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第16話 運の反動
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運…
通常運とは良いときもあれば悪いときもある。何らかの理由で無理やり運がいい状況が続いた場合、その理由が消えた瞬間何が起こるか…
そう!運の反動がくるのだ!!
今回の場合は4日に及ぶ普通では考えられない運の良さの反動が、ビアンカたちを襲う!
後ろは崖、前はネズミの山…しかも次から次に集まってくる。ダンジョン内のほとんどのネズミがここに集まって来ているのかもしれない。。
そう思わせる程の光景だった!
『ちっ!これは不味いな…仕方ねー!俺も手伝ってやるよ。。』
クリスが自分の足に回復魔法を使おうとしている。
それを止めようとするエリスをイアンが阻む。イアンは無言で首を左右に振る…
『イアンさん何で!?アランを殺した奴と一緒になんて戦いたくない!』
ビアンカがあっさりとクリスと共闘しようとするイアンに食って掛かった!
『ビアンカ…この状況だ!俺だってこいつのしたことはこれっぽっちも許しちゃいない。。
だが、今生き残るにはクリスの力は必要だ。
何が起きたかは分からないが、続々とここにネズミが集まって来やがる!!既に300は越えている。。
俺はこんなとこでネズミの餌になって終わる人生なんてゴメンだ!!最後まで全力で足掻くぜ…
ビアンカも生き残るために恨みを一時的に忘れて戦ってくれないか?終わったらこいつの処分はビアンカに任せる、それで許してくれ!』
ここまで言われては、ビアンカも何も言えない…現在の状況がかなり危険なのはビアンカとて分かってはいるのだ。
ただ、それでも許せないものは許せない!!損得ではない、生理的に受け入れることが出来ないのだ。
『勝手にしたらいいわ!ただし、戦闘中に私の半径2メートル以内に入ったら、遠慮なくネズミと一緒に斬るから近寄らないことね!』
ビアンカがクリスに殺気を込めて言い放つ。
『お~怖!せいぜい近寄らないよう気を付けるわ。。お嬢様も賢者としての力は頼りにしてるからな!!数をバンバン減らしてくれよ!』
『言われるまでもない。向かってくるネズミの集まる場所に魔法を放っていく。私への攻撃は出来るだけ防いでくれ!』
と言い終わると同時にエリスは詠唱に入っていた。
『風の子供達よ、踊れ!我に仇なす愚か者の手を取り、さらに踊れ!…廻れ!…廻れ!全てを破壊するまで躍り尽くせ!!…サイクロン!!』
エリスの魔法を発端に、長い長い戦いが始まった…
ーーー5時間後ーーー
『く…私も魔力が尽きそうだ…これ以上の行使は意識を保てなくなる。暫く私も剣で戦う!』
『嬢さん!マジックバックから矢を出してくれ!』
『よしっ!…これが最後の矢筒だ!大事に使えっ!!』
エリスの魔力が尽き、間もなくイアンの矢が尽きようとしていた。クリスとビアンカもエリスの魔法が無くなったことで、息つく暇がなくなる…
『くそ!一体いつまでこの襲撃は続くんだ!?もう1000匹は倒したんじゃないのか?こんな初心者ダンジョンで、この状況おかしすぎるだろうが!!』
クリスも疲労により、弱音が漏れる…
『これもあんたがアランを殺したから起きたんでしょ?自業自得よ!
もしかしたらアランの怨念かもしれないし、あんたが死ねば収まるのかもね!?』
ビアンカも疲れとクリスにイラついているようだ。
『っ!ちっ!』
『最初に比べればネズミの勢いも落ち着いている。恐らくもうすぐ終わる。気持ちで負けるな!』
エリスは檄を飛ばしながら、剣を振るっている。
『エリスさん剣も中々の腕ですね!?』
『剣も昔からずっと振るっていたからな。ビアンカは体力はまだ持ちそうか?』
『きついのはきついけど、まだいけます。
ところでさっきから気になっているんですが、ネズミの死体が消えてない気がするんです。この数時間でこんなに死体が邪魔になることなかったし…』
『なに?少し注意して見ておこう…もし、それが本当なら誰かがダンジョンを攻略したのか?…
っ!いや、まさかな…』
(とんでもない状況だが、ネズミもかなり減ってきてるのが分かる。そろそろ退散するタイミングだな…)
周りの様子を伺い、逃亡の機を待つクリス。
『ちっ!矢が尽きた。これからはナイフで応戦する。』
イアンの声が聞こえた。
(イアンの弓もエリスの魔法も襲って来ない今しかない!)
クリスは、ネズミの少なくなった方へ走り出す。
『あっ!クリスが逃げたわ!!』
ビアンカは追いかけようとするが、クリスがいなくなった分、向かってくるネズミが増したため、その余裕もない…
思惑通り大した邪魔されることなく、ネズミの集団を抜けることに成功する。そのまま、ダンジョンの入り口へ向かおうと通路を掛け続けていると、通路の逆側から誰かが掛けてくる。
それは、数時間前に自分が確かに殺したはずの男…生きている訳がない!もし、運良く崖下で生き残っても上れるはずもない!!
『アラン!?何故お前がここにいる!?幽霊になって俺を呪いに来たとでもいうのか?』
どう見ても元気に走っているように見える…あっという間に目の前に迫ってくる。
『クリスさん!何故俺を殺そうとした~!!』
アランの幽霊?は、そのまま俺に斬りかかってくる。俺は咄嗟に棒術で牽制するが、アランはその器用な動きで俺の棒を反らし、俺の右腕に一瞬で2連撃を食らわす。
『この傷、痛み、本物か!?アラン生きてるのか?一体どうやって…』
『そんなことはどうでもいいです!クリスさん、あなたが俺をどんな理由で殺そうとしたかは知らないけど、このまま逃がしはしません。ちゃんと殺人未遂の罪を償って下さい!』
『どうやって生き残ったかは知らないが、俺なんかに構ってていいのか?この先で残りの3人は結構ヤバイことなってるぜ!
1000匹以上のネズミに襲われ、既にエリスは魔力が尽き、イアンの矢も尽き、ビアンカも満身創痍…』
案の定、アランは奥に駆け出した。
(まだまだ甘いやつだ!しかし、あの状況で生き残る運…やはり一番の脅威かもしれん!!)
クリスはそのままダンジョンから逃げ去った。
通常運とは良いときもあれば悪いときもある。何らかの理由で無理やり運がいい状況が続いた場合、その理由が消えた瞬間何が起こるか…
そう!運の反動がくるのだ!!
今回の場合は4日に及ぶ普通では考えられない運の良さの反動が、ビアンカたちを襲う!
後ろは崖、前はネズミの山…しかも次から次に集まってくる。ダンジョン内のほとんどのネズミがここに集まって来ているのかもしれない。。
そう思わせる程の光景だった!
『ちっ!これは不味いな…仕方ねー!俺も手伝ってやるよ。。』
クリスが自分の足に回復魔法を使おうとしている。
それを止めようとするエリスをイアンが阻む。イアンは無言で首を左右に振る…
『イアンさん何で!?アランを殺した奴と一緒になんて戦いたくない!』
ビアンカがあっさりとクリスと共闘しようとするイアンに食って掛かった!
