異世界給食伝説!〜チート能力は具材生成〜

あいざわみつき

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(第17話:油を中和する【春雨サラダ】)

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(第17話:油を中和する【春雨サラダ】)
「くっ!ダメだ!熱と油で、水分を多く含む具材は瞬時に無力化される!」
ミートボールが乾燥して地面に落ちていくのを見て、アキラは焦りながらも、防御壁の【黄金の揚げパン・バリア】をなんとか維持していました。きな粉の甘い香りと揚げパンのパン生地が、溶けた牛乳寒天シールドと、【コーラ・ブラスト】の酸を吸い込んで、アキラを油と酸味のベタベタから守っています。
ポテト男爵は高笑いしながら、油と塩でギラギラ輝く手をこちらに向けました。
「ククク!見たか小僧!お前の給食は、私の『究極のジャンク・コンボ』の前では、全て無力だ!お前の汚い給食は、全てジャンクの砂になる!」
そして男爵は、再び玉座の脇の巨大なコーラの樽を指さしました。
「さあ、お代わりだ!コーラ・ブラスト!そして、私の純粋な塩分を食らえ!【超高塩分ポテト・ランス】!」
巨大なコーラの塊が、再び【揚げパン・バリア】めがけて噴射され、同時に、塩の結晶が凝縮された岩塩の槍のようなフライドポテトが生成され、アキラめがけて飛んできます!
「くっ!このままじゃ、バリアごと押し切られる!揚げパンがこれ以上、油とコーラを吸い込む前に、この『油まみれの毒』を洗い流さないと!」
絶体絶命のピンチの中、アキラの頭の中のメニュー画面が「給食の知恵」の項目で、激しく点滅しました。
「そうだ!油っこい料理を食べた後には、さっぱりした『酸味』が必要なんだ!そして、その酸味は、化学的な酸じゃなくて、給食の優しさが詰まった、自然の酸味じゃないと!」
アキラは、給食の献立表を思い浮かべました。油っこい『ジャンクな快楽』を打ち消す、給食の『さっぱりとした優しさ』!
「油を中和せよ!給食のさっぱりメニュー!【春雨サラダ(油中和/束縛)】!」
アキラは、スキルを発動!彼の前に、給食室で大量に作られたような、巨大なタライのような春雨サラダが生成されました。それは、たっぷりのキュウリとハム、そしてワカメ。醤油と砂糖と強い酢の酸味が効いた、給食室の香りがする一品です。
アキラはそのサラダの塊を、ポテト男爵のフライドポテトの城壁にぶつけました!
ドバァアアア!
「クアーッ!この酸っぱさとさっぱりした香りはなんだ!」
春雨サラダの酢の酸味が、フライドポテトの油を化学的に中和し始めました。城壁のカリカリだったポテトは、一瞬でシナシナになり、塩の結晶が酢の水分で溶け落ち、バリアはドロドロに溶け始めます。
さらに、春雨のネバネバとした食感が、溶けた油と塩分を吸収し、男爵の手足に絡みつき、動きを束縛しました。
「くっ、動きが……!私のジャンクな体に、こんな地味なさっぱりメニューが……!?」
ポテト男爵は焦り、【超高塩分ポテト・ランス】を繰り出しますが、春雨サラダで動きを鈍らせた男爵の攻撃は、狙いが定まりません。
「防御!【きな粉トースト(硬化)】!」
アキラは瞬時にスキルを発動し、カチカチに硬化したきな粉トーストの盾で、外れた塩の槍を受け止めました。トーストは無事でしたが、その表面は塩の結晶で白く覆われ、強烈な塩味のオーラが漂っています。
「よし!春雨サラダで酸味の道は開けた!次は、この残った油を根こそぎ吸い取る、究極の給食デザートの力で勝負だ!」
アキラは、春雨サラダの粘着力で動きが束縛され、防御バリアも崩壊寸前のポテト男爵を見て、勝利を確信しました。
「油っこい食事の後には、さっぱり感だけじゃなく、油分を吸い取る力が必要だ!ポテト男爵、お前のジャンクな快楽を、給食のさっぱり酸味と、究極の吸収力で打ち破ってやる!」
アキラは、次の攻撃への確信を胸に、静かに構えました。
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