真実の書

おが

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ほんとはね

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「やっと見つけた!」
僕は一冊の古ぼけた本を手に取る。
この遺跡に眠ると言われている伝説の本。
なんでもこの世界のとんでもない事実が書かれているという「真の書」。
これを求めて何年も冒険し、たくさんの傷を背負って、ようやく辿り着いた。
小さい頃から本を読むのが好きだった、世界が広がる、遠く、って概念が全くそう感じなくなるのが好きだった。
だから僕はここまで頑張って来れた。
自分の世界を広げる、これは僕の生まれてきた意味だと思っている。
そして、また僕は大きな一歩を踏み出せるのだ。
こんなに喜ばしいことはない。
僕は怪我した右手の代わりに、左手で本を取り、なんとかしてページを捲る。
この、ページを捲る音さえ、ドキドキを加速させるスパイスだ。
本にはたったこれだけ書かれていた。
「全ての書物は偽りである。神は暇つぶしに世界を作り、ありもしない知識を世に広めた。」
色んなものが遠のいていった。
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