普通の僕が性王と呼ばれる世界【R-18】

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ヤンキー参上

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僕は教室に戻ったが高橋は帰ってこなかった。

髙橋が帰ってこない事でクラスメート達は僕になにか言いたそうにしている。
でもどう言えばよいか判らないのだろう。
だから遠巻きにしているだけだ。

そう思っていたら委員長が寄ってきた。
面倒くさいんだけどね。

「ねえ、何があったの?」

委員長の顔には私には話す義務があるでしょうと書いてあるようだ。
本当に面倒くさいやつ!

「何がって、なんだよ?」

僕は不機嫌だと委員長に分かるようにぶっきらぼうに答えてやる。
でも、委員長は動じないんだよな。

「決まってるでしょう、高橋さんとのことよ」

だから平気でしつこく聞いてくるんだ。
委員長には関係ないって怒鳴ってやりたいが僕は紳士だからそんな事はしないよ。

「ああ、お互いの見解に相違があることに合意した」

「見解の相違、なにそれ」

もう、本当に面倒くさい。
だからストレートに言ってやる。

「なあ、委員長は高校生で母親になる覚悟ってあるのか?」

予想外の質問で流石の委員長も戸惑っているようだ。

「いきなりなによ。娼館に行くってことはそうなることも考えての上でしょう」

「なあ、それって車に乗れば事故にあう時もあるみたいなのりに聞こえるんだけど」

「まあ、そうよね。
だってセックスに興味はあっても母親になる覚悟がある高校生なんているわけないでしょう」

「でも娼館を使って妊娠したら産む義務と権利があるわけだ」

「だから高校生は危険日は外して娼館に行くのよ」

「何のために」

「セックスに興味があるかに決まってるでしょう。
そして大抵は1回で幻滅するの。
ばかよね!」

要はたわいの無い好奇心に基づく遊びって事だよね。

「委員長は違ったの?」

「同じようなもんね、私が娼館に行ったのは社会勉強のつもりだったんだけどね。
1回で十分だと思ってたわ。
2回目は子供が必要になった時と思ってた。
でも、貴方としちゃったからね。
貴方とのセックスは別物よ。
1回じゃ満足できないの。
髙橋も同じじゃないの。
まだセックスはして無いみたいだけど?
私達、貴方に捕まっちゃったのよね」

委員長は今度は貴方が答える番よとでも言いたそうにじっと僕を見つめている。

勘弁してよ。ぼくは別に2人を捕まえたりとかしてないんだから答える言葉なんて持ってないよ。

「それで、貴方はなんて言ったの」

「同じ教室で高橋が悪阻つわりで苦しんでるときや、子供がお腹を蹴ったって喜んでるときや、破水した生まれるぞって時に男は種を撒いただけだと言って知らんぷりとか俺は出来ない。
だから高橋と娼館でのドライなセックスは成立しないって話したよ」

「そう、狡い誠実ね」

「狡い」

僕は誠実に考えて断ったつもりなんだがね。

「そうよ、そこまで考えてるんなら中途半端に高橋を落としたりしなければよかったのよ」

それを言うか。

「ああ、そうだね。でも僕は聖人君子ってわけじゃないんだよ」

「そう、そうよね。
なら私は宣言するわ、山本とセックスがしたい。
もし妊娠したら気づかれないうちに消えるから心配はいらないわよ」

「それって、重すぎるだろう」

「そうね、ならピルを処方して貰おうかしら。
準備が出来たら山本をさそうわ」

それでも重いけどことわる理由はないか。

「そうか、なら委員長がピルを飲んで妊娠しなくなるまで待ってるよ」

僕に言えるのはそのセリフだけ、弱虫だよね。
委員長は席に戻ってゆく。
そして教室には相変わらず、物言わぬ圧力が渦巻いている。

僕は休み時間は机に突っ伏して寝るふりをすることで圧力を回避して放課後を迎える。

「やっと帰れるよ」

情けない独り言をつぶやいて教室を後にする。
靴を履き替えて校舎を出るとほっとする。

少し軽くなった足取りで校門を通り抜けて大通りを歩きはじめる。

「おい、お前、山本か」

その声と同時にいきなり腕を掴まれる。
またこのパターンかよ。
違うのは腕を掴んでいる女の質だ。
いかにもヤンキー風な女が僕の腕を掴んでいる。

「乗れよ」

あごで指さされた先にはいかにもヤンキーが好きそうに改造されている車がある。

「あなた、誰ですか?
なんで僕が貴方の車に乗らないといけないんですか?」

「お前には乗る理由があるんだよ。
良いからさっさと乗れよ。
あきの件でって言えば判るよな」

髙橋、高橋が関係してるのか。

「貴方と高橋はどんな関係なんですか」

僕はヤンキー女を見つめる。

「なに、ガンを飛ばしてるんだよ。あきは俺の妹だ、判ったら乗れ」

ヤンキーはまっすぐな目で僕にそう宣言する。
髙橋の姉か。

「判りました、乗りますよ」

助手席のドアを開けて車に乗り込む。
すると可愛らしい内装が僕を迎える。
ピンクでふわふわした内装の車だな。
ぬいぐるみとヤンキーのミスタッチ感が半端ないよ。

「随分と可愛らしい内装ですね」

持ち主とのギャップの大きさに思わず声に出るしまう。

「はあ、可愛いとかどうでもいいからさっさと乗れよ」

可愛らしいと言われて少し赤くなるヤンキー女の顔にこいつは高橋の姉なんだと妙に納得させられる。

「それで、どこに行くんです」

「そんなに遠くじゃない、直ぐに着く」

直ぐに着くか、事故んなきゃね。
案の定荒い運転で、まるでジェットコースターに乗っているみたいだ。

「近くなら、そんなに飛ばさなくてもいいんじゃないですか?
ほら、今だって危なかったでしょう」

「あ~、これで飛ばしてるってか?
それに危なかったとか?
お前寝言を言ってんじゃないぞ。
なんなら全開で走るぞ」

「すいません、このスピードで問題ないです」

僕は体が前後左右に振られる事に耐えるしか無いようだ。

「着いたぞ」

宣言通り10分も走らないで着いたようで、でもここって....

「おい、これを持って行け」

ヤンキーが僕の手に何かを押し付ける。
これってなんかの錠剤だよね。

 「この薬は?」

 「アフターピルだ。あきに飲ませろ」

こんな薬、有る所にはあるんだな。

「それとな、これで半端してあきを悲しませたら、今度はぶん殴るからな。
覚悟を決めて行けよ」

「ぶん殴られるのは嫌ですねえ」

「ふううん、まあいいや、ほらさっさと行け」

 僕は手の中に納まったアフターピルに驚きながら馴染みの娼館の入口をくぐるのだった。
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