな物
どんな目をしてるの、良く見なよ」
ああ、高橋って単純、目の前に突き出される白パンに包まれた股間。
仕方ない、撫でてあげよう、すりすりすり。
「ひゃああ、な、なにすんのよ」
「擦るとくまちゃん図柄が浮き出るかと思って」
「浮き出るわけないじゃん。それにお股のところにくまちゃん図柄なんかないでしょう。図柄があるのはもっと上よ」
言葉を切った高橋が真面目な顔になる。
「ねえ、私にちゃんと向き合ってよ。
山本は私の性器も舐めたじゃない、私は山本のちんぽを咥えたのよ。
そこまでしたのに何でお預けなの、待ってるの、私待ってるのに」
ううん、適当にごまかそうと思ったけど無理っぽいかな。
「なあ、高橋、セックスをしたいって言うけどさあ。
何の為にセックスってをしたいって思ってるわけ」
僕が急に真面目そうな話を始めたので、高橋の顔がハトが豆鉄砲を喰らったようになったよ。
「セックスの目的、目的って、よくわかんないけど私は山本のちんぽが欲しいのよ。
貴方のちんぽを口で咥えてから下半身がずっと疼いてるの、多分...子宮が欲しがってるの」
「子宮が欲しがってるのは精子だろう。
それじゃあ、高橋は妊娠して僕の子供を産みたいわけ?」
この世界では基本的にセックスは子作りはの為にする行為だ。
こいつはどこまで考えてるんだろう?
「子供、いやいや、それは無理、無理でしょう」
「だよね、だったらセックスは無理だろう」
生理不順の治療薬としてのピルはあるみたいだから、本当は避妊してのセックスもありだけどね。
「でも子供って山本は極端すぎすよ」
「そうか、でも妊娠したら産む義務があるんだろう」
この世界では妊娠したら特別な事情がない限り生む義務がある。そのかわり産んだ子供を育て上げるために国は色々とサポートしてくれる。
「それはそうだけど、でもそれを山本が考える必要はないわよ。
男は種をまくだけで、その先は女の世界だから」
おまえ、簡単に言うなよ。
「まあ、娼館で知らない女に種をまいた場合は確かにそうだけどさ。
髙橋はクラスメートだろう。
同じ教室で高橋が悪阻で苦しんでるときや、子供がお腹を蹴ったって喜んでるときや、破水した生まれるぞって時に知らんぷりし続けられると思うか?
無理だよ、だから高橋とはセックスはできないよ」
「山本はそんなことまで考えてたんだ」
そう呟いてから、僕の言葉を噛み締める様に高橋は静かに佇んでいる。
そんな高橋を見てやっぱり高橋とのセックスは無理だと思いながら、僕は静かに教室から抜け出すのだった。
念仏のように唱えてみる。
いっぽうで、紗枝さんの申し入れはしっかり受けたりするんだけどね。
どこが平凡な高校生かって言われるよね。
まあ、できる男には2面性があるってことさ。
それでも今は平凡な高校生。
だって学校に居るからね。
学校での僕なんか平凡なモブさ。
そう思っていて正しい時期もありました。
でも最近は少しヤバい。
娼館に入り浸っているっていう噂がたってどんな男だって話しになっている。
だからクラスでもなんとなく様子を伺われてたりするのさ。
「よう、山本元気か」
そんな雰囲気とは縁の無いのがこいつ、高橋だ。
「高橋さん、勘弁してください。僕は高橋さんのパシリにはなれません」
「はあ、山本、まだそんなこと言って惚けるの。
私にあんなことやこんなことをした癖に。
私は山本に散々おもちゃにされたのよ、しくしくしく」
ざわ、ざわ、ざわ、周りがざわめいた気がした。
「ちょ、ちょっと、高橋さん、人聞きの悪いことは言わないでくださいよ」
「だって、私が嫌だって言うのに、山本は私の脚を『わああ、ちょっと高橋さん、二人でゆっくりとお話をしませんか』...そうね、じゃあちょっと付き合ってもらうわよ」
髙橋が歩きだしたので僕は連行されるように後をついてゆく。
行き先は、やっぱりここだよね、旧校舎の空き教室だ。
「それで、高橋さんは僕になんの御用ですか」
「はっ、山本は薄情すぎよ。
それとも、私をほっぽって焦れるのを見て楽しんでるの。
それって、ちょっと悪趣味すぎるんじゃない」
「いや、それってなんの話?」
「ううううう、やっぱり山本は酷い。
私とセックスする件を考えておくっていったじゃん」
「ああ、それね。正直セックスは間に合ってて....ひゃあ、どこ触ってんだよ」
「嘘つき、ここは元気でセックスしたいって言ってるし」
「いや、言って無いって、ちんぽは喋らないし」
「もう、山本は擬人法って知らないわけ」
「擬人法、ええっ、高橋って意外に頭とか良い訳?」
「なによ、意外に頭が良いって!
