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第22話
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「お前がゴブリンキングか!?」
俺が王座のゴブリンに声を掛けると、そのゴブリンは今までのゴブリンよりもはるかに大型のその体を起こし、鋭い目で俺を睨み付けてきた!
「お前は誰だ!?まさか、太古の森へ逃げたという人間のオスか?」
「そのまさかだ!俺を追って森へ兵を送ったようだが、残念だったな!俺はここにいる!!この建物に残ってるのはもうお前だけだ!覚悟しろ!!!」
「フッハハ!まさかお前の方から殺されにやって来るとはな!ソルジャーやソーサラーごときを倒したくらいで調子に乗るな!!」
「お前はそんなに強いのかね?試させてもらうぞ!!パワーショット!」
俺はスキルまで発動し、本気の散弾銃を放った!その弾は…アッサリとそのゴブリンの体の隅々まで貫き、そのゴブリンは倒れた。
あれ?もう終わり??
試しに素材登録してみるとアッサリ消えてしまった。やはり死んでいたようだ。
あれはさすがにゴブリンキングということはないだろう…ゴブリンジェネラルの1人というところか?気合いを入れすぎて損したな。
俺は捕まっている女性たちのところへ近づいていった。そして、その姿を見て俺は驚いた!
「まさか…エ、エルフ!?」
彼女たちは皆、整った顔立ちに、人間に比べて長く尖った耳をしていた。
「あ、あなたは…?」
女性の1人が俺に気付き、声を出した。どうやら言葉は通じるようで安心した。
「俺はトモヤです。ちょっとした流れから、ここのゴブリンたちと敵対してしまったので、滅ぼしに乗り込んで来ました。
今ゴブリンたちの多くは俺を追って太古の森へ行っています。この国に残っていたゴブリンたちは既に全員殺しました。
あなたたちはここのゴブリンたちに捕まってるということで間違いないでしょうか?」
「そうです。私たちは太古の森でゴブリンたちに捕まってしまい、これまで奴らの子を宿す道具として生かされ続けて参りました。
まさかここまで助けに来てくれるような方がいらっしゃるとは思いもしませんでした。感謝致します。」
彼女は深々と頭を下げてきた。
「正直に言いますと、俺はあなたたちがここにいることも知らずに乗り込んで来ました。たまたまのことなので、そんなに畏まらなくても大丈夫ですよ。」
「トモヤ様はなんと謙虚なお方なんでしょうか!このような方を遣わしてくれた精霊様に感謝致します。」
「精霊様ね…ところで君以外の5人は殆ど動かないんだけど、病気か何かなのかな?」
「彼女たちは現在、ゴブリンたちの子をお腹に宿しています。今日で1か月ほど経過しますので、そろそろ生まれる頃かと思います。生まれる直前になると私たちは殆ど動くことができなくなります。
その為なのか、ゴブリンたちは毎回1人だけは子を宿さず、他の者を世話するように命じるのです。今回は私がその役目だったのです。」
なるほど…
ある意味賢いな。交代で母体を休めさせることで、体に掛かる負担を軽減できるという訳か。長く子供を産ませ続ける為に考えられたんだろうな…この世界のゴブリンってラノベに出てくるゴブリンたちより何故か賢いんだよな!戦う方の人間からしたら堪ったものではない。
「トモヤ様?どうかなさいましたか?」
「あっ!ごめんね。しかし困ったな…彼女達5人はまだしばらく動けないんだよね?」
「そうですね…おそらく今日、明日には生まれると思うのですが…」
「そうか…正直、いつ太古の森へ向かったゴブリンキングたちが戻って来るか分からない状況なんだよね…できれば直ぐにここから連れ出したかったんだけど、ちょっと無理そうだな…」
「トモヤ様は近い将来ここのゴブリンたちを滅ぼすおつもりなのですよね?」
「そうだね。少しずつ削っていって1週間以内には、全滅させるつもりだったけど…」
「それならば、私たちはここでトモヤ様がゴブリンたちを滅ぼされるのをお待ちしております。ゴブリンたちは、子を産んだ後1週間ほどは産まれた子供の世話をする為に体を休める時間を与えられるのです。1週間以内ならば、私たちは再びゴブリンたちに辱しめられることもありません。」
「しかし…それでいいのか?君だけでも逃げようと思えば逃げられるのに!?」
「もちろんです!私はエフロディーテ族長の娘ユウナでございます。仲間を見捨てて、自分だけ助かりたいとは思いません!
それに彼女達はこれから出産の為に私の助けを必要としております。」
「ユウナさんは強いね!かなり辛い環境だった筈なのに、人の尊厳と誇りを全く失ってない!尊敬する!!
だから、1日でも早く必ず救い出す!!それまでここで待っていてくれ!」
「はい!トモヤ様のお帰りをお待ちしております!!」
「あっ!最後に…もし、ゴブリンたちが俺のことを聞いてきたら、自分たちには全く興味を示さずに去ったと言っといてくれ!君らを盾にされると戦いにくくなるからね…」
「畏まりました。」
俺はそれから直ぐにゴブリンの国を出て、太古の森の方へ向かった。いつゴブリンキングが戻るか分からない状況の為、あえて自分から向かったのだ。
残ったゴブリンの規模も把握したかったし、森での奇襲ということで、作るだけ作ってまだ使ってなかった武器も試してみようと思ったのだ!
