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クール系天才主人公に転生したと思ったら二次創作世界でラッキースケベされるチョロインだった
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目覚めた俺はベッドに横たわったまま、見覚えのない部屋を見渡した。いや、見覚えがないわけではない。実際に見たことはないが、よく知っている部屋だ。
体を起こして、部屋全体をじっくりと見る。間違いない。家具のレイアウトも、カーテンの柄も、机の上の小物も、『アウトアクション』の主人公、霧立夕冬の部屋そのものだった。
アウトアクションは人気少年漫画だ。
アニメ化や舞台化もされた有名作品だが、主人公の部屋は作中数えるほどしか登場しない。それなのに、なぜ俺が詳しく知っているのか。
それは、姉の同人誌作成のために、俺が夕冬の部屋の3Dモデル背景を作ったからだ。
姉の里香は、高校在学中に月刊少女漫画雑誌でデビューすると、ヒット作を連発。現在はヤングレディース誌や青年誌で連載を待つ、メディア化作品も多い人気漫画家ーーというのは表の顔で、俺がよく知っているのは、二次創作同人BL漫画家としての方だった。
姉は雑誌連載のかたわら、商業とは別名義の同人作家として、アウトアクションの高嶺朱鳥と霧立夕冬のカップリングで活動していた。
連載を複数抱えながら、よく個人誌なんか出せるなと毎回感心していたが、それだけ『朱夕』に対する姉の情熱は凄まじかった。とはいえ、一人でできる作業は限られているし、商業のアシスタントに手伝ってもらうわけにもいかないので、同人原稿のアシスタントは俺がやっていた。
ちなみに俺は姉の影響で漫画家になったものの、姉ほどの才能はなく、たまにエロ漫画雑誌に読み切りが掲載される程度だ。
そんなわけで、この部屋の造りはよく知っているのだが、なぜ俺はここにいるんだ? ていうか、ここどこ? コスプレスタジオとか?
起きる前の記憶が曖昧だ。読み切り原稿の締め切りが迫っていて、二日ほど徹夜で作業していたら急に気分が悪くなって、倒れるように横になって……
もしかして原稿を落としてしまったのか? と、冷や汗が噴き出した瞬間、控え目なノックの音がした。
誰だ? 開けていいのか? 俺、こんなところにいたら不審者として通報されるんじゃね?
ドキドキしながら、息を殺してドアを見つめる。しばらくの沈黙の後、再びノックの音が響いた。今度は、無視は許さないぞという意志を感じるような、力強いノックだった。
「……はい」
俺は観念して、掠れた声でドアの向こうの人に応えた。
このままこうしているわけにもいかない。不審に思われるだろうが、正直に状況を説明しよう。どんな事情があったかは不明だが、俺自身に悪意がないことがわかれば、大人しく家に帰してくれるだろう。
そっと開いたドアの隙間から、男がおずおずと顔を出した。
「朱鳥……?」
目の前に現れたのは、アウトアクションの登場人物、高嶺朱鳥だった。
「……は? なんで朱鳥が……」
「大丈夫か? 実験中に倒れたって聞いたけど……」
どういうことだ? コスプレじゃないよな? 夕冬の部屋に朱鳥がいるなんて、まるでこの世界がアウトアクションそのものみたいなーー
朱鳥はベッドのそばに跪いて、俺の顔を覗き込む。あれ? 朱鳥ってこんな顔だったか?
原作の朱鳥は明るく元気な努力家で、見た目も笑顔が眩しい、可愛いタイプのキャラクターだ。反対に、主人公の夕冬はクールな影のあるイケメンで、主人公とそのライバルの立場が、典型的な少年漫画とは逆なところも、アウトアクションの魅力だった。
だが目の前の朱鳥は大人びた印象で、体格も公式設定より逞しく感じる。原作の数年後、ジムで鍛えましたって感じだ。
姉はキャラ絵しか描かないから、俺が設定集を読みまくって小物や背景を書いていたので、朱鳥のこともよく知っている。身体178センチ、体重64キロ、好きな食べ物はストロベリーシェイクだ。
こいつシェイクなんて絶対飲まねえだろ。
だが、違和感はあるものの、この男が朱鳥だということはなぜだか確信できた。
バーでゴッドファーザーとか頼みそうな見た目の朱鳥は、そっと手を伸ばして俺の頬に触れた。
「よかった。怪我はなさそうだね」
「あ、はあ……お陰様で……」
俺は何かの事故に巻き込まれたのか? この部屋のこととか目の前の朱鳥とか、まだわけのわからないことはあるものの、なんとなく状況は掴めてきた。
とりあえず、俺は不審者だとか悪い奴だとは思われていなさそうだ。
てか、いつまで頬っぺた触ってんだよ。見つめるな。イケメンに見られると緊張するだろうが。
俺と朱鳥(もどき)が見つめ合っていると、バタンッと大きな音を立ててドアが開いた。
「夕冬、ごめんよ~。大丈夫!?」
部屋に飛び込んできたのは、年齢不詳の男だった。いや、怪しげな見た目だが、年齢は42歳、身長173センチ、体重56キロ、誕生日は……忘れたが、夕冬の叔父である霧立恭久だ。
「お、叔父さん!?」
思わず立ち上がった俺は、すぐによろめいてベッドに倒れ込んだ。
「夕冬!?」
朱鳥が慌てて手を伸ばし、体を支えてくれる。
え? 今二人とも俺のこと『夕冬』って呼んだ? てか、俺の声低くなってない? めっちゃイケボになってんだけど。
「実験の影響でまだふらふらすると思うから、夕冬は寝てて。それと、その実験のことなんだけど、特定の栄養素が欠乏する副作用が出てね……」
『叔父さん』こと恭久は、夕冬の叔父で彼の兄ーーつまり夕冬の父と同じ化学者だ。
両親を不慮の事故で亡くした夕冬は、恭久の家に居候しながら、自身も天才化学者として両親の死の原因を探るーーというのが、アウトアクションのあらすじだ。
「それで、その栄養素っていうのが、タンパク質なんだけど、その……精液が一番効率よく摂取できるんだ。だから悪いけど朱鳥君、夕冬に君のもの飲ませてやって。よろしく!」
恭久はそう言い放つと、逃げるように部屋を飛び出した。
……え? どゆこと?
どさくさ紛れにべたべた抱き寄せてくる朱鳥を見上げながら、朦朧とした頭で考えを巡らせる。
飲精体質になる実験ってなんだよ! なにこれ、セックスしないと出られない部屋の亜流みたいなやつか?
アウトアクションは、夕冬が智力を駆使して巨悪に挑むピカレスクロマンだ。もちろん、こんなエピソードは原作にはない。原作にはないが、ご都合研究で夕冬がエロい目に遭う二次創作は山のように存在する。
ていうか、これ里香ちゃんの同人誌じゃん!
俺、この原稿の仕上げしたわ。
さすがにこの展開は無理ありすぎじゃね? って呆れた俺に「化学者設定ならなんでも許されるんだよ」って、里香ちゃんゴリ押しで描いてたわ。
姉はリリカルで繊細な描写が高く評価されているが、エロが絡むと突如としてIQが低下する。
あと、夕恭(規模は小さいものの固定過激派を多く抱えるカプ)が姉の地雷だったので、恭久はこういう雑な役割でしか姉の本に登場しない。
夢? 悪夢? 寝落ちする寸前、尋常じゃない気分の悪さだったけど、もしかしてあのまま俺死んじゃった? 原作世界に転生するならまだしも、なんでエロ同人、しかも実の姉のエロ妄想世界なんだよ。
俺は、おそるおそる朱鳥を見た。朱鳥は真っ赤になって俺から目を逸らすと、無言で服を脱ぎ出した。
「ちょ、ちょっと待て!」
朱鳥は動きを止めると、キョトンとした表情で俺を見る。なんで素直に受け入れてるんだよ。いくらエロ同人だからって、もう少し主体性を持て。あと無言はやめろ。怖えよ。
「朱鳥、待ってくれ。こんなの放っとけば治るって!」
何の疑問も持たずにズボンを脱ごうとする朱鳥の手を掴んだ。うわ、なんか当たるんだけど。
チラッと下半身に目をやると、朱鳥の朱鳥が上を向いてパンツからはみ出していた。なんでもう臨戦態勢なんだよ。
里香ちゃんのオーダーで、朱鳥は無駄にデカいグロチンにしちゃったんだよな……(ちんぽと汁は俺の方がうまく描けたので、俺の担当だった)
「でも夕冬辛そうだし……今回の研究、いいところまでいったんだろ? 早くよくなって続きやろうぜ」
俺のことは気にしなくていいから、と朱鳥がちんぽを取り出す。いや、お前はどうでもいいけど、俺が嫌なんだって……という思考は、ビキビキに勃起したちんぽの前に霧散した。
「口開けて、夕冬」
優しい、でも有無を言わさない口調で命令されて、俺は素直に口を開いた。
ベッドの上に座り込んだ俺の前に、朱鳥が仁王立ちになってちんぽを扱く。血管が浮き出た赤黒いちんぽから先走りが飛び散って顔にかかった。おそらく朱鳥は、俺の負担にならないように、射精ギリギリまで自分で扱いて精液を飲ませるつもりなのだろう。
酸っぱいような蒸れた匂いと、頬を伝うとろっとした汁の感触に頭がクラクラする。期待と興奮で、溢れそうなくらい唾液が湧き出てきた俺は、吸い寄せられるように朱鳥のちんぽを咥えた。
「……いいの?」
朱鳥は少し気後れするような声を出したが、濡れる舌の上にちんぽを載せた。俺は口をすぼめてそれを咥えると、舌を裏筋に張り付けて、ゆっくりと音味わうようにを立ててしゃぶる。
朱鳥は、ちんぽに吸い付く俺の顔に飛んだ、自分の先走りを指で拭った。あんまり愛おしそうに頬をさするので、愛撫されているみたいにぞくぞくと感じてしまう。
がちがちに勃起したちんぽに舌をぺたりと張り付けて、根元から先端へと舐め上げる。舌を伸ばしたまま顔を傾け、前髪の隙間から朱鳥を見上げると目が合った。
朱鳥の視線を感じながら、ちんぽの先端をじゅっと吸った。舌を出して、ゆっくりと味わうようにカリ首をなぞる。尿道口に舌先を差し入れると、次から次へとあふれ出る唾液が朱鳥の我慢汁と混ざってちんぽを伝い、陰毛を濡らした。
朱鳥は切羽詰まった表情で俺の頭を撫でた。髪を梳かれるのが気持ちよくて、目を細めながら陰嚢を口に含む。ゆっくりと視線を上げ、朱鳥を見つめたまま陰嚢を舌で転がした。
唾液で濡れたちんぽが、ねだるように鼻先でひくひくと揺れるので、指でつまむようにして扱く。
「夕冬、そんなにされたら出る……」
情けない声で朱鳥が呟いた。
クールな顔を困ったように歪ませて、俺を見下ろす顔をかわいいと思ってしまった(そもそも、原作ではヤンチャかわいい系なのだが)。
「ん……出して……」
俺は竿全体を飲み込んで喉奥で締め付けると、頭を前後に動かした。
朱鳥が俺の首筋に手をかけ、小さく腰をグラインドする。ハッハッと犬のように喘ぐ朱鳥の興奮が伝染して、腹の奥が疼いた。
物欲しそうな目で見上げると、朱鳥は小さく呻いて俺の口の中に吐精した。量の多さと濃さに咽せそうになりながら、喉の奥でそれを受け止めて味わうように飲み込む。
朱鳥が出し切った後もしつこくちゅぱちゅぱと残滓を啜っていると、頬を両手で挟んで上を向かされた。
