その令嬢は祈りを捧げる

ユウキ

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そして今日も令嬢は祈りを捧ぐ

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 その後、フランクリン殿下とエイディアーナの婚約は無事解消となった。

 と言うのも、卒業パーティー直後、フランクリンは病を得て半月ほど寝込んだ後、生殖能力に問題有りとして王位継承権は剥奪となり、離宮へと隔離となったからでもあるが。

 アリーシャは罪を捏造した事が公となり、公爵家への冤罪で一時貴族牢へ投獄された。
 親から絶縁の連絡を受け、地下牢獄へと移された後、慰謝料の返済義務の為に辺境の強制労働へと送られた。

 伯爵家次男ティーダも公爵令嬢への侮辱で不敬罪。親から縁を切られるものの、こっそり親から援助金を得て市井で細々と暮らしているという。

 実は侯爵家であったグレゴリは、特にこれといった侮辱も何もしていないのだが、フランクリンの愚行を止めるどころか賛同したことにより王家より厳重注意を受けるに留まる。
 しかし、何故かよく尖った小石が靴の中に入り込むためトラウマとなり、思い切った踏み込が出来なくなった。武術一辺倒だった彼は、武官の道を諦めて領地の騎士団の纏め役となるべく精を出すこととなった。



 そうして婚約破棄から数ヶ月。

 エイディアーナは今日も今日とて、元気に祈りを捧げる。



(おとーさまー!貴方様のおかげでエイディアーナは今日も元気です!それはそうと聞いてくださいます?)



▽▽最後に天界▽▽


「おお、エイディアーナちゃんのが来たぞーぃ!
なになに……?うひゃひゃひゃっ!」
「神様、次はうっかり防止のために、蓋付きの箱にしまってくださいね」
「おお、そうじゃったそうじゃった。ぇ~っと」
「そ、そんな持ち方でフラフラしないでくださーい!」
「んもぅ、怒りっぽいのぅ。お前もこれを聞いて力を抜くが良い。ほれっ」
「なんで投げるんですかぁぁ!この間の一件、フォローしたの誰だと思ってるんですかぁぁ!!」


その祈り、今度はどこへ行くのだか。。。


~~完~~

─────────

あとがき
腹黒くなく、元気で明るい主人公を描きたかっただけなんです。後悔はありません( *´艸`)

王子は天使のフォローにより、もげるまでには至っておりません。ちょぉっと玉の行方が……(笑
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