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プロローグ
彼女が最後に想った事
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――人間族の誇りだ。
倒壊する酷く苔生した古塔の凄惨な様を眺めながら、カインはこの地へ赴く前に言われた言葉を思い出しながら奥歯を噛み締めた。
なにが誇りだよ。パーティのリーダーであるカインの漏らす悔しげな吐露は、塔の崩壊し行く轟音すらも掻き分けてパーティメンバー全員の耳へと届いた。治癒術師の修道服を着たメアリがカインの僅かに震える肩に手を添え、顔を伏せる。
パーティの面々が自分達の無力さを受け下へと視線を向けている中、白銀髪の無造作なミドルヘアを風に煽られるままにするイリーナだけはその金色の瞳を厚い雲の掛かった鈍色の空へと向けている。その様は何かを決心しているようにも見えた。
*
エルフ族はその種族独自の特性により痩身な者が多く、男性であっても他の種族の子供に力負けしてしまう事も珍しくはない。そんな彼らがヴァーハイドヒル大陸に大国と呼ぶに相応しい広大な領土を得ているのは、他を寄せ付けない高い知性と高寿命が所以である。
そんなエルフ族の大国フィンガルにはエルフ族の先祖が建てたとされる貴重な古代遺跡が点々として在る。中でもミューハイ塔と呼ばれる遺跡は未だに調査の途中にあった。
他の遺跡が比較的に早期に調査を終えられたのは、ひとえに調査の障害となるモノが少なかったからであった。が、ミューハイ塔の内外には強力な魔物が数多く巣喰い、『大喰らい』の異名で通る巨躯なウォークライ種の異端種が塔の入り口を塞ぐ形で居座っていた。その為、フィンガルを治めるエルフ族の女王ファビアは外の国へとウォークライの駆除を要請する事にした。
そこで白羽の矢が立ったのが人間族の冒険者パーティ内で今や頂点を極めている『ワンス』だった。エルフ族は自分達の種族意識が非常に高く、今回のように外へ助けを求める事などは滅多になかった。ファビア自身この決断を下すまでに相当な反発を受け、女王の座を賭ける事で全エルフの承諾を強引に勝ち取った。
そして今、自身の進退を賭した結果を目の前にしたファビアは絶句した。
「申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げてくる人間族の男の声は酷く耳障りに感じられる。「死力を尽くしたが、ダメだったんだ」言葉にしてはいないが、自分達が今回の失敗を如何に悔いているのかをこちら側へ理解するよう求めている声色であるからだ。
冗談じゃない。ファビアは喉を塞いでいた絶望と言う名の蓋を吹き飛ばした勢いのまま続ける。
「ミューハイ塔が私達エルフにとって如何に貴重で尊い代物であったか、お前はそれを理解した上でそのような台詞を吐いたと言うのかっ」
高尚な雰囲気を伴っていた謁見の間に響き渡る自身の叫び声の反響を聞くよりも先に続ける。
「偉大なエルフの御先祖様方が残して下さった叡智が完全に失われてしまったのだ……有り得ない、有り得て良いわけがない、こんな不祥事、許されるわけがない」
焦燥と怒りとが入り混じった声はやがて独り言のような呟きへと変わり、終には完全な自問自答へと至る。狼狽えるように右往左往するファビアの姿にそれまでの女王としての威厳などは影もなく、そこに在るのは唐突に突き付けられた受け容れ難い現実と言う名の絶望を前に為す術を見失った哀れなエルフ族の女性そのものだった。
不意にピタリと忙しなかった足が止まると、ファビアは思い付いたかのように口を開いた。
「……この責任はとって頂きますよ、下等な人間族の皆さん?」
*
綺麗に加工されたエメラルド鉱石をはめ込んだような美しい瞳に浮かんだのは、正しく狂気だった。白色を基調に据えられた女王の謁見の間、その中央に敷かれる赤い絨毯の先で身体の軸を歪めながらこちらを見るエルフの女王の眼差しに、イリーナは言い知れない恐怖を覚えて半歩身を退く。
「この依頼は決して失敗が許されないと予め言い伝えておりましたよね。それにも拘らず貴方達は失敗した……ええ、ええそうとも、これは貴方達の責任問題です。冒険者を名乗る以上、その責任を請け負う義務があるのよっ」
