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Ⅷ 消えた記憶
①※
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夢の様な話にリンは全くついて行けなかった。
リンがアローラ国王太子であるカロール殿下と婚約したらしい。ちょっとしたトラブルでリンが怪我をして失踪して、隣国のザザ国に助けてもらったらしい。今はザザ国王子がアローラ国へ友好訪問している最中で、リンは同行しているらしい。
金髪の男性がカロール殿下、隣にいる困った顔の銀髪の男性がドーラ殿下らしい。リンは転んで記憶喪失になっているらしい。受け入れられない話に『らしい』ばかりが続いてしまう。婚約の証があると言われて、リンの首にある金の保護帯を鏡で確認した。全体に細かい彫りの装飾がある純金製。それを見てリンは本当に自分が王太子殿下の婚約者なのだと理解した。
横にいるセレスの手を握りながら恐る恐るカロール殿下を見る。するとカロール殿下は優しい微笑みを向けてくれる。初めて見るアルファ。魅力的な匂いに心臓がドキドキする。破壊力がある人だ。
「リン、転んだ時に身体を打ったかもしれない。確認させてくれる?」
カロール殿下の発言にリンはビクリと身体を震わせる。王太子殿下に身体を見せていいのか分からない。
「あ、あの、申し訳ありませんが、それはちょっと……。特に痛みもありませんから」
「いや、俺たちは婚約中だし恥ずかしいことは無い。こう見えて基本的な医術については知識があるよ。ほら、こちらへ」
この場合、リンはどうしたら良いのだろう。思わずセレスの手を握り締めて父様を見つめる。父様は『大丈夫だよ』とひとつ頷く。隣の兄さんも優しく微笑む。
「リン、カロール殿下は信用していい方だよ。大丈夫だから診てもらって」
セレスがリンの背中をそっと押す。途端にリンの背中に痛みが走る。
「いった! 痛い! えぇ?」
先ほどまで背中など気にしていなかった。でもセレスが触れた右肩甲骨付近に骨を叩かれたような激痛が走った。何だろう。リンは顔をしかめて背を丸める。
「あ、ゴメン! リン、大丈夫? 傷のところだった?」
セレスがすぐにリンから手を離し慌てる。痛みは一瞬だった。触れなければ何ともない。
「大丈夫だよ。右の背中が痛かったけど、触った一瞬だった。今は、大丈夫、かな」
首をかしげてセレスと話していると、良い匂いが近くに来る。カロール殿下だ。
「ほら、リン。背中を見ておこう」
傍で見ると迫力満点な美しさ。思わず見とれる。リンはコクリと頷いていた。
セレスから離れてカロール殿下に手を取られる。ちょっとした不安でセレスに視線を向けると、セレスはニコリと微笑んでいた。セレスの傍に立つドーラ殿下。二人が困った顔で見つめ合って部屋を出た。
リンの部屋にカロール殿下と二人きりになる。カロール殿下はとても良い匂いをまとっている。匂いに気をとられると身体の芯が温かくなり気持ちが良くなる。いつまでも包まれていたい匂いだ。
「リン」
低い声がリンの身体に響く。はっと気が付くとリンはカロール殿下の胸にすり寄っていた。
「す、すみません!」
恥ずかしくなり離れるが、リンの口元によだれが糸を引く。途端にリンの顔が熱を持つ。慌てて自分の口と殿下の服を拭こうとするが。
「いいよ。リン、おいで」
ベッドに腰かけて手を広げるカロール殿下。優しい誘惑にリンはフラリとカロール殿下の胸に抱き着く。
逞しい、厚みのある身体にリンの心臓がドキドキと高鳴る。もっと、もっと欲しい、そんな欲望が沸き上がる。カロール殿下の膝の上に乗り殿下を見上げれば、カロール殿下がリンにキスをする。「リン、リン。愛している」そんな言葉を呟くカロール殿下。本当にリンはカロール殿下の婚約者なのかも、と思う様な熱のこもったキス。
リンの口の中にカロール殿下の舌が入る。粘膜を犯される感覚に「んっ」とリンの声が漏れる。口の中からアルファのフェロモンが流れ込む。背筋がゾクゾクする。リンの腰がビクビク揺れる。頭がグラグラする。身体が芯から熱くなる。リンから甘い匂いが漏れる。
「あぁ、リン。発情しそうだね。このまま抱いても良いか?」
この匂いにずっと酔っていたいと欲望が広がる。カロール殿下の首筋に顔を埋めてリンはコクコクと頷いた。
優しくリンを愛撫するカロール殿下。リンの身体に渦巻く熱を舐めとるかのようだ。カロール殿下の匂いに包まれて、幸福感に涙が溢れる。
「リン? どこか辛い?」
リンへの愛撫を中断し、カロール殿下がリンの涙を拭きとる。
辛いのか問われても、なぜ涙が流れるのかリンにも分からない。幸せで満たされるのに、心のどこかが悲鳴を上げている。リンは首を横に振りカロール殿下に抱き着く。こうしていれば素肌の触れ合いが気持ち良くて余計な事を考えなくて済む。カロール殿下の匂いでリンの全てを満たして欲しくなる。
「もっと、欲しい」
リンが小さな声で伝えると、優しい愛撫が再開される。慈しむようにリンを愛でて「愛している」と繰り返し、リンが一度果てた後にリンの中に指が侵入した。その強烈な快感にリンは「はぅ!」と声を上げて背を反らせた。
「リン、怖くないよ」
優しい声と徐々にグポグポと音が鳴るリンの内腔。その恥ずかしさと、それでも揺れてしまうリンの腰に混乱する。
内腔の気持ち良さにもう一度達しようとしたときにリンの中からカロール殿下の指が抜ける。優しく抱きかかえられてカロール殿下の膝に向かい合わせに乗せられる。
「挿入るよ」
その声と共にそっと殿下がリンの腰を下ろす。グポっとリンの中に侵入するカロール殿下の男根。あまりの大きさと衝撃に「あ~~!」と声が漏れてしまった。身体の奥がミチミチと限界を訴えている。リンの声を隠すようにキスをして口を塞ぐカロール殿下。くぐもった悲鳴がリンの喉で消えていく。
ゆっくりとリンの身体の奥にカロール殿下が到達した。リンの中でビクンと震えているのを感じる。奥でビクビク跳ねられるリアルな感覚に陶酔する。リンの腰が勝手に揺れる。気持ち良くて下腹部が痙攣する。カロール殿下に当たるリンの男根がこすれて堪らない。
「きもち、いぃ。もっとぉ、奥まで、もっとぉ」
自分の声とは思えない声がリンの口から出ていた。
「動くよ」
リンを抱き締めてカロール殿下が腰を突き上げる。あまりの衝撃にリンは悲鳴を漏らした。
一度声が出ると堪えきれずに何度も快感の声が漏れた。リンの放つ甘い果実の様な香りにカロール殿下の清涼な若木の匂いが絡む。リンは段々何も考えられなくなり匂いに酔いしれた。身体の中を満たされる喜びに何度も達して喘ぎ声を上げた。
リンがアローラ国王太子であるカロール殿下と婚約したらしい。ちょっとしたトラブルでリンが怪我をして失踪して、隣国のザザ国に助けてもらったらしい。今はザザ国王子がアローラ国へ友好訪問している最中で、リンは同行しているらしい。
金髪の男性がカロール殿下、隣にいる困った顔の銀髪の男性がドーラ殿下らしい。リンは転んで記憶喪失になっているらしい。受け入れられない話に『らしい』ばかりが続いてしまう。婚約の証があると言われて、リンの首にある金の保護帯を鏡で確認した。全体に細かい彫りの装飾がある純金製。それを見てリンは本当に自分が王太子殿下の婚約者なのだと理解した。
横にいるセレスの手を握りながら恐る恐るカロール殿下を見る。するとカロール殿下は優しい微笑みを向けてくれる。初めて見るアルファ。魅力的な匂いに心臓がドキドキする。破壊力がある人だ。
「リン、転んだ時に身体を打ったかもしれない。確認させてくれる?」
カロール殿下の発言にリンはビクリと身体を震わせる。王太子殿下に身体を見せていいのか分からない。
「あ、あの、申し訳ありませんが、それはちょっと……。特に痛みもありませんから」
「いや、俺たちは婚約中だし恥ずかしいことは無い。こう見えて基本的な医術については知識があるよ。ほら、こちらへ」
この場合、リンはどうしたら良いのだろう。思わずセレスの手を握り締めて父様を見つめる。父様は『大丈夫だよ』とひとつ頷く。隣の兄さんも優しく微笑む。
「リン、カロール殿下は信用していい方だよ。大丈夫だから診てもらって」
セレスがリンの背中をそっと押す。途端にリンの背中に痛みが走る。
「いった! 痛い! えぇ?」
先ほどまで背中など気にしていなかった。でもセレスが触れた右肩甲骨付近に骨を叩かれたような激痛が走った。何だろう。リンは顔をしかめて背を丸める。
「あ、ゴメン! リン、大丈夫? 傷のところだった?」
セレスがすぐにリンから手を離し慌てる。痛みは一瞬だった。触れなければ何ともない。
「大丈夫だよ。右の背中が痛かったけど、触った一瞬だった。今は、大丈夫、かな」
首をかしげてセレスと話していると、良い匂いが近くに来る。カロール殿下だ。
「ほら、リン。背中を見ておこう」
傍で見ると迫力満点な美しさ。思わず見とれる。リンはコクリと頷いていた。
セレスから離れてカロール殿下に手を取られる。ちょっとした不安でセレスに視線を向けると、セレスはニコリと微笑んでいた。セレスの傍に立つドーラ殿下。二人が困った顔で見つめ合って部屋を出た。
リンの部屋にカロール殿下と二人きりになる。カロール殿下はとても良い匂いをまとっている。匂いに気をとられると身体の芯が温かくなり気持ちが良くなる。いつまでも包まれていたい匂いだ。
「リン」
低い声がリンの身体に響く。はっと気が付くとリンはカロール殿下の胸にすり寄っていた。
「す、すみません!」
恥ずかしくなり離れるが、リンの口元によだれが糸を引く。途端にリンの顔が熱を持つ。慌てて自分の口と殿下の服を拭こうとするが。
「いいよ。リン、おいで」
ベッドに腰かけて手を広げるカロール殿下。優しい誘惑にリンはフラリとカロール殿下の胸に抱き着く。
逞しい、厚みのある身体にリンの心臓がドキドキと高鳴る。もっと、もっと欲しい、そんな欲望が沸き上がる。カロール殿下の膝の上に乗り殿下を見上げれば、カロール殿下がリンにキスをする。「リン、リン。愛している」そんな言葉を呟くカロール殿下。本当にリンはカロール殿下の婚約者なのかも、と思う様な熱のこもったキス。
リンの口の中にカロール殿下の舌が入る。粘膜を犯される感覚に「んっ」とリンの声が漏れる。口の中からアルファのフェロモンが流れ込む。背筋がゾクゾクする。リンの腰がビクビク揺れる。頭がグラグラする。身体が芯から熱くなる。リンから甘い匂いが漏れる。
「あぁ、リン。発情しそうだね。このまま抱いても良いか?」
この匂いにずっと酔っていたいと欲望が広がる。カロール殿下の首筋に顔を埋めてリンはコクコクと頷いた。
優しくリンを愛撫するカロール殿下。リンの身体に渦巻く熱を舐めとるかのようだ。カロール殿下の匂いに包まれて、幸福感に涙が溢れる。
「リン? どこか辛い?」
リンへの愛撫を中断し、カロール殿下がリンの涙を拭きとる。
辛いのか問われても、なぜ涙が流れるのかリンにも分からない。幸せで満たされるのに、心のどこかが悲鳴を上げている。リンは首を横に振りカロール殿下に抱き着く。こうしていれば素肌の触れ合いが気持ち良くて余計な事を考えなくて済む。カロール殿下の匂いでリンの全てを満たして欲しくなる。
「もっと、欲しい」
リンが小さな声で伝えると、優しい愛撫が再開される。慈しむようにリンを愛でて「愛している」と繰り返し、リンが一度果てた後にリンの中に指が侵入した。その強烈な快感にリンは「はぅ!」と声を上げて背を反らせた。
「リン、怖くないよ」
優しい声と徐々にグポグポと音が鳴るリンの内腔。その恥ずかしさと、それでも揺れてしまうリンの腰に混乱する。
内腔の気持ち良さにもう一度達しようとしたときにリンの中からカロール殿下の指が抜ける。優しく抱きかかえられてカロール殿下の膝に向かい合わせに乗せられる。
「挿入るよ」
その声と共にそっと殿下がリンの腰を下ろす。グポっとリンの中に侵入するカロール殿下の男根。あまりの大きさと衝撃に「あ~~!」と声が漏れてしまった。身体の奥がミチミチと限界を訴えている。リンの声を隠すようにキスをして口を塞ぐカロール殿下。くぐもった悲鳴がリンの喉で消えていく。
ゆっくりとリンの身体の奥にカロール殿下が到達した。リンの中でビクンと震えているのを感じる。奥でビクビク跳ねられるリアルな感覚に陶酔する。リンの腰が勝手に揺れる。気持ち良くて下腹部が痙攣する。カロール殿下に当たるリンの男根がこすれて堪らない。
「きもち、いぃ。もっとぉ、奥まで、もっとぉ」
自分の声とは思えない声がリンの口から出ていた。
「動くよ」
リンを抱き締めてカロール殿下が腰を突き上げる。あまりの衝撃にリンは悲鳴を漏らした。
一度声が出ると堪えきれずに何度も快感の声が漏れた。リンの放つ甘い果実の様な香りにカロール殿下の清涼な若木の匂いが絡む。リンは段々何も考えられなくなり匂いに酔いしれた。身体の中を満たされる喜びに何度も達して喘ぎ声を上げた。
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