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五章
事件のこと 1
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扉の前で一度、深呼吸をする。今日から、リツが戻って来る。
だからこの向こうにはもうリツがいるはずで、寮で同室で行く先も同じはずのスガはルカをおいて飛び出してしまったから、彼も、この中にいるのだろう。
数日前、リツに呼び出された夜は――リツにしがみついて泣いてしまい、おまけにその後は大酒を飲んで。おかげでリツとはやまほど話せたが、それだけに気恥ずかしさもある。
呼吸を止め、ドアノブをひねり。
「おはよう――ござい、ます…?」
「おー、おはよ、ルカ」
今までと同じように、入り口真向かいの奥の机にリツがいる。その向かって左側に五つの机が固まって置かれ、リツの机に一番近いところに副隊長のソウヤが、入り口に一番近いところにヒシカワがいる。が、スガの姿はなく、そして、向かって右側の来客用のソファーに男が座っていた。
先に出たスガがいないことと見知らぬ男と、室内の妙な空気と。それに戸惑って入り口に立ちつくすルカを、リツは、張り付いた笑顔で迎える。
「キラ準尉、スガ準尉は? 一緒じゃないの?」
ソウヤが階級をつけて呼ぶときは、「冗談」の通じない相手が同席している。
ルカは、リツの復帰で浮き足立っていた気分を引き締めた。
「寮から別行動です、フワ一佐」
「そうか。まあ、そろそろ来るだろう。入ったらどうだい?」
「はい」
謝られて以来、いくらか険の取れたヒシカワと短く挨拶を交わして、その斜め向かいの自席につく。向かいがスガで右隣は空席だ。
ルカはつい、ソファーに座る男をちらりと見て――引っかかった。見知らぬ男と思ったが、どうにも見覚えがある。男の服装に変わったところはなく、顔も目立つような特徴があるわけではない。
が、ルカの視線に気づいたのか、男がルカを見てにっこりと笑って気づいた。あの日、昇進試験の日、妖異の逃げ出した日。地下で会った男だ。
隣で、ソウヤの気配が一層に硬化した。そこに、小さな風が舞い込む。
「おはようございます、リツ隊長!」
「――おはよう」
真っ直ぐにリツに向かって突き進んだかと思えば、面前に突き出した色鮮やかな花束。さしものリツも、呆気に取られる。
「お帰りなさい、リツ隊長。一日千秋の思いで、この日を待っていました!」
「――ははははは! 面白いな、十一隊は!」
ぎょっとしたように、背を向けていたヒシカワが身を強張らせる。ルカも驚いたが、むしろ、男を睨みつけたスガにはらはらしてしまう。
男は気にする風ではなく、笑い顔のまま立ち上がった。
「さあ、全員そろったね。紹介してもらえるかな、リ隊長」
笑顔を消したリツは肩をすくめ、視線はソウヤに向けた。
「そこの方はフワ・アラタ少将。しばらくうちに所属する。――ま、お目付け役ってやつだ。使えるだけ使ってやれ」
「あはは、ひどいなあ。そりゃあここにいる以上協力はするけど、そうあからさまに言うこともないだろうに。ソウヤ、この子にお得意の腹芸は教えなかったのかい?」
「フワ少将。階級は下と言えども、上司をこの子呼ばわりは失礼ではありませんか」
「おや。気に触ったなら謝ろう。私としても、好き好んで波風を立てたいわけでもない」
「どうですかね」
フワとソウヤのやり取りを聞いて、ルカは妙な気分になった。二人の声がよく似ていて、腹話術でもしているかのようだ。顔も、よくよく見比べれば目元が似ている。
名字も同じで、つまりは兄弟や親戚といった血縁者なのだろう。他の三人にそういったところで驚いた様子がないのは、周知のことだからなのか。
リツをみると、うんざりとしたようなかおをしている。が、再度笑顔を作った。
「一佐、少将に隊服を貸して差し上げろ。予備があっただろ」
「…はい」
あからさまに渋々と、ソウヤが立ち上がる。対して、フワは華やかに笑んでいる。背後に悪魔でも立っていそうだ。
見るともなしに見送って、扉が閉じられるとため息が落ちた。ルカだけではなく、全員だ。
「ありがとよ、ミヤビ。花瓶に飾ってくれるか。どっか転がってんだろ」
一番深々と息を吐いたリツが、差し出されたままの花束を前に口を開く。
ぎくしゃくと肯き、それでも嬉しそうにスガが出て行く。ヒシカワは、それで思い出したように机の上の書類に手を伸ばした。もっともそういったものは粗方リツの謹慎期間中に片付けてしまっているはずなので、形だけだろう。
リツが、頭をかきむしる。
「っとに、厄介なのよこしやがって。…あー、ルカ、サクラ、こういうことだけどお前らはあんま気にしなくていいぜ。あいつの、っつーか上がやりたいのは俺を、ひいては十一隊をつぶしたいってだけだ。いつも通りにしてりゃ、巻き添えも喰わねーだろ。何かまずそうだったら、自分のこと守ってろ。いいな」