「夕冬、なんでそんなに上手なの?」
ザーメンと唾液まみれの顔で朱鳥を見上げる。
なんでって、エロ同人の主人公だからだよ。ちんぽ見せられたら、すぐに快楽堕ちしちゃうんだよ。
なんてことはもちろん言えるはずもないので、ちんぽを握りしめたまま黙って目を逸らすと、朱鳥が体をかがめて、覆いかぶさるようにして抱きしめてきた。
原作設定だと、俺の方が若干背が高いはずなのだが、姉が朱鳥の体格を盛ったせいですっぽりと包まれる。
「もしかして、誰かにこんなことしたことあるの?」
やべ。原作では夕冬が闇落ちキャラで、朱鳥は天真爛漫なヤンチャキャラだが、姉の同人誌では、朱鳥はヤンデレにされがちだった。
俺は甘えるように朱鳥の前髪を引っ張ると、キス待ち顔で見つめた。面倒くさいのでキスしてごまかそう。
「……夕冬はいいの?」
戸惑うように呟く朱鳥へ、目を伏せて恥ずかしそうに頷く。原作の夕冬なら、こんな仕草をするくらいなら舌を噛んで死ぬだろうが、今の俺はエロ同人の受けだ。
かわい子ぶって目を閉じると、そっと唇が触れ合い、何度か角度を変えて重ね合わせたのちに、舌が絡まり合った。
なんだろう。全然嫌悪感とかないわ。普通に受け入れられる自分が怖い。
鼻から抜けるような恥ずかしい声が漏れると、喘ぎ声で理性を失った朱鳥に押し倒された。
「朱鳥、待て……!」
やば。これ、ヤラれる流れじゃん。
いくらエロ同人主人公でチョロイン処女ビッチ属性持ちとはいえ、意識は元の俺のままだ。男とセックスするのはさすがに抵抗がある。
俺は、朱鳥の胸を押し返すように腕を突っ張った。
「……夕冬はいや? でも、まだ体辛いよね。その、経口摂取より粘膜から直接摂取した方が吸収率がいいし、注射みたいなものだから」
ねえよ。どんな理屈だよ。
でも朱鳥の表情を見た俺は、抵抗していた腕の力を緩めた。
めっちゃ雄の顔してる~~~♡♡♡
朱鳥にハメられる期待でちんぽ完勃ちして、ケツがくぱくぱ疼く。
俺の抵抗が弱まったのがわかると、朱鳥は体を抱き寄せて服を捲り、乳首を口に含んだ。
「あっ♡やらっ♡乳首ちゅぱちゅぱしちゃだめ♡」
「違うよ。これは注射する時に夕冬が痛くないようにリラックスするためだから。痛いのは嫌だろ?」
「い、痛いの嫌♡」
朱鳥は乳暈ごと口に含むと、舌でちろちろと舐めながら時折強く吸った。
全身が蕩けるみたいに気持ちいい。無意識に抱きつくと、朱鳥の脚に自分の脚を絡めて、犬のマウンティングのように腰を振る。
「夕冬、腿コキしてんの?」
朱鳥は、太腿にちんぽを擦り付けている俺の腰をぺちんと軽く叩いて、耳元で『すけべ』と呟いた。そのまま耳の中をびちゃびゃとしゃぶられて、体が痙攣する。
「ちが……♡すけべじゃない♡♡」
「でも、夕冬のすけべ汁で、俺の太腿べとべとになっちゃったよ?」
こんなに濡らしてエッチだね、と言いながら、朱鳥の指が俺のちんぽに絡みつく。
「だ、だめ……♡おちんぼしこしこだめ♡注射だけだから♡おちんぽしこしこ気持ちよくなったら、セックスになっちゃう♡♡」
「違うって。注射するのに夕冬の汁使うだけだから。ここが濡れてないとうまく注射できないだろ?」
我慢汁が垂れて濡れたアナルを、朱鳥の指がねっとりと揉みしだく。
「あ、あ♡指入っちゃう♡♡」
「注射の前に解さないと痛いからね。我慢できる?」
「が、我慢……でき、できな……♡♡」
朱鳥の指が、くちゅくちゅと音を立てて俺の中に入ってくる。
まだ少年らしさの残る、すらりとした節のない朱鳥の指を待ち構えていたかのように、肉壁が吸い付いた。
「……夕冬の中、熱い。」
絡みつく肉を掻き分けるように、朱鳥の指が中で蠢く。しこりを押しつぶすように擦られると腰が自然と揺れて、指の形がわかるくらい締め付けてしまう。
俺の尻はもうエロ同人B Lケツマンコになっていて、痛みがないどころか、ずっと甘イキが続いていた。
「あっ……♡そ、そこだめ……♡やら♡♡」
朱鳥は、夕冬、夕冬、と俺の名前を呼びながら手マンして、首筋や胸をきつく吸った。
「あ、♡跡ついちゃ……♡だめ♡吸うのやらぁ……♡♡名前呼びながら中ごしごしするのだめ♡セックスになっちゃう♡♡」
「こんなのセックスに決まってんだろ」
朱鳥は俺の両脚を掴むと大きく広げた。物欲しそうにぱくぱくしているアナルをじっと見つめられて、軽くイッてしまう。朱鳥はビキビキに血管が浮いた上反りちんぽをアナルに押し当てると、腰を使って一気に挿入した。
目の前がチカチカするような衝撃に、言葉も出さずに射精してしまった。
「夕冬お漏らししちゃった?」
「ちがっ♡♡まッ…ま゛ッてえ゛ッ♡♡イッ……♡イッてるから♡♡あぁっ……♡朱鳥の、おっきいぃ……♡中、苦し……♡待っでぇ……♡♡」
生で中出しするのが目的なので、当然ゴムなんて付けていない(もう治療とかどうでもよくなってるけど)。
