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#1. 6月
【僕の想い】
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思いがけない突然の出来事に僕は舞い上がった、
真面目でお堅いイメージの志帆に
こんなことをされるなんて想定外だった。
そしてふと思った、彼女は何故僕が
普段レインコートの帽子を被らないことを知ってるんだ?
複雑な感情が心の中を交錯した。
「あれー?照れてるの?」
「そっ、そんな訳ないだろ、暗くなってきたからもう帰らなきゃ、雨だし風邪引いちゃうぞ!」
「あ、待ってよ原田くん!」
そんな出来事のせいでこの後ほとんど会話もないまま
半ば強引に志帆を家まで送り届けた。
「何で俺が…家まで…」
一人の帰り道で愚痴りながらも
志帆の細い指が雨に濡れた僕の髪をなぞる、
その柔らかな感覚がずっと消えなかった。
土砂降りの雨の中を一人、家路へ急ぎ
薄暗くなった歩道を抜けて帰宅すると
玄関のドアノブに張り付く何かを見つけた。
それは1匹のかたつむり・・・
「何だよ、こんなとこにいたらドア開けれないじゃないか」
決してかたつむりに八つ当たりしたわけではない
そうでもしなければこの日の記憶が
全て志帆のことで埋め尽くされそうだったから
思い出を上書きした、それだけだった。
僕はかたつむりの殻をつまむと
水の滴る朝顔の葉っぱの上に乗せた。
しかし、そんな微かな抵抗も虚しく
このかたつむりの歩みのように
僕のこの"想い"は誰に気づかれることもなく
この日からゆっくりと始まった。
その始まりに気づいていたと者がいるとすれば
おそらく僕だけだっただろう。
真面目でお堅いイメージの志帆に
こんなことをされるなんて想定外だった。
そしてふと思った、彼女は何故僕が
普段レインコートの帽子を被らないことを知ってるんだ?
複雑な感情が心の中を交錯した。
「あれー?照れてるの?」
「そっ、そんな訳ないだろ、暗くなってきたからもう帰らなきゃ、雨だし風邪引いちゃうぞ!」
「あ、待ってよ原田くん!」
そんな出来事のせいでこの後ほとんど会話もないまま
半ば強引に志帆を家まで送り届けた。
「何で俺が…家まで…」
一人の帰り道で愚痴りながらも
志帆の細い指が雨に濡れた僕の髪をなぞる、
その柔らかな感覚がずっと消えなかった。
土砂降りの雨の中を一人、家路へ急ぎ
薄暗くなった歩道を抜けて帰宅すると
玄関のドアノブに張り付く何かを見つけた。
それは1匹のかたつむり・・・
「何だよ、こんなとこにいたらドア開けれないじゃないか」
決してかたつむりに八つ当たりしたわけではない
そうでもしなければこの日の記憶が
全て志帆のことで埋め尽くされそうだったから
思い出を上書きした、それだけだった。
僕はかたつむりの殻をつまむと
水の滴る朝顔の葉っぱの上に乗せた。
しかし、そんな微かな抵抗も虚しく
このかたつむりの歩みのように
僕のこの"想い"は誰に気づかれることもなく
この日からゆっくりと始まった。
その始まりに気づいていたと者がいるとすれば
おそらく僕だけだっただろう。
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