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愛 二
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蕗子が遅れて現れたのは、永吾の指示で警察を呼んでいたからであった。
駆け付けた警察に平助は逮捕され、永吾も自ら、三月達の母親の殺害に関わった事を話した。
藤次を殺したのも平助であった。
どこで聞きつけたのか、堀川伯爵が娘を可愛がっていると知り、有紀を利用して一稼ぎしようとしていたのを、邪魔に思ったらしかった。
馨は本気で人形だと思い込んでいたようで、その衝撃の大きさは計り知れず、警察が遺体を回収しようとしても、幼子のように泣き叫いて離れようとはしなかった。
どうにか引き離したものの、魂は子供の頃に戻ってしまい、康子は離縁し、実家に戻った。
幼子に戻った馨は、蕗子に母の面影を見出し、お母さんと呼んで纏わり付いているらしい。
「事件直後に比べるとずっと落ち着いて、少しずつ成長しているのが分かるんです」
事件から半年経って、馨が落ち着いたのを機に、堀川伯爵家に招かれた。蕗子は伯爵家の親戚や使用人に受け入れられ、女主人の風格を身に着けていた。
薄桃色の着物を身に着け、美しいけれどやはり、華には欠けている。『西洋軒』で見た、凄まじい美しさを持つ女とは、別人であった。
駆け付けた警察に平助は逮捕され、永吾も自ら、三月達の母親の殺害に関わった事を話した。
藤次を殺したのも平助であった。
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馨は本気で人形だと思い込んでいたようで、その衝撃の大きさは計り知れず、警察が遺体を回収しようとしても、幼子のように泣き叫いて離れようとはしなかった。
どうにか引き離したものの、魂は子供の頃に戻ってしまい、康子は離縁し、実家に戻った。
幼子に戻った馨は、蕗子に母の面影を見出し、お母さんと呼んで纏わり付いているらしい。
「事件直後に比べるとずっと落ち着いて、少しずつ成長しているのが分かるんです」
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