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神崎未緒里

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Imagination Candy

The Magic of Materialization: Part II

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まさか、ネットで見つけた怪しげなお菓子が本物だったとは。

俺は、フィギュアを押し付けて、
その形になったキャンディを食べると、
なんと自分の身体がフィギュアと同じになってしまうという、
不思議なキャンディを手に入れた。

俺の胸が目の前にあるフィギュアのように大きく、
そして重くなっているのが自分で感じられる。

揉んでみれば抜群の弾力であり、
乳輪が大きな乳首は触ってみると、
あっという間に硬くなる。

乳首をいじっているだけで、
いままで感じたことない快楽が、
身体中を駆け巡った。

そして、真っ白な世界が広がっていった。

そう、俺は胸だけでイッたようだ。

上半身裸の状態で少しばかり余韻に浸っていたが、
このまま全身が女性になったら、
どんな快楽を感じることができるのだろうか?
それを想像しただけでもう居ても立ってもいられなくなった。

すぐに全身フィギュアの姿になってみるべく、
残ったキャンディを半分にして、
先ほどのフィギュアのまずは表側の形を取る。
手で伸ばしてゆっくりと形を取っていく。
しっかり伸びるが穴が開くことはなかった。
そうして、表側の形が取れたところで、
同じように残りのキャンディをゆっくり伸ばして、
慎重にフィギュアの裏側にあてがっていく。
そして、しっかりと形をとり終わった。

しかし、それにしてもこの大きな胸が、
普段自分にはないものだけにかなり邪魔に感じる。
と同時に、そんな胸が自分についていることに、
何とも言えない興奮も感じていた。

こうしてフィギュア全体の形をしたキャンディができあがった。
そして、さきほどと同じように、
形を取ってみるとすぐに硬くなってくる。

なお、今回はサキュバスのフィギュアで形を取ったので、
その姿になったままでは外には出られないのは間違いない。
そこで、元に戻るためのキャンディも手元に1つ用意しておく。
これはそのまま食べれば元に戻れるようだ。

ここまで準備ができたので、2つのキャンディを食べていく。
量が多いのでたくさん噛まなければいけないのが若干難点だが、
薄く伸びていたので唾液ですぐに溶けていってくれる。

すぐにすべてのキャンディが口の中で溶けてしまったので、
少しずつ飲み込んでいく。

なお、先ほどは胸だけだったが、今回は全身が変化するはずだ。

そんなことを考えていると、
だんだんと身体中が熱くなってくるのを感じる。
加えて関節に痛みが走る。
恐らくフィギュアと同じ骨格に作り変えられているのだろうと、
勝手な想像をしながらあまりの痛さに座り込む。

何かが起こっていることはわかるのだが、
とにかくすごい痛みなので、
その痛みが治まるのをただただ待った。

10分ほどして痛みが嘘のように引いていく。

やっと立ち上がれるかと身体を起こそうとするが、
なんだか自分の身体のはずなのに微妙に勝手が違う。

胸は先ほど大きくなっているので、
それは自分で認識していたが、
改めて自分の身体をまじまじと見てみる。
すると見事にフィギュアのように全身が変化していた。

こうなってはまずは裸になってみようと、
全ての服を脱いでいく。

そして、お風呂場に向かい全身を写せる鏡の前に立つ。

そこに写っていたのは、
まさにフィギュアそのものの姿になった自分だった。

大きな胸、くびれにくびれた腰、大きなお尻。
体つきがなんともいえない柔らかい感じになり、
どこからどう見てもあのフィギュアそのものだった。

顔ももちろんだが、サキュバスのフィギュアだったので、
なんと背中に羽が生えている。
ちょっと力を入れると動かすこともできる。

あまりの凄さになんともいえない感動をしていたところで、
急に心臓がドクン!と動き出すのがわかる。

先ほどの乳首で感じた快楽のようなものが、
身体の中から沸き上がってくる。

そして、自然と胸を揉み、
乳首をクリクリといじってしまう。
そのまま、しっかり出来上がっている
アソコに指を入れていじり出す。

このキャンディの力なのか、
それともこれを自分が望んでいるからなのか?
理由はわからないがとにかくオナニーが止まらない。
そしてずっと感じていたい快感が全身に染み渡る。
こんなすごい体験を生み出したのは、
このキャンディであることは事実だ。

このキャンディの凄さに感心しながら、
快楽を求める自分の身体の欲望に、
そのまま身を委ねてみることにする。

すぐに快楽で頭がおかしくなりそうになる。

アソコからは液体があふれ、乳首はビンビンに硬くなっている。
指がアソコやクリトリスを刺激すると強烈な快感が全身に伝わる。
勝手に動く指にどんどんイカさせる。

いつのまにか座り込み、大股を開いてオナニーに耽る。
鏡に映る姿は言葉で表現するのが難しいぐらいの淫乱な姿だ。

そのまま何度も何度もイキ続けた。

1時間もしてやっと気持ちが落ち着いて手が止まった。

女の快楽は何度も何度も続くことに驚いていたのと同時に、
その強烈さは男として感じてきたオナニーの快楽とは別物だった。

しかし、このままではずっとオナニーをし続けるかも?
という恐怖も同時に感じたので、
用意しておいた元に戻るキャンディを口に含んだ。
何回か噛んでいくとすぐに口の中で溶けだしてくるので、
そのまま全て飲み込んだ。

ここから元に戻っていくところは、
先ほどと同じようにかなりの痛みを伴ったが、
無事に元の姿に戻ることができた。

こうしてキャンディの凄さを自分の身をもって体験してしまった。

その余韻にふけりながら、ふとこんなことを考えてしまった。

今回はオナニーをするだけだったが、
もしこれを使って男とセックスをしたら、
一体どんなことになるのだろうか?

俺はすでに女の快楽の虜になり始めていることに、
間違いなく気が付き始めていた。

その証拠に身体の中でまだあの快楽の余韻が消えないままに、
次になりたい姿のフィギュアを自然と物色してしまうのだった。

こうして、俺は未知の世界に足を踏み入れていくのだった。

そう、もうこれまでの日常に戻れないことに気づきもせずに。
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