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真実
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玄関を出て、庭の中ほどまで歩いた頃、有朋が後を追って来た。表情を無くしたまま、気不味そうに隼人の視線を避ける。
「もう二度と、俺達とは関わらないでくれ給え。君のお遊びに付き合うのは、真っ平御免だ」
隼人の乱暴な言葉に、圭は驚きを隠さなかった。隼人を見上げた後、有朋に視線を移し、驚愕に動けなくなる。
有朋は笑っていた。楽しくて仕方がない。と言わんばかりに。
「彼らの犯した罪は許しがたいが、そう仕向けた本人は、被害者面してこの家を乗っ取るのだから、恐れ入るよ」
「貴方に僕が裁けますか?」
「君の勝ちだよ。
俺は全てを解き明かしたけれど、真実の犯人を捕えることはできない。まさしく、君の言うところの、罪を犯さぬ犯罪者だ。
映子さんを甘い気持ちにさせ、血のもたらす美への効果を教え、他の女と親しげに振る舞う。
後は、放っておけば、癇癪持ちの映子さんのこと、罪を犯すのは時間の問題だった。彼女は君の気持ちを引き付けたいが為に、美と若さに拘り、罪を重ねた。
真実君は、映子さんという人間を使って罪を犯したにも関わらず、法律では裁けぬのだ」
「悔しいけれども、今回は貴方の勝ちです。僕は本気で、社長を殺そうとしたのは、彬子さんだと思っていましたからね。
女は理解できない。あれほど熱っぽく語っていたのに、引き際はあっさりしたものです。映子さんが扱い易かったのは、愚かさ故だったのかしら」
「彼女は確かに、愚かだったかも知れない。
しかし、君に罪を押し付けるどころか、巻き込むまいと、言葉に気をつけていた。そこまでしてくれる相手を裏切った気持ちはどんなだい?」
「どんな。って、どうも思いませんよ。彼女がどんな言葉を僕に囁やこうと、僕の耳には届かないのですから。
それにしても、さすがは長瀬さんだ。僕にこんな、楽しい思いをさせてくれる人は、そうそういませんよ。
あの日、偶然貴方が独立したことを知って、今回の件を思いついたのだけど、予想以上だった」
「相馬さんは、ご両親の仇を打ちたかったのでは無いのですか?」
圭の真剣な質問を、有朋は鼻で笑った。
「もう二度と、俺達とは関わらないでくれ給え。君のお遊びに付き合うのは、真っ平御免だ」
隼人の乱暴な言葉に、圭は驚きを隠さなかった。隼人を見上げた後、有朋に視線を移し、驚愕に動けなくなる。
有朋は笑っていた。楽しくて仕方がない。と言わんばかりに。
「彼らの犯した罪は許しがたいが、そう仕向けた本人は、被害者面してこの家を乗っ取るのだから、恐れ入るよ」
「貴方に僕が裁けますか?」
「君の勝ちだよ。
俺は全てを解き明かしたけれど、真実の犯人を捕えることはできない。まさしく、君の言うところの、罪を犯さぬ犯罪者だ。
映子さんを甘い気持ちにさせ、血のもたらす美への効果を教え、他の女と親しげに振る舞う。
後は、放っておけば、癇癪持ちの映子さんのこと、罪を犯すのは時間の問題だった。彼女は君の気持ちを引き付けたいが為に、美と若さに拘り、罪を重ねた。
真実君は、映子さんという人間を使って罪を犯したにも関わらず、法律では裁けぬのだ」
「悔しいけれども、今回は貴方の勝ちです。僕は本気で、社長を殺そうとしたのは、彬子さんだと思っていましたからね。
女は理解できない。あれほど熱っぽく語っていたのに、引き際はあっさりしたものです。映子さんが扱い易かったのは、愚かさ故だったのかしら」
「彼女は確かに、愚かだったかも知れない。
しかし、君に罪を押し付けるどころか、巻き込むまいと、言葉に気をつけていた。そこまでしてくれる相手を裏切った気持ちはどんなだい?」
「どんな。って、どうも思いませんよ。彼女がどんな言葉を僕に囁やこうと、僕の耳には届かないのですから。
それにしても、さすがは長瀬さんだ。僕にこんな、楽しい思いをさせてくれる人は、そうそういませんよ。
あの日、偶然貴方が独立したことを知って、今回の件を思いついたのだけど、予想以上だった」
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