半狂乱なんて生易しい類いではない。目の前のその女王の様はそれ自体が狂気の体現。いったい何があれ程までの狂気を彼女の中に芽生えさせているのであろうか。ファビアが正常な精神状態でない事を察したイリーナは、小声で隣にいるカインに耳打ちする。
「何を言い出すか分からない……逃げ出す算段も視野に入れた方がいい」
言い終えたイリーナが次いでカインの横顔を見た瞬間、心臓が止まった。
今にして思えば、カインという男は誠実過ぎた。イリーナはここまで帰還するまでの間に費やした時間の使い方を深く悔いた。なぜ事前に忠告のひとつも挟まなかったのか、と。
初めて目にする同じ人型の者が発する狂気に当てられたカインの表情は、完全にその狂気に呑まれてしまっていたのだった。見開かれた目はただ真っ直ぐにその先の狂気を据え、僅かに震えて見える口元。
これまで共に数多くの修羅場を潜り抜けてきたハズのカインがここまでの恐怖を覚えるのは、イリーナにとっては予想外な事であるに違いはない。が、同時にここまで共に歩んで来たからこそ納得し得る結果でもあった。
魔物らの発する狂気に触れる機会は数え切れない程にあった。しかしそれは魔物という異形のモノ供が見せる一種の行動でしかなかった。ドラゴンの口元から炎が漏れ出すのがブレスの前兆である様に、カインにとって魔物らが見せる狂気とは所作の類いでしかなかったのだ。
良くも悪くも、カインという男は根っからの冒険者でしかない。共通言語による高度なコミュニケーションを図れる相手とのやり取りに於いては、そこらの人間族の中では劣等な部類に数えられてしまう。それがたった今、イリーナの下したカインへの評価。
「そうですね。分かり易く貴方達の命を差し出して貰うというのが手っ取り早いでしょう。当然でしょう、我がエルフ族の貴重な宝を台無しにしたのですから、それ相応の報いは受けて貰わなくては示しがつきませんもの」
考え得る中で最も悪い展開へ至ってしまった。
イリーナは先ず息を吸い、目を閉じる。膨張した肺に高らかな鼓動を発する心臓がぶつかっているのでは無いか、という錯覚を覚える程に心拍数が跳ね上がっている。
ふっ――と、イリーナは思わずに失笑を漏らす。
「何がエルフ族の宝だよ。あんなのはさ、ただの古びた建造物でしかないじゃない。それを自分たちの手に負えないからって私たちに丸投げして、失敗したらその責任をとれ? 冗談じゃないっ、こっちだって死ぬ思いで依頼成功の為に最後まで尽力したんだよ。そうですか、で死ねるわけないじゃいっ」
一歩、そして一歩とファビアの方へ出て行くイリーナの肩に誰かの手がかかる。
「イリーナ、止せっ」
ワンスいちの巨漢であるヴァッカスだった。見た目に依らず知的で繊細な彼であれば、イリーナの行なっている事がどれだけリスクの高いモノかなどは、一考する間すらもいらない程に瞭然であろう。
故に、イリーナは止まる事を良しとしない。
「そんなに命が欲しければ取ってみなよ、ほらっ!」
両手を広げ、ファビアを睨みつけるイリーナ。
そこまでイリーナの凄みに圧倒されていたのか、沈黙を続けていたファビアの顔がみるみる内に憤りの色を強め、狂気ではなく確かな怒りを以ってして怒声を放つ。
「この下等種族がっ」
エメラルドの瞳が歪み、天へと掲げた右手の先にけたたましい音を伴いながら白光の槍が現形してゆく。上級の攻撃魔法であるのだろうが、イリーナは見たこともない魔法だった。しかし、それが如何なる代物であったとしても構わなかった。自らの命を絶つに充分なモノである事を肌で感じられるからである。
遠に固まっていた覚悟は揺らぐ事はなく、イリーナは怒りに顔を歪めるファビアを睨みつけたままその時を待つ。が、不意にファビアの左の掌が自身よりも後方へと向けられるのが見えた。
意識をこちらへと向けさせ切れなかったのか、と横目で後方を確認するイリーナの目は、そこに見えた光景によって潤み出してしまう。
「逃げろイリーナっ!」
「早く逃げて下さいっ!」
「逃げるんだ、イリーナっ!」
カインを始め、メアリもヴァッカスも同じようにイリーナの元へと駆けつけようとしている姿がそこにあったのだ。しかし、先程のファビアの左手は拘束の魔法を施す為のものであったらしく、三人は苦悶の表情と共にその場に崩れ落ちる。
全員が信頼し合っている最高のパーティだと思っていたハズが、心のどこかでそれを疑っていた自分も居たのだ。と、イリーナは嬉しさと罪悪感に塗れた筋を両頬に作る。
大切な仲間に再び背を向け、イリーナはそっと目を閉じた。
