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#2. 8月
【偶然と言う必然を求め】
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あの日以降、僕は下校時間になると
毎日決まった時間に駐輪場へ向かった。
前回のような志帆との偶然に期待していた、
わけではない。
それでも心のどこかではきっと
"何か"を待って期待していたのだろう、
その相手が志帆であってほしいかどうかは
正直、僕の中では未だ漠然としてはいたが…
あのハンバーガーの一件以降、
志帆とは教室で目が合うと挨拶代わりに
「よっ」
と声をかけるのが当たり前になっていた。
志帆は特に視線を合わせるでもなく
黙って右手を軽く上げる、
それだけで何となく男子とほとんど話さない
志帆との意志疎通が出来ている気になっていた
が、あの日以来帰りの駐輪場で
志帆に偶然出くわすことはなかった
いつからだろうか?
僕は偶然を装いながら自転車の周りをウロウロしてから
帰るのが日課になってしまった。
すっかり梅雨が明け、夏の日差しが眩しい8月になっても
僕はまだ同じように駐輪場での再会を
ひたすら待っていた。
誰でもよかったわけではない
今は"駐輪場で志帆に会いたい"、と願っている。
そんな夏の終わりの午後のことだった、
夏休みの補習を終えて帰ろうとした駐輪場で
遂に志帆の後ろ姿を見つけた。
「し…ほちゃん…!」
そこまで声が出そうになったその時、僕は気付いた
志帆は一人ではなく女子の友達数人と話していることに。
さすがにこれでは
「一緒に帰ろう」なんて誘えない
どうしよう?
こんな時、どうすればいいんだ?
早く何かしなきゃ、志帆が帰ってしまう…
― どうする、俺?
ここで僕は自分でも呆れるような
ひとつの行動を取ることに決めた。
毎日決まった時間に駐輪場へ向かった。
前回のような志帆との偶然に期待していた、
わけではない。
それでも心のどこかではきっと
"何か"を待って期待していたのだろう、
その相手が志帆であってほしいかどうかは
正直、僕の中では未だ漠然としてはいたが…
あのハンバーガーの一件以降、
志帆とは教室で目が合うと挨拶代わりに
「よっ」
と声をかけるのが当たり前になっていた。
志帆は特に視線を合わせるでもなく
黙って右手を軽く上げる、
それだけで何となく男子とほとんど話さない
志帆との意志疎通が出来ている気になっていた
が、あの日以来帰りの駐輪場で
志帆に偶然出くわすことはなかった
いつからだろうか?
僕は偶然を装いながら自転車の周りをウロウロしてから
帰るのが日課になってしまった。
すっかり梅雨が明け、夏の日差しが眩しい8月になっても
僕はまだ同じように駐輪場での再会を
ひたすら待っていた。
誰でもよかったわけではない
今は"駐輪場で志帆に会いたい"、と願っている。
そんな夏の終わりの午後のことだった、
夏休みの補習を終えて帰ろうとした駐輪場で
遂に志帆の後ろ姿を見つけた。
「し…ほちゃん…!」
そこまで声が出そうになったその時、僕は気付いた
志帆は一人ではなく女子の友達数人と話していることに。
さすがにこれでは
「一緒に帰ろう」なんて誘えない
どうしよう?
こんな時、どうすればいいんだ?
早く何かしなきゃ、志帆が帰ってしまう…
― どうする、俺?
ここで僕は自分でも呆れるような
ひとつの行動を取ることに決めた。
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