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来訪
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見られている当人は、ほんの一瞬怯えたように顔を強張らせ、すぐに、そんなことはなかったかのようにたっぷりと媚を含んだ笑みを開く。
開きかけた唇を無視して、英は冷たい笑みを刷く。
「こんなところで大声出して、他の人には迷惑だって事さえ気付けないのか。可哀想に」
「ッ…ひさしぶりね、元気にしてたみたいでよかったわ」
無理やりこらえたのがはっきりとわかった。浮かべた笑みも、無残にひきつっている。対して英は、完璧な笑みを返す。
「おかげさまで、生活環境が随分と変わったからな。ありがとう、母さん」
今度こそ、顔色が変わる。英は上乗せで、笑みを深めた。
「何の用? 俺はもうあんたには用はないんだけど」
「…。だれが、あんたを生んでやったと、育ててやったと思ってるのよ」
「うん。俺を生んでくれて、お父さんに譲り渡すまで生かしておいてくれてありがとう。その礼は、俺を渡したときにお父さんからもらったんじゃなかった? 足りなかった?」
一向に崩れる気配のない完璧な笑みは、見ようによっては優しげだが、今の彼女にとっては強烈な攻撃でしかないだろう。
女性は、笑みを消して、戸惑ったように眉を寄せて見せた。
「ずっと、連絡もしないで悪かったわ。こっちもいろいろとあって…さみしかった? ごめんね、これからはもっと会えるようにしたいの」
店に入った時に注文していたのか、運ばれてきたアイスカフェオレを受け取り、英は変わらぬ笑みを返す。握られることを誘うように前に出された女性の手を一瞥し、くすりと笑う。
「会うって、それ、俺にメリットは?」
「………はぁ?!」
「こんな風に時間取られるなら、デメリットにしかならない。俺があんたに会って得することなんて思いつかないんだけど、何かある?」
「…アタシは、あんたのハハオヤよ」
「うん、俺の生みの親だ。だけど生きるための知恵は先生に教わったし、お父さんに引き取られるまでの生活費すら、お父さんから出てただろ。あんたがやってたのは、気まぐれに餌をくれるのをさぼるような不真面目な飼育員程度のことだったと思うけど、俺の記憶違いかな?」
信じられないものを見るように目を見開く女性をあっさりと無視して、英はカフェオレをすする。雪季は、席が逆であれば立って店を出たところだが、壁と座る英に阻まれてままならない。
英に言われて、血がつながった方だった母親は一応声を抑えはしたが、たまに跳ね上がることもあってか、やはり店内の注意は引いたままだ。気遣ってか、少し前から店内の音楽はいくらか音量が上がった気がする。
「あの頃の俺には庇護者が必要だった。飼育員でも、いてくれないと自分の食い扶持の稼ぎ方を知らなかったから。その分、愛玩動物程度の見返りはあっただろ? 二十歳になったあたりで、ある程度まとまった金も渡した。それ以上は借金としてカウントするよ? 利子取るよ?」
何か楽しい話でもするかのように、さらりさらりと言葉を紡ぐ。笑みは、絶えず張り付いている。
「…アンタ、男が好きなんだって?」
張り付くような低い声に、暗く睨め付ける眼。蔑みさえ含んだ視線を、英は動じず受け止める。それは、まったくこたえていないようにも、硬直してしまって反応が取れないようにもみられる。
「大変ね、子どもも作れない、後に残るものなんて何もないじゃない」
「その言い方で行くと、この世からあんたのDNAも消え去って後には何も残らないってことになるな。大変だ。それとも、俺の後に弟や妹でも生まれた?」
変わらずに軽やかな笑みを浮かべたまま、英は母親を見据える。
「あと残念ながら、どこで聞いたか知らないけどその情報は片手落ちだ。男が好きっていうか、男でも女でも関係ないってのが正確。だから、そのうち妻子を持つかもしれないし、男相手でも結婚できるように法改正が進むかもしれないし、このままでも養子を取るかもしれない。俺が死んだところで、親じゃなくて配偶者や子どもにいろんなものが引き継がれる可能性の方が高いだろうな」
「…そんなのいないでしょ。アンタみたいな奴に、まともな人づきあいができるわけないじゃない!」
「へーえ、あんたが俺の何を知ってるんだ?」
勘弁してほしい、と、雪季は心底思った。どうしてこんなところで強制的に、破綻した親子の対話を聞かされ続けなければならないのか。
真面目に考えると馬鹿らしくなりそうで、このシャングリラに迷惑をかけたお詫びを何と言ったものか、などと思考を逃がしていたせいで、反応が遅れた。
気付いたときには、英に肩を抱かれていた。
「とりあえず、こいつとは十年近い付き合いだけど?」
「…」
「っヒショでしょっ、仕事だけじゃない!」
「今一緒に住んでる。誕生日こいつのが後だから、養子縁組したらこっちが子ども。遺産総取り」
いやだから。
ひたすら言葉を呑み込んで、雪季は、即刻肩にかかる手を叩き落としてそのまま顎から上向きにこぶしを振り上げたくなるのをどうにかこらえる。一つ一つは嘘ではなくても、つなげれば見えてくる構図は立派な嘘だ。
憎々しげに睨み付けてくる女性に、脳が貧血を起こしそうで深く息を吸う。
そんな態度をどう捉えたものか、英の母親は、何やら負け犬の遠吠えめいた言葉を投げ捨て、足音高く店を出て行った。
「あー。行った行った」
のんきにそんな言葉を吐いて、カフェオレのグラスに伸ばした手よりも早く、脇腹に肘を叩き込む。ようやく、肩を抱いていた手が離れた。
「…っ、おまっ、痛…っ」
「事務所に戻るからそこどけ」
「そ、のくら、言えよっ、口でっ」
「追い払うのに俺を巻き込むな」
痛みにのたうち回っていたはずの英は、それでもまだ脇腹に手を当てたまま、へらりと笑った。さして声も抑えず、やり取りを続ける。
「いやあ、雪季がいてくれてよかった。中原だったら絶対、そんなのじゃないとかぶち壊しにしてくれること言ってくれそうだったもんなあ。言えなくても絶対顔に出るし。ほら、ほんとならキスの一つでもして見せたかったのやめたんだから、褒めてくれても良くない?」
無言で、英の充てている手を取り払い、脇腹の同じところに拳を叩き込む。
「どけ。出られない」
「~っ、ひ、どくない?!」
「どっちが」
結局、雪季が席を立つまでには数分かかった。しかもその間に、英はちゃっかりとカフェオレを飲み干している。
注文したものを残すのは雪季もあまりいい気分ではないのでそれはいいのだが、一緒に出る必要もなかったので、その意味では鬱陶しいの一言に尽きる。
四人分の注文票を手にレジに歩み寄り、思いついて後方に手を出す。
「財布」
「…俺?」
「誰のせいで発生した出費だと?」
多少渋って見せるが、この程度、痛くもかゆくもない出費だろう。
レジには、店主の孫娘が立っていた。学生バイトの彼女は姿がなく、そのうち機会を見つけて声をかけるようにしようと心に留め置く。
先ほどの会話はきっとすべて筒抜けで、それまでも英の思惑通りだろうところが、ありがたいが腹立たしい。
「お騒がせしました」
「よくわからないけど、お疲れさまでした。まとめてでいいですか?」
雪季たちと同世代で既に二人の子持ちの孫娘は、人当たりがいい。接客業には大事な素養だ。聞こえていただろうに聞こえなかったふりをしてくれるところが優しい。
別に、同情しようと笑い飛ばそうと、英も雪季も気にしないのだが。
「はい。あ、すみませんそれと…この、季節のフルーツタルト、ホールでの購入はできますか?」
シャングリラのレジカウンターは、下がケーキ屋によくあるガラス張りの冷蔵ケースになっている。持ち帰りもできるし、選んで店内で食べることもできる。すべて、調理師免許を持つ孫娘のお手製だ。
季節のタルトは、今は、薄く塗られたゼリーでつやつやと光る鮮やかなマンゴーとキウイがメインに飾られている。
「お時間いただければ」
「夕方…六時くらいまでにできますか?」
「大丈夫です。上にお届けします?」
「取りに来ます。あと…このゼリー、二個ずつで六つもらえますか」
「ありがとうございます」
横目で伺うと、軽く数倍に膨らんだ支払いに、英は目を丸くしていた。別段、これでも痛むような懐ではない。表情も見せているだけだろうが、周囲にやり込められていると取ってもらえれば上出来といったところだろう。
何故いちいち猿芝居に付き合わなければならないのだろうとは思うが、シャングリラに迷惑をかけたのは事実で、妙な疑惑を残したまま今後来づらくなるのも困る。
支払いを終えた財布を返し、プラスチックカップに収まった六つのゼリーを抱え、ようやく店を後にした。ケーキは後として、この六つは今いる面子のデザートだ。
開きかけた唇を無視して、英は冷たい笑みを刷く。
「こんなところで大声出して、他の人には迷惑だって事さえ気付けないのか。可哀想に」
「ッ…ひさしぶりね、元気にしてたみたいでよかったわ」
無理やりこらえたのがはっきりとわかった。浮かべた笑みも、無残にひきつっている。対して英は、完璧な笑みを返す。
「おかげさまで、生活環境が随分と変わったからな。ありがとう、母さん」
今度こそ、顔色が変わる。英は上乗せで、笑みを深めた。
「何の用? 俺はもうあんたには用はないんだけど」
「…。だれが、あんたを生んでやったと、育ててやったと思ってるのよ」
「うん。俺を生んでくれて、お父さんに譲り渡すまで生かしておいてくれてありがとう。その礼は、俺を渡したときにお父さんからもらったんじゃなかった? 足りなかった?」
一向に崩れる気配のない完璧な笑みは、見ようによっては優しげだが、今の彼女にとっては強烈な攻撃でしかないだろう。
女性は、笑みを消して、戸惑ったように眉を寄せて見せた。
「ずっと、連絡もしないで悪かったわ。こっちもいろいろとあって…さみしかった? ごめんね、これからはもっと会えるようにしたいの」
店に入った時に注文していたのか、運ばれてきたアイスカフェオレを受け取り、英は変わらぬ笑みを返す。握られることを誘うように前に出された女性の手を一瞥し、くすりと笑う。
「会うって、それ、俺にメリットは?」
「………はぁ?!」
「こんな風に時間取られるなら、デメリットにしかならない。俺があんたに会って得することなんて思いつかないんだけど、何かある?」
「…アタシは、あんたのハハオヤよ」
「うん、俺の生みの親だ。だけど生きるための知恵は先生に教わったし、お父さんに引き取られるまでの生活費すら、お父さんから出てただろ。あんたがやってたのは、気まぐれに餌をくれるのをさぼるような不真面目な飼育員程度のことだったと思うけど、俺の記憶違いかな?」
信じられないものを見るように目を見開く女性をあっさりと無視して、英はカフェオレをすする。雪季は、席が逆であれば立って店を出たところだが、壁と座る英に阻まれてままならない。
英に言われて、血がつながった方だった母親は一応声を抑えはしたが、たまに跳ね上がることもあってか、やはり店内の注意は引いたままだ。気遣ってか、少し前から店内の音楽はいくらか音量が上がった気がする。
「あの頃の俺には庇護者が必要だった。飼育員でも、いてくれないと自分の食い扶持の稼ぎ方を知らなかったから。その分、愛玩動物程度の見返りはあっただろ? 二十歳になったあたりで、ある程度まとまった金も渡した。それ以上は借金としてカウントするよ? 利子取るよ?」
何か楽しい話でもするかのように、さらりさらりと言葉を紡ぐ。笑みは、絶えず張り付いている。
「…アンタ、男が好きなんだって?」
張り付くような低い声に、暗く睨め付ける眼。蔑みさえ含んだ視線を、英は動じず受け止める。それは、まったくこたえていないようにも、硬直してしまって反応が取れないようにもみられる。
「大変ね、子どもも作れない、後に残るものなんて何もないじゃない」
「その言い方で行くと、この世からあんたのDNAも消え去って後には何も残らないってことになるな。大変だ。それとも、俺の後に弟や妹でも生まれた?」
変わらずに軽やかな笑みを浮かべたまま、英は母親を見据える。
「あと残念ながら、どこで聞いたか知らないけどその情報は片手落ちだ。男が好きっていうか、男でも女でも関係ないってのが正確。だから、そのうち妻子を持つかもしれないし、男相手でも結婚できるように法改正が進むかもしれないし、このままでも養子を取るかもしれない。俺が死んだところで、親じゃなくて配偶者や子どもにいろんなものが引き継がれる可能性の方が高いだろうな」
「…そんなのいないでしょ。アンタみたいな奴に、まともな人づきあいができるわけないじゃない!」
「へーえ、あんたが俺の何を知ってるんだ?」
勘弁してほしい、と、雪季は心底思った。どうしてこんなところで強制的に、破綻した親子の対話を聞かされ続けなければならないのか。