どくどくと脈打つちんぽで、中がみっちりと埋まる。圧迫感から逃げるように背中を反らすと、朱鳥が腰を掴んでさらに奥深くに挿入した。
「ひっ……!♡やら、あぁッ♡おくッ、や゛……!♡ぐりぐりしないでぇ♡こ、壊れちゃ……♡♡」
「だめだよ。奥にいっぱい出さないといけないんだから」
奥をこじ開けるように、朱鳥のちんぽがごりごりと内壁を抉る。
「や……♡やら♡俺のおまんこ、朱鳥のちんぽの形になっちゃう♡」
がちがちの裏筋やカリ首が、中をずろろっと擦り上げる。朱鳥はがっしりと俺の腰を掴んで固定すると、信じられないくらい奥深くまで挿入した。
ぐっぽりと嵌まったちんぽで、一方的に奥を突き上げられる。苦しいのに、それがどうしようもなく気持ちいい。
「……っんん…っ! はぁーッ……♡朱鳥……あ、あ゛ーッッ♡♡し、ぬ゛……ッ♡♡しんじゃ、ッ……♡♡♡」
飛鳥に抱きしめられた体は、ずっとぴくぴくして結腸イキが止まらない。中が収縮し、ぎゅっぎゅっと朱鳥のちんぽを締め付けた。
「こ、こんな気持ちいいの、初めて♡♡」
思わず口走ると、朱鳥が、は? と冷たい声を出した。
「やっぱり夕冬、こういうこと誰かとしたことあるの?」
め、面倒くせえ~~~
元の俺は女の子としかしたことないから、メスイキするのが始めてってだけだよ。
俺は朱鳥の首にまわした腕に力を込めてぎゅっと引き寄せると、種付けをねだるように自分から腰を振った。
朱鳥は情けない喘ぎ声をあげると、射精を我慢するように動きを止めた。所詮は童貞。ちんぽの気持ちよさの前には、嫉妬なんて無力。
「んん……ぐっ……ゔ♡はやく、あぅ、っ♡ひ、あ゛ッ♡す、き゛ッ……♡♡朱鳥♡すき、すきぃッ……!!♡♡」
朱鳥は信じられないといった表情で見つめた後、俺の顔を両手に挟み、顔をぶつけそうな勢いで口づけた。舌を絡ませて激しく口腔内を愛撫する。
「くそ、くそッ……夕冬のキス甘い……お菓子の国の妖精かよ」
俺は酸欠で朦朧としながら、何度目かの漏らすような、勢いのない射精をした。
貪るようなキスをしながら朱鳥が身震いすると、熱い感覚が中に迸った。どくっどくっと奥にぶっかけられて、さらにそれを塗り込めるように突き当たりをぐりぐりと擦られる。
ケツハメすごい♡十八禁エロ同人の受けやばすぎる♡♡
「……これで夕冬が妊娠したらいいのに」
そういうヤンデレ発言はやめろ。
俺の上にぐったりと覆い被さる、朱鳥の汗まみれの体を優しく抱きしめ、ちゅっとキスをする。
「……へへ」
照れてはにかんだ俺の笑顔を見て、朱鳥の表情もばぁぁ……と明るくなる。
「夕冬、俺のこと好きって本気?」
セックス中の言葉を信用するな。まあ、朱鳥のちんぽが好きっていうのは本気だよ。
「あ……えっと……俺、まだ具合良くないから、もう一回して?」
恥じらうようにそう言うと、朱鳥は
「し、仕方ないな」
と呟きながら、深いキスをした。
今は時間軸でいうと、原作の五巻あたりのはずだ。
この時の夕冬はまだ知らないが、朱鳥の両親は夕冬の父が引き起こしたとされる事故によって死亡している。
朱鳥がその事実を隠していたことから、朱鳥の目的は夕冬への復讐なのか? と朱夕界隈が騒然としていた時期だ。
結局朱鳥は、親の仇であるはずの夕冬を恨むどころか、夕冬を信じて汚名を雪ぐ手助けをしてくれる、圧倒的光属性キャラだったのだが、これをきっかけに姉の描く朱鳥は、夕冬を信じたい気持と、自分ではどうしようもない憎しみの間で揺れ動くヤンデレにされがちだった。
強めの腐ィルターがかかっているものの、面白いキャラ解釈だと感心した記憶があるが、俺は、一見ビッチっぽいギャルがキモおっさんと催眠姦でいちゃいちゃセックスする漫画とか描いているくらい、イチャ甘ラブハメが好きなのだ。
姉には悪いが、この世界は軌道修正させてもらう。
里香ちゃんも、ヤンデレ溺愛どろどろストーリーとか、ご都合化学設定のエロじゃなくて、たまには純愛両片思いの長編描いてくんねえかな。
体を起こして、部屋全体をじっくりと見る。間違いない。家具のレイアウトも、カーテンの柄も、机の上の小物も、『アウトアクション』の主人公、霧立夕冬の部屋そのものだった。
アウトアクションは人気少年漫画だ。
アニメ化や舞台化もされた有名作品だが、主人公の部屋は作中数えるほどしか登場しない。それなのに、なぜ俺が詳しく知っているのか。
それは、姉の同人誌作成のために、俺が夕冬の部屋の3Dモデル背景を作ったからだ。
姉の里香は、高校在学中に月刊少女漫画雑誌でデビューすると、ヒット作を連発。現在はヤングレディース誌や青年誌で連載を待つ、メディア化作品も多い人気漫画家ーーというのは表の顔で、俺がよく知っているのは、二次創作同人BL漫画家としての方だった。
姉は雑誌連載のかたわら、商業とは別名義の同人作家として、アウトアクションの高嶺朱鳥と霧立夕冬のカップリングで活動していた。
連載を複数抱えながら、よく個人誌なんか出せるなと毎回感心していたが、それだけ『朱夕』に対する姉の情熱は凄まじかった。とはいえ、一人でできる作業は限られているし、商業のアシスタントに手伝ってもらうわけにもいかないので、同人原稿のアシスタントは俺がやっていた。
ちなみに俺は姉の影響で漫画家になったものの、姉ほどの才能はなく、たまにエロ漫画雑誌に読み切りが掲載される程度だ。
そんなわけで、この部屋の造りはよく知っているのだが、なぜ俺はここにいるんだ? ていうか、ここどこ? コスプレスタジオとか?
起きる前の記憶が曖昧だ。読み切り原稿の締め切りが迫っていて、二日ほど徹夜で作業していたら急に気分が悪くなって、倒れるように横になって……
もしかして原稿を落としてしまったのか? と、冷や汗が噴き出した瞬間、控え目なノックの音がした。
誰だ? 開けていいのか? 俺、こんなところにいたら不審者として通報されるんじゃね?
ドキドキしながら、息を殺してドアを見つめる。しばらくの沈黙の後、再びノックの音が響いた。今度は、無視は許さないぞという意志を感じるような、力強いノックだった。
「……はい」
俺は観念して、掠れた声でドアの向こうの人に応えた。
このままこうしているわけにもいかない。不審に思われるだろうが、正直に状況を説明しよう。どんな事情があったかは不明だが、俺自身に悪意がないことがわかれば、大人しく家に帰してくれるだろう。
そっと開いたドアの隙間から、男がおずおずと顔を出した。
「朱鳥……?」
目の前に現れたのは、アウトアクションの登場人物、高嶺朱鳥だった。
「……は? なんで朱鳥が……」
「大丈夫か? 実験中に倒れたって聞いたけど……」
どういうことだ? コスプレじゃないよな? 夕冬の部屋に朱鳥がいるなんて、まるでこの世界がアウトアクションそのものみたいなーー
朱鳥はベッドのそばに跪いて、俺の顔を覗き込む。あれ? 朱鳥ってこんな顔だったか?
原作の朱鳥は明るく元気な努力家で、見た目も笑顔が眩しい、可愛いタイプのキャラクターだ。反対に、主人公の夕冬はクールな影のあるイケメンで、主人公とそのライバルの立場が、典型的な少年漫画とは逆なところも、アウトアクションの魅力だった。
だが目の前の朱鳥は大人びた印象で、体格も公式設定より逞しく感じる。原作の数年後、ジムで鍛えましたって感じだ。
姉はキャラ絵しか描かないから、俺が設定集を読みまくって小物や背景を書いていたので、朱鳥のこともよく知っている。身体178センチ、体重64キロ、好きな食べ物はストロベリーシェイクだ。
こいつシェイクなんて絶対飲まねえだろ。
だが、違和感はあるものの、この男が朱鳥だということはなぜだか確信できた。
バーでゴッドファーザーとか頼みそうな見た目の朱鳥は、そっと手を伸ばして俺の頬に触れた。
「よかった。怪我はなさそうだね」
「あ、はあ……お陰様で……」
俺は何かの事故に巻き込まれたのか? この部屋のこととか目の前の朱鳥とか、まだわけのわからないことはあるものの、なんとなく状況は掴めてきた。
とりあえず、俺は不審者だとか悪い奴だとは思われていなさそうだ。
てか、いつまで頬っぺた触ってんだよ。見つめるな。イケメンに見られると緊張するだろうが。
俺と朱鳥(もどき)が見つめ合っていると、バタンッと大きな音を立ててドアが開いた。
「夕冬、ごめんよ~。大丈夫!?」
部屋に飛び込んできたのは、年齢不詳の男だった。いや、怪しげな見た目だが、年齢は42歳、身長173センチ、体重56キロ、誕生日は……忘れたが、夕冬の叔父である霧立恭久だ。
「お、叔父さん!?」
思わず立ち上がった俺は、すぐによろめいてベッドに倒れ込んだ。
「夕冬!?」
朱鳥が慌てて手を伸ばし、体を支えてくれる。
え? 今二人とも俺のこと『夕冬』って呼んだ? てか、俺の声低くなってない? めっちゃイケボになってんだけど。
「実験の影響でまだふらふらすると思うから、夕冬は寝てて。それと、その実験のことなんだけど、特定の栄養素が欠乏する副作用が出てね……」
『叔父さん』こと恭久は、夕冬の叔父で彼の兄ーーつまり夕冬の父と同じ化学者だ。
両親を不慮の事故で亡くした夕冬は、恭久の家に居候しながら、自身も天才化学者として両親の死の原因を探るーーというのが、アウトアクションのあらすじだ。
「それで、その栄養素っていうのが、タンパク質なんだけど、その……精液が一番効率よく摂取できるんだ。だから悪いけど朱鳥君、夕冬に君のもの飲ませてやって。よろしく!」
恭久はそう言い放つと、逃げるように部屋を飛び出した。
……え? どゆこと?
