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出会い
交差する運命
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ーお菓子の空袋で散らかった部屋
顔の見えない誰かとキスをする夢を見ながらニヤケて眠る楠木ひぐれ。
「ちゅ~~~~」
「ヘックション!!!」
隣人のおじいさんが庭で発したドデカいくしゃみでハッと目覚める。
時計を見た。
「やらかしたぁあぁああああああ!!」
ダッダッダ
転がるように階段を駆け下りると寝ぐせそのままに着替える。
「また寝坊したの?」
母親はいつもの事で全然気にしてない。
「またアラームかけ忘れたの!」
「そう」
「いってきまーす」
全速力で走り学校へと向かう。
同じくして大切な初日舞台あいさつに寝坊して慌てて走っている橘あさひ。
マネージャーからの何十件にも及ぶ着信を見てさらに加速する。
「うわぁ、これはさすがにやらかしたかな…」
偶然にも同タイミングで曲がり角(通称出会い角)に突入する2人。
2人「うわぁあああああ!!」
ひぐれ女走り特有のフォームの為、スマホを握りしめた右腕と橘あさひがぶつかる。
派手に転ぶ2人。
痛がるひぐれ。
「す、すみまへん」
橘あさひは無表情で仰向けになっている。
「あ、あの大丈夫ですか?」
そこに一台の車がやってくる。
「あさひくん!!なにこんな所で寝てんの!早く乗って!!!」
車内から橘あさひのマネージャーが顔真っ青で叫ぶ。
あさひはスッと立ち上がると無言のまま車に乗った。
腕を押さえて路上に座り込むひぐれに見向きもせず車は全速力で走り去った。
「いや、もうちょっと…女子なんだから…」
そうボヤくとひぐれはスマホをカバンに入れて思い出したかのようにまた走り出した。
顔の見えない誰かとキスをする夢を見ながらニヤケて眠る楠木ひぐれ。
「ちゅ~~~~」
「ヘックション!!!」
隣人のおじいさんが庭で発したドデカいくしゃみでハッと目覚める。
時計を見た。
「やらかしたぁあぁああああああ!!」
ダッダッダ
転がるように階段を駆け下りると寝ぐせそのままに着替える。
「また寝坊したの?」
母親はいつもの事で全然気にしてない。
「またアラームかけ忘れたの!」
「そう」
「いってきまーす」
全速力で走り学校へと向かう。
同じくして大切な初日舞台あいさつに寝坊して慌てて走っている橘あさひ。
マネージャーからの何十件にも及ぶ着信を見てさらに加速する。
「うわぁ、これはさすがにやらかしたかな…」
偶然にも同タイミングで曲がり角(通称出会い角)に突入する2人。
2人「うわぁあああああ!!」
ひぐれ女走り特有のフォームの為、スマホを握りしめた右腕と橘あさひがぶつかる。
派手に転ぶ2人。
痛がるひぐれ。
「す、すみまへん」
橘あさひは無表情で仰向けになっている。
「あ、あの大丈夫ですか?」
そこに一台の車がやってくる。
「あさひくん!!なにこんな所で寝てんの!早く乗って!!!」
車内から橘あさひのマネージャーが顔真っ青で叫ぶ。
あさひはスッと立ち上がると無言のまま車に乗った。
腕を押さえて路上に座り込むひぐれに見向きもせず車は全速力で走り去った。
「いや、もうちょっと…女子なんだから…」
そうボヤくとひぐれはスマホをカバンに入れて思い出したかのようにまた走り出した。
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