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第一章 ~はじまり~
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その日は うんざりするほどいい天気だった
お昼前の11:55分
3限目の数学は だいたいみんな聞いてない
「あぁ 眠い…」
いつもと同じように私は机に突っ伏している
隣の席の…なんとか君が
一生懸命 私を起こそうとつついてくる
「イチカ あと15分で授業終わるんだから
頑張って起きてろよ また怒られるぞ」
うるさいなぁ
「なんとか君 私のことはほっといていーよ」
「いい加減名前覚えろよな イオリって呼べよ…」
「はいはい イオリ 邪魔しないで」
単純 名前呼ばれたくらいで顔紅くして
「おい お前ら 何喋ってんだ」
また邪魔が入った だからほっといてって言ったのに
「お前らなぁ そんな調子だと
進学なんか出来ないからな
日頃からしっかり授業受けないと
後で泣きついて来たってしらないぞ」
あー 鬱陶しい
「だいたいいつもお前た…た…たた…た…」
はぁ?
担任の異常に みんなが気づいた
「たたた…た…たた…たたたたたた」
壊れかけの人形みたいな喋り方は
次第に激しくなっていった
「おっ俺 誰か呼んでくる!」
「私も行く!!!」
何人かが教室を飛び出して行こうとした
しかし 扉はピクリとも動かなかった
「どうなってんだよ!」
カチッ
時計が12を指した時
破裂音と共に 視界が紅く染まった
「きゃぁぁぁぁああ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
突然 教師の体が破裂し
中から何かが這いずり出てきた
「あで…あであであで…あででで」
幼虫のような それは
次第に球体にまとまって
人の顔のようになった
ゆっくりと口を開くと それは告げた
「さぁさぁ 楽しいゲームの始まりだ」
お昼前の11:55分
3限目の数学は だいたいみんな聞いてない
「あぁ 眠い…」
いつもと同じように私は机に突っ伏している
隣の席の…なんとか君が
一生懸命 私を起こそうとつついてくる
「イチカ あと15分で授業終わるんだから
頑張って起きてろよ また怒られるぞ」
うるさいなぁ
「なんとか君 私のことはほっといていーよ」
「いい加減名前覚えろよな イオリって呼べよ…」
「はいはい イオリ 邪魔しないで」
単純 名前呼ばれたくらいで顔紅くして
「おい お前ら 何喋ってんだ」
また邪魔が入った だからほっといてって言ったのに
「お前らなぁ そんな調子だと
進学なんか出来ないからな
日頃からしっかり授業受けないと
後で泣きついて来たってしらないぞ」
あー 鬱陶しい
「だいたいいつもお前た…た…たた…た…」
はぁ?
担任の異常に みんなが気づいた
「たたた…た…たた…たたたたたた」
壊れかけの人形みたいな喋り方は
次第に激しくなっていった
「おっ俺 誰か呼んでくる!」
「私も行く!!!」
何人かが教室を飛び出して行こうとした
しかし 扉はピクリとも動かなかった
「どうなってんだよ!」
カチッ
時計が12を指した時
破裂音と共に 視界が紅く染まった
「きゃぁぁぁぁああ」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
突然 教師の体が破裂し
中から何かが這いずり出てきた
「あで…あであであで…あででで」
幼虫のような それは
次第に球体にまとまって
人の顔のようになった
ゆっくりと口を開くと それは告げた
「さぁさぁ 楽しいゲームの始まりだ」
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