どさくさ紛れにべたべた抱き寄せてくる朱鳥を見上げながら、朦朧とした頭で考えを巡らせる。
飲精体質になる実験ってなんだよ! なにこれ、セックスしないと出られない部屋の亜流みたいなやつか?
アウトアクションは、夕冬が智力を駆使して巨悪に挑むピカレスクロマンだ。もちろん、こんなエピソードは原作にはない。原作にはないが、ご都合研究で夕冬がエロい目に遭う二次創作は山のように存在する。
ていうか、これ里香ちゃんの同人誌じゃん!
俺、この原稿の仕上げしたわ。
さすがにこの展開は無理ありすぎじゃね? って呆れた俺に「化学者設定ならなんでも許されるんだよ」って、里香ちゃんゴリ押しで描いてたわ。
姉はリリカルで繊細な描写が高く評価されているが、エロが絡むと突如としてIQが低下する。
あと、夕恭(規模は小さいものの固定過激派を多く抱えるカプ)が姉の地雷だったので、恭久はこういう雑な役割でしか姉の本に登場しない。
夢? 悪夢? 寝落ちする寸前、尋常じゃない気分の悪さだったけど、もしかしてあのまま俺死んじゃった? 原作世界に転生するならまだしも、なんでエロ同人、しかも実の姉のエロ妄想世界なんだよ。
俺は、おそるおそる朱鳥を見た。朱鳥は真っ赤になって俺から目を逸らすと、無言で服を脱ぎ出した。
「ちょ、ちょっと待て!」
朱鳥は動きを止めると、キョトンとした表情で俺を見る。なんで素直に受け入れてるんだよ。いくらエロ同人だからって、もう少し主体性を持て。あと無言はやめろ。怖えよ。
「朱鳥、待ってくれ。こんなの放っとけば治るって!」
何の疑問も持たずにズボンを脱ごうとする朱鳥の手を掴んだ。うわ、なんか当たるんだけど。
チラッと下半身に目をやると、朱鳥の朱鳥が上を向いてパンツからはみ出していた。なんでもう臨戦態勢なんだよ。
里香ちゃんのオーダーで、朱鳥は無駄にデカいグロチンにしちゃったんだよな……(ちんぽと汁は俺の方がうまく描けたので、俺の担当だった)
「でも夕冬辛そうだし……今回の研究、いいところまでいったんだろ? 早くよくなって続きやろうぜ」
俺のことは気にしなくていいから、と朱鳥がちんぽを取り出す。いや、お前はどうでもいいけど、俺が嫌なんだって……という思考は、ビキビキに勃起したちんぽの前に霧散した。
「口開けて、夕冬」
優しい、でも有無を言わさない口調で命令されて、俺は素直に口を開いた。
ベッドの上に座り込んだ俺の前に、朱鳥が仁王立ちになってちんぽを扱く。血管が浮き出た赤黒いちんぽから先走りが飛び散って顔にかかった。おそらく朱鳥は、俺の負担にならないように、射精ギリギリまで自分で扱いて精液を飲ませるつもりなのだろう。
酸っぱいような蒸れた匂いと、頬を伝うとろっとした汁の感触に頭がクラクラする。期待と興奮で、溢れそうなくらい唾液が湧き出てきた俺は、吸い寄せられるように朱鳥のちんぽを咥えた。
「……いいの?」
朱鳥は少し気後れするような声を出したが、濡れる舌の上にちんぽを載せた。俺は口をすぼめてそれを咥えると、舌を裏筋に張り付けて、ゆっくりと音味わうようにを立ててしゃぶる。
朱鳥は、ちんぽに吸い付く俺の顔に飛んだ、自分の先走りを指で拭った。あんまり愛おしそうに頬をさするので、愛撫されているみたいにぞくぞくと感じてしまう。
がちがちに勃起したちんぽに舌をぺたりと張り付けて、根元から先端へと舐め上げる。舌を伸ばしたまま顔を傾け、前髪の隙間から朱鳥を見上げると目が合った。
朱鳥の視線を感じながら、ちんぽの先端をじゅっと吸った。舌を出して、ゆっくりと味わうようにカリ首をなぞる。尿道口に舌先を差し入れると、次から次へとあふれ出る唾液が朱鳥の我慢汁と混ざってちんぽを伝い、陰毛を濡らした。
朱鳥は切羽詰まった表情で俺の頭を撫でた。髪を梳かれるのが気持ちよくて、目を細めながら陰嚢を口に含む。ゆっくりと視線を上げ、朱鳥を見つめたまま陰嚢を舌で転がした。
唾液で濡れたちんぽが、ねだるように鼻先でひくひくと揺れるので、指でつまむようにして扱く。
「夕冬、そんなにされたら出る……」
情けない声で朱鳥が呟いた。
クールな顔を困ったように歪ませて、俺を見下ろす顔をかわいいと思ってしまった(そもそも、原作ではヤンチャかわいい系なのだが)。
「ん……出して……」
俺は竿全体を飲み込んで喉奥で締め付けると、頭を前後に動かした。
朱鳥が俺の首筋に手をかけ、小さく腰をグラインドする。ハッハッと犬のように喘ぐ朱鳥の興奮が伝染して、腹の奥が疼いた。
物欲しそうな目で見上げると、朱鳥は小さく呻いて俺の口の中に吐精した。量の多さと濃さに咽せそうになりながら、喉の奥でそれを受け止めて味わうように飲み込む。
朱鳥が出し切った後もしつこくちゅぱちゅぱと残滓を啜っていると、頬を両手で挟んで上を向かされた。
「夕冬、なんでそんなに上手なの?」
ザーメンと唾液まみれの顔で朱鳥を見上げる。
なんでって、エロ同人の主人公だからだよ。ちんぽ見せられたら、すぐに快楽堕ちしちゃうんだよ。
なんてことはもちろん言えるはずもないので、ちんぽを握りしめたまま黙って目を逸らすと、朱鳥が体をかがめて、覆いかぶさるようにして抱きしめてきた。
原作設定だと、俺の方が若干背が高いはずなのだが、姉が朱鳥の体格を盛ったせいですっぽりと包まれる。
「もしかして、誰かにこんなことしたことあるの?」
やべ。原作では夕冬が闇落ちキャラで、朱鳥は天真爛漫なヤンチャキャラだが、姉の同人誌では、朱鳥はヤンデレにされがちだった。
俺は甘えるように朱鳥の前髪を引っ張ると、キス待ち顔で見つめた。面倒くさいのでキスしてごまかそう。
「……夕冬はいいの?」
戸惑うように呟く朱鳥へ、目を伏せて恥ずかしそうに頷く。原作の夕冬なら、こんな仕草をするくらいなら舌を噛んで死ぬだろうが、今の俺はエロ同人の受けだ。
かわい子ぶって目を閉じると、そっと唇が触れ合い、何度か角度を変えて重ね合わせたのちに、舌が絡まり合った。
なんだろう。全然嫌悪感とかないわ。普通に受け入れられる自分が怖い。
鼻から抜けるような恥ずかしい声が漏れると、喘ぎ声で理性を失った朱鳥に押し倒された。
「朱鳥、待て……!」
やば。これ、ヤラれる流れじゃん。
いくらエロ同人主人公でチョロイン処女ビッチ属性持ちとはいえ、意識は元の俺のままだ。男とセックスするのはさすがに抵抗がある。
俺は、朱鳥の胸を押し返すように腕を突っ張った。
「……夕冬はいや? でも、まだ体辛いよね。その、経口摂取より粘膜から直接摂取した方が吸収率がいいし、注射みたいなものだから」
ねえよ。どんな理屈だよ。
でも朱鳥の表情を見た俺は、抵抗していた腕の力を緩めた。
めっちゃ雄の顔してる~~~♡♡♡
朱鳥にハメられる期待でちんぽ完勃ちして、ケツがくぱくぱ疼く。
俺の抵抗が弱まったのがわかると、朱鳥は体を抱き寄せて服を捲り、乳首を口に含んだ。
「あっ♡やらっ♡乳首ちゅぱちゅぱしちゃだめ♡」
「違うよ。これは注射する時に夕冬が痛くないようにリラックスするためだから。痛いのは嫌だろ?」
「い、痛いの嫌♡」
朱鳥は乳暈ごと口に含むと、舌でちろちろと舐めながら時折強く吸った。
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「夕冬、腿コキしてんの?」
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「ちが……♡すけべじゃない♡♡」
「でも、夕冬のすけべ汁で、俺の太腿べとべとになっちゃったよ?」
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「だ、だめ……♡おちんぼしこしこだめ♡注射だけだから♡おちんぽしこしこ気持ちよくなったら、セックスになっちゃう♡♡」
「違うって。注射するのに夕冬の汁使うだけだから。ここが濡れてないとうまく注射できないだろ?」
我慢汁が垂れて濡れたアナルを、朱鳥の指がねっとりと揉みしだく。
「あ、あ♡指入っちゃう♡♡」
「注射の前に解さないと痛いからね。我慢できる?」
「が、我慢……でき、できな……♡♡」
朱鳥の指が、くちゅくちゅと音を立てて俺の中に入ってくる。
まだ少年らしさの残る、すらりとした節のない朱鳥の指を待ち構えていたかのように、肉壁が吸い付いた。
「……夕冬の中、熱い。」
絡みつく肉を掻き分けるように、朱鳥の指が中で蠢く。しこりを押しつぶすように擦られると腰が自然と揺れて、指の形がわかるくらい締め付けてしまう。
俺の尻はもうエロ同人B Lケツマンコになっていて、痛みがないどころか、ずっと甘イキが続いていた。
「あっ……♡そ、そこだめ……♡やら♡♡」
朱鳥は、夕冬、夕冬、と俺の名前を呼びながら手マンして、首筋や胸をきつく吸った。
「あ、♡跡ついちゃ……♡だめ♡吸うのやらぁ……♡♡名前呼びながら中ごしごしするのだめ♡セックスになっちゃう♡♡」
「こんなのセックスに決まってんだろ」
朱鳥は俺の両脚を掴むと大きく広げた。物欲しそうにぱくぱくしているアナルをじっと見つめられて、軽くイッてしまう。朱鳥はビキビキに血管が浮いた上反りちんぽをアナルに押し当てると、腰を使って一気に挿入した。
