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24 最悪の一言
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「イヤイヤイヤ…嘘だろ…?」
思わず口から溢れた言葉を止めるものはいない。いるのは今のこの眼前の光景を夢幻か何かと信じたいものだけだ。
思わず血を連想させるような巨躯でソイツは手に持っていた得物を徐ろに振り上げると、そのまま真っ直ぐ振り下ろした。
ドォォォォォンッ!!!
地面に巨大な杭でも穿たれたのかと思う程の衝撃と轟音が辺りに木霊する。運悪く巨人の近くに居た村の再興中だった人々が衝撃波によって風に吹かれた落ち葉のように吹き飛んだ。
「うぅっ……」
「いてぇ…いてぇよ…」
「ああ、うぐぅ…!」
村のあちこちから呻き声が上がる。主は当然先ほど吹き飛ばされた村人たちだ。
みれば数人の人たちの肉体が物理的におかしな方向を向いているのが分かった。
(マジかよ…。武器振り下ろした衝撃で人が飛ぶとかマジでなんの冗談だよ…)
俺は自分のいた位置から離れようと試みた。だが。
(身体が…動かねぇ)
恐怖で身がすくみ身体が動かなかった。それこそ指一本すらもだ。
そうこうしているうちに赤い巨人がこちらを向いた。
巨大な漆黒の眼がこちらを向いた。
そして巨人はゆっくりとこちらに歩き出してきた。
ズゥン…ズゥン…ズゥンッ
一歩毎に大地を震わせながら巨人はこちらから一切目をそらさずに向かってくる。
その巨人の眼は語っていた。
——そこから動くなよ。と。
従いたくはないが現状身体が動かない俺に抗う術はなく数分も経たぬうちに赤い巨人は俺の目の前に迫ってきた。
そして次の瞬間、俺に死刑宣告に等しい言葉をかけてきた。
「オレト、タタカエ」
「………は?」
「デナイトオレハヒトヲコロス」
「は?いやいやどうして?なんで?」
「オレトタタカエ」
「いやムリ、ムリだって!」
「……ソウカ」
そう言って赤い巨人は偶々近くにいた村人の一人に近づき、手に持つ得物をゆっくりと高々と振り上げた。
さらに運の悪いことにその村人は先ほどの衝撃で吹き飛ばされたうちの一人だった。
「ウラムナラアイツヲウラメ」
「!?おい、嘘だろ…やめ——」
ドォォォォォンッ!!!
静止することなく振り下ろされた得物はそこに存在していた者をそこから消した。
後に残ったのは鉄の香りと、それと——。
「うわ、うわぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」
ようやっと何かに弾かれたようにして身体が動く。生存本能に従って巨人から距離を取る。
だが。次の一言で俺の身体はまた静止することになった。
「ウラムナラ——」
バッと後ろを振り返る。するといつの間にそこにいたのか。
瞬間移動でもしたのかというくらいの距離をあっという間に移動し、巨人が別の村人に対して紅くなった獲物を再び振り上げていた。
「おいやめろ!!」
「アイツヲ——」
「やめろって言ってるだろ!!」
どんどん得物が上に持ち上がる。こちらの声は届いているはずなのに巨人は機械のように淡々と獲物を振り上げ、そして——。
「ウラ—」
「分かったぁ!!」
瞬間ピタリと振り下ろし始めた得物は村人のそれこそ目と鼻の先で停止した。
その得物を己の肩に担いだ巨人はこちらを振り向く。
「ヨクイッタ」
そう言った。
思わず口から溢れた言葉を止めるものはいない。いるのは今のこの眼前の光景を夢幻か何かと信じたいものだけだ。
思わず血を連想させるような巨躯でソイツは手に持っていた得物を徐ろに振り上げると、そのまま真っ直ぐ振り下ろした。
ドォォォォォンッ!!!
地面に巨大な杭でも穿たれたのかと思う程の衝撃と轟音が辺りに木霊する。運悪く巨人の近くに居た村の再興中だった人々が衝撃波によって風に吹かれた落ち葉のように吹き飛んだ。
「うぅっ……」
「いてぇ…いてぇよ…」
「ああ、うぐぅ…!」
村のあちこちから呻き声が上がる。主は当然先ほど吹き飛ばされた村人たちだ。
みれば数人の人たちの肉体が物理的におかしな方向を向いているのが分かった。
(マジかよ…。武器振り下ろした衝撃で人が飛ぶとかマジでなんの冗談だよ…)
俺は自分のいた位置から離れようと試みた。だが。
(身体が…動かねぇ)
恐怖で身がすくみ身体が動かなかった。それこそ指一本すらもだ。
そうこうしているうちに赤い巨人がこちらを向いた。
巨大な漆黒の眼がこちらを向いた。
そして巨人はゆっくりとこちらに歩き出してきた。
ズゥン…ズゥン…ズゥンッ
一歩毎に大地を震わせながら巨人はこちらから一切目をそらさずに向かってくる。
その巨人の眼は語っていた。
——そこから動くなよ。と。
従いたくはないが現状身体が動かない俺に抗う術はなく数分も経たぬうちに赤い巨人は俺の目の前に迫ってきた。
そして次の瞬間、俺に死刑宣告に等しい言葉をかけてきた。
「オレト、タタカエ」
「………は?」
「デナイトオレハヒトヲコロス」
「は?いやいやどうして?なんで?」
「オレトタタカエ」
「いやムリ、ムリだって!」
「……ソウカ」
そう言って赤い巨人は偶々近くにいた村人の一人に近づき、手に持つ得物をゆっくりと高々と振り上げた。
さらに運の悪いことにその村人は先ほどの衝撃で吹き飛ばされたうちの一人だった。
「ウラムナラアイツヲウラメ」
「!?おい、嘘だろ…やめ——」
ドォォォォォンッ!!!
静止することなく振り下ろされた得物はそこに存在していた者をそこから消した。
後に残ったのは鉄の香りと、それと——。
「うわ、うわぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!」
ようやっと何かに弾かれたようにして身体が動く。生存本能に従って巨人から距離を取る。
だが。次の一言で俺の身体はまた静止することになった。
「ウラムナラ——」
バッと後ろを振り返る。するといつの間にそこにいたのか。
瞬間移動でもしたのかというくらいの距離をあっという間に移動し、巨人が別の村人に対して紅くなった獲物を再び振り上げていた。
「おいやめろ!!」
「アイツヲ——」
「やめろって言ってるだろ!!」
どんどん得物が上に持ち上がる。こちらの声は届いているはずなのに巨人は機械のように淡々と獲物を振り上げ、そして——。
「ウラ—」
「分かったぁ!!」
瞬間ピタリと振り下ろし始めた得物は村人のそれこそ目と鼻の先で停止した。
その得物を己の肩に担いだ巨人はこちらを振り向く。
「ヨクイッタ」
そう言った。
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