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逃亡/考察

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あらすじ-
魔物の群れに襲われたカイト一行はカイトの覚悟により辛うじて、ネロとミサは戦線から離脱に成功する。
生き残った二人は、ホバーボードで
、上空を浮遊しているのだった。

「カイトぉーカイトぉー」後ろでミサが、泣きじゃくっている。それもそうだ、ミサからしちゃあ大事な友を犠牲にして生きているんだからな。
「泣くのやめろよ、あいつなら絶対大丈夫だ。それより急いでこのことを騎士長に伝えないと.」僕は時計にめをやり、奴らのデータを覗く。
「なんであんたそんなに冷静なのよ!少しは心配とかないわけ!?」ミサがうしろからゆさってくる。
「心配ちゃ心配だけどね、あの魔物の正体を考えたらそんなの吹っ飛んじまった、」僕がそう言うとミサは僕をゆさるのをやめてくれた。
「どう言うことよ?」
「まず奴らの仕組みだおそらく最初に囲んできたのは、フェイズ1。
次に大砲など武器付のやつが、フェイズ2」
「なるほどそれで?」
「フェイズ1に比べてフェイズ2は、明らかに、おかしい、なんで大砲がつく?それも取り付けた.じゃなくて生えてきたって感じだあれは、そしてわずか上空100メートル落下で死亡する豆腐耐久明らかに、戦闘特化だ。」
「たしかに変ね」
「さらに2を倒した直後にミサイル
着弾。奴らを名付けるとしたらさしずめトランサー(発信器)ってとこだろう。」
「つまり?」
「奴らは人工的に作られているってことだ!」
「なるほどねぇ。で誰が作ったのかしらこんな化け物?」
「それは分からないけどもしかすると..」
それを言いかけた瞬間だった。突然ホバーボードがプスン、パスンと
軽い音をたて始めたのだ。そして音が止まり、ホバーボードが停止する
「ミサ、これ壊れかけだったな、」
「ああーそういえばそんなこと言ってたような、」
ホバーは残酷にも落下を開始し始めた!
「どうすんだよミサ!これ絶対死ぬ高さだぞ!」僕は、必死にホバーのハンドルにしがみつきながらそういう。
「落ち着きなさいよ!えぇいアクアネット!」ミサは咄嗟に、呪文を唱え、水のネットを下に作る。それに僕たちは落下した。それに受け止められ助かった。
「ギリギリだったわね.」
「ああ今のはやばかった。」
「あと残念なお知らせ、もう持たないわ、」
「うせやろ?こんな狭いネットで30秒持たないとかぼった、」
それを言いながら急いでミサを担ぎ上げるが、その瞬間ネットは消え、また落下を再開する。上空30メートルほどだが、落下したら間違いなく全身骨折だ。
「相変わらず手間がかかる!」僕はそう言い、首につけといたマフラーを片手で上にかかげパラシュートのようにする。風に当たったおかげで僕の発明したマフラーは大きく広がる。それで緩やかに落下し辛うじて着地に成功する。
「なんとかなったな。ミサ」僕はそうミサに声をかけるもうんともすんと返事がない.
「起きろよーミサ。僕やだよー君担ぎながら帰るの。」とりあえずミサを一旦おろしホバーボードの元に向かいエンジン部のふたをはずしなかを確認する。
「あちゃーこれはオーバーヒートしたな、手持ち工具でなんとかなるかなぁ。」その時だった。背後で物音がし、振り返ってみるとミサがいなくなっていた。
「おい!どこだ!ミサ!ミサぁ!」僕は必死で叫んだ。だが、何も声は返っては来ない。
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