ペルソナ

おが

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3人の男

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1人分の衣服が転がっている部屋に3人の男がいた。
服はあまりにも自然に床に落ちていて、その自然さが不気味であった。
3人の男は口を揃えて言う、「もともと4人いたが、1人が消えてしまった」と。
人が消える?そんなことがあるはずがないと私は声を挙げる。3人は私を見つめる。ただただ不気味だ。

「消えたやつなんてほっといて早く飯を食おう。」一人の男が言う、そういう男は何故か裸である。
「こいつがいるとろくに遊べもしないし、眠れもしない、ほんと消えてよかったよ。」裸の男が続けて言う。あまりに流暢に話すところが、男が消えたことに対する感情を隠しているようにも見える。

「じゃあ、私が彼の服を来て彼になりきって見せよう、2人ともそんなに落ち込むなって。」ピエロの格好をした男がケラケラ笑いながら言う。スロットやパチンコを連想させるような面白いと言うより小気味悪さのあるピエロだ。
彼は落ち込んでいる他の2人を元気付けようとしているのだろうか。しかし悲しい様子は伺えないところがピエロと重なってまた気味が悪い。

「彼になるなんて無理な話だよ、彼と君は真反対、別れ道があっても2人ともいつも逆の道を選ぶじゃないか、間を取り持つ僕の身にでもなってくれ。」落ち着いた口調の男が話す。他2人とも違い青いジーンズにシャツと至って普通な格好だ。
「彼はいつか帰ってくるよ、それまでみんなで待とう。」裸男はそっと頷く。ピエロも先程のようなふざけた様子が落ち着いて見えた。

3人の様子から消えた男について考え始めた。人柄が悪いわけでは無さそうだ。
さらにピエロとは考えが違う、という点から青ジーンズの男に似た人間なのだろうか?
とか、何故かわからないが私は消えた男について考えていた。

ふと耳に彼らの声が聞こえた。
何やら相談しているようで、平和な様子で話は進んでいる。
話はまとまった様で、3人がこちらに近寄る。
ピエロの男が無表情で言う。
「しばらくは私がお前だ。」

私は今日も踊る、日常という名の舞台で。
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