――ありがとう。
その刹那、胸を高熱の何かが貫いた感触が襲うとそこで意識が途絶えた。
倒壊する酷く苔生した古塔の凄惨な様を眺めながら、カインはこの地へ赴く前に言われた言葉を思い出しながら奥歯を噛み締めた。
なにが誇りだよ。パーティのリーダーであるカインの漏らす悔しげな吐露は、塔の崩壊し行く轟音すらも掻き分けてパーティメンバー全員の耳へと届いた。治癒術師の修道服を着たメアリがカインの僅かに震える肩に手を添え、顔を伏せる。
パーティの面々が自分達の無力さを受け下へと視線を向けている中、白銀髪の無造作なミドルヘアを風に煽られるままにするイリーナだけはその金色の瞳を厚い雲の掛かった鈍色の空へと向けている。その様は何かを決心しているようにも見えた。
*
エルフ族はその種族独自の特性により痩身な者が多く、男性であっても他の種族の子供に力負けしてしまう事も珍しくはない。そんな彼らがヴァーハイドヒル大陸に大国と呼ぶに相応しい広大な領土を得ているのは、他を寄せ付けない高い知性と高寿命が所以である。
そんなエルフ族の大国フィンガルにはエルフ族の先祖が建てたとされる貴重な古代遺跡が点々として在る。中でもミューハイ塔と呼ばれる遺跡は未だに調査の途中にあった。
他の遺跡が比較的に早期に調査を終えられたのは、ひとえに調査の障害となるモノが少なかったからであった。が、ミューハイ塔の内外には強力な魔物が数多く巣喰い、『大喰らい』の異名で通る巨躯なウォークライ種の異端種が塔の入り口を塞ぐ形で居座っていた。その為、フィンガルを治めるエルフ族の女王ファビアは外の国へとウォークライの駆除を要請する事にした。
そこで白羽の矢が立ったのが人間族の冒険者パーティ内で今や頂点を極めている『ワンス』だった。エルフ族は自分達の種族意識が非常に高く、今回のように外へ助けを求める事などは滅多になかった。ファビア自身この決断を下すまでに相当な反発を受け、女王の座を賭ける事で全エルフの承諾を強引に勝ち取った。
そして今、自身の進退を賭した結果を目の前にしたファビアは絶句した。
「申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げてくる人間族の男の声は酷く耳障りに感じられる。「死力を尽くしたが、ダメだったんだ」言葉にしてはいないが、自分達が今回の失敗を如何に悔いているのかをこちら側へ理解するよう求めている声色であるからだ。
冗談じゃない。ファビアは喉を塞いでいた絶望と言う名の蓋を吹き飛ばした勢いのまま続ける。
「ミューハイ塔が私達エルフにとって如何に貴重で尊い代物であったか、お前はそれを理解した上でそのような台詞を吐いたと言うのかっ」
高尚な雰囲気を伴っていた謁見の間に響き渡る自身の叫び声の反響を聞くよりも先に続ける。
「偉大なエルフの御先祖様方が残して下さった叡智が完全に失われてしまったのだ……有り得ない、有り得て良いわけがない、こんな不祥事、許されるわけがない」
焦燥と怒りとが入り混じった声はやがて独り言のような呟きへと変わり、終には完全な自問自答へと至る。狼狽えるように右往左往するファビアの姿にそれまでの女王としての威厳などは影もなく、そこに在るのは唐突に突き付けられた受け容れ難い現実と言う名の絶望を前に為す術を見失った哀れなエルフ族の女性そのものだった。
不意にピタリと忙しなかった足が止まると、ファビアは思い付いたかのように口を開いた。
「……この責任はとって頂きますよ、下等な人間族の皆さん?」
*
綺麗に加工されたエメラルド鉱石をはめ込んだような美しい瞳に浮かんだのは、正しく狂気だった。白色を基調に据えられた女王の謁見の間、その中央に敷かれる赤い絨毯の先で身体の軸を歪めながらこちらを見るエルフの女王の眼差しに、イリーナは言い知れない恐怖を覚えて半歩身を退く。
「この依頼は決して失敗が許されないと予め言い伝えておりましたよね。それにも拘らず貴方達は失敗した……ええ、ええそうとも、これは貴方達の責任問題です。冒険者を名乗る以上、その責任を請け負う義務があるのよっ」
半狂乱なんて生易しい類いではない。目の前のその女王の様はそれ自体が狂気の体現。いったい何があれ程までの狂気を彼女の中に芽生えさせているのであろうか。ファビアが正常な精神状態でない事を察したイリーナは、小声で隣にいるカインに耳打ちする。
「何を言い出すか分からない……逃げ出す算段も視野に入れた方がいい」
言い終えたイリーナが次いでカインの横顔を見た瞬間、心臓が止まった。
今にして思えば、カインという男は誠実過ぎた。イリーナはここまで帰還するまでの間に費やした時間の使い方を深く悔いた。なぜ事前に忠告のひとつも挟まなかったのか、と。
初めて目にする同じ人型の者が発する狂気に当てられたカインの表情は、完全にその狂気に呑まれてしまっていたのだった。見開かれた目はただ真っ直ぐにその先の狂気を据え、僅かに震えて見える口元。
これまで共に数多くの修羅場を潜り抜けてきたハズのカインがここまでの恐怖を覚えるのは、イリーナにとっては予想外な事であるに違いはない。が、同時にここまで共に歩んで来たからこそ納得し得る結果でもあった。
魔物らの発する狂気に触れる機会は数え切れない程にあった。しかしそれは魔物という異形のモノ供が見せる一種の行動でしかなかった。ドラゴンの口元から炎が漏れ出すのがブレスの前兆である様に、カインにとって魔物らが見せる狂気とは所作の類いでしかなかったのだ。
良くも悪くも、カインという男は根っからの冒険者でしかない。共通言語による高度なコミュニケーションを図れる相手とのやり取りに於いては、そこらの人間族の中では劣等な部類に数えられてしまう。それがたった今、イリーナの下したカインへの評価。
「そうですね。分かり易く貴方達の命を差し出して貰うというのが手っ取り早いでしょう。当然でしょう、我がエルフ族の貴重な宝を台無しにしたのですから、それ相応の報いは受けて貰わなくては示しがつきませんもの」
考え得る中で最も悪い展開へ至ってしまった。
イリーナは先ず息を吸い、目を閉じる。膨張した肺に高らかな鼓動を発する心臓がぶつかっているのでは無いか、という錯覚を覚える程に心拍数が跳ね上がっている。
ふっ――と、イリーナは思わずに失笑を漏らす。
「何がエルフ族の宝だよ。あんなのはさ、ただの古びた建造物でしかないじゃない。それを自分たちの手に負えないからって私たちに丸投げして、失敗したらその責任をとれ? 冗談じゃないっ、こっちだって死ぬ思いで依頼成功の為に最後まで尽力したんだよ。そうですか、で死ねるわけないじゃいっ」
一歩、そして一歩とファビアの方へ出て行くイリーナの肩に誰かの手がかかる。
「イリーナ、止せっ」
ワンスいちの巨漢であるヴァッカスだった。見た目に依らず知的で繊細な彼であれば、イリーナの行なっている事がどれだけリスクの高いモノかなどは、一考する間すらもいらない程に瞭然であろう。
故に、イリーナは止まる事を良しとしない。
「そんなに命が欲しければ取ってみなよ、ほらっ!」
両手を広げ、ファビアを睨みつけるイリーナ。
そこまでイリーナの凄みに圧倒されていたのか、沈黙を続けていたファビアの顔がみるみる内に憤りの色を強め、狂気ではなく確かな怒りを以ってして怒声を放つ。
「この下等種族がっ」
エメラルドの瞳が歪み、天へと掲げた右手の先にけたたましい音を伴いながら白光の槍が現形してゆく。上級の攻撃魔法であるのだろうが、イリーナは見たこともない魔法だった。しかし、それが如何なる代物であったとしても構わなかった。自らの命を絶つに充分なモノである事を肌で感じられるからである。
遠に固まっていた覚悟は揺らぐ事はなく、イリーナは怒りに顔を歪めるファビアを睨みつけたままその時を待つ。が、不意にファビアの左の掌が自身よりも後方へと向けられるのが見えた。
意識をこちらへと向けさせ切れなかったのか、と横目で後方を確認するイリーナの目は、そこに見えた光景によって潤み出してしまう。
「逃げろイリーナっ!」
「早く逃げて下さいっ!」
「逃げるんだ、イリーナっ!」
カインを始め、メアリもヴァッカスも同じようにイリーナの元へと駆けつけようとしている姿がそこにあったのだ。しかし、先程のファビアの左手は拘束の魔法を施す為のものであったらしく、三人は苦悶の表情と共にその場に崩れ落ちる。
全員が信頼し合っている最高のパーティだと思っていたハズが、心のどこかでそれを疑っていた自分も居たのだ。と、イリーナは嬉しさと罪悪感に塗れた筋を両頬に作る。
大切な仲間に再び背を向け、イリーナはそっと目を閉じた。
――ありがとう。
その刹那、胸を高熱の何かが貫いた感触が襲うとそこで意識が途絶えた。
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