こちら冒険者支援ギルド ダンジョン課

瀧音静

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始まり

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 いつものように出勤し、いつものように自分の席に座る。
当たり前のように山積みになっている資料を確認し、軽く目眩めまいを覚える。

 はぁ、
と小さくため息をつきこれが仕事だ、と自分に言い聞かせ上から目を通していく。

 ここは冒険者支援ギルド ダンジョン課
 冒険者として村を守り、魔物を狩り、クエストをこなし、そして、ダンジョンを攻略する人々の支援を行う役所。
 そもそもダンジョン課とは何するとこぞ、と分からないでしょうし、少し説明しましょうか。

 この課の仕事の内容は主に次の通り。

 ・ダンジョンのランク付け
 攻略が簡単なダンジョンには低ランク、高難易度のダンジョンには高ランクをS.A.B.C.D.Eで評価してつける。

 ・ダンジョンへの案内
 案内と言っても直接連れて行くわけではなく、冒険者にあったダンジョンを見繕い、紹介する事。
 経験やレベルといった冒険者カードの条件を元に紹介する。

 ・新規ダンジョンの調査
 ダンジョンは唐突に現れる。冒険者からの発見報告を受ければ現地に向かいランク付けの為に調査を行う。

 ・ダンジョンマスターの配置などの人事
 ダンジョンマスターは主に知性が高くこちらの話を聞いてくれる。ダンジョンマスターを勧誘し人間側に引き込みダンジョンを任せ、ダンジョンの管理をして貰っているが、ダンジョンマスターもレベルが上がったりするためランク付けに基づき別のダンジョンに移ってもらう場合がある。

 ・ダンジョン内のモンスターの補充
 ダンジョンマスターからの要請に従い、ダンジョン内にモンスターを手配する。
 手配するのは魔王城から。魔王が時間にルーズな為、催促必須である。

 ・クレーム対応
 一部の冒険者からランクが合ってないなどのクレームが入ることもある為、それらの対応も仕事に入る。

 とまぁこんなところだろうか。
最初の方はまぁまだ何となく納得出来るだろうが後半の仕事内容には少し疑問が浮かぶだろう。

 これ、人間じゃ無理じゃね?と
 はい。人間ではありませんから。問題ありませんね☆

 魔王様から
「人間弱すぎて退屈だからお前が育てる基盤作って私に強くなった人間を挑ませろ」
 とかのたまられて、拒否権無く人間に協力している哀れな龍族ですよ私は。

 真っ赤な、燃える様な紅蓮の髪にちらりと覗く八重歯。
 尾も羽も魔法で消し、魔法で姿を人間に変えOLオフィスレディよろしく日々仕事に没頭しております。

 はぁ、
とまたため息をつき目を通していた一番上の書類の内容に頭を抱える。
 書類は”ダンジョン壊滅”と大きく書かれた報告書だった。
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