俺が王座のゴブリンに声を掛けると、そのゴブリンは今までのゴブリンよりもはるかに大型のその体を起こし、鋭い目で俺を睨み付けてきた!
「お前は誰だ!?まさか、太古の森へ逃げたという人間のオスか?」
「そのまさかだ!俺を追って森へ兵を送ったようだが、残念だったな!俺はここにいる!!この建物に残ってるのはもうお前だけだ!覚悟しろ!!!」
「フッハハ!まさかお前の方から殺されにやって来るとはな!ソルジャーやソーサラーごときを倒したくらいで調子に乗るな!!」
「お前はそんなに強いのかね?試させてもらうぞ!!パワーショット!」
俺はスキルまで発動し、本気の散弾銃を放った!その弾は…アッサリとそのゴブリンの体の隅々まで貫き、そのゴブリンは倒れた。
あれ?もう終わり??
試しに素材登録してみるとアッサリ消えてしまった。やはり死んでいたようだ。
あれはさすがにゴブリンキングということはないだろう…ゴブリンジェネラルの1人というところか?気合いを入れすぎて損したな。
俺は捕まっている女性たちのところへ近づいていった。そして、その姿を見て俺は驚いた!
「まさか…エ、エルフ!?」
彼女たちは皆、整った顔立ちに、人間に比べて長く尖った耳をしていた。
「あ、あなたは…?」
女性の1人が俺に気付き、声を出した。どうやら言葉は通じるようで安心した。
「俺はトモヤです。ちょっとした流れから、ここのゴブリンたちと敵対してしまったので、滅ぼしに乗り込んで来ました。
今ゴブリンたちの多くは俺を追って太古の森へ行っています。この国に残っていたゴブリンたちは既に全員殺しました。
あなたたちはここのゴブリンたちに捕まってるということで間違いないでしょうか?」
「そうです。私たちは太古の森でゴブリンたちに捕まってしまい、これまで奴らの子を宿す道具として生かされ続けて参りました。
まさかここまで助けに来てくれるような方がいらっしゃるとは思いもしませんでした。感謝致します。」
彼女は深々と頭を下げてきた。
「正直に言いますと、俺はあなたたちがここにいることも知らずに乗り込んで来ました。たまたまのことなので、そんなに畏まらなくても大丈夫ですよ。」
「トモヤ様はなんと謙虚なお方なんでしょうか!このような方を遣わしてくれた精霊様に感謝致します。」
「精霊様ね…ところで君以外の5人は殆ど動かないんだけど、病気か何かなのかな?」
「彼女たちは現在、ゴブリンたちの子をお腹に宿しています。今日で1か月ほど経過しますので、そろそろ生まれる頃かと思います。生まれる直前になると私たちは殆ど動くことができなくなります。
その為なのか、ゴブリンたちは毎回1人だけは子を宿さず、他の者を世話するように命じるのです。今回は私がその役目だったのです。」
なるほど…
ある意味賢いな。交代で母体を休めさせることで、体に掛かる負担を軽減できるという訳か。長く子供を産ませ続ける為に考えられたんだろうな…この世界のゴブリンってラノベに出てくるゴブリンたちより何故か賢いんだよな!戦う方の人間からしたら堪ったものではない。
「トモヤ様?どうかなさいましたか?」
「あっ!ごめんね。しかし困ったな…彼女達5人はまだしばらく動けないんだよね?」
「そうですね…おそらく今日、明日には生まれると思うのですが…」
「そうか…正直、いつ太古の森へ向かったゴブリンキングたちが戻って来るか分からない状況なんだよね…できれば直ぐにここから連れ出したかったんだけど、ちょっと無理そうだな…」
「トモヤ様は近い将来ここのゴブリンたちを滅ぼすおつもりなのですよね?」
「そうだね。少しずつ削っていって1週間以内には、全滅させるつもりだったけど…」
「それならば、私たちはここでトモヤ様がゴブリンたちを滅ぼされるのをお待ちしております。ゴブリンたちは、子を産んだ後1週間ほどは産まれた子供の世話をする為に体を休める時間を与えられるのです。1週間以内ならば、私たちは再びゴブリンたちに辱しめられることもありません。」
「しかし…それでいいのか?君だけでも逃げようと思えば逃げられるのに!?」
「もちろんです!私はエフロディーテ族長の娘ユウナでございます。仲間を見捨てて、自分だけ助かりたいとは思いません!
それに彼女達はこれから出産の為に私の助けを必要としております。」
「ユウナさんは強いね!かなり辛い環境だった筈なのに、人の尊厳と誇りを全く失ってない!尊敬する!!
だから、1日でも早く必ず救い出す!!それまでここで待っていてくれ!」
「はい!トモヤ様のお帰りをお待ちしております!!」
「あっ!最後に…もし、ゴブリンたちが俺のことを聞いてきたら、自分たちには全く興味を示さずに去ったと言っといてくれ!君らを盾にされると戦いにくくなるからね…」
「畏まりました。」
俺はそれから直ぐにゴブリンの国を出て、太古の森の方へ向かった。いつゴブリンキングが戻るか分からない状況の為、あえて自分から向かったのだ。
残ったゴブリンの規模も把握したかったし、森での奇襲ということで、作るだけ作ってまだ使ってなかった武器も試してみようと思ったのだ!
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