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Ⅱ章 リリア王都編
4 暗い心〈SIDE:ルーカス〉
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毎日変わらず王都の西区を歩き回る。住民は俺に声をかけることは無い。遠巻きに怯えるように見ているだけ。
以前はどこに行っても「ルーカス様」と手を振り笑顔で歓迎されていた。それが畏怖の感情に変わっている。
今の俺は西区の全てを敵視するような顔つきで怒りを滲ませて歩いている。警備兵たちの困惑する顔も、住人の畏怖の顔も、全てどうでも良かった。
タクマを返せ。タクマをどこに隠した? そればかりが頭をよぎる。抑えられない怒りのような感情だけに支配されていた。
タクマ、どこにいる? 道端に咲く太陽花を見つけては、こぼれ落ちそうになる涙をこらえる。
褒められることに慣れていなくて、照れながらエヘヘ、と笑う顔。少しからかうと顔を赤めて一生懸命応戦しようとする可愛さ。
歩みを止めて太陽花を見つめ、溢れる思いに拳を握る。
タクマが消えてから二か月が過ぎていた。
タクマの失踪は、国中に知れ渡る騒ぎとなり、多方面から情報が寄せられている。しかし、タクマに繋がる有力情報がない。
「ルーカス殿下、森を調べませんか?」
サラに進言される。
「タクマさまは暗くなってからの森の怖さを知っています。十三区でも日中しか森に行っていません。だからと言って、今回森に入らなかったとは言い切れません。タクマ様の足では到底森まで行けないでしょう。ですが、誰かに連れていかれていたらどうでしょう? 一見連れていると思えないような運ばれ方をしていたら、どうでしょう?」
一見分からない運ばれ方? 意味が分からずサラを見る。
「例えば、ですよ。タクマ様は小さいですから荷物にまぎれさせるより、服の中に隠して抱き上げてしまうとか。傍目には一人で移動しているように見えて、中にタクマ様を隠していたとか……」
はっとする。
「ルーカス様がタクマ様を抱えて移動されるときに、見方によっては、ルーカス様お独りでいらっしゃるかのように見えることもありました」
そうか。「神の子」や「小型獣人のような者」を連れていた者を見かけていないか、または大荷物で移動している者がいなかったかを調査していた。単独の者は対象にしていなかった。
「もう一度、情報を整理するとともに、西区より先の森の捜索を始める。街を調査している者の半分を森へ向かわせろ。郊外の住民に聞き込みを実施せよ」
指示を出しながら、見回りつくした西区を駆け抜け郊外に出る。護衛兵も息を切らしてついてきている。
ここのところ警護に合わせたスピードに配慮できていない。疲れさせていると思うが調整するだけの心の余裕がない。郊外にぽつぽつ見える民家。近くの農作業している獣人にたずねる。
「聞きたいことがある」
声をかけると獅子耳の俺を見て「殿下!」と膝をつく獣人。
「神の子タクマが失踪していることは知っているな?」
「はい、国中の噂ですから」
「西区内は調べつくした。今後、森に向かい調査を進める。このあたりで神の子を見かけたという話や様子がおかしい者はいないだろうか?」
「神の子様、ですか。そう言えば、子供の言うことですから、多分嘘かもしれませんが」
言いにくそうにした獣人に、食いかかる勢いで先を促す。
「なんだ! どんな事でもいい!」
「あの、町はずれの森の入り口にある木材屋の少年が、神の子はお母さんを助けてくれなかったって母の葬式で泣いていました。母を亡くしたショックで、少しおかしくなったのかと思いますが。ここらで神の子様の話がでたのはそのくらいです」
「いつの話だ?」
「二か月ほど前になります。その子の母である狸獣人が病気で亡くなったのがそれくらいです」
心臓がドキリとする。時期的にはタクマの失踪にあっている。
「その少年の家を教えてくれ」
森に少し入ったところのログハウス。林業を営む家。護衛兵がチャイムを鳴らすと、熊獣人が現れる。
「これは、殿下! ルーカス殿下ではないですか! どうして我が家に……?」
驚いている中年男性。
「こちらに熊獣人の少年がいるときいています。お話をうかがっても?」
護衛兵の言葉に熊獣人が慌てている。
「あの、うちは妻が亡くなったあとで散らかっておりまして、とても殿下をご案内できる状況では……」
「構わん。外でもいい。タクマの、神の子について聞きたい」
「誰かに聞きましたか? あれは息子の思い込みです。妻の病状が悪くて、現実と妄想の境がつかなくなったのだと思います」
「それでもいい。会わせてくれ」
俺の一言に、「お待ちください」と室内にもどり息子を連れてくる。
父親に隠れるようにしている少年。熊獣人のなかでも大きいツキノワグマか。見た目はタクマより大きい。
「名前は?」
「ロン、です」
「いくつかな?」
「十歳」
「そうか。神の子はロンより大きかったか?」
「ううん。小さかったよ。小型獣人より軽かった」
こいつが連れ去ったのか! 皆子供だと思って気にも留めていなかったのだろう!
「タクマをどこにやった!」
怒りのあまり怒鳴っていた。途端に耳を垂れワーンと泣きだすロン。
「殿下、子供です!」
護衛に止められなければ殴っていたところだ。
「知らないよ! あんなの神の子じゃない! 母さんの病気を治してって頼んだのに治してくれなかった! きっと偽物だったんだ」
え? 何を言っている?
「タクマは、神の子は、神様じゃない。神がその命を助けた、ただそれだけの存在だ……。俺も神に助けてもらったが、だからと言って特別な力を授かったわけじゃない」
ついポツリと言葉が出ていた。心臓がドクドク鳴る。助けてと頼まれて、どうすることも出来ないタクマはどうしただろう?
「ロン、ここまで神の子を連れて来たのは、君だな?」
「うん。おんぶしてきた」
本当だったのか! と驚いている父親。
「そこから、神の子はどうしたのかな? 王都まで送ってくれたのかな?」
嫌な予感と共に、出来るだけ優しく聞く。
「えっと、飛び出して行っちゃった」
勝手に連れてきて、何を言っているのか、この子供は! 怒りで怒鳴りそうになる俺の代わりに、サラが前に出る。
「ロン君、タクマ様がそのあと見つからないの。どっちに行ったか、覚えているところまで教えてくれる?」
優しいサラの様子にコクリと頷いている少年。
「ごめんなさいって叫びながら、森に入って行った。僕は、陽が落ちたら森に入ってはいけないって言われたから、追いかけていないよ」
「方向は、どっちかな?」
「あっち」
王都方向と正反対を指さす。森の奥じゃないか!
「でも、神の子だから大丈夫でしょ?」
ロンが少年だろうが張り倒してやりたかった。我慢した俺はかなり偉かった。
「ありがとう。もう少し詳しくは、他の大人が来て聞くからね」
俺の雰囲気を察してサラが優しく伝える。
サラと頷き合う。今すぐにでもタクマが走り去った方向を探しに向かいたい。
俺たちに向かって、「息子が大変な事をして申し訳ありません!」とひたすら頭を下げている熊獣人。その場の対応を護衛兵二名に任せて、すぐに森の奥に向かう。
無事で、無事でいてくれ。タクマの足なら遠くまでは行けないはず。だけど、この森には野生動物が多い。それを思い出し心臓が緊迫した音を立てる。考えたくない、と最悪な考えを頭から追い出す。
お願いだ。天の川の神よ! どうかタクマをお守りください。
「殿下! ルーカス殿下!」
呼ばれて足を止める。
「どうした!」
俺を呼んだ護衛兵のもとに向かう。
真っ青な顔をした護衛兵の示す先に、大きな木の根元に、タクマが身に着けていた紺のマント。泥汚れはあるがズタボロじゃない。
震える手でそっと持ち上げる。あぁ、分かってしまう。獣人の嗅覚で知ってしまう。ところどころ裂けているマントを抱き締める。
痛かったね。そっと心で声をかける。溢れる涙をこらえる事なんて出来なかった。これは、この匂いは。
血の、匂いだ。嗅いだことのある、タクマの、血だ。
俺の後ろでは、それに気が付いたサラが、顔を手で覆って泣いていた。
「細かに、調べるように。衣服や何か手がかりが見つかるかもしれん。ケガをしたタクマの足ならば、この周辺に、いるはずだ」
覇気のない声で下を向いて出す指示。
言葉にしてみて、自然と頬を伝う涙。生きているという望みが少なくなり、せめて身体の一部でも回収してあげたい思いで、森の捜索をしている。
全てのことが緩慢に動いて見える。寝ることも食べることも、全てがどうでもいい。渦巻いていた俺のどす黒い怒りが、ただの暗闇に変わっている。
精一杯捜索をしていた兵士たちが、重苦しい空気で下を向いたまま仕事に取り掛かる。
立っていても、ただ涙だけがボタボタと落ちていく。涙とはおかしなものだと思う。身体を横にしても脳みそが変に覚醒していて眠ることが出来ず、ひたすら涙だけが流れる。
きっと自分の半分が欠けたらこんな風になるのだろうな、とぼんやり考える。
西区では一刻も早く見つけたくて自ら捜査していたが、今はダメだ。
もし、万が一、タクマの身体の一部分でも見つけてしまったら、俺は狂ってしまう。考えただけで手がブルブル震える。こみ上げる嗚咽を我慢できない。そんな現実に耐えられる自信はない。
耳も尻尾も垂れさがり、王族の威厳はどうした、と言われても、全てがどうでも良かった。捜索を護衛兵に任せて森の中の特設テントに引きこもった。目の前の全てが重苦しく感じた。
ただ、タクマに会いたかった。タクマのマントを抱き締めて、ひたすら泣いた。
以前はどこに行っても「ルーカス様」と手を振り笑顔で歓迎されていた。それが畏怖の感情に変わっている。
今の俺は西区の全てを敵視するような顔つきで怒りを滲ませて歩いている。警備兵たちの困惑する顔も、住人の畏怖の顔も、全てどうでも良かった。
タクマを返せ。タクマをどこに隠した? そればかりが頭をよぎる。抑えられない怒りのような感情だけに支配されていた。
タクマ、どこにいる? 道端に咲く太陽花を見つけては、こぼれ落ちそうになる涙をこらえる。
褒められることに慣れていなくて、照れながらエヘヘ、と笑う顔。少しからかうと顔を赤めて一生懸命応戦しようとする可愛さ。
歩みを止めて太陽花を見つめ、溢れる思いに拳を握る。
タクマが消えてから二か月が過ぎていた。
タクマの失踪は、国中に知れ渡る騒ぎとなり、多方面から情報が寄せられている。しかし、タクマに繋がる有力情報がない。
「ルーカス殿下、森を調べませんか?」
サラに進言される。
「タクマさまは暗くなってからの森の怖さを知っています。十三区でも日中しか森に行っていません。だからと言って、今回森に入らなかったとは言い切れません。タクマ様の足では到底森まで行けないでしょう。ですが、誰かに連れていかれていたらどうでしょう? 一見連れていると思えないような運ばれ方をしていたら、どうでしょう?」
