2 / 53
第1章 レッツスローライフ
ぼっちの異世界転移 (2)
しおりを挟む
「ちょっと待てや!」
というような流れがあり、先ほどの冒頭の場面に戻る。
落ち着けとか自分に念じても全然落着けない。いやいやいや、ここどこよ。待って待って、さっきイセカイゴッドと名乗ったあの声は、転移先に王様がいるって言ったよね?
「王様どころかクラスメイトもいないんだけどーーー!!!」
どう頑張ってみても森にしか見えないだだっ広い森に一人。周りには人一人いない。どころか動物すら見えないという。嘘でしょ!?何、転移失敗なの?失敗なの??なんで私だけ!?いや、もしかしたら木々の王様に会うってことがあるのかも?ここは森の王国で、この辺には千年寿樹とかそういうお偉い木さんが(私は混乱している)
…って、ンなわけないでしょうが!
「どうなってんのーー!!」
全力で叫びましたよ!文句あります!?こんなわけのわからない状況に放り込まれたら叫びたくもなるわ。
しかし叫んでみたところで、私の声はむなしく森に吸い込まれていくだけだった。
「………とりあえず動こう」
この場で叫んでたってなんの解決にもならない。しょうがないから私は森をさまよってみることにした。
◇ ◇ ◇
「足、痛い………」
もうかれこれ2時間ぐらい森をさまよってるんじゃないだろうか。そろそろ限界が来ちゃうよ?いろんな意味で!足とか腰とか肩が重いとか膝が笑ってるとかetc。2時間で一気に老け込みましたわい。見た目は女子高生なのに、中身はもうよぼよぼのおばあちゃんの気分です、いやマジで。
第一、運動能力が超絶に低い女子高生に2時間も森を歩かせるのは酷だよ。何とかなりませんか?
……ならんだろうね!なってたら、私は今こんなとこをさまよってねえっつーの。
「お腹も空いてきた……」
昼に、先生の目をかいくぐって学校を抜け出して、コンビニで買ったサンドイッチ2個だけでここまで頑張れてる私を褒めてやりたい。くっそぅ…昼の購買のパンが売り切れてたのがいけないんだよ(責任転嫁)。
「何か食べられそうなものってないのかな……」
派手に鳴っているおなかをごまかすようにあたりを見渡してみるが、見事に何もない。相変わらず森しかなくて、キノコのキの字も見えない。どころか食べられそうな雑草も見当たらない。だってみんな『俺は食べてはいけないぜ、へっへ~』みたいな感じの毒々しい緑色なんだもん。
「異世界に転移してきて早々、餓死か……」
……。
「嫌すぎるんですけどーー!!」
嫌だよ!?こんなところで人生終わらせたくないよ!?18年目で終わる人生とか悲しすぎるでしょ!!
私がその場で一人ギャーギャーやってのた打ち回っていると、突然近くの茂みがガサガサと動いた。
「!?」
何事かと思い、私は急いで茂みの方向に視線を向けた。
「ガルルルルルル……」
「……OH……」
後悔した。水酸化物ではない。断じて狙ってなどいない!
私の目の前に巨大な虎がいました。もう一度言おう、巨大なトラである。
「虎デカすぎませんか!?」
目の前で唸ってる虎を見て、私はツッコむ。6mくらいはあるじゃん、この虎!?しかも何あのサーベルみたいに巨大な牙!!異世界の生態どうなってんの?何を食べたらこんな巨大化するんだ!?動物園の檻にすら入らないぞ!
しかもこの展開、もしかしなくても………。
「ガルアアアアアアッ!」
「ですよねーー!?」
虎がとびかかってきた。やっぱそう来るよね!!そういう絵面だったもんね!!なんかこう『餌っぽい何かミッケー!』みたいな目をしてたもん、あいつ!
私は反射的に思いっきり横にゴロゴロと転がり、何とか襲いかかってきた虎の攻撃を避ける事に成功した。
「怖っ!?マジで怖いんですけど!?」
何この世界!?超怖い!!やだ、帰りたい!!地球ではモ○ハンにはまってたけど、リアルでやられるのは御免こうむりたい!しかも私が狩るんじゃなくて、私が狩られようとしてるんだからなおさら!
「ガルルル……」
虎と私は、2歩ぐらいの距離を挟んで睨み合った。
いや、私は別に睨んでないけどね!?
なんでご飯を求めてたら私が餌にされそうになってるの!?ちょっと誰か助けてーーー!!!
するとそんな私の願いが届いたのか、今度は逆の茂みからガサガサという音が聞こえた。だが、なぜだろう?果てしなく嫌な予感しかしないんですけど……?
