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第一章【再誕】
約束の日Ⅰ
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人間族の冒険者がその絶対数を減らしてしまってから数十年の歳月が経った。今では中堅どころの人間族パーティが低ランク帯の依頼をこなす事が常態化し、中高ランクの依頼は混合種族のパーティか、もしくは人間族以外の種族のみで構成されたパーティが主だって受けている。
一説によれば、人間族最高位パーティとして伝説になっている『ワンス』の唐突な解散がきっかけだと言う話である。
しかし、冒険者と言えば人間族、という固定概念の消失は何も悪い影響だけをヴァーハイドヒル大陸に及ぼした訳ではなかった。それまでは各種族間の疎遠気味だった関係性も、冒険者という共通項を得た事により幾分も緩和され、今ではあのエルフ族ですら他種族との交流を積極的に行なっているくらいである。
ヴァーハイドヒル大陸の凡そ中心に位置する嘗て人間族が築いた大国カータルシアも、今では冒険者の国と呼ばれる程に冒険者たちの活動拠点として栄えている。そんなカータルシアの片隅に存在する小さな街ハットラックでは今日、新たな命が誕生し、そして天涯孤独の身となった。
文明の繁栄とはそれ即ち、その地で生きとし生けるもの全ての生活水準が向上する事を意味しており、統計を取る上で難とされるのが平均化である。富んでいる層が存在する一方、貧困に喘ぐ層が存在してしまうのは世の常である。詰まる所、カータルシアでは貧富の差が国家の問題として提唱されてしまう事態に陥っているのである。
アリスと名付けられた少女の母親は産後間も無くその命を落としてしまった。自宅である古い木造屋での自宅出産だった。産後士を雇う余裕はなく付き添っていた父親も初めて経験する出産の光景に耐え切れずに気絶し、次に意識を取り戻した際には血溜まりの中で力無い産声を上げる我が子を見てしまう。結果としてアリスは、ハットラックで唯一の教会の前に捨てられてしまった。余談ではあるが、誰にもこの時の父親のとった行動を責める権利はないのだろう。責めを受けるべきであるのは貧富の差を早々に打開しとうとしなかったカータルシアと言う国を統治する者たちであろう。
かくして運命の子であるアリスは、このヴァーハイドヒル大陸に産まれ落ちたのだった。
*
収穫の月を迎えたヴァーハイドヒル大陸の朝は、成緑の月に比べて比較的に過ごし易い気温で始まった。
ハットラックで唯一の教会である潔白を司るアストリクス信仰のアスリック教会の木扉を開け放ったのは、黒い修道服姿のシスターメアリだった。彼女の一日はこうして教会の扉を開き、外界との交流を歓迎する姿勢を示す所から始めまる。
「んー、今日も良い日和ですね」
誰に語りかけることも無い呟きは、彼女の清々しい表情を柔に照らす朝陽をそのままに表しているかのようである。
大きく身体を伸ばしたメアリは次いで教会内へと踵を返し、等間隔に並ぶ木造の長椅子の間の通路をゆっくりと歩み進め、その最奥に祀られるアストリクスを象った彫像の前で片膝を着く。
アストリクスは生前、貧しい人間族の女性であった。しかし、そんな境遇にも拘らず慈愛と慈悲の心で清廉潔白を体現し続けた。かの神獣大戦期には進んで戦地へと赴き数多くの負傷者を癒し、その命が尽き果てる瞬間まで他者へ尽くしたとされ、その功を認められて神格化したと語られる女神である。カータルシアの貧困層出身のメアリにとって、アストリクスとの出会いは産まれながらの運命に感じられたに違いない。
「我が主であるアストリクス様、どうか今日という日を無事に終えられるよう、その高みからお見守り下さい。そして、この世に生きとし生けるもの全ての魂に救済をお与え下さいませ」
祈りを終えるとメアリは彫像が祀られている場所の左方へ進路を取り、その先の扉へと向かう。
扉を開けたメアリは柔らかな笑みを浮かべつつ、カーテンから漏れ入る陽光が良く映える薄暗い部屋の先へと歩を進める。部屋の奥にあるベッドまで来ると足を止め、そこでぐっすりと寝入る少女の横にゆっくりと腰を掛けた。
「すっかり大きくなったわね。ますますあの娘に似てきたみたい」
先程までの柔な表情はいつしか切なさを漂わせる笑みへと移ろい、細い指先が寝入った少女の頬をそっとなぞる。すると少女はくすぐったくなったのか、ううん、と表情を崩す。
「おはようアリス、十二歳の誕生日おめでとう」
白銀髪の隙間から眠たげに開けられる薄目から金色の瞳がこちらを覗く。
「うん、おはようメアリ……」
寝起きであるからか、まだ頭が働いていないらしい。でなければ、彼女がメアリの告げた『十二歳』という単語を聞いて黙っている訳がなかったからである。
「ん、あっ、ああっ! 誕生日だっ!」
やっぱり、とメアリはくすくすと笑いながら飛び起きたアリスの興奮した様子を暫し眺め見る。
「約束、忘れてないよねっ?」
「はいはい、忘れてませんよ。でも、その前にお仕事のお手伝いはして貰いますからね」
その先にある餌を前に渋々と言った具合の返事を絞り出したアリスは、ベッドから降りながらパジャマを脱ぎ出した。
*
ハットラックの街はカータルシアの南東端に位置しており、その所為か外からの往来が極端に少ない場所である。言うのも、ハットラックから向こうはすぐに無国籍の土地である魔物領土であるからだ。国境には関所と言う名の魔導製の防壁が設けられており、駐在する国防騎士が年中無休で監視している。
国防騎士団と冒険者との間柄は決して穏やかなものではなく、人間族パーティの評価が下がってからと言うもの、その犬猿ぶりには目が余る程である。そんな風潮も手伝ってか、ここハットラックには冒険者関連の施設が酒場兼冒険者ギルドの『ゼアス』しか存在しない。
ゼアスの主人であるカインは、今日も朝からカウンターの内側で酒に浸っていた。彼にとってアルコールの摂取は、精神安定剤を処方する人間のそれと同義であると捉えている。
今では酒場としてしか機能していないゼアスである。本来であれば朝から店を開けている必要性はないのだが、それでもカインは毎日のように律儀に早朝から店を開けている。それはひとえに彼の意地であるのかもしれない。ゼアスは酒場兼冒険者ギルドなんだ、という。もしくは、
「カインさーんっ!」
毎日のように押し入って来るとある少女の為か。
「けっ、来やがったなクソガキ」
「クソガキじゃないです、アリスですっ!」
店の木戸を勢いよく押し開けて入店してきた少女は、満遍の笑みをすぐに覆し、今度は膨れっ面を浮かべながらジトッとした視線を送ってくる。
「カイン。アリスの前で汚い言葉遣いは控えて下さい」
アリスが乱暴に開いた木戸を閉め直しながら入ってきたその人物に、カインの酔いは一気に醒める。
「メアリか……ちっ、もうそんな頃合いかよ」
神妙な面持ちのメアリへ一瞥すると、カインは二人から視線を逸らして再び持っていた酒瓶を煽る。喉が焼け付くような感覚と強烈なアルコール臭も、メアリがこの店を訪れた理由の前ではカインを酔わすには幾分も事足りない。
酒瓶を乱暴にカウンターへ置き、片手で髪を掻きながらカインは立ち上がる。
「おいガキ、これまでオレが散々言ってきた事、忘れてないよな?」
随分なまでに粗暴な口調ではあるものの、それを受けるアリスはこちらが真剣に問うていると言う意図をしっかりと汲んでいるようである。
金色の大きな瞳はカインの目を力強く見返し、暫くの沈黙を守った後、小さな口が言葉を吐き出し始める。
「忘れてません。それでもわたしは冒険者になりたいんです」
この世界の神は残酷な奴だな。カインは心の内でそう呟くと、諦めたように力無く崩れるように椅子へと腰を落とし、俯いた。
思い返して見ると、カインはメアリが教会の前に捨てられていたアリスを引き取ったと言う話を聞いた瞬間からこうなる事を覚悟していた。
初めてカインがアリスと出会ったのは、彼女が三歳になった頃だった。姿は未だ幼いながら、この子がイリーナの生まれ変わりである事はすぐに分かった。短くない時間を、死線と呼んで遜色ない困難を乗り越えてきた仲であった彼女の事を、自分たちの為に命を捨ててくれた恩人である彼女の事を、カインが見紛うハズがなかった。
故に、この日が来る事を誰よりも望んでいなかった。
「どうしてオレが……どうしてオレが送り出さなくちゃならねぇんだよ、どうしてだよっ」
堪らず、カインは目元を手で覆う。
その様を見たメアリはアリスに教会へ戻るようにと促し、カインの元へ向かった。
「あの娘は誰よりも冒険者である事に喜びを覚えてた……ううん。貴方に会えて、私たちと冒険者として活動する日々に喜びを覚えていた。貴方だってそう感じてたでしょう、違う?」
メアリの諭すような言葉に、カインは堪えようとしていた涙の堰を切った。
一説によれば、人間族最高位パーティとして伝説になっている『ワンス』の唐突な解散がきっかけだと言う話である。
しかし、冒険者と言えば人間族、という固定概念の消失は何も悪い影響だけをヴァーハイドヒル大陸に及ぼした訳ではなかった。それまでは各種族間の疎遠気味だった関係性も、冒険者という共通項を得た事により幾分も緩和され、今ではあのエルフ族ですら他種族との交流を積極的に行なっているくらいである。
ヴァーハイドヒル大陸の凡そ中心に位置する嘗て人間族が築いた大国カータルシアも、今では冒険者の国と呼ばれる程に冒険者たちの活動拠点として栄えている。そんなカータルシアの片隅に存在する小さな街ハットラックでは今日、新たな命が誕生し、そして天涯孤独の身となった。
文明の繁栄とはそれ即ち、その地で生きとし生けるもの全ての生活水準が向上する事を意味しており、統計を取る上で難とされるのが平均化である。富んでいる層が存在する一方、貧困に喘ぐ層が存在してしまうのは世の常である。詰まる所、カータルシアでは貧富の差が国家の問題として提唱されてしまう事態に陥っているのである。
アリスと名付けられた少女の母親は産後間も無くその命を落としてしまった。自宅である古い木造屋での自宅出産だった。産後士を雇う余裕はなく付き添っていた父親も初めて経験する出産の光景に耐え切れずに気絶し、次に意識を取り戻した際には血溜まりの中で力無い産声を上げる我が子を見てしまう。結果としてアリスは、ハットラックで唯一の教会の前に捨てられてしまった。余談ではあるが、誰にもこの時の父親のとった行動を責める権利はないのだろう。責めを受けるべきであるのは貧富の差を早々に打開しとうとしなかったカータルシアと言う国を統治する者たちであろう。
かくして運命の子であるアリスは、このヴァーハイドヒル大陸に産まれ落ちたのだった。
*
収穫の月を迎えたヴァーハイドヒル大陸の朝は、成緑の月に比べて比較的に過ごし易い気温で始まった。
ハットラックで唯一の教会である潔白を司るアストリクス信仰のアスリック教会の木扉を開け放ったのは、黒い修道服姿のシスターメアリだった。彼女の一日はこうして教会の扉を開き、外界との交流を歓迎する姿勢を示す所から始めまる。
「んー、今日も良い日和ですね」
誰に語りかけることも無い呟きは、彼女の清々しい表情を柔に照らす朝陽をそのままに表しているかのようである。
大きく身体を伸ばしたメアリは次いで教会内へと踵を返し、等間隔に並ぶ木造の長椅子の間の通路をゆっくりと歩み進め、その最奥に祀られるアストリクスを象った彫像の前で片膝を着く。
アストリクスは生前、貧しい人間族の女性であった。しかし、そんな境遇にも拘らず慈愛と慈悲の心で清廉潔白を体現し続けた。かの神獣大戦期には進んで戦地へと赴き数多くの負傷者を癒し、その命が尽き果てる瞬間まで他者へ尽くしたとされ、その功を認められて神格化したと語られる女神である。カータルシアの貧困層出身のメアリにとって、アストリクスとの出会いは産まれながらの運命に感じられたに違いない。
「我が主であるアストリクス様、どうか今日という日を無事に終えられるよう、その高みからお見守り下さい。そして、この世に生きとし生けるもの全ての魂に救済をお与え下さいませ」
祈りを終えるとメアリは彫像が祀られている場所の左方へ進路を取り、その先の扉へと向かう。
扉を開けたメアリは柔らかな笑みを浮かべつつ、カーテンから漏れ入る陽光が良く映える薄暗い部屋の先へと歩を進める。部屋の奥にあるベッドまで来ると足を止め、そこでぐっすりと寝入る少女の横にゆっくりと腰を掛けた。
「すっかり大きくなったわね。ますますあの娘に似てきたみたい」
先程までの柔な表情はいつしか切なさを漂わせる笑みへと移ろい、細い指先が寝入った少女の頬をそっとなぞる。すると少女はくすぐったくなったのか、ううん、と表情を崩す。
「おはようアリス、十二歳の誕生日おめでとう」
白銀髪の隙間から眠たげに開けられる薄目から金色の瞳がこちらを覗く。
