第十一隊の日々

来条恵夢

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四章

休日の過ごし方のこと 5

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 薄汚れた扉には「準備中」との札がかかっているが、そのことをあらかじめ聞かされていたルカは、息を整えつつ扉に手をかけた。
 細く開いた隙間からのぞくのは、ランプの明かりに満たされた、居心地の良さそうな空間。
「来たな、ルカ」
「すみません、ちょっと布団を…」
「フトン?」
「あ、いえ。遅れてすみません」
 結局ぞろぞろとそろって訪れた光園ヒカリエンに長居をすることになり、ルカが干してきた布団のことを思い出したときには、取り込んでからリツとの約束の場所に向かうにはぎりぎりの時間だった。
 先についていたらしいリツは既に、カウンターでグラスを傾けている。
「何を飲む?」
 深々と下げられた頭に、リツはいつものようにタンクトップ一枚のむき出しの肩をすくめて見せた。飲みかけの、深紫の液体の入ったグラスを掲げ、隣に来るように促した。
 カウンターの奥には、開店準備を進める、ベスト姿の年齢不詳の男が一人。
 おずおずとスツールに腰を落としたルカは、ちらりと男を一瞥し、リツを見て、困ったかおになる。
「ホットミルク…もらえますか?」
「ミルク? アルコールは? ダメなのかもしかして?」
「いえ、呑めないわけでは…あれば、蜂蜜も入れてもらえると…」
「熱でもあるのか?」
 ひょいと、リツがルカの額に額を当ててくる。ぎょっとして、体が固まった。
 そんな反応は気にせず、熱はないなーとリツは呑気に首を傾げる。ルカは、密かに呻いた。もう少しくらい、己の見栄えを気にしてほしい。ソウヤいわく、リツによこしまな目的で手を出そうとした男は例外なく地獄を見た、らしいが。
素面しらふじゃ話しにくいかと思ったけど、飲まねーんなら他にした方が良かったか?」
「いえ…よく来られるんですか、この店」
「んー、まあな。そこのオヤジ、昔の仲間なんだ」
兵団ヘイダンの?」
 つい見てしまった男はさほど筋肉質には見えないが、考えてみればそれはルカやソウヤらも同じで、関係がなかったかと思う。ルカと目の合った男は、にっと笑って見せた。少なくとも、堅気には見えない。
「そっちじゃなくて。えーっとな。俺、おやっさんとこで世話になる前は、盗賊の村にいたんだよ。物好きなのが、俺が道端に落ちてたのを拾って育ててくれてさ。村っつってもそのときでさえいー年したおっさんばっかで、よくまあ子育てなんてする気になったもんだってトコだけど。そんときの仲間。捕まったときに俺以外は帝都立ち入り禁止になったんだけど、サカキは運よく捕まんなかったんだよな」
 ぽかんとするルカを前に、リツはどこか楽しそうに、しかし寂しそうに、そんなことを口にする。ランプに照らされた眼は、どこか遠くを見ているに違いない。
「店ったって、閑古鳥かんこどりいてんだけどな。だからま、内緒話するにはちょうどいいかと」
「どんな話するか知らねェが、ついでみてェに人の過去ばらしてんじゃねェよ、ちびガキ。ほらよ、ミルク」
「あ…ありがとうございます」
「なんか新しいの作って。ついでに飯も」
「食べることばっかだなお前は」
「どんなときでも食えっつったのはおっさんたちじゃねーか」
 手荒い対応をされながらも、どこまでもリツのかおは嬉しそうだ。その様子がソウヤといるときと似ているようで違っていて、少なくとも、たしかに親しい人なのだと実感させた。リツはまるで、父親にじゃれる子どものように見えた。
 二人のやり取りを聞くともなしに耳にしながら、ルカは、湯気の立つマグカップを両掌で包むようにして持ち上げた。白い液体からはほのかに甘い匂いと、香り付けにか酒の匂いもした。口に含んだ優しい甘さに、ついさっき会って来た園の職員たちを思い出す。
 リツがこの店のマスターらに育てられたように、ルカは園の職員たちに育てられた。両親はルカを捨てたと思っていたから、あそこで共に暮らした人たちだけが家族のようなものと、そう、思っていた。
 蜂蜜の入ったホットミルクもそんな思い出の一つで、しかし今手の中にあるものに酒が入っているように、同じではないと、ふと気付かされる。
「ルカ? 移動するぞ?」
 気付くとリツが、グラスと山盛りのサンドウィッチの皿を手に、訝しげにルカを見ている。そう言えば、声をかけられたような気がする。慌てて、カップを抱えたまま立ち上がる。
「さてと。先に用件済ませちまうか。回りくどいこと言えねーからそのまま言うぞ」
「はい」
 元々、話がある、と呼び出されてのことだ。夕飯をおごってくれるということだが、それはただのおまけだ。ルカは、マグカップを持ったまま姿勢を正した。リツの目が、真っ直ぐに射抜く。
「この間、屋上で――ウタの声、お前は平気だったな? 大丈夫だと知っていたはずだ。そうだろ? じゃなきゃ、一旦動きを止めたところで膠着こうちゃくは解けない。何故だ? そういう体質ってのはなしだぜ。お前は一回、ウタの声にぶっ倒れてる。少なくともそのときは、耐性はなかったはずだな? 妖異ヨウイへの耐性なんてもんは、ないとまでは言わねーけど、一度や二度で身につくもんでもない」
「普通の人であれば、でしょう。珍しいですね。十分回りくどいですよ」
「ああ、そうだな。――ルカ。お前、妖異がかりなのにおおやけになってないのは何故だ」
 リツの黒々とした瞳は、厳しいが敵意も恐れも感じられなかった。
 妖異と同化し、あるいはリツのように、血縁者が同化したために受け継いだものも稀にいる。が、彼ら彼女らは、その存在を国に登録し把握されている。まして、兵団の中にあるとなれば、周知となるのが当然だった。
 ルカ自信、自分から言いふらしたりはしないが、誰にも知られていないことが不思議ではあった。――数時間前までは。
「念のため、確認しておきます。きっとこれは、兵団の機密です。知れば厄介なことになるかもしれませんが」
「知ったことか。俺の部下のことだ、機密でも秘密でも関係ない」
 思った通りの言葉に、ルカは、不意に泣きそうになった。
 リツは優しくて、情に厚い。だが、だからこそ、ルカは深呼吸を必要とした。干したままの布団を思い出すほどの余裕は、実は余裕ではなく逃避だったと気づく。
「僕の両親は、第十隊の団員でした。二人とも、隊の壊滅のときに命を落としました」
 考える間を置いて、リツが訝しげなかおになる。ルカは、まだ温かいカップを両手で持ったまま、そんなリツを眺めていた。
 沈黙は、リツが破った。
「ルカ。お前、十六だろ?」
「一応は」
「一応ってなんだよ。俺みたいにはっきり分かんねーってのか? でもそれにしたって」
「生まれたのは二十三年前です。だから、生まれてからの年数で数えれば、隊長とは同い年です」
 当惑するリツからわずかに視線を逸らす。ルカ自身、そのことを知ったのは今日のことだ。
 視線を戻す。
「七年間、どうも仮死状態にあったようです。生きてはいないから成長もしない。でも腐りもせず死にもせず、今から七年ほど前に、何事もなかったかのように再び生き始めた。実際に生きている年数だけなら十六年です。もっとも、記憶があるのは目覚めてからの七年分と、後はほんの断片ですけど」
「…七年? 七年前と、七年前?」
「七年前と、十四年前。そして、第十隊」
 リツは、ぽかんとルカを見た。せわしなく瞬きを繰り返し、「え? え?」と首を傾げる。
 ルカは落ち着いて、リツの理解を待った。ルカ自身、今になってようやく、園長の言葉が消化できてきた気がする。今日久々に訪れた、光園でのあの会話を。
 園長――ルカの両親の同僚だったという、その人。崩壊した十隊の中で、唯一日常生活を送れる状態で生き延びている人。
「十隊の壊滅と…七年前ってのは? 十一隊も潰れかけたけど、別に何もなかっただろ?」
「いえ。聞いた話で裏は取っていませんが、十四年前と七年前の三隊合同での出動。それに――僕と。すべて、同じ妖異の関わっていることです」
「…続けろ」
「十四年前、内部でもごく一部しか知らないことだったようですが、人工的に妖異と人とを融合させて、その能力を活かせないかと、第十隊で取り組む動きがあったようです。結局は派手に失敗して、第十隊は人員と記録ごと壊滅、そのとき扱っていた妖異の大部分も死んだり逃げ出してしまったようですが。七年後に、そうして生き延びていた妖異が発見され、それと知らずに第十一隊も呼ばれ、おそらくはその断末魔が――共鳴して、僕を生き返らせた。おそらく、兵団内でもそう知られていることではないでしょう。でも、知る者が皆無でもない。そうでなければ、僕が妖異がかりと知られていないことがおかしいですから」
 ルカが口を閉じると、静寂がおおいかぶさった。カウンター内にいたはずの男は姿を消し、見える範囲ではリツとルカしかいない。
 ルカは、リツに目を向けながら、微妙に焦点が合っていないことを自覚していた。いまルカが見つめているのは、例えて言うならば、己だった。
 自分が妖異がかりだというのは、ルカも知っていた。幼い頃の記憶がほとんどないのもそのせいだといわれれば納得がいった。光園は妖異に絡んだ子どもばかりで、妖異がかりの子どももいて、やはり記憶を失っていることもあったからだ。
 だが、園長から全てを聞かされ、思ったこともある。――忘れようとして、そうして、本当に思い出せなくなったのではないか。
「何故、十四年前、そこにお前がいたんだ」
 ゆっくりと、低く出されたリツの声に焦点を取り戻す。
 気づいたのなら、ほのめかす必要もない。ルカは、むしろ微笑さえ浮かべていた。
「妖異と掛け合わせる実験体としてです。二人ともがそれに関わっていたようだったから、自分たちの子どもなら何かあっても誤魔化しが利かせやすいと思ったんじゃないでしょうか」
「そんな親――」
 途切れた言葉の先は、「いるはずがない」か「ゆるせない」か、それとも全く別のものだろうかと、考えるともなく考えつつ、ルカは続けた。
 傍から見れば、ルカがリツを怒らせているように見えるだろうか。
「はじめからそうではなかったと、思いたいところですけどね。元々僕は、体に欠陥があったようなんです。臓器のいくつかが、どうも成長に耐えられないほどに質の悪いものだったようで。数年と生きられない、というのが生まれた当時の診断だったようです。それが、十四年前、九つまで生きられたのは妖異のおかげです。今も、妖異がいくつか臓器の代わりや手伝いをしてくれているから、ここにいられるんです。いつまでそうやって大人しくしてくれているのかは、保証も何もありませんけど」
 そして、十四年前のあのとき、更に妖異を取り込むために、一応は健康なはずの臓器もいくつか摘出したというのは、げる必要のないことだろう。園長も、はじめは話そうとはしなかった。ただルカが、その場面を思い出してしまっただけで。
 元々、妖異がルカの臓器の代わりをしていることは知らされていた。いつか暴走することがあるかもしれないという、妖異がかり共通の恐れとともに。珍しい症例だから人には話さないように、とも言い聞かされていた。
 その特異性に気づいたのは、本格的に兵校で勉強をしているときだった。だがそれでも、妖異にはわからないことが多いような現状で、そんなこともあるのかという程度の認識でしかなかった。傷の再生を早めるなら、特定の臓器の働きも出来るだろう、と。
 事の異様さに気付いたのは、ウタと出会ってからのことだ。
 普通、妖異同士の耐性は、はっきりとしたものは同質・同系統でしか起こらない。それなのにルカは、臓器という肉体系の特質を持ちながら、音系の耐性をつくり出した。
 二種以上の妖異が同居して人が意識を保っている例は、聞かない。
 これが貴重な一例とすれば、実験体扱いになることも覚悟して公にした方がいいのだろうか。生真面目にそうも考えたルカは、成り行きを幸いと園長に相談し、すべてを聞いた。
「言い訳をすると、僕も今日まで全部を隠していたわけではないんです」
 リツが、妙に不思議そうにルカを見る。
「身体の中で妖異が働いていて、いつ暴走するかわからないということが打ち明けられなかっただけで。僕も、まさかこんなに怪しげなことになっているとは思いませんでした。どうしましょう、これから。第十一隊にいられたらいいんですけど、危なすぎますね。兵団自体にいられるのか」
「――ルカ」
「そう言えば本当は、違うところに配属されることになっていたらしいです。僕のことを知る上層部が手を回して、監視しやすい隊に置くつもりだったようで」
「ルカ」
「それなのに、どんな行き違いかでこんなことに。すみません」
「ルカ!」
「はい?」
 何度も強く呼ばれ、まじまじとリツを見る。リツは身を乗り出すように立ち上がり、今にも泣き出しそうなかおでルカを睨んでいた。
 野生の獣のような美しさが、くっきりと鮮やかに浮かび上がる。
 ルカはぽかんと、そんなリツを見つめていた。何故、こんなかおをしているのだろうと頭の隅でいぶかる。
「ルカ。お前、分かってるのか? 気づいてるか?」
「何をですか?」
「ルカ――俺たちのことなんていいんだよ。十一隊のことも、ほっといたっていいんだ。そんなことよりっ」
「そんなことじゃないです。みんなを巻き込むわけには――」
「阿呆」
 胸倉をつかまれた。リツは、ほとんどがテーブルに膝乗りになっている。
 そうして、やはり泣き出す手前のようなかおで見つめたかと思うと、力任せにルカを引き寄せ、抱きしめた。
 頭の上と、触れた体から、リツの強いのに柔らかな声が揺れる。
「お前がお前を心配しないでどうする! いんだよ、周りなんて後で! なあ、お前気づいてないんだろ?! 何だよそのかお! 俺についてくっつったときのやる気どこに置いて来た? なんで何でもない振りして、上っ面だけで、魂どっかに投げ捨ててきたみたいなときにこっちの心配なんざされたって、意味ねぇよ! ルカ、俺らの心配をしたいなら、きっちり自分のことやってからにしろ! 俺らはな、泣くことも思いつけねーような未熟者に面倒見てもらうほど落ちぶれてない!」
 言葉は強いのに、どこまでもきついのに、何故か優しい。目を閉じていても届く、力強い鼓動の音に重なり、ゆっくりと、言葉が沁みていく。
 優しい、柔らかな手を思い出す。
 ルカの小さな身体を撫でるように叩き、ゆっくりと口ずさむ子守唄にあわせて、時折ルカの身体を揺する。ゆったりと、優しく。
 ――はじめから、そうではなかった。
 不意に、ルカの中で確信が囁く。それは、思い出した記憶のためだろうか。
 両親がどんな思いで、ルカに十四年前の実験を施そうと思ったのかはわからない。それでも。幼い日の記憶は、こんなにも愛情にあふれている。
「…っ」
 じわりと、目頭が熱くなる。嗚咽おえつが漏れた。
 何故泣いているのか、ルカにはわからない。何も考えられず、どうしても涙を止められないルカの背を、リツが、撫でるように優しく叩いた。
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