目の前がチカチカするような衝撃に、言葉も出さずに射精してしまった。
「夕冬お漏らししちゃった?」
「ちがっ♡♡まッ…ま゛ッてえ゛ッ♡♡イッ……♡イッてるから♡♡あぁっ……♡朱鳥の、おっきいぃ……♡中、苦し……♡待っでぇ……♡♡」
生で中出しするのが目的なので、当然ゴムなんて付けていない(もう治療とかどうでもよくなってるけど)。
どくどくと脈打つちんぽで、中がみっちりと埋まる。圧迫感から逃げるように背中を反らすと、朱鳥が腰を掴んでさらに奥深くに挿入した。
「ひっ……!♡やら、あぁッ♡おくッ、や゛……!♡ぐりぐりしないでぇ♡こ、壊れちゃ……♡♡」
「だめだよ。奥にいっぱい出さないといけないんだから」
奥をこじ開けるように、朱鳥のちんぽがごりごりと内壁を抉る。
「や……♡やら♡俺のおまんこ、朱鳥のちんぽの形になっちゃう♡」
がちがちの裏筋やカリ首が、中をずろろっと擦り上げる。朱鳥はがっしりと俺の腰を掴んで固定すると、信じられないくらい奥深くまで挿入した。
ぐっぽりと嵌まったちんぽで、一方的に奥を突き上げられる。苦しいのに、それがどうしようもなく気持ちいい。
「……っんん…っ! はぁーッ……♡朱鳥……あ、あ゛ーッッ♡♡し、ぬ゛……ッ♡♡しんじゃ、ッ……♡♡♡」
飛鳥に抱きしめられた体は、ずっとぴくぴくして結腸イキが止まらない。中が収縮し、ぎゅっぎゅっと朱鳥のちんぽを締め付けた。
「こ、こんな気持ちいいの、初めて♡♡」
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「やっぱり夕冬、こういうこと誰かとしたことあるの?」
め、面倒くせえ~~~
元の俺は女の子としかしたことないから、メスイキするのが始めてってだけだよ。
俺は朱鳥の首にまわした腕に力を込めてぎゅっと引き寄せると、種付けをねだるように自分から腰を振った。
朱鳥は情けない喘ぎ声をあげると、射精を我慢するように動きを止めた。所詮は童貞。ちんぽの気持ちよさの前には、嫉妬なんて無力。
「んん……ぐっ……ゔ♡はやく、あぅ、っ♡ひ、あ゛ッ♡す、き゛ッ……♡♡朱鳥♡すき、すきぃッ……!!♡♡」
朱鳥は信じられないといった表情で見つめた後、俺の顔を両手に挟み、顔をぶつけそうな勢いで口づけた。舌を絡ませて激しく口腔内を愛撫する。
「くそ、くそッ……夕冬のキス甘い……お菓子の国の妖精かよ」
俺は酸欠で朦朧としながら、何度目かの漏らすような、勢いのない射精をした。
貪るようなキスをしながら朱鳥が身震いすると、熱い感覚が中に迸った。どくっどくっと奥にぶっかけられて、さらにそれを塗り込めるように突き当たりをぐりぐりと擦られる。
ケツハメすごい♡十八禁エロ同人の受けやばすぎる♡♡
「……これで夕冬が妊娠したらいいのに」
そういうヤンデレ発言はやめろ。
俺の上にぐったりと覆い被さる、朱鳥の汗まみれの体を優しく抱きしめ、ちゅっとキスをする。
「……へへ」
照れてはにかんだ俺の笑顔を見て、朱鳥の表情もばぁぁ……と明るくなる。
「夕冬、俺のこと好きって本気?」
セックス中の言葉を信用するな。まあ、朱鳥のちんぽが好きっていうのは本気だよ。
「あ……えっと……俺、まだ具合良くないから、もう一回して?」
恥じらうようにそう言うと、朱鳥は
「し、仕方ないな」
と呟きながら、深いキスをした。
今は時間軸でいうと、原作の五巻あたりのはずだ。
この時の夕冬はまだ知らないが、朱鳥の両親は夕冬の父が引き起こしたとされる事故によって死亡している。
朱鳥がその事実を隠していたことから、朱鳥の目的は夕冬への復讐なのか? と朱夕界隈が騒然としていた時期だ。
結局朱鳥は、親の仇であるはずの夕冬を恨むどころか、夕冬を信じて汚名を雪ぐ手助けをしてくれる、圧倒的光属性キャラだったのだが、これをきっかけに姉の描く朱鳥は、夕冬を信じたい気持と、自分ではどうしようもない憎しみの間で揺れ動くヤンデレにされがちだった。
強めの腐ィルターがかかっているものの、面白いキャラ解釈だと感心した記憶があるが、俺は、一見ビッチっぽいギャルがキモおっさんと催眠姦でいちゃいちゃセックスする漫画とか描いているくらい、イチャ甘ラブハメが好きなのだ。
姉には悪いが、この世界は軌道修正させてもらう。
里香ちゃんも、ヤンデレ溺愛どろどろストーリーとか、ご都合化学設定のエロじゃなくて、たまには純愛両片思いの長編描いてくんねえかな。
78
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