真面目に考えると馬鹿らしくなりそうで、このシャングリラに迷惑をかけたお詫びを何と言ったものか、などと思考を逃がしていたせいで、反応が遅れた。
気付いたときには、英に肩を抱かれていた。
「とりあえず、こいつとは十年近い付き合いだけど?」
「…」
「っヒショでしょっ、仕事だけじゃない!」
「今一緒に住んでる。誕生日こいつのが後だから、養子縁組したらこっちが子ども。遺産総取り」
いやだから。
ひたすら言葉を呑み込んで、雪季は、即刻肩にかかる手を叩き落としてそのまま顎から上向きにこぶしを振り上げたくなるのをどうにかこらえる。一つ一つは嘘ではなくても、つなげれば見えてくる構図は立派な嘘だ。
憎々しげに睨み付けてくる女性に、脳が貧血を起こしそうで深く息を吸う。
そんな態度をどう捉えたものか、英の母親は、何やら負け犬の遠吠えめいた言葉を投げ捨て、足音高く店を出て行った。
「あー。行った行った」
のんきにそんな言葉を吐いて、カフェオレのグラスに伸ばした手よりも早く、脇腹に肘を叩き込む。ようやく、肩を抱いていた手が離れた。
「…っ、おまっ、痛…っ」
「事務所に戻るからそこどけ」
「そ、のくら、言えよっ、口でっ」
「追い払うのに俺を巻き込むな」
痛みにのたうち回っていたはずの英は、それでもまだ脇腹に手を当てたまま、へらりと笑った。さして声も抑えず、やり取りを続ける。
「いやあ、雪季がいてくれてよかった。中原だったら絶対、そんなのじゃないとかぶち壊しにしてくれること言ってくれそうだったもんなあ。言えなくても絶対顔に出るし。ほら、ほんとならキスの一つでもして見せたかったのやめたんだから、褒めてくれても良くない?」
無言で、英の充てている手を取り払い、脇腹の同じところに拳を叩き込む。
「どけ。出られない」
「~っ、ひ、どくない?!」
「どっちが」
結局、雪季が席を立つまでには数分かかった。しかもその間に、英はちゃっかりとカフェオレを飲み干している。
注文したものを残すのは雪季もあまりいい気分ではないのでそれはいいのだが、一緒に出る必要もなかったので、その意味では鬱陶しいの一言に尽きる。
四人分の注文票を手にレジに歩み寄り、思いついて後方に手を出す。
「財布」
「…俺?」
「誰のせいで発生した出費だと?」
多少渋って見せるが、この程度、痛くもかゆくもない出費だろう。
レジには、店主の孫娘が立っていた。学生バイトの彼女は姿がなく、そのうち機会を見つけて声をかけるようにしようと心に留め置く。
先ほどの会話はきっとすべて筒抜けで、それまでも英の思惑通りだろうところが、ありがたいが腹立たしい。
「お騒がせしました」
「よくわからないけど、お疲れさまでした。まとめてでいいですか?」
雪季たちと同世代で既に二人の子持ちの孫娘は、人当たりがいい。接客業には大事な素養だ。聞こえていただろうに聞こえなかったふりをしてくれるところが優しい。
別に、同情しようと笑い飛ばそうと、英も雪季も気にしないのだが。
「はい。あ、すみませんそれと…この、季節のフルーツタルト、ホールでの購入はできますか?」
シャングリラのレジカウンターは、下がケーキ屋によくあるガラス張りの冷蔵ケースになっている。持ち帰りもできるし、選んで店内で食べることもできる。すべて、調理師免許を持つ孫娘のお手製だ。
季節のタルトは、今は、薄く塗られたゼリーでつやつやと光る鮮やかなマンゴーとキウイがメインに飾られている。
「お時間いただければ」
「夕方…六時くらいまでにできますか?」
「大丈夫です。上にお届けします?」
「取りに来ます。あと…このゼリー、二個ずつで六つもらえますか」
「ありがとうございます」
横目で伺うと、軽く数倍に膨らんだ支払いに、英は目を丸くしていた。別段、これでも痛むような懐ではない。表情も見せているだけだろうが、周囲にやり込められていると取ってもらえれば上出来といったところだろう。
何故いちいち猿芝居に付き合わなければならないのだろうとは思うが、シャングリラに迷惑をかけたのは事実で、妙な疑惑を残したまま今後来づらくなるのも困る。
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