『ビアンカ…この状況だ!俺だってこいつのしたことはこれっぽっちも許しちゃいない。。
だが、今生き残るにはクリスの力は必要だ。
何が起きたかは分からないが、続々とここにネズミが集まって来やがる!!既に300は越えている。。
俺はこんなとこでネズミの餌になって終わる人生なんてゴメンだ!!最後まで全力で足掻くぜ…
ビアンカも生き残るために恨みを一時的に忘れて戦ってくれないか?終わったらこいつの処分はビアンカに任せる、それで許してくれ!』
ここまで言われては、ビアンカも何も言えない…現在の状況がかなり危険なのはビアンカとて分かってはいるのだ。
ただ、それでも許せないものは許せない!!損得ではない、生理的に受け入れることが出来ないのだ。
『勝手にしたらいいわ!ただし、戦闘中に私の半径2メートル以内に入ったら、遠慮なくネズミと一緒に斬るから近寄らないことね!』
ビアンカがクリスに殺気を込めて言い放つ。
『お~怖!せいぜい近寄らないよう気を付けるわ。。お嬢様も賢者としての力は頼りにしてるからな!!数をバンバン減らしてくれよ!』
『言われるまでもない。向かってくるネズミの集まる場所に魔法を放っていく。私への攻撃は出来るだけ防いでくれ!』
と言い終わると同時にエリスは詠唱に入っていた。
『風の子供達よ、踊れ!我に仇なす愚か者の手を取り、さらに踊れ!…廻れ!…廻れ!全てを破壊するまで躍り尽くせ!!…サイクロン!!』
エリスの魔法を発端に、長い長い戦いが始まった…
ーーー5時間後ーーー
『く…私も魔力が尽きそうだ…これ以上の行使は意識を保てなくなる。暫く私も剣で戦う!』
『嬢さん!マジックバックから矢を出してくれ!』
『よしっ!…これが最後の矢筒だ!大事に使えっ!!』
エリスの魔力が尽き、間もなくイアンの矢が尽きようとしていた。クリスとビアンカもエリスの魔法が無くなったことで、息つく暇がなくなる…
『くそ!一体いつまでこの襲撃は続くんだ!?もう1000匹は倒したんじゃないのか?こんな初心者ダンジョンで、この状況おかしすぎるだろうが!!』
クリスも疲労により、弱音が漏れる…
『これもあんたがアランを殺したから起きたんでしょ?自業自得よ!
もしかしたらアランの怨念かもしれないし、あんたが死ねば収まるのかもね!?』
ビアンカも疲れとクリスにイラついているようだ。
『っ!ちっ!』
『最初に比べればネズミの勢いも落ち着いている。恐らくもうすぐ終わる。気持ちで負けるな!』
エリスは檄を飛ばしながら、剣を振るっている。
『エリスさん剣も中々の腕ですね!?』
『剣も昔からずっと振るっていたからな。ビアンカは体力はまだ持ちそうか?』
『きついのはきついけど、まだいけます。
ところでさっきから気になっているんですが、ネズミの死体が消えてない気がするんです。この数時間でこんなに死体が邪魔になることなかったし…』
『なに?少し注意して見ておこう…もし、それが本当なら誰かがダンジョンを攻略したのか?…
っ!いや、まさかな…』
(とんでもない状況だが、ネズミもかなり減ってきてるのが分かる。そろそろ退散するタイミングだな…)
周りの様子を伺い、逃亡の機を待つクリス。
『ちっ!矢が尽きた。これからはナイフで応戦する。』
イアンの声が聞こえた。
(イアンの弓もエリスの魔法も襲って来ない今しかない!)
クリスは、ネズミの少なくなった方へ走り出す。
『あっ!クリスが逃げたわ!!』
ビアンカは追いかけようとするが、クリスがいなくなった分、向かってくるネズミが増したため、その余裕もない…
思惑通り大した邪魔されることなく、ネズミの集団を抜けることに成功する。そのまま、ダンジョンの入り口へ向かおうと通路を掛け続けていると、通路の逆側から誰かが掛けてくる。
それは、数時間前に自分が確かに殺したはずの男…生きている訳がない!もし、運良く崖下で生き残っても上れるはずもない!!
『アラン!?何故お前がここにいる!?幽霊になって俺を呪いに来たとでもいうのか?』
どう見ても元気に走っているように見える…あっという間に目の前に迫ってくる。
『クリスさん!何故俺を殺そうとした~!!』
アランの幽霊?は、そのまま俺に斬りかかってくる。俺は咄嗟に棒術で牽制するが、アランはその器用な動きで俺の棒を反らし、俺の右腕に一瞬で2連撃を食らわす。
『この傷、痛み、本物か!?アラン生きてるのか?一体どうやって…』
『そんなことはどうでもいいです!クリスさん、あなたが俺をどんな理由で殺そうとしたかは知らないけど、このまま逃がしはしません。ちゃんと殺人未遂の罪を償って下さい!』
『どうやって生き残ったかは知らないが、俺なんかに構ってていいのか?この先で残りの3人は結構ヤバイことなってるぜ!
1000匹以上のネズミに襲われ、既にエリスは魔力が尽き、イアンの矢も尽き、ビアンカも満身創痍…』
案の定、アランは奥に駆け出した。
(まだまだ甘いやつだ!しかし、あの状況で生き残る運…やはり一番の脅威かもしれん!!)
クリスはそのままダンジョンから逃げ去った。
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