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たとえば、こんなはじまり 4 田上視点→安城視点 R18
しおりを挟む「…んっ……ンンッ…」
俺は、安城くんの唇に吸い付く。
それが唇を割り、濃厚な舌と舌の駆け引きに移行するまでそれほど時間はかからなかった。
手が自然に動き、安城くんのパジャマを剥く。
舌と舌を絡めながら、頬から顎、首筋から鎖骨へと触れ、胸の突起を親指で弾けば
「あん!」
安城くんは顎を上げるように反り、反応する。
手のひらが通った道を舌で追い、胸の突起を舌で転がす。反対側の胸の突起は指の腹で捏ねれば腰を撥ねさせながらいい声を発する。
指の腹で捏ねた突起を舌で転がし、甘噛みしながら、安城くんのボクサーパンツに滑り込ませた指の先で固くなった切っ先に触れれば、そこは既にネバネバとした液に被われており、そのままネバネバを塗り拡げるようにぬるぬると扱けば、安城くんは上半身も全て使って背を反らせながら、切っ先から白濁を弾けさせた。
ボクサーパンツをずるりと脱がせ、今度は白濁とネバネバをなすりつけた指先を後ろの蕾に挿入する。
先ずは1本、それから徐々に指を増やす。
増やしながらイイ場所を探せば、すぐに見つかって安城くんは啼きながら体を撥ねさせる。
そこまでくれば、あとは自身を挿入するだけだ。
クパクパとする穴に自身を埋め、全部入るまで少し抜いたり進んだり抜いたり進んだり。
下で安城くんは暴れているけれど、腰を掴んでしまえばこちらにはあまり影響はない。
俺は、引っ掛かりと奥の壁までを行ったり来たりしながら、久々の(ちゃんと意識のある)性交を楽しんだ。
安城視点
──何なんだ何なんだ…
僕は動揺していた。
大学の寮で隣人だった、元カレである先輩を襲った時と同じように始まったはずだった。
また別の部屋の友人のところの飲み会に参加した僕は酔い潰れ、友人が呼んでくれた先輩に部屋まで送ってもらった。
僕は、見た目の愛らしい先輩のことがずっと好きで、ベッドに寝転がる時に先輩を巻き込んで、そうして先輩の上に乗って、既成事実を作ってしまったのだった。
先輩とは、先輩が内定を貰った時点で終わった。
先輩は僕に終わりを告げると、そのまま退寮して消えたんだ。
スマホも解約してるし、実家も引っ越してるし、就職先は秘密だし、何の手掛かりもなくて…
そのうち僕自身もいろいろ忙しくなって、ソッチのことは頭の片隅の本当に端っこにやって、残りの学生生活を謳歌することに専念し、就職して今に至………
「…んっ……ンンッ…」
享受されるキスが気持ち良くて、腰も勝手に揺れるし、叫びながらイくのは本当に気持ちよかった。
っていうか、僕、田上さんに抱かれるの…
「すき……もっと!」
「お望み、の、通り、に!」
「あぐぅ…ん、んうっ、ぁあ……キス…欲し」
ちゅう…チュッ…チュッ……
キスも、舌使いも、本当に凄い…
学生時代、僕が先輩にシていたのは、本当に僕の独り善がりのただのおままごとだったんだって思い知らされて、心の底から恥ずかしい。
疼いていたナカも充たされて満足なハズなのに、満足に上があるなんて、初めて知ったよ…
そうして自分でも気付かないうちにイったまま気を飛ばして、目が覚めたのは日曜の夕方だった。
ゆっくりと一人でお風呂に入って、夕食を食べて、早めに就寝。
いつもよりぐっすり眠れたのは、やっぱりアノ激しい運動のせいなんだろうか。
そうしてバリバリと働き、夜は夜で別の布団で眠ってエロの《エ》の字もなく過ごした週末。
僕と田上さんは近所の居酒屋に入った。
チェーン店ながら刺身も美味しいこの居酒屋には、この支店ではないけれど大学の飲み会で何度も世話になった店だった。
座面が畳になってて、背凭れがそのまま上へ伸びた衝立てで仕切られたテーブル席が並ぶ店内を進む。
そのうちの1つに、見知った顔を見付けて僅かに足が止まりそうになるけれど…
気合を入れて足を動かせば、案内されたのはそのすぐ隣のテーブルだった。
おしぼりで手を拭いて、冷静さを装ってメニューを開けば…
向かい側からメニューを覗き込むようにして顔を寄せた田上さんに、
「安城くんの知り合い?」
囁くように訊ねられた。
少しだけビックリしたけれど、正直に答えることにする。
「はい。実は《元カレ》です。学生時代の。」
「へぇー、そうなんだ。ほぉ~…」
──田上さん、怒ってる?
僕は田上さんに手を引かれて、店のレジ横にあるトイレへと連行された。
トイレ用の下駄に履き替え、そのまま端の個室に連れ込まれる。
「ねぇ、隣の彼、本当に君の元彼なの?」
「そうですよ。」
「お兄さん、妬けちゃうな。」
「もう、この後だって田上さん家でしょう? 食事の間の1時間ばかり待てないんですか?」
「……んー…無理!」
「ぁんっ!」
隣の個室にもし人が居たらと思うと気になってしまうかと思いきや、結局は挿入されて何度かイった僕は案の定腰が抜けてしまい、田上さんに肩を借りる形でテーブルに戻ると、ビール1杯で直ぐに帰宅した。
玄関の扉の内側に押し付けられるようにして深いキスが始まる。
週末の夜は、まだはじまったばかりだ。
おしまい
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