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神崎未緒里

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Imagination Candy

The Magic of Materialization: Part I

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メリハリのあるボディライン目の間にズラリと並ぶ
様々な女性キャラクターのフィギアを眺めてうっとりする

だが、それを眺めている俺は
そんなフィギアの姿からはかけ離れた存在だ。

いわゆるオタクデブというやつだ。

外見は誰からも避けられる。

学校の成績は人並み。

それでいてコミ障。

友達なんていたことがない。

空気のように学生生活を終え、
流されるままにFランと呼ばれる大学を出た。

幸いというべきか、こんな外見の俺でも
なんとか就職をすることはできた。

しかし、そうして手に入れた日常も、
ただ毎日が過ぎ去っていくのを
じっと耐えるような日々でしかなかった。

そんな中で唯一の趣味とも言えるのが、
目の前に並ぶ美少女フィギアという人形達のコレクションだ。

絶対に自分がなることがないその美しい姿に惚れて、
1つ、また1つ買い集めていき、
あっという間に部屋にはディスプレイボックスが大量となった。

こんなフィギアのような容姿になれたら、
どんな素晴らしい人生になるのだろう?
ときどきそんなことを考えることがある。

そして、意味もなくインターネットでフィギアになる方法
と検索をしてみてはそんな方法はないことを認識して、
また現実に戻る。というのがいつもの日常だった。

しかし、今、俺の手元には1つの箱が届いている。

いつものように検索をしていたときに、ふと見つけた怪しげなサイト。
そこにはフィギアのような身体になれるお菓子というものが掲載されていた。

「imagination Candy」

想像力のキャンディ?
不思議なネーミングのそのお菓子は、
とてもお菓子とは思えない金額で販売されていた。

サイトの説明では練りキャンディのようなもので、
綺麗にしたフィギアに押し付けて形をとり、
それを食べることで自分の身体が、
フィギアのように変換すると書いてある。

そんなことがあるはずがない。

なにかのイタズラサイトに違いないと、
そのまま画面を閉じようとしたのだが、
万が一これが本当だったとしたら?
そんな一言が脳裏によぎった。

幸い、フィギア以外にお金を使うこともないこともあり、
払えない金額ではない。

万が一これが本物だったら?
そんな妄想がどんどん膨らんでいき、
気が付けばそのお菓子を注文していた。

決済まで済ませると、
数日中には発送されると表示された。

そんな出来事から数日が経ち、
俺の手元にそのお菓子が届いたというわけだ。

箱のデザインはごくごくシンプルなものだ。

真っ白な箱になにかのフィギアのシルエットのような
絵が描かれており、あとは商品名が大きく記載されているだけ。

箱を包んでいる透明のフィルムを破り、
中の箱を取りだしてみる。

お菓子にしては大きな箱で、観光地のお土産でよくある、
配る用に買うようなお菓子の箱のような大きさだ。

早速開けてみると、中には小さな俵型になっている包みが
30個ほど入っていた。そのうちの一つを手に取る。

箱の中には説明書が入っていたが、
サイトでみたい説明以上のことは書いていなかった。
しかし、一つだけ注意書きがあった。

元に戻るためのお菓子が、
変身するためのお菓子の数個だけしか入っていないので、
注意して使用するようにとのこと。

ここまでちゃんと書いてあると、
本物のように感じてしまうのは俺が単純だからだろうか?

早速、包に包まれたお菓子を手に取ってみる。
少し硬い感触だが、少し力を入れると形が変わる。
包をとってみると粘土のような透明なキャンディが現れる。

これにフィギアを押し付けて食べるだけということか。

粘土ようなキャンディを少し伸ばしてみるとかなり伸びる。
これならフィギアを丸ごと包むこともできそうだ。

早速一番お気に入りのサキュバスの巨乳キャラクターフィギアを布で拭く。
説明書にはできるだけ綺麗にするように書いてある。
とはいえ、せっかくのフィギアが傷ついてはしまっては、
元も子もないので丁寧に拭き上げていく。

そして、いよいよフィギアを包むように
先ほどのキャンディを伸ばしてみる。

いきなり全部使うのも違うかと、
手で少しの量をちぎり、
まずはフィギアの胸の部分にぐっと押し当てる。

フィギアの胸の形にしっかり跡がついたことを確認して、
キャンディを剥がしてみる。

なかなか見事なおっぱいだ。
形がつくられると若干硬くなったように感じる。

これを食べると本当にこんな胸になるのか?
なんだか怖い感じもしてきたが、
恐る恐るその胸の形になったキャンディを口に運んでみる。

若干硬さはあったが、
口の中ですぐに溶けるように柔らかくなる。

そのキャンディを噛むようにしてみる。
1回噛むごとになにか胸あたりに少し痛みを感じる。
しかし、それ以上はなにも感じなかったので、
そのまま何度か噛んだところで、
口の中で溶けだしてきたので、
ゴクンと飲み込んだ。

飲み込んではみたが、
特になにも変化があるようには感じない。

やっぱりそんな話があるはずはないか
と考えはじめたところで、胸に激しい痛みを感じた。

強い張りというかんじで、
身体の内側から肉が押し上げられるようだ。
かなりの痛みと同時に熱も感じる。
恐る恐る自分の胸を見てみると、
ゴワゴワと胸のあたりが盛り上がってくるが分かる。

あっという間に自分の身体に見事な胸が形成されていく。

そう、あのフィギアと全く同じような大きさの胸が。

あのキャンディは本物だったのか。

そう考えると同時に、で
きたばかりの胸を両手で触ってみる。

なんとも言えない柔らかい感触。

すぐに服を脱いでみると、
先ほどキャンディを押し当てた
フィギアと全く同じ形胸が露わになる。

ツンとした大きな乳首に、
重さすら感じる大きな胸。

乳首を指先でつまんでみると、
ビクンと感じたことのない刺激を感じる。

そのまま乳首を触っていると、
なにかこれも知らない気持ちよさが、
身体中に駆け巡ってくる。

その快楽に流されるままに乳首を触っていると、
なにか目の間が真っ白になり、
床に座り込んでしまった。

そうか、これがイクというやつか。

AVでみたことあるだけだが、たぶんそうだろう。

こうして、俺は本物の変身できる不思議なキャンディを手に入れてしまった。
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