「あの、それ…スガ君には?」
ルカにはその言葉に従うつもりもないが、花瓶に水を入れに出て行ってしまったスガを気にして言ってみる。リツは、髪を束ね直しながら苦笑した。
「本人は嫌だろーが、あいつには後ろ盾があるからな。ある程度なら、ほっといてもどうにかなるさ。むしろ、下手に言った方がまずい」
「彼なら、逆に突っ走るでしょうね」
「だろ? 今のミヤビであれに太刀打ちできるわけねーし」
「よくて返り討ち、悪くするとその前に叩き潰されそうですね」
「そーなんだよ。あーやだやだ、フワ兄なんて相手にしたくないってのに」
「兄弟なんですか」
スガの行動が読まれているなと、半ば感心してリツとヒシカワの会話を聞いていたルカがつい呟いた台詞に、え、と、女性陣二人が目を丸くした。
リツはともかく、見たことのないヒシカワの表情に少し驚く。
「名字が同じだから、ご家族かご親戚だろうとは思ったんですが…」
「キラ君、本っ当に、うといのね」
「はあ…」
やたらと力を込められたが、反論をしようにも事実だ。
「サクラ、鍵かけとけ」
「はい」
「そもそもフワ兄単品で有名だったらしいんだけどな、その実力と昇進の速さで。で、数年遅れでソウヤが入団して、徐々ーっに、別の意味で有名になってったんだ。あんま具体的には覚えてねーんだけど…サクラ、何か知ってっか?」
「一番有名で裏でしか言われてないのが、食中毒騒ぎですね。大掛かりで危険な出動のかかったフワ一佐を止めるために、食堂の料理に細工をしたとか。被害は数十人に及んで、数人は一般人でした。以来、フワ一佐は食堂では滅多に食事はされないそうで」
「あー、あれな。…まあそんな感じで、手段選ばず…ソウヤを危ないところから遠ざけようとすんだよ。除隊の画策もやってるらしいし。全部噂レベルで証拠がないのが、なんてーか、兄弟なんだよなあ」
「それは…嫌がらせ、ではないんですね…?」
「度の過ぎすぎた過保護」
断言に、ため息を飲み込む。血縁皆無の子どもはそれはそれで大変だが、いてもいるで大変なようだ。
「そんなわけだから、しばらくソウヤの機嫌はよくないと思う。お前らに当たるこたないだろうけどな。せいぜい、ミヤビが絡まれるくらいか? あいつ、そーゆーとこ間が悪いんだよなあ」
「自業自得ですよ。鍵開けますね」
「ああ。ありがと、サクラ」
「――出迎えか?」
「…ホント、間がいいのか悪いのか」
鍵を開けたのとほぼ同時にスガが戻り、二人は入り口で顔を付き合わせることになった。ヒシカワは無言で、開いたばかりの扉をぴしゃりと閉めた。
だからこの向こうにはもうリツがいるはずで、寮で同室で行く先も同じはずのスガはルカをおいて飛び出してしまったから、彼も、この中にいるのだろう。
数日前、リツに呼び出された夜は――リツにしがみついて泣いてしまい、おまけにその後は大酒を飲んで。おかげでリツとはやまほど話せたが、それだけに気恥ずかしさもある。
呼吸を止め、ドアノブをひねり。
「おはよう――ござい、ます…?」
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今までと同じように、入り口真向かいの奥の机にリツがいる。その向かって左側に五つの机が固まって置かれ、リツの机に一番近いところに副隊長のソウヤが、入り口に一番近いところにヒシカワがいる。が、スガの姿はなく、そして、向かって右側の来客用のソファーに男が座っていた。
先に出たスガがいないことと見知らぬ男と、室内の妙な空気と。それに戸惑って入り口に立ちつくすルカを、リツは、張り付いた笑顔で迎える。
「キラ準尉、スガ準尉は? 一緒じゃないの?」
ソウヤが階級をつけて呼ぶときは、「冗談」の通じない相手が同席している。
ルカは、リツの復帰で浮き足立っていた気分を引き締めた。
「寮から別行動です、フワ一佐」
「そうか。まあ、そろそろ来るだろう。入ったらどうだい?」
「はい」
謝られて以来、いくらか険の取れたヒシカワと短く挨拶を交わして、その斜め向かいの自席につく。向かいがスガで右隣は空席だ。
ルカはつい、ソファーに座る男をちらりと見て――引っかかった。見知らぬ男と思ったが、どうにも見覚えがある。男の服装に変わったところはなく、顔も目立つような特徴があるわけではない。
が、ルカの視線に気づいたのか、男がルカを見てにっこりと笑って気づいた。あの日、昇進試験の日、妖異の逃げ出した日。地下で会った男だ。
隣で、ソウヤの気配が一層に硬化した。そこに、小さな風が舞い込む。
「おはようございます、リツ隊長!」
「――おはよう」
真っ直ぐにリツに向かって突き進んだかと思えば、面前に突き出した色鮮やかな花束。さしものリツも、呆気に取られる。
「お帰りなさい、リツ隊長。一日千秋の思いで、この日を待っていました!」
「――ははははは! 面白いな、十一隊は!」
