いつか二度目のプロポーズを

ヒロシン

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いきなりのプロポーズです!

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 「姫、ごめんなさい! 僕が悪かったです! 姫がいいです! 姫がいないとやっぱり駄目です!」

 それは,夜の11時を過ぎた頃、辺りは静まりかえって他に人の気配すらしない。
おそらくは若い男女の会話であろうそれは、少しの違和感があったが、ごく普通のありふれた内容の会話であった。

 「いいのよ! 貴方が、戻ってくれて本当に嬉しいの!」

 姫と呼ばれた人は、優しくつぶやく。
 男性の名前は 蒼井 洋(アオイ ヒロ) そして、女性の名前は 姫(ヒメ) 二人きりで話しているが、お互いの前には誰の姿も無かった。
 少しの違和感、それは二人は今ゲーム中だという事だった。 更に付け加えるなら、ゲームのチャットでの会話である。

 「姫、抱きしめさせて下さい!」

   プレイヤーネーム ヒーロは感極まった感じで相手に伝えた。

 「はい!    抱きしめて!」

   プレイヤーネーム  白姫も素直に受け止めたのだった。



 この会話に至る、およそ一週間程前のこと、ヒーロはリアルで少し疲れていた。 もともと気分の落ち込みやすい彼は半ば投げやりになっていた。 ゲームするのも億劫になっていた彼は表面上はいつもと変わらず、ゲームの中で元気に挨拶していた。

 「です!」

   ヒーロのいつもの口癖であるセリフを言って、ギルドのチャット、仲の良いフレンドに挨拶していた。 いつもと同じ普通の一日になるはずのその日、唐突に、

   「自分、このゲーム引退しようと思ってます!」

   と、フレンドの一人、ギルドマスターである白姫に伝えた。 当然、いきなりのセリフに困惑気味の白姫は、

   「どうして? 辞めないといけないの?」

   とメンバーの引退を引き止めるセリフを言って来たのだった。
 ヒーロは少し嬉しい気持ちもあったのだが、意思は揺らがず、

  「ごめんなさい! 今まで、ありがとうございました! お元気で!」

   と白姫に言ったのだった。 それから仲の良いメンバー、付き合いの長いフレンド達に別れを伝えて、周りの寂しくなるといった声に多少の後ろ髪を引かれながらも、そのゲームをアンインストールしたのだった。


 それから、数日たち、ヒーロ、いやリアルでの蒼井 洋は毎日、穏やかに生活しているはずであった。 はずであったのに、気持ちが激しく揺れ動いていた。

 「みんな今頃何してるかな?」

  洋は引退してしまったゲームの仲間達の事を何度も考えて、独り言を呟く。 そう最近何度も考えてしまうのは、今更だったが、あのゲーム内の日々が自分にとってかけがえのない毎日だったと思い知らされたのだった。 みんなに逢いたい! 白姫に逢いたい! 洋の心の声が限界まで昂ぶっていたが、みんなに合わせる顔がないとも思っていた。
 それで思いついたのが、新たにインストールして全く違う名前で別人として逢いに行く方法であった。
 なるべく気付かない名前として選んだのは、新人スタッフというプレイヤーネームである。
 一週間しか経っていないにも関わらず、まるで1年ぶりに出逢うかの様な何処か懐かしさを感じながら、ヒーロ改め、新人スタッフはログインしたのだった。

 みんどうしてるかな?、元気に遊んでるかなと、いざログインしてみると、気持ちがうわついてしまうのだった。
 あっ、元ギルドのフレンドの、ミーナさん、塩さん、あれは、絵本さんだ! 懐かしさを隠しきれず、思わず話しかけたい衝動に駆られながらも正体がバレるのを恐れて、ただ眺めているしか出来なかったのだった。
 白姫さんがいた! その時、今迄のフレンドとは全く別の感情が湧き上がってきたのだった。 それは本当にいきなりの事で、本人さえ予想出来なかった事だった。
 その感情を抑えようとしてみたが、もう全くコントロール不能だった。 駄目だとは分かっていたが、もうどうする事も出来なくなった彼は、新人スタッフとしてギルドに入団したのだった。

 「皆様、初めまして新人スタッフといいます!」 
    「宜しくお願い致します!」 

    なるべく当たり障りのないセリフで、懐かしいギルドのチャットで挨拶をしたのだった。

 「新人スタッフさん、これから宜しくね!」

 ミーナが言うと、

   「新人スタッフさん、楽しく遊びましょう!」

   塩さんが言って、

   「新人スタッフさん、フレンドなって!」

   絵本さんが親しげに挨拶してきたのでした。

 「私が、ギルドのマスターをしています。白姫なの~!」
    「分からない事、困った事、何でも聞いて欲しいの~!」

     と、白姫が挨拶をしてきたのだった。 もちろん仕方のない事なのだが、皆、ヒーロだとは知らないので、初対面のあっさりした挨拶に、ヒーロは少しの寂しさを覚えたのだった。
 でも、久しぶりに会えた気持ちでの嬉しさが勝って、その時は久しぶりに楽しく過ごせたのでした。

