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SOUZOUドロップ
被験生活 14日目
しおりを挟むその夜はまた不思議な夢を見た。
フワフワとした雲のようなクッションの上で横になっていた。
なんとも気持ちがよい。
ゆっくりとそのクッションに身体が沈み込んでいく。
まるでクッションと一体化するように。。。
というところで目が覚めた14日目の朝。
相変わらず関節が痛い。
ただ、まるで球体のように膨らんだ身体全体の痛みは減ったようだ。
それでもこの生活にも慣れというものが出てくるのか、
重い身体を必死にベッドから起こして
洗面所に向かった。
いつもどおり歯でも磨くかと歯ブラシを手に取り、
鏡をのぞくとふと異変に気がついた。
髪の毛がいままでの倍ぐらいに伸びていた。
昨夜の段階では男性としては少し長いかな?
というぐらいだったのが、耳がすっかり隠れるぐらいの長さになっていた。
しかし、この生活では何が起こっても動じなくなった。
2週間前からは想像できないほど身体が丸く、
大きくなっている時点でこの被験生活の凄さは実感していたからだ。
また、これもふと気がついたのだが、
昨日よりも手のむくみが減っているように思えた。
これらのことを記録するのはもう慣れたものだ。
忘れないうちにスマホで記録をして、
歯磨きを終わらせ、顔を洗った。
顔もむくみがひいてきているようで、
だいぶ視界がはっきりとしてきた。
ここ数日は食欲がとんでもない事になっていたが、
今日はそうでもない。
パンとコーヒーという軽めの食事をゆったりと食べた。
食べた後の眠気もなかったので、
久しぶりにパソコンをあけてネットを眺めてみた。
1時間ぐらいが過ぎた。
さて、着替えるかと服を脱いだ。
やはり全体的にむくみが減ってきている。
特に手と足はそろそろ元に戻るのでは?
というぐらいだった。
とはいえ、ほぼ球体な身体では着られる服は限られている。
ラフな洋服に着替えて、少し外を散歩することにした。
昨日よりも視界がはっきりしてきたこともあり、
日差しが目に痛い。
重い身体なのでゆったりと歩くしかないが、
こういうのもなかなか経験できないことだと自分に言い聞かせて、
公園に向かった。
公園には誰もいなかったので、空いているベンチに座った。
ゆったりとした午前の公園はとても気持ちが落ち着く。
久しぶりに穏やかな気持ちになれた。
しばし、ゆったりとした時間を過ごした後、
スーパーで食料を買い足した。
ここのところ、想像を超える食欲で、
冷蔵庫の中身が空になっていたからだ。
荷物を持って家に向かっていると、
朝から痛かった関節が一段と痛むようになった。
相当な苦痛というレベルになってきたところで家についた。
立っているのも辛い状況だったので、
とりあえず買ってきたものを冷蔵庫に入れて、
ベッドで横になることにした。
久しぶりに動いて疲れたこともあり、
すこし軽い睡魔が襲ってきた。
と、同時に先程からの関節の痛みが激しさを増してきた。
なにか骨が引っ張られるかのような痛みだ。
さすがにベッドでのたうち回っていたが、
いつしか気を失っていた。
数時間が経っただろうか?
やっと意識を取り戻した。
さすがにこれはヤバイのでは?と考えたが、
先程までの痛みが嘘のように引いていた。
と同時になんだか身体全体が楽になってきていた。
しかし、気を失っていたこともあり、
喉が乾いたので水を飲もうととベッドから起き上がった。
その時、なんだか服が若干ブカブカに感じた。
とはいえ、まずは台所で水を飲んだ。
身体に染み渡るようだった。
その後、服がブカブカに感じたことを確認するため洗面所に向かった。
鏡に自分が映る。
そこに映っていたのは、肩まで髪の毛が伸びた自分だった。
また、自分ではあるがむくみがひいてきた顔が以前とは違うように見えた。
誰かに似ているように思う。。。
しばらく考えた末に1人の人物が思い浮かんだ。
そう、毎日見ているAVの女優だ。
どこがというわけではないが、
髪の毛の長さやぼんやりした雰囲気が男性というより女性。
そしてあの女優のように見えるのだ。
ということは。。。
先程からブカブカに感じはじめていた服をすべて脱いでみた。
手足は以前より明らかに細くなっていた。
肌も男性というより女性の肌のような触り心地だった。
次に全身を鏡に映してみた。
まだまだ球体というかんじではあるが、
昨日より半分ぐらいになっている。
しかし、大雑把なかんじとして胸の部分だけは変わっておらず、
その下のむくみがなくなってきている感じだった。
また、お尻も胸同様に変わっていなかった。
ここまでの事実から自分なりに考えてみた。
まぁ、結論は一つしかない。
どうやら、この被験生活を続けていることで、
あのAVの女優のように身体が変化していっているということだ。
改めてパッケージを見てみたところ、
手足の感じはまさに想定どおり。
顔も雰囲気というレベルだがそう思えた。
ということはと、アレを手で確認してみたが、
まだそこについていた。
しかし、ここまでの推測だとこれも変化してしまうのではないかと
なんともいいようがない不安が襲ってきた。
とはいえ、もう始まってしまったことだと自分を納得させて服を着た。
そろそろお腹もすいたので夕食にすることにした。
お昼に冷凍のパスタを買っていたのでそれで済ませた。
ここのところ、ドロップを舐めると大変なことになるので、
早めにシャワーを浴びることにした。
改めて身体がシャワーの水をよく弾くことになにやら戸惑ってしまう。
また、長くなった髪の毛を洗うのがとても手間だなと感じた。
身体を拭いて、髪の毛を乾かした。
髪の毛が長いとなかなか乾かない。
女性は毎日大変なんだなぁ。。。と思いつつ、
自分も毎日やることになるのかと少し憂鬱になった。
髪の毛を乾かし終えてパジャマに着替えた。
さっぱりしたので少しだけゆったりとすることにした。
スマホを眺めていたら1時間ぐらいが経っていた。
そろそろと意を決して準備を始めた。
ドロップを1粒用意し、
AVをセットする。
ここのところのこともあるので、
ビニール袋とティッシュペーパーもセット。
いつもどおりにドロップを口に含み液体化したところで、
ゴクリと飲み込む。
AVを再生するとやはり身体の奥底からなんともいえない
快楽が湧き上がってくる。
一気に固く大きくなるアレは即時発射しそうになる。
我慢することなくビニール袋に液体をたっぷりと発射した。
と、ここ数日ならこれがしばらく続くのだが、
今日はなぜか一旦気持ちが落ち着いて、
アレも小さくなった。
そのまま10分以上になるまでAVを見ていると、
またあの快楽が湧き上がってきた。
もちろんアレも大きく固くなってきた。。。
が、固くなる感覚が先程より少し物足りない。
手で触ってみると一回り小さくなっているようだ。
今日一日に起こっていることを考えたら、
もしかするとこうして放出するのも今日が最後かもしれないな
となんとも言えない寂しさを感じた。
しかし、容赦なく訪れる放出感。
すぐに2回目の発射をした。
液体はたっぷりとでた。
こうして、この夜はこれを繰り返した。
5回目の頃にはアレが元の半分ぐらいの大きさになっていた。
5回目の放出が終わると気持ちが一気に落ち着いて、
あの強烈な眠気が襲ってきた。
なんとかAVを停止し後片付けを終わらせて、
倒れ込むようにベッドに横になった。
そのまま深い眠りに落ちていった。
こうして14日目が終わった。
どういう理由かはわからないがあのドロップは自分の身体を
女性に変化させていっていることだけは確かだった。
翌日以降にどんな状況になるかはこのときはもちろん知る由もない。
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