そそーー……。
「ガルルルルルル……」
「グルルルルル……」
「……OH……」
見なきゃよかった。悪い予感的中。
本日二度目の『水酸化物イオン』です。わざととか言うな!私も必死なんだ!
「酷くない!?」
まさかの二匹目と三匹目登場。累計3匹の虎がらんらんと目を輝かせていまっす。もちろんロックオンされてる獲物はわ・た・し。
嘘でしょ!?どうしろってのよ何この状況!!武器もないし装備もないし回復できるもの、食べ物もいまだにない。ハンターを操作したことならあるけど自分で狩りなんてできるわけもない。しょっぱなから詰みまくりなんだけど!!
終わってるよ!!もうこれ確実に終わってるよ!!
「ガウガアッ!」
「グルルル……ガオッ!」
しかし私が死を覚悟しているというのに、なぜか同じ虎×3が争い始めた。
「ガウガウガアッ!」
「グルアアアアアッ!」
………。
よく見てみると、3匹の虎の背中の毛の逆立ち方が違う。もしかして、虎にも派閥がある…?(絶対違う)派閥同士で権力の高めあいをするため、餌を奪い合ってるとか?(主人公は現実逃避をしている)
「……とりあえず今のうちに逃げよ」
せっかく派閥争う意をしててくれてるんだから、考える前に足を動かしてしまえ。むしろ今しか逃げるチャンスはない!!虎同士で争っている隙に、私はその場からそっと移動した。人生、何事も逃げって大事だよ。
かっこ良く言ってみたかっただけだよ!文句ありますか!?
というような流れがあり、先ほどの冒頭の場面に戻る。
落ち着けとか自分に念じても全然落着けない。いやいやいや、ここどこよ。待って待って、さっきイセカイゴッドと名乗ったあの声は、転移先に王様がいるって言ったよね?
「王様どころかクラスメイトもいないんだけどーーー!!!」
どう頑張ってみても森にしか見えないだだっ広い森に一人。周りには人一人いない。どころか動物すら見えないという。嘘でしょ!?何、転移失敗なの?失敗なの??なんで私だけ!?いや、もしかしたら木々の王様に会うってことがあるのかも?ここは森の王国で、この辺には千年寿樹とかそういうお偉い木さんが(私は混乱している)
…って、ンなわけないでしょうが!
「どうなってんのーー!!」
全力で叫びましたよ!文句あります!?こんなわけのわからない状況に放り込まれたら叫びたくもなるわ。
しかし叫んでみたところで、私の声はむなしく森に吸い込まれていくだけだった。
「………とりあえず動こう」
この場で叫んでたってなんの解決にもならない。しょうがないから私は森をさまよってみることにした。
◇ ◇ ◇
「足、痛い………」
もうかれこれ2時間ぐらい森をさまよってるんじゃないだろうか。そろそろ限界が来ちゃうよ?いろんな意味で!足とか腰とか肩が重いとか膝が笑ってるとかetc。2時間で一気に老け込みましたわい。見た目は女子高生なのに、中身はもうよぼよぼのおばあちゃんの気分です、いやマジで。
第一、運動能力が超絶に低い女子高生に2時間も森を歩かせるのは酷だよ。何とかなりませんか?
……ならんだろうね!なってたら、私は今こんなとこをさまよってねえっつーの。
「お腹も空いてきた……」
昼に、先生の目をかいくぐって学校を抜け出して、コンビニで買ったサンドイッチ2個だけでここまで頑張れてる私を褒めてやりたい。くっそぅ…昼の購買のパンが売り切れてたのがいけないんだよ(責任転嫁)。
「何か食べられそうなものってないのかな……」
派手に鳴っているおなかをごまかすようにあたりを見渡してみるが、見事に何もない。相変わらず森しかなくて、キノコのキの字も見えない。どころか食べられそうな雑草も見当たらない。だってみんな『俺は食べてはいけないぜ、へっへ~』みたいな感じの毒々しい緑色なんだもん。
「異世界に転移してきて早々、餓死か……」
……。
「嫌すぎるんですけどーー!!」
嫌だよ!?こんなところで人生終わらせたくないよ!?18年目で終わる人生とか悲しすぎるでしょ!!
私がその場で一人ギャーギャーやってのた打ち回っていると、突然近くの茂みがガサガサと動いた。
「!?」
何事かと思い、私は急いで茂みの方向に視線を向けた。
「ガルルルルルル……」
「……OH……」
後悔した。水酸化物ではない。断じて狙ってなどいない!
私の目の前に巨大な虎がいました。もう一度言おう、巨大なトラである。
「虎デカすぎませんか!?」
目の前で唸ってる虎を見て、私はツッコむ。6mくらいはあるじゃん、この虎!?しかも何あのサーベルみたいに巨大な牙!!異世界の生態どうなってんの?何を食べたらこんな巨大化するんだ!?動物園の檻にすら入らないぞ!