「うん、おはようメアリ……」
寝起きであるからか、まだ頭が働いていないらしい。でなければ、彼女がメアリの告げた『十二歳』という単語を聞いて黙っている訳がなかったからである。
「ん、あっ、ああっ! 誕生日だっ!」
やっぱり、とメアリはくすくすと笑いながら飛び起きたアリスの興奮した様子を暫し眺め見る。
「約束、忘れてないよねっ?」
「はいはい、忘れてませんよ。でも、その前にお仕事のお手伝いはして貰いますからね」
その先にある餌を前に渋々と言った具合の返事を絞り出したアリスは、ベッドから降りながらパジャマを脱ぎ出した。
*
ハットラックの街はカータルシアの南東端に位置しており、その所為か外からの往来が極端に少ない場所である。言うのも、ハットラックから向こうはすぐに無国籍の土地である魔物領土であるからだ。国境には関所と言う名の魔導製の防壁が設けられており、駐在する国防騎士が年中無休で監視している。
国防騎士団と冒険者との間柄は決して穏やかなものではなく、人間族パーティの評価が下がってからと言うもの、その犬猿ぶりには目が余る程である。そんな風潮も手伝ってか、ここハットラックには冒険者関連の施設が酒場兼冒険者ギルドの『ゼアス』しか存在しない。
ゼアスの主人であるカインは、今日も朝からカウンターの内側で酒に浸っていた。彼にとってアルコールの摂取は、精神安定剤を処方する人間のそれと同義であると捉えている。
今では酒場としてしか機能していないゼアスである。本来であれば朝から店を開けている必要性はないのだが、それでもカインは毎日のように律儀に早朝から店を開けている。それはひとえに彼の意地であるのかもしれない。ゼアスは酒場兼冒険者ギルドなんだ、という。もしくは、
「カインさーんっ!」
毎日のように押し入って来るとある少女の為か。
「けっ、来やがったなクソガキ」
「クソガキじゃないです、アリスですっ!」
店の木戸を勢いよく押し開けて入店してきた少女は、満遍の笑みをすぐに覆し、今度は膨れっ面を浮かべながらジトッとした視線を送ってくる。
「カイン。アリスの前で汚い言葉遣いは控えて下さい」
アリスが乱暴に開いた木戸を閉め直しながら入ってきたその人物に、カインの酔いは一気に醒める。
「メアリか……ちっ、もうそんな頃合いかよ」
神妙な面持ちのメアリへ一瞥すると、カインは二人から視線を逸らして再び持っていた酒瓶を煽る。喉が焼け付くような感覚と強烈なアルコール臭も、メアリがこの店を訪れた理由の前ではカインを酔わすには幾分も事足りない。
酒瓶を乱暴にカウンターへ置き、片手で髪を掻きながらカインは立ち上がる。
「おいガキ、これまでオレが散々言ってきた事、忘れてないよな?」
随分なまでに粗暴な口調ではあるものの、それを受けるアリスはこちらが真剣に問うていると言う意図をしっかりと汲んでいるようである。
金色の大きな瞳はカインの目を力強く見返し、暫くの沈黙を守った後、小さな口が言葉を吐き出し始める。
「忘れてません。それでもわたしは冒険者になりたいんです」
この世界の神は残酷な奴だな。カインは心の内でそう呟くと、諦めたように力無く崩れるように椅子へと腰を落とし、俯いた。
思い返して見ると、カインはメアリが教会の前に捨てられていたアリスを引き取ったと言う話を聞いた瞬間からこうなる事を覚悟していた。
初めてカインがアリスと出会ったのは、彼女が三歳になった頃だった。姿は未だ幼いながら、この子がイリーナの生まれ変わりである事はすぐに分かった。短くない時間を、死線と呼んで遜色ない困難を乗り越えてきた仲であった彼女の事を、自分たちの為に命を捨ててくれた恩人である彼女の事を、カインが見紛うハズがなかった。
故に、この日が来る事を誰よりも望んでいなかった。
「どうしてオレが……どうしてオレが送り出さなくちゃならねぇんだよ、どうしてだよっ」
堪らず、カインは目元を手で覆う。
その様を見たメアリはアリスに教会へ戻るようにと促し、カインの元へ向かった。
「あの娘は誰よりも冒険者である事に喜びを覚えてた……ううん。貴方に会えて、私たちと冒険者として活動する日々に喜びを覚えていた。貴方だってそう感じてたでしょう、違う?」
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