私だけの神様

帳ツキミ

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Episode01「かみさま」

07◇ロキとアリス

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私は、彼に身を委ねるように瞳を閉じた。

「……愛しているよ、アリス」

彼は、私の耳元で甘く囁いた。

「アリス…?」
「うん。それが、君の新しい名前。魔女になる君の、名前。どうかな? 俺はとても似合うと思うんだけど」
「はい……とても素敵な名です」

私は、嬉しくて笑みを零す。

「あの、私…私も…あなたの名前…知りたいです」

私がそう言うと、彼もまた優しく微笑んだ。

「俺はロキだよ。俺の…可愛いアリス」

そう言って、もう一度唇を重ねられる。

「……ん、ふぅ、んんっ」

舌が絡み合って、息が出来ないくらい激しい口付けに私は必死に彼の首に腕を回す。

「ん、んんっ……ふ、あぅ…」

長い時間、深いキスが続いた後、ようやく唇が離される。

「……っはぁ……」
「大丈夫?」

心配そうな声音に私は小さくうなずく。

「……大丈夫、ですけど…」

もじもじとする私に気が付いたのか、ロキ様はくすっと笑う。

「! わ、笑うなんてひどいです…」
「ごめんごめん。でも…君が、可愛いのがいけない」

ロキ様はそう言うと、ちゅっと口づけた後私の唇をぺろりとなめる。

「…やっぱりだ。君ってすごくおいしそう」
「え?」
「ううん、こっちの話」

少年は、にっこり笑うと「ねぇ、もっと食べていい?」と聞く。
その言葉の意味が分からないほど、子供ではなかった。

「……はい」

私は恥ずかしく思いながらも、ゆっくりとうなずいた。
すると、彼の唇が首筋に滑り落ちる。かと思えば、次の瞬間にはちゅう…と音を立てて赤い印を残していく。

「……んっ、ふっ……んんっ……」
「ふふ…可愛い… 君は俺のもの。だから、その証をしっかり残さないとね」

鎖骨辺りにも強く吸い付かれると思わずびくりと肩を震わせる。
すると彼はふふとまた小さく笑ってキスを落とす。

そのまま、するすると彼の手が服の中に侵入してくると私は慌てて身をよじる。
けれど、彼はそれを逃さないように腰を掴むとその手に力を入れる。

ぐっと引き寄せられて彼の方へ引き寄せられたと思うと下着ごとパジャマを脱がされ、露になった胸の先端が口に含む。もう片方の手で先端をきゅっとつままれると、「やぁ、あっ、あん……っ!」と甘ったるい声が自分の喉から漏れ出す。

「かわいい。アリスのおっぱい……柔らかいね」

ぱくりと私の右の胸にしゃぶりついたまま、ロキ様は空いた手をそっとお腹の上に乗せる。

まるで子供をあやすかのようだと思ったが決してそんな優しい触れ合いではなく、私の肌を確かめるかのように触れるとそろそろと下腹部の方へと移動させる。

「ふぇ……? ろ、ロキさ……?」
「なに?」
「そこ……そこはダメ、で……す」

私の制止の言葉に彼は少し黙り込むと「そっか……」と言って、…そのままするすると指の腹で撫でまわす。

「へぁ…っ?」

ぞくぞくぞく、と下腹部から背筋にかけて鳥肌が立つ。
それは今まで感じたことのない感覚だった。私は初めて感じるそれに戸惑って「んん~~っ、んあ……あっ」と小さな悲鳴を上げることしかできない。

少年の手が太ももに触れる。内腿をするりとさすり、そしてさらに奥まで……

「ひゃん……!?」

(なに……?)

ぬぷり、という水音が聞こえると同時に私の体はビクンと跳ね上がる。何が起こったのか分からなくて私はきょとんとして、それから顔がどんどん熱くなっていく。

私の様子を見ていた彼がくすりと微笑むと、「すごい……いっぱい濡れてるよ」と言ったのだ。

信じられない気持ちだった。
でも確かに私の中から溢れる蜜は彼のいうとおりたくさん溢れていて、ロキ様はそれをすくって私の割れ目になすりつける。

「ほら見て、アリスのここからいやらしい汁が出てきて、俺の中指をどろどろにしていくんだ……本当に可愛いね、君は……」

そんなことを言われるたびに私は「う、うう~……うー」とうめいて顔を手で覆うしかなかった。

(どうしよう、こんな、こんなのって)

恥ずかしすぎて消えてしまいたいと思っていると、ロキ様は私の上に覆いかぶさると「もっと可愛いアリスを見せて……」と言いながら唇を重ねた。

「……んぅ」

キスで口を塞がれたまま、ロキ様が指を動かしだす。
最初は入り口をなぞっていた指先がやがて中に潜り込んでいくとゆっくりと動き出す。
一本が二本になり、次第にその本数が増えていくと中をばらばらと擦られる快感で私は「ふっん、ふっんんっ」と鼻にかかるような喘ぎ声をあげることしかできなくなる。

ロキ様にされるがままに口付けを受け入れているうちにいつの間にか三本になっていた指が引き抜かれたと思うと、熱いものが押し当てられる。それの正体に気が付いた私は目を見開く。

「ぁ、え、……うぁ……」

口付けの合間に、ロキ様は舌を絡めてくる。
くちゅくちゅと舌先をなぶられたかと思えば舌の付け根あたりまで舌を差し込まれて息が出来なくなる。

そうしてロキ様は何度もキスを繰り返してから唇を解放すると、「いい?」と言うのだった。

その意味を理解するまでに数秒を要したが、ロキ様が今、私を求めているのだという事実がようやく分かった瞬間、心臓がどきんどきんと高鳴って……どうにかなってしまいそうだった。

(やっぱり私、ロキ様のこと……すき、なんだ。私、きっと……この人の事好きになってしまったんだ)

だってこんなにも、ドキドキするのだから。
だから私は彼の問いに対してこくりとうなずいた後、彼の首の後ろに腕を巻き付けて耳元に唇を寄せた。

「いい、です。ロキさんなら……ロキさんの全部をください」

そう言って彼の首筋にちゅっと口づけを落とす。

……それが、合図。

彼はふわりと笑うと私の頭を優しく撫でた後「……じゃあ、俺のものになって」と囁いた。
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