ぎょっとしたように、背を向けていたヒシカワが身を強張らせる。ルカも驚いたが、むしろ、男を睨みつけたスガにはらはらしてしまう。
男は気にする風ではなく、笑い顔のまま立ち上がった。
「さあ、全員そろったね。紹介してもらえるかな、リ隊長」
笑顔を消したリツは肩をすくめ、視線はソウヤに向けた。
「そこの方はフワ・アラタ少将。しばらくうちに所属する。――ま、お目付け役ってやつだ。使えるだけ使ってやれ」
「あはは、ひどいなあ。そりゃあここにいる以上協力はするけど、そうあからさまに言うこともないだろうに。ソウヤ、この子にお得意の腹芸は教えなかったのかい?」
「フワ少将。階級は下と言えども、上司をこの子呼ばわりは失礼ではありませんか」
「おや。気に触ったなら謝ろう。私としても、好き好んで波風を立てたいわけでもない」
「どうですかね」
フワとソウヤのやり取りを聞いて、ルカは妙な気分になった。二人の声がよく似ていて、腹話術でもしているかのようだ。顔も、よくよく見比べれば目元が似ている。
名字も同じで、つまりは兄弟や親戚といった血縁者なのだろう。他の三人にそういったところで驚いた様子がないのは、周知のことだからなのか。
リツをみると、うんざりとしたようなかおをしている。が、再度笑顔を作った。
「一佐、少将に隊服を貸して差し上げろ。予備があっただろ」
「…はい」
あからさまに渋々と、ソウヤが立ち上がる。対して、フワは華やかに笑んでいる。背後に悪魔でも立っていそうだ。
見るともなしに見送って、扉が閉じられるとため息が落ちた。ルカだけではなく、全員だ。
「ありがとよ、ミヤビ。花瓶に飾ってくれるか。どっか転がってんだろ」
一番深々と息を吐いたリツが、差し出されたままの花束を前に口を開く。
ぎくしゃくと肯き、それでも嬉しそうにスガが出て行く。ヒシカワは、それで思い出したように机の上の書類に手を伸ばした。もっともそういったものは粗方リツの謹慎期間中に片付けてしまっているはずなので、形だけだろう。
リツが、頭をかきむしる。
「っとに、厄介なのよこしやがって。…あー、ルカ、サクラ、こういうことだけどお前らはあんま気にしなくていいぜ。あいつの、っつーか上がやりたいのは俺を、ひいては十一隊をつぶしたいってだけだ。いつも通りにしてりゃ、巻き添えも喰わねーだろ。何かまずそうだったら、自分のこと守ってろ。いいな」
「あの、それ…スガ君には?」
ルカにはその言葉に従うつもりもないが、花瓶に水を入れに出て行ってしまったスガを気にして言ってみる。リツは、髪を束ね直しながら苦笑した。
「本人は嫌だろーが、あいつには後ろ盾があるからな。ある程度なら、ほっといてもどうにかなるさ。むしろ、下手に言った方がまずい」
「彼なら、逆に突っ走るでしょうね」
「だろ? 今のミヤビであれに太刀打ちできるわけねーし」
「よくて返り討ち、悪くするとその前に叩き潰されそうですね」
「そーなんだよ。あーやだやだ、フワ兄なんて相手にしたくないってのに」
「兄弟なんですか」
スガの行動が読まれているなと、半ば感心してリツとヒシカワの会話を聞いていたルカがつい呟いた台詞に、え、と、女性陣二人が目を丸くした。
リツはともかく、見たことのないヒシカワの表情に少し驚く。
「名字が同じだから、ご家族かご親戚だろうとは思ったんですが…」
「キラ君、本っ当に、うといのね」
「はあ…」
やたらと力を込められたが、反論をしようにも事実だ。
「サクラ、鍵かけとけ」
「はい」
「そもそもフワ兄単品で有名だったらしいんだけどな、その実力と昇進の速さで。で、数年遅れでソウヤが入団して、徐々ーっに、別の意味で有名になってったんだ。あんま具体的には覚えてねーんだけど…サクラ、何か知ってっか?」
「一番有名で裏でしか言われてないのが、食中毒騒ぎですね。大掛かりで危険な出動のかかったフワ一佐を止めるために、食堂の料理に細工をしたとか。被害は数十人に及んで、数人は一般人でした。以来、フワ一佐は食堂では滅多に食事はされないそうで」
「あー、あれな。…まあそんな感じで、手段選ばず…ソウヤを危ないところから遠ざけようとすんだよ。除隊の画策もやってるらしいし。全部噂レベルで証拠がないのが、なんてーか、兄弟なんだよなあ」
「それは…嫌がらせ、ではないんですね…?」
「度の過ぎすぎた過保護」
断言に、ため息を飲み込む。血縁皆無の子どもはそれはそれで大変だが、いてもいるで大変なようだ。
「そんなわけだから、しばらくソウヤの機嫌はよくないと思う。お前らに当たるこたないだろうけどな。せいぜい、ミヤビが絡まれるくらいか? あいつ、そーゆーとこ間が悪いんだよなあ」
「自業自得ですよ。鍵開けますね」
「ああ。ありがと、サクラ」
「――出迎えか?」
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