しかもこの展開、もしかしなくても………。
「ガルアアアアアアッ!」
「ですよねーー!?」
虎がとびかかってきた。やっぱそう来るよね!!そういう絵面だったもんね!!なんかこう『餌っぽい何かミッケー!』みたいな目をしてたもん、あいつ!
私は反射的に思いっきり横にゴロゴロと転がり、何とか襲いかかってきた虎の攻撃を避ける事に成功した。
「怖っ!?マジで怖いんですけど!?」
何この世界!?超怖い!!やだ、帰りたい!!地球ではモ○ハンにはまってたけど、リアルでやられるのは御免こうむりたい!しかも私が狩るんじゃなくて、私が狩られようとしてるんだからなおさら!
「ガルルル……」
虎と私は、2歩ぐらいの距離を挟んで睨み合った。
いや、私は別に睨んでないけどね!?
なんでご飯を求めてたら私が餌にされそうになってるの!?ちょっと誰か助けてーーー!!!
するとそんな私の願いが届いたのか、今度は逆の茂みからガサガサという音が聞こえた。だが、なぜだろう?果てしなく嫌な予感しかしないんですけど……?
そそーー……。
「ガルルルルルル……」
「グルルルルル……」
「……OH……」
見なきゃよかった。悪い予感的中。
本日二度目の『水酸化物イオン』です。わざととか言うな!私も必死なんだ!
「酷くない!?」
まさかの二匹目と三匹目登場。累計3匹の虎がらんらんと目を輝かせていまっす。もちろんロックオンされてる獲物はわ・た・し。
嘘でしょ!?どうしろってのよ何この状況!!武器もないし装備もないし回復できるもの、食べ物もいまだにない。ハンターを操作したことならあるけど自分で狩りなんてできるわけもない。しょっぱなから詰みまくりなんだけど!!
終わってるよ!!もうこれ確実に終わってるよ!!
「ガウガアッ!」
「グルルル……ガオッ!」
しかし私が死を覚悟しているというのに、なぜか同じ虎×3が争い始めた。
「ガウガウガアッ!」
「グルアアアアアッ!」
………。
よく見てみると、3匹の虎の背中の毛の逆立ち方が違う。もしかして、虎にも派閥がある…?(絶対違う)派閥同士で権力の高めあいをするため、餌を奪い合ってるとか?(主人公は現実逃避をしている)
「……とりあえず今のうちに逃げよ」
せっかく派閥争う意をしててくれてるんだから、考える前に足を動かしてしまえ。むしろ今しか逃げるチャンスはない!!虎同士で争っている隙に、私はその場からそっと移動した。人生、何事も逃げって大事だよ。
かっこ良く言ってみたかっただけだよ!文句ありますか!?
6
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!
まにゅまにゅ
ファンタジー
平均レベルの低い底辺パーティ『龍炎光牙《りゅうえんこうが》』はオーク一匹倒すのにも命懸けで注目もされていないどこにでもでもいる冒険者たちのチームだった。
そんなある日ようやく資金も貯まり、神殿でお金を払って恩恵《ギフト》を授かるとその恩恵《ギフト》スキルは『拡大解釈』というもの。
その効果は魔法やスキルの内容を拡大解釈し、別の効果を引き起こせる、という神スキルだった。その拡大解釈により色んなものを回復《ヒール》で治したり強化《ブースト》で獲得経験値を増やしたりととんでもない効果を発揮する!
底辺パーティ『龍炎光牙』の大躍進が始まる!
第16回ファンタジー大賞奨励賞受賞作です。
独身おじさんの異世界おひとりさまライフ〜金や評価は要りません。コーヒーとタバコ、そして本があれば最高です〜
☆ほしい
ファンタジー
ブラック企業で身も心もすり減らした相馬蓮司(42歳)。
過労死の果てに辿り着いたのは、剣と魔法の異世界だった。
神様から「万能スキル」を押し付けられたものの、蓮司が選んだのは──戦いでも冒険でもない。
静かな辺境の村外れで、珈琲と煙草の店を開く。
作り出す珈琲は、病も呪いも吹き飛ばし、煙草は吸っただけで魔力上限を突破。
伝説級アイテム扱いされ、貴族も英雄も列をなすが──本人は、そんな騒ぎに興味なし。
「……うまい珈琲と煙草があれば、それでいい」
誰かと群れる気も、誰かに媚びる気もない。
ただ、自分のためだけに、今日も一杯と一服を楽しむ。
誰にも縛られず、誰にも迎合しない孤高のおっさんによる、異世界マイペースライフ、ここに開店!
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる