3 / 6
第一章
第2話 浮遊感
しおりを挟む
ふと落下している間の風が無くなった
しかし浮遊感は続いたままだ
私は状況が理解出来ずそっと目を開けた
その瞬間心臓が一瞬止まったかのように吃驚した
私は泉の上で宙に浮いていたのだ
見ると黒髪の男の人も吃驚していた
そのまま私は静かに泉に着地した
「一体何が…」
「君が使った力なのか?」
「わからないです…でもきっと自分の力だと思います」
必死すぎて覚えていなかったが無意識のうちに心で止まれと叫んでいたことは確かだった
本当に一体何が起こったと言うのだろうか
「まあ、とりあえず足を滑らせた時の怪我は大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「なら良かった…ほら、つかまれ」
その人は私を泉から手を引いて助けてくれた
心臓の鼓動がまだ治らない変な浮遊感と冷や汗が心にとどまった
「初めてみる顔だが、どこから来たんだ?」
「…分かりません」
「そうか…えっと、名前は…?」
「自分の名前……分かりません」
私は分かりませんと答えるしか他に方法がなかった。
「ここがどこなのかも分かりません」
一呼吸置いて黒髪の男の人はこう言った。
「…ここは、オルテン王国のはずれにある囁きの森だ」
「囁きの森…」
どこか懐かしい響きだ。
自分に関係のある場所なのかもしれない。
「見たところ、どうやら君は記憶喪失になったみたいだな」
「記憶喪失…」
そう聞いた瞬間まさに喪失感に囚われた。
目の前に大きな雲が覆い被さってくるみたいに。
だんだん意識が遠のいて行くのが分かった。
しかし浮遊感は続いたままだ
私は状況が理解出来ずそっと目を開けた
その瞬間心臓が一瞬止まったかのように吃驚した
私は泉の上で宙に浮いていたのだ
見ると黒髪の男の人も吃驚していた
そのまま私は静かに泉に着地した
「一体何が…」
「君が使った力なのか?」
「わからないです…でもきっと自分の力だと思います」
必死すぎて覚えていなかったが無意識のうちに心で止まれと叫んでいたことは確かだった
本当に一体何が起こったと言うのだろうか
「まあ、とりあえず足を滑らせた時の怪我は大丈夫か?」
「はい、大丈夫です」
「なら良かった…ほら、つかまれ」
その人は私を泉から手を引いて助けてくれた
心臓の鼓動がまだ治らない変な浮遊感と冷や汗が心にとどまった
「初めてみる顔だが、どこから来たんだ?」
「…分かりません」
「そうか…えっと、名前は…?」
「自分の名前……分かりません」
私は分かりませんと答えるしか他に方法がなかった。
「ここがどこなのかも分かりません」
一呼吸置いて黒髪の男の人はこう言った。
「…ここは、オルテン王国のはずれにある囁きの森だ」
「囁きの森…」
どこか懐かしい響きだ。
自分に関係のある場所なのかもしれない。
「見たところ、どうやら君は記憶喪失になったみたいだな」
「記憶喪失…」
そう聞いた瞬間まさに喪失感に囚われた。
目の前に大きな雲が覆い被さってくるみたいに。
だんだん意識が遠のいて行くのが分かった。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
転生後はゆっくりと
衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。
日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。
そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。
でも、リリは悲観しない。
前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。
目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。
全25話(予定)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる