キスの呪い (終)

325号室の住人

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落ちた先は、見たことのない部屋だった。
部屋のほとんどを特大のベッドが占める、部屋の規模としては小さな部屋である。
だからそのお陰で、僕と主人は怪我もなかった。

「あ、ウォルフレッド様!」

僕はすぐに主人に向かって匍匐前進した。
触れた主人の身体はとても冷たい。
けれど、主人は眠っているだけで顔をしかめる様子もなく、穏やかな寝顔だった。

僕はシーツを捲ったまま主人に抱き着いて転がり、2人の体を密着させた。

まずはこの冷えた体を温めなくてはいけない。そう考えたのだ。

「う…」
「ウォル様!」

主人から反応があり、名前を呼ぶ。
まだどこか苦しそうなので唇同士を触れさせたけれど、キスとは言えないようなただの接触だった。

「ウォル様ぁ…」
名前を呼ぶ。

「う…あっ」
まだうなされているようだ。
また唇を押し当てる。
「ウォル様ぁ」

そんなことを何度か繰り返していると…
何と主人が飛び起きた。身体全体がではない。部分的に。
それが丁度僕の太腿の間を割り、ムクムクと質量を増し、熱を集めて熱くなり、主人の身体全体へと熱が広がる。

「ハァ…ハァ…」

呼吸が荒く苦しそうに見えて、僕はそこでやっと自分がこうして密着しているのが原因なのではないかと思った。

そこで、シーツから手を離して主人から離れようとしたところ…
主人に上から乗られ、顎を掴まれて唇を唇で喰まれた。

舌は最初から挿入され、僕の舌に巻き付きながらも口内を舌先でちろちろと刺激される。
それがどうにも気持ちよくて、僕は何度か腰を跳ねさせてしまう。

両膝で太腿を外側からガシリと挟まれたまま、僕の股間を行き来するゴツゴツのイチモツはどんどん熱を増し、今にも爆発してしまいそうだと思った時に抜かれ、僕の腹や胸に熱い迸りが弾けたようだ。
でも、未だ夢のような快楽の只中にいる口内は開放されないので確認できない。

ふと目を開けると、涙で滲んだ向こうにいつの間にか開かれた膝が持ち上げられているのが見えた。
腋の下に何度も膝が触れるくらいに腰が上げられていることに気付いたのと同時に、主人の大きな手で前も後ろの孔もやわやわと解され始めれば、僕は足の指先まで力が入ってしまい、僕の腰は勝手に跳ねる。

孔へ熱くて固いものが押し当てられ、くぽりとその最初が入ってしまえば、反射のように僕の身体から一気に力が抜けてしまい、そのうちにズイズイと僕のナカへと押し込まれて行く。

ソレが突き当たりまで来ると、同時に口が解放された。

全身をだらりとさせながらも呼吸だけ整えることに集中していると視線を感じる。

涙目になりながらもそちらを見れば、満面の笑みを浮かべた主人が僕を見下ろしていた。

「うぉ…る?」
ずくんっ
僕のナカで主人のモノが大きくなる。

「うぉぅ…」
ずくんっ
また大きくなった?

すると、主人は僕の左足を持ち上げて僕の体を右へ倒す。
するとナカでも主人のモノが向きをかえ、その刺激で僕は背を反らせた。

「…クっ……」
「すまない。」

主人の指先が僕の頬を撫で、顔に貼り付く髪を耳に掛けてくださる。
指先が目尻を撫でる。

「ウォルフレッドさま…」
「フィン…」

軽くキスされる。唇に、目尻に。

「正気に、戻られたのですか?」
「あぁ…怖い思いをさせて、すまなかった。」

僕はかぶりを振って答える。

「ありがとう。」

今度は頬にキスを受ける。
僕は主人に向かって左手を伸ばす。

「お願い。僕に、ウォルの形を思い出させてください。」

僕の左手を主人が取る。
その甲にキスをした主人は、
「承知した。」
言って腰を引いた。




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