手に入らないモノと満たされる愛

小池 月

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Ⅳ 番外編

~隆介の恋心~

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<散々な誕生日>
 「今日は俺の誕生日じゃないか! 夕食一緒に食べるって言ったじゃんか!」
隆介の七歳の誕生日。医者をしている父と母に怒鳴り散らす。自宅横に建っている小児科医院が両親の働く場所。約束の時間に自宅に戻らないから、両親の仕事場に乗り込んでいる。
「隆介、ごめんね。そうなんだけど、ちょっと急な患者さんが来るのよ」
「ほら、隆介。家の方に行っていなさい。終わったらケーキ一緒に食べよう。ご飯は先に食べていて」
約束していたのに。今日だけは診察早く終わらせるって、言っていたのに。悔しくて握りしめた手がブルブル震える。
「先生! もうじき斗真君来ますよ。点滴準備はしておきます。吸入薬はどうします?」
小児科医院特有のキャラクターエプロンをつけた看護師が声をかける。
「あの子の場合、喘息重責発作起こしている可能性がある。吸入器もすぐ使えるようにして置いて。場合によっては総合病院に紹介するから準備して!」
「わかりました」
怒りで震える隆介の上を言葉が飛んでいく。「採血と胸部レントゲン撮るから……」
父と母の交わす言葉を遮るように叫ぶ。
「嘘つき!! 父さんも母さんも嘘つきだ!!」
「隆介! 後で聞くから、家に戻っていなさい!」
厳しい言葉をぶつけられて、邪魔者扱いされて、悲しくて悔しくて泣きながら小児科医院の隣に建つ自宅に向かう。自宅敷地に入る前に「小掠小児科医院」と書かれた病院を振り返る。
(大嫌いだ。父さんも、母さんも。こんな病院も全部、大嫌いだ!)
明かりの消えない小児科医院を外から見つめて、一人泣いた。

駐車場に一台の軽自動車が入ってくる。診察終了時間間際に電話連絡してきた患者だ。こいつのために隆介の誕生日が台無しになっている。許せない思いで睨む。車が止まり運転席から降りて来た女性。
「ほら、早く降りなさいよ! ぐずぐずしないで! 全く、斗真は何やってもグズなんだから! 手間かけさせないでよ! 少しは嘉人を見習って!」
ヒステリックに叫ぶ女性に驚いて涙が止まる。後部座席のドアを開けて、背中を丸めてよろめきながら細い子供が降りてくる。
「ごめ、ごめん、なさ……」
ゾッとした。呼吸、上手く出来ていない。歩くのなんて、無理じゃないか? ズンズン先に小児科医院に入ってしまう女性。フラフラ追いかける子供。前のめりに倒れそうになる子供に駆け寄った。自然と背中を支えていた。少し年下に思える青白い子供。ゼイゼイする呼吸と、苦しいせいか口から一筋垂れている唾液。隆介を見上げる黒い瞳に心臓がドキリと鳴った。何か言いたそうな子供。声が出せないだろうと察する。
「いいよ。支えるからさ、ゆっくり行こうよ」
コクリと頷く少年の額から汗が流れる。苦しいのだと直ぐに分かった。小児科の入り口まで無言で一緒に歩いた。ほんの二十メートルほどが遠く感じた。人を支えるって大変なのだと感じた。苦しそうな呼吸が、震える身体が痛々しかった。小児科医院の入り口でそっと手を離す。
「……あり、がとぅ」
苦しそうな呼吸の合間に小さな声。その言葉に隆介の目から涙が零れる。隆介は自分が何に泣いているのか分からなかった。グイっと涙を袖で拭う。
「あの、早く、良くなれよ」
精一杯の一言をかけると、弱弱しく微笑んでコクリと頷く子供。小児科の自動ドアの中に消えていく姿を見送った。しばらくその場で涙が止まらず立ち尽くした。

 自分の誕生日なんかどうでも良くなっていた。あの子を、助けてあげて欲しい。父と母に心から願った。

 結局その日、父と母が自宅に戻ったのは二十時過ぎだった。
「あの子は? 最後の患者の子! 良くなった?」
帰宅した父にすぐに問い詰める。
「なんだ? 隆介、斗真君を知っているのか?」
「うん。駐車場で見かけたんだ。苦しそうだったよ。ねぇ、父さんが治してくれたでしょ?」
ははは、と弱く笑いながら隆介の頭を撫でる父。
「う~~ん、父さんも母さんも神様じゃないからね。ま、隆介が心配しなくても大丈夫だよ」
「教えてよ! あの子はどうしたの?」
「たとえ隆介にでも病院のことは話せないよ。ただ、父さんと母さんの力が足りない時には、もっと大きな病院が助けてくれるから大丈夫なんだよ」
あの子が治ったのか知りたいのに、父の言っていることが良く分からなかった。不満な顔をする隆介の頭を優しくなでる父。
「今日は誕生日なのに、ゴメンな。今からでもケーキ食べようか」
「ほら、隆介の好きな苺のケーキ買ってあるからね。ろうそくフ~~ってしようね」
優しく笑う父と母に、怒鳴り散らした申し訳なさが込み上げる。
「いいよ。誕生日のお祝い、なくていい。父さんと母さんが、あの子を治してくれるなら、それでいい」
下を向いて一言を伝える。そっと隆介を抱き締めて「いい子だね」と優しい言葉をくれる両親。あの子を怒鳴っていたあの子の母親を思い出し、胸がズキリと痛んだ。


<気になるのに>
 櫻井斗真。隆介の一つ年下。家が同じ小学校学区だった。あれから気になりながらも、斗真の事を知る術がなく時が経過した。隆介が小学二年生になり、入学してきた新入生の中に斗真を見つけた。胸が張り裂けそうな喜びが沸き上がった。嬉しかった。生きていた。きっと治ったんだ! 話がしたかった。友達になろうと思った。

 昼休み。学校の一番長い休み時間。様々な学年が運動場に外遊びに出る。この時間なら声掛けができる。毎日、運動場の隅から隅まで斗真を探した。でも、どこにも居ない。もしかして運動が苦手なのかな? 一年生の教室を覗くと、席で本を読んでいる斗真。違う学年の教室に入るのは勇気がいる。このころの隆介には、声をかけることが出来なかった。廊下からそっと見つめるだけが隆介の精一杯だった。

斗真は喘息がある。隆介の両親は斗真の事を教えてくれない。守秘義務というのがあるから、と。周囲の噂で色々知った。喘息がひどくて運動が出来ない。弟が一人いる。全然違うタイプの兄弟。小さなことでも斗真の事を知るとポッと心が温まるような不思議な感覚を覚えた。
室内遊びも激しいのは出来なくて、常に図書委員会に所属している。本を読む斗真の横顔が美しい。少し下を向いている控えめな姿勢が可愛らしい。隆介は常に斗真を目で追うようになっていた。

小学六年生。委員会の委員長に立候補した。先生からは児童会の役員に入るように言われていたが、どうしても図書委員長がしたいと申し出た。だって櫻井斗真はいつも図書委員をしているから。

 「初めまして。委員長の小掠隆介です。えっと、斗真君は図書委員何回か経験あるんだよね? 色々教えてもらえると助かるな」
図書室受付当番。委員長になって初めての当番日。斗真と一緒になるように仕組んだ。
「……五年の櫻井斗真です。あの、僕はそんなに役に立たない、と思います」
目を合わせずに自己紹介をする斗真。
本当は一緒に委員会役員をしようと企んでいた。五年生から選ぶ副委員長一名に斗真を推薦した。図書委員経験が長いことで皆の賛同も得られた。ただ、本人は青い顔をして首を横に振った。結局、体調不良が多いから辞退したいと断られてしまった。それでも同じ委員会で接点が持てる。希望が持てると自分を励ました。なぜ必死なのか自分で分からなかったけれど、とにかく斗真と仲良くなるチャンスが欲しかった。
図書室受付に二人でいると、心臓がドキドキ高鳴るのを感じる。斗真は俯くことが多く、うなじが良く見える。白くて綺麗なうなじ。可愛らしい、と思う。こうして受付に座っているだけで頬が緩んでしまう。そんな変な気持ちに自分で戸惑う。意識してしまって友達に話しかけるように話せない。緊張する。斗真ばかり見てしまう。
「……あの、図書室内の案内くらいなら、できます」
下を向いたままの斗真が小さな声を出す。横顔の頬が赤い。その様子を見て、一瞬で全身の体温が跳ね上がったような感覚に陥る。可愛らしすぎる! きっと斗真なりに気を使ってくれたのだ。嬉しすぎるだろう! 緩みっぱなしになる頬を必死で引き締める。
「じゃ、お願いできる?」
精一杯カッコつけてニッコリ笑いかけたのに斗真は下を向いて頷いている。こっち見ていないじゃんか。ガッカリする自分が恥ずかしくて(何やってんだ俺)と頭をポリポリ掻く。
 受付カウンターに『図書室内にいます。用事がある人はベルを鳴らしてね』の札を出して席を立つ。