 それから、また一週間程が過ぎた頃、ヒーロは我慢の限界に達していたのだった。
 かなり勝手な話なのだが、本当の自分を、ヒーロとしての自分の名前を出して、皆と会いたいと切実に思い悩んでいた。
 でも、僕が戻ったの知ったら、皆どう思うのかな? 引き止めたにも関わらず、辞めていった僕の事、本当は怒ってるんじゃないかな? といろいろな考えが頭をよぎったのだった。
 意を決して一人のメンバーに声をかけた。
  
  「です!」

    ちょっと前まで聞き慣れた、しかし今はそのセリフを言う人はいないはずのセリフを聞き、動揺を隠せないのは、サブマスターをしていた、ミーナであった。

  「えっ?」 

    一瞬、思考が止まったかと思うくらいに動揺して、暫くの後ようやく、

 「ヒーロさん?」 
 
    自信のない様な質問を投げかけた。

 「今まで隠していて、ごめんなさいです!」  
    「僕です! ヒーロです!」 

    新人スタッフとして一週間接してきた人が、実は退団していた元メンバーと知って、ミーナは驚きで無言になっていた。

 「今まで皆に隠していて、ごめんなさいです!」 
    「勝手に辞めて、また勝手に戻ったら、皆、怒るかなとか思ったら、なかなか言い出せなかったです!」 

    ようやく秘密を打ち明けられた思いから、本音をすんなり伝えてしまったのだった。
 しかし、ミーナは未だに無言のままであった。 ヒーロは打ち明けた事を少し後悔し始めた頃、ようやくミーナは口を開いたのだった。

 「お帰りなさい!」

    まず、一言言って、

    「他の人には、白姫には伝えたのですか?」

    と、元サブマスターのヒーロに問いかけた。
 「いえ、まだです!」 
    「皆僕の事を怒ってるんじゃないかと思ったら少し怖くて!」 

    ヒーロは素直に本心を打ち明けた。
 それに対しミーナは、

   「別に怒ってなんかいません、逆に寂しがっていたら、姫がヒーロさんの真似をして」    
    「ミーナさん、元気出すです! って、本当は自分も寂しいのに励ましてくれました!」

 ミーナの言った事にヒーロは、激しく後悔していた。自分勝手に辞めた事で、皆に、姫にこんなに寂しい思いをさせてしまった事に対して、今すぐ誤りたいと心から思ったのだった。

    「本当にごめんなさいです、今から姫にも僕がヒーロだと伝えてきます!」

    もう逃げたりしない、姫にちゃんと言って、謝ろう! 心は、決まったのだった。

 「白姫さん、今大丈夫ですか?」 
    ヒーロは姫こと、白姫に伝える。
 「どうしたの? 新人スタッフさん!」

 白姫はようやくフレンド登録した、新人スタッフに対して聞き返した。

 「個チャ(個人チャット)でお願い出来ますか?」 

    これから話す事に少し緊張しながらも、ハッキリ伝えたのだった。

 「いいですよ!」

  いったい何の話なのだろう? 全く訳が分からないままとりあえず白姫は了承するのであった。

 個チャにて、、、、

 「白姫さん、僕が誰だか分かります?」

 ちゃんと話すと決めたヒーロであったが、ここに来て少し躊躇したのだった。

 「分かります、新人スタッフさんですよね!」

 もっともな返事を白姫は言う。

 「そうなのですけど、実は秘密にしていた事があって、謝らないといけません!」 

    意を決して白姫に伝えると

 「何を秘密にして、謝るというの?」

  白姫は、ますます訳が分からずに、そう言った。
 「本当は、僕です!」 
    「帰ってきてしまったです!」 
    「姫、ヒーロです!」 

    勇気を振り絞り、真実を伝えたのだった。
 それから、ほんの少しなのか、数分なのか、沈黙の後、

 「本当にヒーロさん?」 
    「えっ? どうして?」 

    まるで信じられないといった様に、白姫は言った。

 「ごめんなさい、辞めたのに、やっぱり姫や皆の事が忘れられなくて!」 
    「でも勝手に辞めて、また自分勝手に戻ったら、皆怒ってるかもと思って、名前変えてました!」 
    
    我ながら情けなくなる内容のセリフだ。

 「まだ信じられない。 何度も聞くけど、本当にヒーロさん?」 

    まだ信じられないといった感じで白姫はヒーロに言った。

 「何度でも言います! 姫、僕です! あの日、一緒にこのギルドを立ち上げたヒーロです!」

  白姫とヒーロの思い出の日の事を言ったのだった。
 ようやく、ヒーロ本人だと信じる事が出来た白姫は、 
    「どうして戻って来たの?」 

    ヒーロの言葉を動揺して聞いてなかった為に、理由を聞くのだった。

 「辞めてしまって、しばらくしたら、姫や皆の事が気になって、今頃何してるかな、元気に遊んでるかなとか考え出して、我慢出来ずにまたゲームを初めてしまいました!」
 「姫、本当にごめんなさい! 自分勝手過ぎますよね!」 

    そして、1呼吸おいて、

   「怒ってますよね?」 

    だんだん自分のした事が、とても迷惑をかけてしまったと、落ち込んでしまい、セリフにも現れたのだった。
 少しの沈黙の後、

 「ヒーロさんが辞めた時はショックでした! 一緒にギルド頑張ろうと思ってたので、それにメンバーの皆も悲しい思いをしたと思います!」 

    ゆっくりと、しかしハッキリと白姫は自分の言葉で伝えたのだった。

 「怒ってないかと言われれば、少しはあるかもしれないです!」 

    白姫は自分の正直な気持ちをヒーロに伝えた。

 「でも、貴方が帰ってきてくれて、本当に嬉しい!」
 「本当に寂しかったから、私も辞めようかとも思ったの!」 

    実は思い悩んでた事も、隠さずに話すのだった。
 それを聞いてしまったヒーロは、

 「姫、本当にごめんなさいです!」
 「僕が馬鹿だったです!」
 「姫や皆の事も考えずに勝手に辞めてしまいました!」
 「今更だけど、僕にとってこのゲーム、ギルド、メンバーが大事だった事に」
 「何よりも、姫の事がこんなにも大きな存在だった事に、今頃気付けました!」

    感情を抑える事が出来ずに、遂には泣きながら白姫に思いをぶつけたのだった。 気付いてしまった、白姫への気持ち、好きになっていた事を、もう言わずにいれなかったヒーロは

 「姫の事が大好きです!」

 ストレートに告白していた。 本来、リアルではいろいろあってとても告白など出来ない消極的な性格だったのだが、チャットという間接的な言葉のやりとりである為、思いを伝える事が出来たのだった。
 思わず言った言葉だったのだが、心からの真っ直ぐな気持ちに、白姫は心を打たれた。

 「私も、ヒーロの事が大好きです!」

 相手の気持ちに真摯に向き合い、自分の気持ちを彼に伝えたのだった。
 お互いに、気持ちの通じあった瞬間、ヒーロは改めて、涙が溢れ出して止まらなくなった

 「僕はなんて馬鹿なことしたんだろう。」 
 「姫に好きになって貰える資格なんてないです!」

  折角、思いが届いたばかりだというのに、ヒーロの弱い心が出てくるのだった。

 「そんな事言わないで、そんなに自分を責めないで!」

  白姫は、ヒーロの言葉に優しく反論するのだった。 そして、冒頭のシーンである。

 「姫、ごめんなさい! 僕が悪かったです! 姫がいいです! 姫がいないとやっぱり駄目です!」
  泣きながら白姫への気持ちを伝えた。

 「いいのよ! 貴方が戻ってくれて本当に嬉しいの!」

  あくまで優しく、言う白姫であった。
 気持ちが昂ぶっていたヒーロは、

 「姫、抱きしめさせて下さい!」

 何時もは決して言えない様な言葉を姫に言った。

 「はい!   抱きしめて!」

 ヒーロの言葉を聞いた白姫は、優しく受け止めたのだった。
 リアルで本当に泣きながら、姫への思いが届いた事、そして姫への気持ちがどんどん強くなって抑えられなくなったヒーロは思わず、

 「姫、僕と結婚して下さいです!」

    唐突に、いきなりに口から出た言葉であった。
 え? 僕は今なんて言った? 結婚? 頭の中で目まぐるしく考えが動きだす。 確かに姫の事好きで、今告白して両思いで、嬉しくて、考えすぎてうまく思考がまとまらないでいると

 「ハイ! 宜しくお願いします!」

  白姫は、アッサリと返事を返したのだった。
 今度はヒーロの方が、少し沈黙して、

 「本当に、いいのです?」
 「結婚してくれます?」
 「僕でいいんです?」

 しつこいくらいに、プロポーズをした相手に対して質問を投げかけた。

 「ハイ、ヒーロと結婚したい。これからも宜しくね!」

 落ち着いた感じの姫であった。

 「ヤッッッタアァァーーー!」


 思わず歓喜の絶叫をしたヒーロ。
 こうして、ゲーム内限定ではあるものの、夫婦になった、ヒーロと白姫であった。
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