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Ⅳ章 リリアに幸あれ
12 ルドの国王
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夕刻に国王陛下と会うこととなった。先刻まで皇子たちと話していた大広間に集まっている。が、国王が来ない。
「陛下は時間を守る方ではない」
小さな声でサエル皇子から声がかかる。慣れた様子で待つ皇子たち。しかしロンは気を揉んでいた。
太陽花は日没とともにしおれてしまう。できたらただの草ではなく草花であるところを見て欲しい。
交渉材料として花が咲いていなくては効果が弱くなる。
日没を気にしているとガチャリと大きな音と共にルド国王が入室した。
驚いたのはその大きさ。
身長は二メートル二十センチを超すだろう。やや背が曲がっているが圧の強さから力の強さが伝わってくる。ロンの背筋がゾクリと震える。しかし、この男がミーを閉じ込めて苦しめていると思うと憎らしく思えた。
「リリアの者よ。献上品として草花を持ってきたそうだなぁ」
どかりと椅子に座り偉そうな態度。遅刻への謝罪も無しに言いたいことを話しだすことに驚く。
リリアの国王名代に対してする態度がこれかと思うと、ルーカス様がいつか言っていた「子供の癇癪みたいなもの」という言葉がしっくり来ると思ってしまう。
「……リリアの国王ルーカス陛下より親書を預かってきました。国王名代のロン・ガルシアと申します。神の御使いであり国防軍参謀を務めております」
自己紹介をすると、ピクリとルド国王が反応する。
「ほう。お前、神の御使いか。そうか。もしやこの度も天の川から生還して我が国に来たのか?」
急に興味津々に身を乗り出してくるルド国王。
「いえ。今回は川を越えてまいりました」
「はぁ? 意味が分からんが、神の御使いであれば、いい。それは良い事だなぁ」
ロンを品定めするような目線に恐怖が走る。
「神の子ミゴに会わせてもらえますか?」
「ならん。あれは我が餌よ。誰にもくれてやらん」
言い草に身体の内側が燃えるように熱くなる。こいつはミーを苦しめている。
「俺は、ミーを、ミゴを返してもらいに来た」
怒りを込めてハッキリとロンが進言する。
「ほぅほぅ。あれはワシのじゃ。そしてお前も、ワシが食ってやろう。神の御使いが自らワシのもとに食われに来るとはなぁ」
全く話が通じない。涎を垂らす口を見て、この国王はすでに正常な精神が保てていないと分かった。
異常な威圧にロンは危機感を感じて椅子から立ち上がり後方に下がる。ルド国王に背中を向けないように注意を払いながら部屋の一番隅まで下がった。
コレが限界だ。獅子の威圧に冷汗が流れる。恐怖で目線が外せない。
一瞬だった。ルド国王が羽のある大きな獅子になりロンに向けて飛びかかった。
食われる!!
一瞬、死ぬかもしれないと考え、愛らしいミーの笑顔が頭に浮かんだ。目の前に迫る大きな獅子の口がスローモーションのように脳裏に焼き付く。敵わないのは分かるが、迎撃する体制をとる。ミーに会うまで死ねない!
だが、ルド国王が獅子姿のまま吹き飛んだ。
首にはルド国王の獅子姿よりやや小さいサイズの羽のある獅子。首に噛みついたまま二頭が転げまわり乱闘になる。ほんの数分。
勝ったのは、ルドの第一皇子だった。はじめの一噛みが致命傷となるほど深かった。体格差から、その一噛みが成功していなければサエル皇子は負けていただろう。
絶命した元ルド国王。獅子の姿のまま絶命。これで新国王にサエル皇子が即位する。
ロンがルド国皇子たちに持ちかけられた計画。ひどく単純だった。ロンが現王に獅子の姿で襲われてほしい、ということ。
ルド国での王位継承は、一対一の殺し合いで勝つ事。獅子の姿で戦い、勝った方が次の王と認められる。そして最期の姿は獅子でなくてはならない。
これは大昔からのルドの決まり。現王は王位継承を拒み、皇子たちの前で獅子化することが無くなっていたらしい。
それに年老いてきても、巨体を持つ国王。若い獅子でも敵うか分からない相手。
どんなに力の強い獅子でも、獲物を狙う瞬間は意識が獲物だけに向く。獅子の習性だ。そこを背後から襲われれば力の差があろうと勝機がある。だからロンに国王に襲われてくれ、と依頼してきた。ミーを助けるには必要なことだから、と。
ロンが来た時点でこれだけ作戦が立てられるサエル皇子の聡明さに感服した。そして実行する行動力。これでルド政権が変わればリリアとルドの関係がまた均衡を保てるかもしれない。
獅子のまま絶命したルド国王に大きな布がかけられる。
どこに居たのかと思うほどバタバタ人が集まり処理に追われている。だれもパニックにならず、今回の事は周囲の皆が望んでいたことなのだと理解できた。
戦い終えた第一皇子は軽傷で済んでいた。
目の前の殺し合いに腰が抜けるほど驚いてしまっていたが、ロンはハッと思い出す。
「ミーは? すみません、神の子ミゴはどこですか?」
「こちらへ。おそらく王の居室に閉じ込められているかと」
第二皇子、第三皇子に案内される。が、サエル皇子に足止めをされる。何なのだ?
「まて、リリアの使者。皆、聞いてくれ。リリアの使者、ロン殿だ。リリアの国王名代であり神の御使いである。本件の立役者でもある。国賓としてもてなすように」
周囲の皆がロンに頭を下げる。有難いが、今はどうでもいい、と思ってしまう。周囲の全てを通り抜けてミーのもとに急ぐ。ミー、どこだ?
「おそらくこの先の居室内にミゴが居る。ドアを破る。どいていろ」
獅子皇子二人が勢いをつけて足蹴にすると、ドアの錠が破壊される。開いたドアから室内に急ぐ。
入ってすぐに懐かしい愛おしい匂い。いる。ミーが、絶対にいる! だけど、分かる。血の匂いも、している。涙が滲みそうになり、声を張り上げる。
「ミー、ミーどこだ!! 迎えに来た!」
広い室内のドアを、ミーを呼びながら開けて回る。すぐに『ロン』って応えてくれると思っていたのに返事がしない。物音がしないことに不安が隠せない。
奥に進んだ一室。扉を開けて、すぐに目に飛び込む光景。
「ミー……」
涙が止まらない。堪えていた分、溢れるように流れてくる。
「ミー、分かる? 俺だよ」
細くなった身体をそっと持ち上げる。ヒクっと反応するミー。ジャラっと鎖の冷たい音が響く。
すぐにロンは自分のマントでミーを包む。
「ミー、痛かったね。辛かったね。リリアに、帰ろう」
優しく抱きしめた。
ボロボロになってしまった大きな尻尾。背中の血に汚れた羽。焦点が合っていない半目の瞳。青い顔。苦しそうな浅い呼吸。噛み傷と爪による裂傷で全身傷だらけ。塞がっていない傷から血が滲んでいる。
裸のまま床に転がされ、首に繋がれた鉄の鎖。
「ミゴはいたか?」
入室する皇子たちが「うっ、これは。すぐに医者を」「湯とタオルを」と指示を出す。首輪と鎖を外そうとするが頑丈で外せない。
「くそう!」
悔しくて声に出す。
「これは、鍵が無いと外すのは難しいか。繋いだ先はベッドの柱か。やっかいだ。王のベッドは重みがありなかなか動かせん。チェーンカッターで切るか」
「何でもいい! 早く外してくれ!」
腕の中のミーがモゾリと動く。はっとしてミーを見れば、ロンの胸元のつげ櫛の入った袋を震える手で触っている。そっと触れてカチャリと鳴らしている。
かつて、二つの櫛を重ねると鳴る音に『綺麗な音だね。幸せの音がする』と言っていたミー。
「ミー、分かる? ほら、一緒に買ったつげ櫛。ずっと持っていたよ」
袋から櫛を出しミーに持たせる。焦点が合わないミーの目から涙が流れる。
「……ロ、ン」
小さな呟くような声。心がぎゅっと締め付けられる。嗚咽が漏れる。
「ミー。そうだよ。俺だよ。よく頑張ったね。ミー、もう、大丈夫、大丈夫だよ」
意識のはっきりしないミーを抱き締めて泣いた。
「陛下は時間を守る方ではない」
小さな声でサエル皇子から声がかかる。慣れた様子で待つ皇子たち。しかしロンは気を揉んでいた。
太陽花は日没とともにしおれてしまう。できたらただの草ではなく草花であるところを見て欲しい。
交渉材料として花が咲いていなくては効果が弱くなる。
日没を気にしているとガチャリと大きな音と共にルド国王が入室した。
驚いたのはその大きさ。
身長は二メートル二十センチを超すだろう。やや背が曲がっているが圧の強さから力の強さが伝わってくる。ロンの背筋がゾクリと震える。しかし、この男がミーを閉じ込めて苦しめていると思うと憎らしく思えた。
「リリアの者よ。献上品として草花を持ってきたそうだなぁ」
どかりと椅子に座り偉そうな態度。遅刻への謝罪も無しに言いたいことを話しだすことに驚く。
リリアの国王名代に対してする態度がこれかと思うと、ルーカス様がいつか言っていた「子供の癇癪みたいなもの」という言葉がしっくり来ると思ってしまう。
「……リリアの国王ルーカス陛下より親書を預かってきました。国王名代のロン・ガルシアと申します。神の御使いであり国防軍参謀を務めております」
自己紹介をすると、ピクリとルド国王が反応する。
「ほう。お前、神の御使いか。そうか。もしやこの度も天の川から生還して我が国に来たのか?」
急に興味津々に身を乗り出してくるルド国王。
「いえ。今回は川を越えてまいりました」
「はぁ? 意味が分からんが、神の御使いであれば、いい。それは良い事だなぁ」
ロンを品定めするような目線に恐怖が走る。
「神の子ミゴに会わせてもらえますか?」
「ならん。あれは我が餌よ。誰にもくれてやらん」
言い草に身体の内側が燃えるように熱くなる。こいつはミーを苦しめている。
「俺は、ミーを、ミゴを返してもらいに来た」
怒りを込めてハッキリとロンが進言する。
「ほぅほぅ。あれはワシのじゃ。そしてお前も、ワシが食ってやろう。神の御使いが自らワシのもとに食われに来るとはなぁ」
全く話が通じない。涎を垂らす口を見て、この国王はすでに正常な精神が保てていないと分かった。
異常な威圧にロンは危機感を感じて椅子から立ち上がり後方に下がる。ルド国王に背中を向けないように注意を払いながら部屋の一番隅まで下がった。
コレが限界だ。獅子の威圧に冷汗が流れる。恐怖で目線が外せない。
一瞬だった。ルド国王が羽のある大きな獅子になりロンに向けて飛びかかった。
食われる!!
一瞬、死ぬかもしれないと考え、愛らしいミーの笑顔が頭に浮かんだ。目の前に迫る大きな獅子の口がスローモーションのように脳裏に焼き付く。敵わないのは分かるが、迎撃する体制をとる。ミーに会うまで死ねない!
だが、ルド国王が獅子姿のまま吹き飛んだ。
首にはルド国王の獅子姿よりやや小さいサイズの羽のある獅子。首に噛みついたまま二頭が転げまわり乱闘になる。ほんの数分。
勝ったのは、ルドの第一皇子だった。はじめの一噛みが致命傷となるほど深かった。体格差から、その一噛みが成功していなければサエル皇子は負けていただろう。
絶命した元ルド国王。獅子の姿のまま絶命。これで新国王にサエル皇子が即位する。
ロンがルド国皇子たちに持ちかけられた計画。ひどく単純だった。ロンが現王に獅子の姿で襲われてほしい、ということ。
ルド国での王位継承は、一対一の殺し合いで勝つ事。獅子の姿で戦い、勝った方が次の王と認められる。そして最期の姿は獅子でなくてはならない。
これは大昔からのルドの決まり。現王は王位継承を拒み、皇子たちの前で獅子化することが無くなっていたらしい。
それに年老いてきても、巨体を持つ国王。若い獅子でも敵うか分からない相手。
どんなに力の強い獅子でも、獲物を狙う瞬間は意識が獲物だけに向く。獅子の習性だ。そこを背後から襲われれば力の差があろうと勝機がある。だからロンに国王に襲われてくれ、と依頼してきた。ミーを助けるには必要なことだから、と。
ロンが来た時点でこれだけ作戦が立てられるサエル皇子の聡明さに感服した。そして実行する行動力。これでルド政権が変わればリリアとルドの関係がまた均衡を保てるかもしれない。
獅子のまま絶命したルド国王に大きな布がかけられる。
どこに居たのかと思うほどバタバタ人が集まり処理に追われている。だれもパニックにならず、今回の事は周囲の皆が望んでいたことなのだと理解できた。
戦い終えた第一皇子は軽傷で済んでいた。
目の前の殺し合いに腰が抜けるほど驚いてしまっていたが、ロンはハッと思い出す。
「ミーは? すみません、神の子ミゴはどこですか?」
「こちらへ。おそらく王の居室に閉じ込められているかと」
第二皇子、第三皇子に案内される。が、サエル皇子に足止めをされる。何なのだ?
「まて、リリアの使者。皆、聞いてくれ。リリアの使者、ロン殿だ。リリアの国王名代であり神の御使いである。本件の立役者でもある。国賓としてもてなすように」
周囲の皆がロンに頭を下げる。有難いが、今はどうでもいい、と思ってしまう。周囲の全てを通り抜けてミーのもとに急ぐ。ミー、どこだ?
「おそらくこの先の居室内にミゴが居る。ドアを破る。どいていろ」
獅子皇子二人が勢いをつけて足蹴にすると、ドアの錠が破壊される。開いたドアから室内に急ぐ。
入ってすぐに懐かしい愛おしい匂い。いる。ミーが、絶対にいる! だけど、分かる。血の匂いも、している。涙が滲みそうになり、声を張り上げる。
「ミー、ミーどこだ!! 迎えに来た!」
広い室内のドアを、ミーを呼びながら開けて回る。すぐに『ロン』って応えてくれると思っていたのに返事がしない。物音がしないことに不安が隠せない。
奥に進んだ一室。扉を開けて、すぐに目に飛び込む光景。
「ミー……」
涙が止まらない。堪えていた分、溢れるように流れてくる。
「ミー、分かる? 俺だよ」
細くなった身体をそっと持ち上げる。ヒクっと反応するミー。ジャラっと鎖の冷たい音が響く。
すぐにロンは自分のマントでミーを包む。
「ミー、痛かったね。辛かったね。リリアに、帰ろう」
優しく抱きしめた。
ボロボロになってしまった大きな尻尾。背中の血に汚れた羽。焦点が合っていない半目の瞳。青い顔。苦しそうな浅い呼吸。噛み傷と爪による裂傷で全身傷だらけ。塞がっていない傷から血が滲んでいる。
裸のまま床に転がされ、首に繋がれた鉄の鎖。
「ミゴはいたか?」
入室する皇子たちが「うっ、これは。すぐに医者を」「湯とタオルを」と指示を出す。首輪と鎖を外そうとするが頑丈で外せない。
「くそう!」
悔しくて声に出す。
「これは、鍵が無いと外すのは難しいか。繋いだ先はベッドの柱か。やっかいだ。王のベッドは重みがありなかなか動かせん。チェーンカッターで切るか」
「何でもいい! 早く外してくれ!」
腕の中のミーがモゾリと動く。はっとしてミーを見れば、ロンの胸元のつげ櫛の入った袋を震える手で触っている。そっと触れてカチャリと鳴らしている。
かつて、二つの櫛を重ねると鳴る音に『綺麗な音だね。幸せの音がする』と言っていたミー。
「ミー、分かる? ほら、一緒に買ったつげ櫛。ずっと持っていたよ」
袋から櫛を出しミーに持たせる。焦点が合わないミーの目から涙が流れる。
「……ロ、ン」
小さな呟くような声。心がぎゅっと締め付けられる。嗚咽が漏れる。
「ミー。そうだよ。俺だよ。よく頑張ったね。ミー、もう、大丈夫、大丈夫だよ」
意識のはっきりしないミーを抱き締めて泣いた。
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