 図書室は広くない。市の図書館とは比べ物にならない狭さ。六年生になれば出入りも沢山しているし配置も知っている。それでも丁寧に隅から案内してくれる斗真の優しさが嬉しかった。先導する斗真を見ながら、喘息の事を聞いてみようかな、体調の事から聞いたらいいかな? とソワソワしていた。その時、急に立ち止まった斗真に気が付かず、ドンっとぶつかってしまった。
「うわっ!」
小さな悲鳴と共に本棚にぶつかり転ぶ斗真。バサバサと本が落ちる。
「ご、ゴメン! 斗真君、ゴメンね!」
慌てて斗真にぶつかった本たちをどかし斗真を起こそうとする、が。青い顔。口元を押さえる手。肩が小刻みに震えている。ハッとする。喘息の、発作? 徐々に呼吸が荒くなる斗真。目の前の事が怖くて何もできない!
「ど、どうしよう。先生、先生を、呼んでくる!」
離れようとする隆介の服を斗真が掴む。
「ほこ、り。苦しい、から、……あっちに、行きたい」
必死で訴える斗真。周囲を見れば、本が落ちた拍子に埃が舞っている。これが原因か! 肩を抱いて一緒に歩くとゼイゼイ鳴っている呼吸が分かる。必死にあえぐように息をする斗真。顔色が青白くなっている。本棚から離れた壁に斗真を座らせて背中をさする。制服のポケットから震える手で吸入薬を出す斗真。口に咥えて薬を吸い込み、目を閉じて下を向く。このまま斗真を一人にしていいのか分からない。図書室には他に生徒がいない。静かな室内に斗真の呼吸が響く。怖くて自分の心臓が飛び出そうなほどバクバク鳴っていた。
 十分ほどで呼吸が落ち着いた斗真を支えて保健室に行った。図書室での状況を説明しながら涙が流れた。自分の無力さと、斗真を苦しめてしまった罪悪感。張り裂けそうなこの心は何だろう? 苦しむ斗真の顔が頭から離れない。
斗真を助ける力が欲しい。ただそう強く願った。

 斗真はそのまま図書委員を辞めた。それから卒業まで、斗真と接点を持つことが出来なかった。隆介の心はポッカリ穴が空いたように沈み込んだままだった。


<ごまかす心>
 中学二年生になり身長が伸びた。斗真の事を救いたい一心で医者になる夢が出来た。自分に力が欲しい。切に願って勉強に励んだ。喘息について沢山調べた。医学雑誌や最新治療の本も読んだ。成績が伸び、運動も出来たからモテるようになった。女子から告白されて付き合ってみた。薄っすら感じていた自分の恋心を認めたくない思いもあったから。斗真は男子だ。惹かれてしまうなんて自分がオカシイ。これは恋とかじゃない。斗真が病気だから気になっているだけだ、そう思い込もうと必死だった。中学も一緒の公立中学だった。一学年下に居る斗真を遠くから見つめる。図書委員の一件で負い目が出来てしまい、学校で斗真に声をかけられない。何もできない自分が情けなくて苦しくて。ごまかすように女子と恋愛ごっこをした。

「じゃぁ、また明日ね。お邪魔しました~」
「うん、また明日」
家に行きたいという彼女を招いて部屋で勉強。正直一人の方が勉強はかどる。一緒に居る意味あんのかと疑問に思う。恋愛ってメンドクサイものだと感じる。
「あ、隆介。今度の彼女も可愛い子じゃん。礼儀正しい子でいいね」
大学生の姉が声をかけてくる。
「別に」
興味本位で聞かれるのが嫌で自分の部屋に戻ろうとする、が。
「ねぇ、あの子といて楽しい?」
急に聞かれてギクリとする。毎回付き合う子から言われる『私といて楽しいって思ってる?』が頭をよぎる。時々するどいことを言う姉を見つめる。
「隆介って何人か家に連れてきているけど、彼女といて全然笑わないじゃない。幸せそうじゃないよね。好きな人と居たら自然と笑顔になるもんじゃないの?」
はっとする。二人で居て笑う事なんて、ほとんどない。見透かされているようで下を向く。
「……彼女のしたいことに、合わせてあげてる。ちゃんと彼氏やってるよ」
「ほんとガキ。そーゆー恩着せがましい考えじゃ彼女可哀そう。相手を喜ばせたいとか一緒に笑いあいたいとか思わないワケ? ま、中学生には難しいか」
言い返せずにワナワナ手が震える。ガキ扱いされるのにも頭に来た。
「隆介がいつか気が付けばいいなって思っていたけど、口出してゴメンね。あんたが誰の笑顔みたいのか、本当に欲しいものに向き合ってみたら良いんじゃないかと思うだけよ」
心がズキッとする。本当に見てみたい笑顔は、自分でよく分かっている。俺は苦しそうな青白い顔しか知らない。母親に突き放されて、喘息に向き合いながらいつも下を向いている斗真。斗真が幸せに笑ってくれたら、と願っている。斗真は、どんな顔で笑うのだろう? 心の奥底に押し込んでいた想いが膨らむ。
その時、ガチャっと玄関が開く。母が診察着のまま息を切らして声をかけてくる。
「あ! お姉ちゃん! 家にいて良かった。今日看護師さん欠勤者がいて手が足りないの。看護助手に入って! これから一名喘息発作で来るの。処置室の準備してほしくて」
喘息発作? もしかして。
「櫻井斗真?」
「そうそう。斗真君、ってコラ。どさくさに紛れて聞かないのよ、隆介」
「オッケ―。直ぐに行くね」
看護学生の姉は看護助手として病院の手伝いができる。バタバタと出ていく姉と母を見送り、病院の駐車場で斗真を待つ。
斗真の母は発作が起きた斗真を病院の駐車場で置き去りにする。送ったのだから勝手に受診しろ、と。発作で受診する時は歩くのも苦しそうなのに。斗真の母親には本当に反吐がでる。いつか文句の一つも言ってやりたいと思う。
いつも駐車場入口から下を向いて必死に歩く斗真。俺が居る時には支えるようにしている。怪しまれないように「病院スタッフだから」と声をかけている。幼い頃のように支えるのに精いっぱいじゃない。もう抱き上げることも出来る。斗真の力になれる現実がこの頃の心を補ってくれていた。

 いつものように小児科駐車場の入り口付近で斗真を車から降ろし、そのまま去っていく斗真の母。すぐに駆け寄る。
「荷物持つよ」
下を向いて肩で息をする斗真の背中に腕を回す。
「……いつも、すみま、せん」
震える身体を支えながら、何でも尽くしたくなる思いに駆られる。
「苦しいよね。喋らなくていいよ。入り口まで支えるから大丈夫」
下を向きながらコクリと頷く斗真の横顔。斗真が微笑んでくれたら。斗真が幸せに頬を染める顔が見られるなら。そのためなら、何でもしたい。斗真のためならば、きっと何でも、できる。
 これは、特別な想い、だと本当は分かっている。


<満たされる心>
 「ねえ、それで?」
「それでって、もう何もないよ」
「その彼女、とはどうしたの?」
「すぐ別れたって。両想いとか、そういうんじゃないって分かっただろ?」
「ふ~ん」
少し拗ねたような顔。少し前まではこんな表情も想像できなかった。可愛らしくて頬が緩む。ゆっくりと黒髪を撫でて密着する素肌の感触を楽しむ。
「だから昔の話なんて面白くないって言っただろ?」
ベッドで寄り添っている斗真の肩にキスを落とす。ついでにレロっと斗真を味わう。
「ひゃぁ。ちょ、ちょっと」
セックス後の油断している肌への刺激にビクリと反応する斗真。ふわりと頬が染まって愛らしい。
「あの、今日は、もうしない、よね?」
真っ赤になって隆介を見上げる斗真に、下半身がギュンと反応する。
「斗真、おまえ煽るなよ」
「えぇ? 煽ってなんか、あ、ちょ、ちょっと。隆介君!」
逃げようとする斗真を組み敷き、緩く拘束する。
「大丈夫、挿れないよ。だけど、どれだけ俺が斗真を愛しているか分かってもらおうかと思って」
組み敷いた斗真が、真っ赤になりながら「いい、もう、分かっているから」と小さく訴える。その仕草で、隆介の下半身が臨戦態勢になっていく。
「全身、隅から隅まで可愛がる。斗真は気持ち良くなっていればいいよ。俺の愛を溢れるくらい刻み込むから」
「えぇ? あの、まって、刻み込むって……」
可愛い抵抗を見せる口に濃厚なキスを落とす。丁寧に口の中を愛撫して、流れた唾液を舌で追いかける。斗真の揺れる腰。涙の滲む瞳。
(斗真、覚悟しろよ。一晩かけたって伝えきれないくらい愛しているからな)
愛おしさに隆介の頬が自然と緩む。そんな隆介の微笑みに優しい微笑みが返ってくる。心が温かいもので満たされる。
 今日も最高に幸せな夜になる。
        〈完〉
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感想 4

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みんなの感想(4件)

riiko
2024.01.22 riiko

小池さん、はじめまして( ¨̮ )
ふと読み始めたら一瞬で惹かれてしまい、一気に読了させていただきました。
最初は涙を流して読んで、そして主人公が幸せになっていく姿に良かったと安心しました!弟や家族ともあんなことがあったにも関わらず、彼の根本の優しさが許すことを自然に出来ていくのかと、そこも感動しました!
素敵なお話なので、沢山の方に読んでもらいたいです。読後感がほんわかと幸せな気持ちになれました!
素敵な物語ありがとうございました(๑ ́ᄇ`๑)

2024.01.22 小池 月

えぇ!?まさかのriiko様!感想をいただけるなんて嬉しいです!実は私は、xも勝手にフォローさせていただいている一ファンです。流れるように物語を繋ぐriiko様に、感動したと言っていただけるのは夢のようです。(何回もご本人じゃないかも、いや、多分riiko先生なハズ、と首をかしげています。違ったらごめんなさい)主人公の真っすぐさ、人を許すことを読み取ってくださり嬉しく思っております。riiko様のご活躍、楽しみにしています。ありがとうございました!

解除
ちまり
2024.01.18 ちまり

初めまして
号泣しながら読了しました。
斗真にとってハッピーエンドに収まってくれて本当に良かったです。
最後まで読んでも元家族の方々に共感の気持ちはわかずモヤモヤしてしまったのですが、家庭内の常識という名の洗脳の恐ろしさを私も経験したことがあるので、この難しい問題をハッピーエンドとして終えれたことは本当に素晴らしいなと思いました。

2024.01.18 小池 月

読んでくださり、温かな感想をありがとうございます!本当に様々な家庭があると思いますが、斗真にとってのハッピーエンドを受け止めてくださり感謝です。読むに辛い面もあったかと思いますが、最後まで読んでくださったことを有難く受け止めております。ありがとうございました!

解除
赤坂摩利支天

一気に読みました。途中,何回か涙をふきながら。
 これがBL小説の王道でしょうか。ハッピーエンドで、読み終わった後、幸せな気持ちになりました。これを読ませていただいたら、もう,私は何も書けないなぁ、と感じ、読まなければよかった、なんて思ったり。でも読んでよかった。私もこんな後味の良い小説を書いて行きたいです。
ありがとうございます。

2024.01.11 小池 月

読んでくださり、そして素敵な感想をありがとうございます!実は私も書きながら自分で泣いていました。入り込んでいただけて幸せです。BLのハッピーエンド、良いですよね!今後とも精進してまいります。ありがとうございました。

解除

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