一見分からない運ばれ方? 意味が分からずサラを見る。
「例えば、ですよ。タクマ様は小さいですから荷物にまぎれさせるより、服の中に隠して抱き上げてしまうとか。傍目には一人で移動しているように見えて、中にタクマ様を隠していたとか……」
はっとする。
「ルーカス様がタクマ様を抱えて移動されるときに、見方によっては、ルーカス様お独りでいらっしゃるかのように見えることもありました」
そうか。「神の子」や「小型獣人のような者」を連れていた者を見かけていないか、または大荷物で移動している者がいなかったかを調査していた。単独の者は対象にしていなかった。
「もう一度、情報を整理するとともに、西区より先の森の捜索を始める。街を調査している者の半分を森へ向かわせろ。郊外の住民に聞き込みを実施せよ」
指示を出しながら、見回りつくした西区を駆け抜け郊外に出る。護衛兵も息を切らしてついてきている。
ここのところ警護に合わせたスピードに配慮できていない。疲れさせていると思うが調整するだけの心の余裕がない。郊外にぽつぽつ見える民家。近くの農作業している獣人にたずねる。
「聞きたいことがある」
声をかけると獅子耳の俺を見て「殿下!」と膝をつく獣人。
「神の子タクマが失踪していることは知っているな?」
「はい、国中の噂ですから」
「西区内は調べつくした。今後、森に向かい調査を進める。このあたりで神の子を見かけたという話や様子がおかしい者はいないだろうか?」
「神の子様、ですか。そう言えば、子供の言うことですから、多分嘘かもしれませんが」
言いにくそうにした獣人に、食いかかる勢いで先を促す。
「なんだ! どんな事でもいい!」
「あの、町はずれの森の入り口にある木材屋の少年が、神の子はお母さんを助けてくれなかったって母の葬式で泣いていました。母を亡くしたショックで、少しおかしくなったのかと思いますが。ここらで神の子様の話がでたのはそのくらいです」
「いつの話だ?」
「二か月ほど前になります。その子の母である狸獣人が病気で亡くなったのがそれくらいです」
心臓がドキリとする。時期的にはタクマの失踪にあっている。
「その少年の家を教えてくれ」
森に少し入ったところのログハウス。林業を営む家。護衛兵がチャイムを鳴らすと、熊獣人が現れる。
「これは、殿下! ルーカス殿下ではないですか! どうして我が家に……?」
驚いている中年男性。
「こちらに熊獣人の少年がいるときいています。お話をうかがっても?」
護衛兵の言葉に熊獣人が慌てている。
「あの、うちは妻が亡くなったあとで散らかっておりまして、とても殿下をご案内できる状況では……」
「構わん。外でもいい。タクマの、神の子について聞きたい」
「誰かに聞きましたか? あれは息子の思い込みです。妻の病状が悪くて、現実と妄想の境がつかなくなったのだと思います」
「それでもいい。会わせてくれ」
俺の一言に、「お待ちください」と室内にもどり息子を連れてくる。
父親に隠れるようにしている少年。熊獣人のなかでも大きいツキノワグマか。見た目はタクマより大きい。
「名前は?」
「ロン、です」
「いくつかな?」
「十歳」
「そうか。神の子はロンより大きかったか?」
「ううん。小さかったよ。小型獣人より軽かった」
こいつが連れ去ったのか! 皆子供だと思って気にも留めていなかったのだろう!
「タクマをどこにやった!」
怒りのあまり怒鳴っていた。途端に耳を垂れワーンと泣きだすロン。
「殿下、子供です!」
護衛に止められなければ殴っていたところだ。
「知らないよ! あんなの神の子じゃない! 母さんの病気を治してって頼んだのに治してくれなかった! きっと偽物だったんだ」
え? 何を言っている?
「タクマは、神の子は、神様じゃない。神がその命を助けた、ただそれだけの存在だ……。俺も神に助けてもらったが、だからと言って特別な力を授かったわけじゃない」
ついポツリと言葉が出ていた。心臓がドクドク鳴る。助けてと頼まれて、どうすることも出来ないタクマはどうしただろう?
「ロン、ここまで神の子を連れて来たのは、君だな?」
「うん。おんぶしてきた」
本当だったのか! と驚いている父親。
「そこから、神の子はどうしたのかな? 王都まで送ってくれたのかな?」
嫌な予感と共に、出来るだけ優しく聞く。
「えっと、飛び出して行っちゃった」
勝手に連れてきて、何を言っているのか、この子供は! 怒りで怒鳴りそうになる俺の代わりに、サラが前に出る。
「ロン君、タクマ様がそのあと見つからないの。どっちに行ったか、覚えているところまで教えてくれる?」
優しいサラの様子にコクリと頷いている少年。
「ごめんなさいって叫びながら、森に入って行った。僕は、陽が落ちたら森に入ってはいけないって言われたから、追いかけていないよ」
「方向は、どっちかな?」
「あっち」
王都方向と正反対を指さす。森の奥じゃないか!
「でも、神の子だから大丈夫でしょ?」
ロンが少年だろうが張り倒してやりたかった。我慢した俺はかなり偉かった。
「ありがとう。もう少し詳しくは、他の大人が来て聞くからね」
俺の雰囲気を察してサラが優しく伝える。
サラと頷き合う。今すぐにでもタクマが走り去った方向を探しに向かいたい。
俺たちに向かって、「息子が大変な事をして申し訳ありません!」とひたすら頭を下げている熊獣人。その場の対応を護衛兵二名に任せて、すぐに森の奥に向かう。
無事で、無事でいてくれ。タクマの足なら遠くまでは行けないはず。だけど、この森には野生動物が多い。それを思い出し心臓が緊迫した音を立てる。考えたくない、と最悪な考えを頭から追い出す。
お願いだ。天の川の神よ! どうかタクマをお守りください。
「殿下! ルーカス殿下!」
呼ばれて足を止める。
「どうした!」
俺を呼んだ護衛兵のもとに向かう。
真っ青な顔をした護衛兵の示す先に、大きな木の根元に、タクマが身に着けていた紺のマント。泥汚れはあるがズタボロじゃない。
震える手でそっと持ち上げる。あぁ、分かってしまう。獣人の嗅覚で知ってしまう。ところどころ裂けているマントを抱き締める。
痛かったね。そっと心で声をかける。溢れる涙をこらえる事なんて出来なかった。これは、この匂いは。
血の、匂いだ。嗅いだことのある、タクマの、血だ。
俺の後ろでは、それに気が付いたサラが、顔を手で覆って泣いていた。
「細かに、調べるように。衣服や何か手がかりが見つかるかもしれん。ケガをしたタクマの足ならば、この周辺に、いるはずだ」
覇気のない声で下を向いて出す指示。
言葉にしてみて、自然と頬を伝う涙。生きているという望みが少なくなり、せめて身体の一部でも回収してあげたい思いで、森の捜索をしている。
全てのことが緩慢に動いて見える。寝ることも食べることも、全てがどうでもいい。渦巻いていた俺のどす黒い怒りが、ただの暗闇に変わっている。
精一杯捜索をしていた兵士たちが、重苦しい空気で下を向いたまま仕事に取り掛かる。
立っていても、ただ涙だけがボタボタと落ちていく。涙とはおかしなものだと思う。身体を横にしても脳みそが変に覚醒していて眠ることが出来ず、ひたすら涙だけが流れる。
きっと自分の半分が欠けたらこんな風になるのだろうな、とぼんやり考える。
西区では一刻も早く見つけたくて自ら捜査していたが、今はダメだ。
もし、万が一、タクマの身体の一部分でも見つけてしまったら、俺は狂ってしまう。考えただけで手がブルブル震える。こみ上げる嗚咽を我慢できない。そんな現実に耐えられる自信はない。
耳も尻尾も垂れさがり、王族の威厳はどうした、と言われても、全てがどうでも良かった。捜索を護衛兵に任せて森の中の特設テントに引きこもった。目の前の全てが重苦しく感じた。
ただ、タクマに会いたかった。タクマのマントを抱き締めて、ひたすら泣いた。
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