キスの呪い (終)

325号室の住人

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ずどんっ
「ひゃああああぁんっ!!!」

最初の一撃に悲鳴のような声が出てからは、声にならない息が漏れるような音しか出せなくなり、状況を確認するような理性もあっという間にどこかへ飛んで行ってしまった。

もう、何がどうなっているのかわからないけれど、主人は僕の名を呼ぶし、突くし引くし掻き混ぜるし、ナカで出すしすぐに復活するし、前より大きくなるし、言葉での表現が難しい音を立てるし…
僕は何かに掴まりたくて、主人の胴体にしがみついて、更にソレが僕の胸と主人の腹を密着させて主人の体毛が胸に擦れてそちらも刺激になって…

もう、何が何だかわからないけれど気持ち良くて、何度も何度も主人の名前を叫びながら、何度もナカに欲を受けながら、裏返され表に返されても一度も抜けきることなく、享受され続け、頭の中がぐるぐるした。

主人は主人で僕の名前を呼んだり、同じくらい愛してると言っては僕にキスを落とした。
唇以外の場所にはそんな痕がたくさん残って…





事後に浴室へ運ばれた時…
「証を消したくないから」
なんて言って魔術を使わなかったから、姿見で確認した時には顔から火が出るほど恥ずかしかった。

主人が一つ一つを数えながら、上からキスをするので、ナカが疼いて仕方なかったし、後ろから抱きしめられてまた挿入されて、僕は本当に腰が立たなくなってしまった。



浴室では主人が手で泡立てた石鹸で隅々まで洗ってくれた。

洗って流したあとにも何度かシたのでその都度洗われて、でも何度も洗うのも肌が乾燥しそうなので、途中からは魔術で浄化してもらいながら、何度も肌に欲を浴びたり味わったり、抜かれないまま何度もシた。

主人は僕に飽きることはなく、僕は主人から享受される全てを気に入って何度もねだった。
主人の欲は枯れることを知らず、ねだれば何度だって僕にくれた。



ある朝目が覚めると、僕は主人ではなくベッドの上に居た。

身体の痛みはなく、身体はすぐに持ち上がる。

その部屋は部屋のほとんどがベッドで壁と天井は透明で、まるで空の中に居るみたいだった。

そこへ陣が出現し、主人が僕の服とティセット、フルーツの乗った皿を持ってやってきた。

これまで、服はもらえなかったけれど食事はきちんと…日に2回くらいは主人の手ずからもらっていたのに、今日はどうしたのかと首をかしげる。

すると主人が言った。

「明け方、魔力を纏った声が聞こえてきた。フィン、君は私の子を孕んだようだ。」
と。

「え…? 僕は本来懐妊できない男ですが…」
僕はそのまま答える。

「いや。君の中できちんと生命が芽生えている。ナカから言うのだ。ボクはフルーツが食べたい、と。水は母体が受け付けないからもうあげないで、と。」

主人は言うと、自分の口先で摘んだ葡萄を1つ、舌で僕の口内へ押し込んだ。
果汁が喉を潤す。
飲み込むと、ナカがぽわっと温かくなった。

「それから、きちんと服を着せるように言われた。それと…」
「それと…?」
「父さま、自重しなくてはいけません。ワタシのベッドが父さまの欲で流れてしまいますから、と。」
「ワタシ?」
「どうやら、ワタシとボクの2人が居るのだそうだ。ここに。」

主人は、僕に魔術ではなく自らの手で丁寧に服を着せると、後ろから抱きしめるように僕のお腹に手を乗せた。

大きくて温かな手だ。

すると、ナカに確かに2つ、ほわりと温かい点があることに気付いた。

「ウォル様…」

ハッと顔を上げれば、主人は笑顔で頷いて僕にキスを落とした。
途端に僕のお尻の下に熱源を感じるけれど…

「わかった。わかっているとも。私は自分を律することができる! いや、断じて違う。私は本能に呑まれない。たとえ呑まれた結果が君等だとしてもだ!!」

主人は僕のお腹に向かって言い訳をしている。

「これは仕方がない。生理現象なのだから。というより、《ボク》は王家の男だろう? 将来的に自分の首を絞めることになるのではないか?ん?
いいや、逃げではない。決して!
《ワタシ》よ父を嫌わないでくれ。頼む、この通りだ!」
「ふふふ…2人とも。お父様を嫌わないであげて。僕は、ウォル様のここも含めて、愛しているのだから。」
「んん!」

僕が熱源を撫でれば、主人は咳払いをして誤魔化し、ナカでは温かい2つの点が飛び跳ねているかのように動いた気がした。

「早く会いたいですね…」
ちゅ
「そうだな。」

僕はとても幸せな気分だった。




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