20 / 52
怒涛のお茶会週間
しおりを挟む
お茶会が始まる前日にマダムローズモンドからドレスが届いた。
マダムが我が家に来るのは危ないかもしれないとのことで、今回は弟子のドナが代理でやって来た。
ドナは先日の警備兵を呼びに行ってくれた娘だ。
先日のこともあるのでマダムがあまり出歩くのはどうかと思っていたのでホッとする。
「この度は、私が代理で来ることになり申し訳ございません。」
ドナが来るなり謝る。
「とんでもない!マダムに出歩かれてまた危ない目に遭われては私も心配ですから。むしろ、こちらから取りに行けば良かったのですけど、私もお父様からしばらくの間は出歩くなと言われてしまって。」
「そうなんですか。せっかく、こちらのハインツさんがマダムを脅していたやつらを捕まえてくれたのに、黒幕は分からないなんて!」
正義感の強そうなドナは憤慨した様子だった。
「そのようね。私も聞きました。主犯は分からなかったと。」
ハインツとマダムの証言をもとに逃げた男を探してはいるそうだけれども、まだ捕まっていない。もっとも、その男を捕まえても結局雇われただけで主犯にまで行き着くのかどうか。
で、最終確認ということでマリーとサンドラ立ち会いのもと、全てのドレスをもう一度着させられた…。
その間、私以外のドナも含めた3人はドレスを確認しつつ、それに合わせたお茶会に使うクロス類や食器などのセッティングを熱く話し合っていた。トータルコーディネートです!とマリーは言っていたけど。
何て言うか、若いって素晴らしいわ…。
いや、私の方が肉体年齢は若いのだけれども…。
一日目、テラスに面した部屋にソファを置いて寛げるようにした。
ソファに掛けたクロスは白。
爽やかなミントグリーンに白い縁取り、金糸で刺繍が施されたクッションが沢山置かれて寄り掛かれるようになっている。
オフホワイトの繊細なレースを使った私のドレスが映えるらしい。
マリーとサンドラの指揮のもと料理長を筆頭に、料理人達も頑張ってくれた成果がテーブルの上に現れていた。
カラフルな砂糖菓子に美味しそうなフルーツが載ったミニタルト、一口サンドウィッチ、様々な味のチョコレートボンボン、女子なら誰でも歓声を上げそうなスウィーツや軽食が並んでいる。
「凄い!素敵ね!」もちろん、私も大満足で思わず声を上げた。
「本当ですか?!」
マリーも自分が頑張った成果が形になって表れて喜びを隠せない様子だ。
「もちろんよ!」後は私が頑張ってお客様をもてなさなければ。
初日は5人の方をお招きしていた。
最初にいらっしゃった侯爵家のローラ様と伯爵家のアリス様は仲が良いらしく一緒の馬車でいらっしゃった。
「ようこそいらっしゃいませ。ローラ様、アリス様。」
「お招きありがとうございます。リリアナ様。」
ふわふわした柔らかそうな明るいブラウンの髪を緩くまとめたローラ様が挨拶をすると、ブルネットの艶やかな髪をアップにしたアリス様もニッコリ笑って膝を折る。もちろん、招待したお嬢様方の名前はパトリックに教わって叩き込んだ。
お茶会のテーブルに案内すると、二人とも「可愛い!」と喜びつつソファに腰かけてくれる。
とりあえず、初めてのお客様が人の良さそうな方々で少しホッとする。
その後すぐに残りの3人もいらっしゃってテーブルに案内するとやはり、「きゃ~、可愛いわ!」「素敵ね!」と言いう反応が返ってきて、扉の側で控えていたマリーとサンドラが満足げに微笑んだのが見えた。
5人とも顔見知りらしく「お久し振り。」などと簡単に挨拶を交わすと残りの3人もそれぞれ好きなソファに腰かけた。
そこで私が切り出す。
「あの、お茶会の前に父が皆様に挨拶をしたいと言っておりますので少しお待ちいただけますか?」
「まあ、大魔法使い様が今日はご自宅にいらっしゃるの?!」
アリス様が驚いた様子で聞いてくる。
それはそうでしょうとも、通常ならお城の魔法省で仕事をしているはずですから。
「ええ、その、しばらくは諸事情で自宅でお仕事をする予定で...。」
まさか、お茶会を見張るためとは言えず、私がしどろもどろになっていると、ノックがありシエルが入って来る。
そして、お茶会はお嬢様方の悲鳴で始まることになった。
「本当に素敵ですね、大魔法使いシエル様。」
ローラ様がほうっとため息をつく。
「本当に伝説級の美しさでした。」アリス様も胸に手を当てて息を吐く。
本当に。と全員が口々に言う。
「思わず悲鳴を上げてしまって申し訳ございませんでした。」
大人っぽい落ち着きを持ったグレース様が少し立ち直った様子で私に向って謝罪する。
「いいえ。こちらこそ驚かせてしまって申し訳ございません。私が開く初めてのお茶会ですし、父が心配をしてどうしても挨拶をするというものですから。」
「まあ、お優しいのですね!大魔法使い様といえば氷のような美貌と鋭利な物言いで有名ですのに。」
「まあ、ローラ様!」
アリス様が慌てて止める。他の方達も気まずそうに目をそらす。
どうやら、ローラ様は貴族の令嬢にしては歯に着せぬ物言いをされるさっぱりした方らしい。
「あの、気にしないで下さい。私も父の世間からの評価は良く聞かされてはいますから。でも、私や屋敷のものたちには意外と優しいんですよ。」
まあ、見た目が綺麗で無表情なので近寄りがたいのは否定できないけど、少なくとも屋敷のスタッフに対する態度は礼儀正しいと思うし、皆に慕われているのは間違いない。
「まあ、そうなんですねぇ。大魔法使い様の意外な一面を知ることが出来て嬉しいですわ。」
グレースがそう言ってほっと溜め息をつくと、他の方々もうんうんと頷いた。
最初こそお父様の登場でざわついたけれど、あとは和やかにお茶会は進み、皆の努力の結晶である軽食も美味しく頂き、ご令嬢達の希望で少し庭も散策して終了した。
「う~ん。」自室のソファに腰掛けて伸びをする。
「お疲れ様でした。」
マリーがニコニコしなから声を掛けてくれる。
「とりあえず、初日は大成功でしたね。」
サンドラも私の明日に向けての衣装を整えながら、満足気だ。
「二人こそお疲れ様。テーブルセッティングも軽食の内容も皆様べた褒めだったわね。」
もちろん、二人共近くで給仕をしていたので褒められているのは分かっていたでしょうけど、改めて私の口から伝えると嬉しそうに顔を見合わせた。
「明日もよろしくね。」
「はい、明日はちょっと趣向を変えてテラスにテーブルを出す予定です。」とマリー。
「ドレスはこちらです。」サンドラ。
「……分かりました。」
マダムが我が家に来るのは危ないかもしれないとのことで、今回は弟子のドナが代理でやって来た。
ドナは先日の警備兵を呼びに行ってくれた娘だ。
先日のこともあるのでマダムがあまり出歩くのはどうかと思っていたのでホッとする。
「この度は、私が代理で来ることになり申し訳ございません。」
ドナが来るなり謝る。
「とんでもない!マダムに出歩かれてまた危ない目に遭われては私も心配ですから。むしろ、こちらから取りに行けば良かったのですけど、私もお父様からしばらくの間は出歩くなと言われてしまって。」
「そうなんですか。せっかく、こちらのハインツさんがマダムを脅していたやつらを捕まえてくれたのに、黒幕は分からないなんて!」
正義感の強そうなドナは憤慨した様子だった。
「そのようね。私も聞きました。主犯は分からなかったと。」
ハインツとマダムの証言をもとに逃げた男を探してはいるそうだけれども、まだ捕まっていない。もっとも、その男を捕まえても結局雇われただけで主犯にまで行き着くのかどうか。
で、最終確認ということでマリーとサンドラ立ち会いのもと、全てのドレスをもう一度着させられた…。
その間、私以外のドナも含めた3人はドレスを確認しつつ、それに合わせたお茶会に使うクロス類や食器などのセッティングを熱く話し合っていた。トータルコーディネートです!とマリーは言っていたけど。
何て言うか、若いって素晴らしいわ…。
いや、私の方が肉体年齢は若いのだけれども…。
一日目、テラスに面した部屋にソファを置いて寛げるようにした。
ソファに掛けたクロスは白。
爽やかなミントグリーンに白い縁取り、金糸で刺繍が施されたクッションが沢山置かれて寄り掛かれるようになっている。
オフホワイトの繊細なレースを使った私のドレスが映えるらしい。
マリーとサンドラの指揮のもと料理長を筆頭に、料理人達も頑張ってくれた成果がテーブルの上に現れていた。
カラフルな砂糖菓子に美味しそうなフルーツが載ったミニタルト、一口サンドウィッチ、様々な味のチョコレートボンボン、女子なら誰でも歓声を上げそうなスウィーツや軽食が並んでいる。
「凄い!素敵ね!」もちろん、私も大満足で思わず声を上げた。
「本当ですか?!」
マリーも自分が頑張った成果が形になって表れて喜びを隠せない様子だ。
「もちろんよ!」後は私が頑張ってお客様をもてなさなければ。
初日は5人の方をお招きしていた。
最初にいらっしゃった侯爵家のローラ様と伯爵家のアリス様は仲が良いらしく一緒の馬車でいらっしゃった。
「ようこそいらっしゃいませ。ローラ様、アリス様。」
「お招きありがとうございます。リリアナ様。」
ふわふわした柔らかそうな明るいブラウンの髪を緩くまとめたローラ様が挨拶をすると、ブルネットの艶やかな髪をアップにしたアリス様もニッコリ笑って膝を折る。もちろん、招待したお嬢様方の名前はパトリックに教わって叩き込んだ。
お茶会のテーブルに案内すると、二人とも「可愛い!」と喜びつつソファに腰かけてくれる。
とりあえず、初めてのお客様が人の良さそうな方々で少しホッとする。
その後すぐに残りの3人もいらっしゃってテーブルに案内するとやはり、「きゃ~、可愛いわ!」「素敵ね!」と言いう反応が返ってきて、扉の側で控えていたマリーとサンドラが満足げに微笑んだのが見えた。
5人とも顔見知りらしく「お久し振り。」などと簡単に挨拶を交わすと残りの3人もそれぞれ好きなソファに腰かけた。
そこで私が切り出す。
「あの、お茶会の前に父が皆様に挨拶をしたいと言っておりますので少しお待ちいただけますか?」
「まあ、大魔法使い様が今日はご自宅にいらっしゃるの?!」
アリス様が驚いた様子で聞いてくる。
それはそうでしょうとも、通常ならお城の魔法省で仕事をしているはずですから。
「ええ、その、しばらくは諸事情で自宅でお仕事をする予定で...。」
まさか、お茶会を見張るためとは言えず、私がしどろもどろになっていると、ノックがありシエルが入って来る。
そして、お茶会はお嬢様方の悲鳴で始まることになった。
「本当に素敵ですね、大魔法使いシエル様。」
ローラ様がほうっとため息をつく。
「本当に伝説級の美しさでした。」アリス様も胸に手を当てて息を吐く。
本当に。と全員が口々に言う。
「思わず悲鳴を上げてしまって申し訳ございませんでした。」
大人っぽい落ち着きを持ったグレース様が少し立ち直った様子で私に向って謝罪する。
「いいえ。こちらこそ驚かせてしまって申し訳ございません。私が開く初めてのお茶会ですし、父が心配をしてどうしても挨拶をするというものですから。」
「まあ、お優しいのですね!大魔法使い様といえば氷のような美貌と鋭利な物言いで有名ですのに。」
「まあ、ローラ様!」
アリス様が慌てて止める。他の方達も気まずそうに目をそらす。
どうやら、ローラ様は貴族の令嬢にしては歯に着せぬ物言いをされるさっぱりした方らしい。
「あの、気にしないで下さい。私も父の世間からの評価は良く聞かされてはいますから。でも、私や屋敷のものたちには意外と優しいんですよ。」
まあ、見た目が綺麗で無表情なので近寄りがたいのは否定できないけど、少なくとも屋敷のスタッフに対する態度は礼儀正しいと思うし、皆に慕われているのは間違いない。
「まあ、そうなんですねぇ。大魔法使い様の意外な一面を知ることが出来て嬉しいですわ。」
グレースがそう言ってほっと溜め息をつくと、他の方々もうんうんと頷いた。
最初こそお父様の登場でざわついたけれど、あとは和やかにお茶会は進み、皆の努力の結晶である軽食も美味しく頂き、ご令嬢達の希望で少し庭も散策して終了した。
「う~ん。」自室のソファに腰掛けて伸びをする。
「お疲れ様でした。」
マリーがニコニコしなから声を掛けてくれる。
「とりあえず、初日は大成功でしたね。」
サンドラも私の明日に向けての衣装を整えながら、満足気だ。
「二人こそお疲れ様。テーブルセッティングも軽食の内容も皆様べた褒めだったわね。」
もちろん、二人共近くで給仕をしていたので褒められているのは分かっていたでしょうけど、改めて私の口から伝えると嬉しそうに顔を見合わせた。
「明日もよろしくね。」
「はい、明日はちょっと趣向を変えてテラスにテーブルを出す予定です。」とマリー。
「ドレスはこちらです。」サンドラ。
「……分かりました。」
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
弁えすぎた令嬢
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。
彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。
彼女は思った。
(今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。
今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる