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美雪編
保護者会の会長になった
日常で本当にあった!?ちょっと大人な出会いのお話です。
子供が生まれてもう10年以上になろうとしている。
夫婦の関係も男女というよりも、
父親と母親というほうが適切かもしれない。
そのぐらい子育てに一生懸命な日々だ。
生まれてから気が付けば早いもので、
子供が小学校に入って数年。
小学校の保護者会の役員も、
高学年になるまで毎年逃げ切れるか?と祈っていたのだが、
保護者会の役員についに当選してしまった。
よほどの理由があれば断ることもできるが、
基本平等な抽選なのでこればかりは致し方ない、
と引き受けることにした。
なおこういう場合には母親が対応することが多いと聞くのだが、
我が家は共働きでどちらも役職付ということもあり、
この知らせがあった日に原始的だが、
あみだくじでどちらが対応するか決めることになった。
得てしてこういうときに引きが弱いというべきか、
結局、今年1年自分が頑張ることになった。
こうして保護者会の役員を1年間担当することになった。
前任者からの引継ぎの日程の連絡があり、
なんとか仕事を調整して学校に向かう。
学校に到着して来客用の入り口から指定の部屋へ。
今年沢山来ることになりそうだなぁと改めて学校の中を見渡す。
子供が普段通っている学校を改めてしっかり見ることも少ないので、
なんだか新鮮な気持ちになる。
指定の部屋に到着すると、
すでに前任者の保護者が4名ほど席に座っていた。
ドアをノックして声をかけるとこちらへと席に案内される。
どうやら新任の役員では最初の到着だったようだ。
しばらくして数人の保護者が部屋にやってくる。
自分以外はやはり母親ばかりだった。
前任者も皆女性ばかりで、
ちょっとやりくさを最初に感じてしまった。
とはいえ、やりにくいとばかり言っていられないので早速引継ぎに入る。
どうやら会長と副会長で2名1ペア、
会計と広報で2名1ペアという形で1年担当するらしい。
担当はくじ引きということでそれぞれくじを引いていくのだが、
ここでも引きがよいのだか悪いのだか、見事会長のくじを引き当ててしまった。
決まってしまったものはしょうがないんので、
会長と副会長がペアとなり、前任者から引継ぎを受けることになる。
会計と広報のペアも別れてそれぞれが集まって話を始める。
ちなみに今日ここにきている新任の4名は、
同じ学校ではあるが学年が微妙に違うこともあり、
なんとなく顔は合わせたことがあるかな?ぐらいのもので、
普段の面識はない人ばかりだった。
こうして結果として保護者会会長を担当することになり、
副会長の方と改めて挨拶をする。
ここまでなんとなくしか見ていなかったので、
改めて正面を向いて副会長になった方と対峙する。
「はじめまして。●●と申します。1年間どうぞよろしくお願いいたします。」
「●●でございます。こちらこそ1年間どうぞよろしくお願いいたします。」
ストレートのロングヘアーが似合う、かなりの美人だ。
そんなところに目がいってはいけないと考えながらも、
服の上からもわかるかなりの胸の膨らみがどうしても気になってしまう。
1年間この人とペアというのは幸運なのか、それもなにかの罠なのか?
勝手にそんなことを想像していた。
若干の邪な妄想をしている間にも、
前任者から1年間やることの引継ぎが進んでいく。
体育大会の運営サポートや野外授業や修学旅行のサポート、
学校バザーの開催などなど結構やることが多い。
さらに総会も1年に1回開催する必要があり、
実質そこで世代交代が承認させるとのこと。
なかなか大変はことを引き受けたなと、
ちょっと頭を抱えたい状況ではあったが、
副会長さんがすテキパキと対応すべきことを整理してくれるので、
先行きとしてはそこまで暗いものではないなと感じていた。
だいたいの流れが引継ぎされたところで、
前任者から新任の会長と副会長は就任最初の月に、
1泊で研修にいく必要があることが告げられる。
どうやらPTAという組織ではないが、
県の教育委員会との関係でこれだけは外せないとのことであり、
さらにすでに日程も決まっているとのこと。
具体的な日程を確認しながら、仕事のスケジュールを確認した。
まぁ、なんとかなるかな?という状況だったので、
副会長さんに大丈夫そうですか?と聞いてみると、
そこなら大丈夫そうですという話だったので、
早速手続きについて前任者に確認すると、
あとは学校が色々と用意してくれるので、
連絡を待てばいいとのことだった。
その日の最後に副会長さんと連絡先の交換をした。
チャットアプリがいいかな?ということで
お互いのアカウントを教えあう。
副会長さんは「美雪」さんという言うらしい。
お互いスタンプを送信しあってその日はお開きとなった。
自宅に戻って今日の打ち合わせの内容を家族に共有する。
会長になってしまったことや、
会長と副会長は研修に1泊でいかないといけないことを伝える。
日付は来月のある週末だったので家族のスケジューラーに登録した。
その後は1年間やることを一通り話した。
こうして思わぬ形で保護者会の会長という大役を担うことになった。
正直、この時点でこの後色々なことが起こるとは全く予想していなかった。
ただただ、大変になりそうだという感想しかなかった。
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