このくらいの事で頭が良いって言われるの?
山本って私をなんだと思ってるわけ?」
「いや~、毎回ちんぽを触る痴女...とか」
「ひ、酷い、痴女ってなによ」
「だって、今もセックスの督促してるし」
「な、な、な、なによ、ほら見なさいよ、私とセックスしたいでしょう」
ほら、痴女じゃん。僕の目の前でスカートを捲り上げるし
「お、今日も白か、偉い健全な高校生」
「いや、パンツ見せて健全と言われても.....そこはエロい目で迫ってほしいかな」
ふふふふ、高橋君、君はしらないと思うが、僕は年上のお姉さまの色香で散々迫られてるのだよ。
だから、耐性があるのさ。
「無理、くまちゃん図柄の白パンツじゃ萌えないし」
「はああ、くまちゃん図柄、あるか、そんな物
どんな目をしてるの、良く見なよ」
ああ、高橋って単純、目の前に突き出される白パンに包まれた股間。
仕方ない、撫でてあげよう、すりすりすり。
「ひゃああ、な、なにすんのよ」
「擦るとくまちゃん図柄が浮き出るかと思って」
「浮き出るわけないじゃん。それにお股のところにくまちゃん図柄なんかないでしょう。図柄があるのはもっと上よ」
言葉を切った高橋が真面目な顔になる。
「ねえ、私にちゃんと向き合ってよ。
山本は私の性器も舐めたじゃない、私は山本のちんぽを咥えたのよ。
そこまでしたのに何でお預けなの、待ってるの、私待ってるのに」
ううん、適当にごまかそうと思ったけど無理っぽいかな。
「なあ、高橋、セックスをしたいって言うけどさあ。
何の為にセックスってをしたいって思ってるわけ」
僕が急に真面目そうな話を始めたので、高橋の顔がハトが豆鉄砲を喰らったようになったよ。
「セックスの目的、目的って、よくわかんないけど私は山本のちんぽが欲しいのよ。
貴方のちんぽを口で咥えてから下半身がずっと疼いてるの、多分...子宮が欲しがってるの」
「子宮が欲しがってるのは精子だろう。
それじゃあ、高橋は妊娠して僕の子供を産みたいわけ?」
この世界では基本的にセックスは子作りはの為にする行為だ。
こいつはどこまで考えてるんだろう?
「子供、いやいや、それは無理、無理でしょう」
「だよね、だったらセックスは無理だろう」
生理不順の治療薬としてのピルはあるみたいだから、本当は避妊してのセックスもありだけどね。
「でも子供って山本は極端すぎすよ」
「そうか、でも妊娠したら産む義務があるんだろう」
この世界では妊娠したら特別な事情がない限り生む義務がある。そのかわり産んだ子供を育て上げるために国は色々とサポートしてくれる。
「それはそうだけど、でもそれを山本が考える必要はないわよ。
男は種をまくだけで、その先は女の世界だから」
おまえ、簡単に言うなよ。
「まあ、娼館で知らない女に種をまいた場合は確かにそうだけどさ。
髙橋はクラスメートだろう。
同じ教室で高橋が悪阻で苦しんでるときや、子供がお腹を蹴ったって喜んでるときや、破水した生まれるぞって時に知らんぷりし続けられると思うか?
無理だよ、だから高橋とはセックスはできないよ」
「山本はそんなことまで考えてたんだ」
そう呟いてから、僕の言葉を噛み締める様に高橋は静かに佇んでいる。
そんな高橋を見てやっぱり高橋とのセックスは無理だと思いながら、僕は静かに教室から抜け出すのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる