真面目に生きたいのにジョブ遊び人って…ホンマもんの遊び人やん!

3匹の子猫

文字の大きさ
16 / 99

第16話 運の反動

しおりを挟む
運…

通常運とは良いときもあれば悪いときもある。何らかの理由で無理やり運がいい状況が続いた場合、その理由が消えた瞬間何が起こるか…

そう!運の反動がくるのだ!!


今回の場合は4日に及ぶ普通では考えられない運の良さの反動が、ビアンカたちを襲う!

後ろは崖、前はネズミの山…しかも次から次に集まってくる。ダンジョン内のほとんどのネズミがここに集まって来ているのかもしれない。。

そう思わせる程の光景だった!


『ちっ!これは不味いな…仕方ねー!俺も手伝ってやるよ。。』
クリスが自分の足に回復魔法を使おうとしている。

それを止めようとするエリスをイアンが阻む。イアンは無言で首を左右に振る…


『イアンさん何で!?アランを殺した奴と一緒になんて戦いたくない!』

ビアンカがあっさりとクリスと共闘しようとするイアンに食って掛かった!

『ビアンカ…この状況だ!俺だってこいつのしたことはこれっぽっちも許しちゃいない。。

だが、今生き残るにはクリスの力は必要だ。

何が起きたかは分からないが、続々とここにネズミが集まって来やがる!!既に300は越えている。。

俺はこんなとこでネズミの餌になって終わる人生なんてゴメンだ!!最後まで全力で足掻くぜ…

ビアンカも生き残るために恨みを一時的に忘れて戦ってくれないか?終わったらこいつの処分はビアンカに任せる、それで許してくれ!』


ここまで言われては、ビアンカも何も言えない…現在の状況がかなり危険なのはビアンカとて分かってはいるのだ。

ただ、それでも許せないものは許せない!!損得ではない、生理的に受け入れることが出来ないのだ。


『勝手にしたらいいわ!ただし、戦闘中に私の半径2メートル以内に入ったら、遠慮なくネズミと一緒に斬るから近寄らないことね!』
ビアンカがクリスに殺気を込めて言い放つ。

『お~怖!せいぜい近寄らないよう気を付けるわ。。お嬢様も賢者としての力は頼りにしてるからな!!数をバンバン減らしてくれよ!』

『言われるまでもない。向かってくるネズミの集まる場所に魔法を放っていく。私への攻撃は出来るだけ防いでくれ!』
と言い終わると同時にエリスは詠唱に入っていた。

『風の子供達よ、踊れ!我に仇なす愚か者の手を取り、さらに踊れ!…廻れ!…廻れ!全てを破壊するまで躍り尽くせ!!…サイクロン!!』


エリスの魔法を発端に、長い長い戦いが始まった…


ーーー5時間後ーーー

『く…私も魔力が尽きそうだ…これ以上の行使は意識を保てなくなる。暫く私も剣で戦う!』

『嬢さん!マジックバックから矢を出してくれ!』

『よしっ!…これが最後の矢筒だ!大事に使えっ!!』


エリスの魔力が尽き、間もなくイアンの矢が尽きようとしていた。クリスとビアンカもエリスの魔法が無くなったことで、息つく暇がなくなる…

『くそ!一体いつまでこの襲撃は続くんだ!?もう1000匹は倒したんじゃないのか?こんな初心者ダンジョンで、この状況おかしすぎるだろうが!!』

クリスも疲労により、弱音が漏れる…


『これもあんたがアランを殺したから起きたんでしょ?自業自得よ!

もしかしたらアランの怨念かもしれないし、あんたが死ねば収まるのかもね!?』

ビアンカも疲れとクリスにイラついているようだ。


『っ!ちっ!』

『最初に比べればネズミの勢いも落ち着いている。恐らくもうすぐ終わる。気持ちで負けるな!』
エリスは檄を飛ばしながら、剣を振るっている。

『エリスさん剣も中々の腕ですね!?』

『剣も昔からずっと振るっていたからな。ビアンカは体力はまだ持ちそうか?』

『きついのはきついけど、まだいけます。

ところでさっきから気になっているんですが、ネズミの死体が消えてない気がするんです。この数時間でこんなに死体が邪魔になることなかったし…』

『なに?少し注意して見ておこう…もし、それが本当なら誰かがダンジョンを攻略したのか?…

っ!いや、まさかな…』



(とんでもない状況だが、ネズミもかなり減ってきてるのが分かる。そろそろ退散するタイミングだな…)

周りの様子を伺い、逃亡の機を待つクリス。


『ちっ!矢が尽きた。これからはナイフで応戦する。』
イアンの声が聞こえた。


(イアンの弓もエリスの魔法も襲って来ない今しかない!)

クリスは、ネズミの少なくなった方へ走り出す。

『あっ!クリスが逃げたわ!!』

ビアンカは追いかけようとするが、クリスがいなくなった分、向かってくるネズミが増したため、その余裕もない…

思惑通り大した邪魔されることなく、ネズミの集団を抜けることに成功する。そのまま、ダンジョンの入り口へ向かおうと通路を掛け続けていると、通路の逆側から誰かが掛けてくる。



それは、数時間前に自分が確かに殺したはずの男…生きている訳がない!もし、運良く崖下で生き残っても上れるはずもない!!

『アラン!?何故お前がここにいる!?幽霊になって俺を呪いに来たとでもいうのか?』

どう見ても元気に走っているように見える…あっという間に目の前に迫ってくる。


『クリスさん!何故俺を殺そうとした~!!』

アランの幽霊?は、そのまま俺に斬りかかってくる。俺は咄嗟に棒術で牽制するが、アランはその器用な動きで俺の棒を反らし、俺の右腕に一瞬で2連撃を食らわす。

『この傷、痛み、本物か!?アラン生きてるのか?一体どうやって…』

『そんなことはどうでもいいです!クリスさん、あなたが俺をどんな理由で殺そうとしたかは知らないけど、このまま逃がしはしません。ちゃんと殺人未遂の罪を償って下さい!』

『どうやって生き残ったかは知らないが、俺なんかに構ってていいのか?この先で残りの3人は結構ヤバイことなってるぜ!

1000匹以上のネズミに襲われ、既にエリスは魔力が尽き、イアンの矢も尽き、ビアンカも満身創痍…』


案の定、アランは奥に駆け出した。


(まだまだ甘いやつだ!しかし、あの状況で生き残る運…やはり一番の脅威かもしれん!!)



クリスはそのままダンジョンから逃げ去った。


しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ざまぁされるための努力とかしたくない

こうやさい
ファンタジー
 ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。  けどなんか環境違いすぎるんだけど?  例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。  作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。  ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。  恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。  中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。  ……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

義妹がピンク色の髪をしています

ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

傷物転生令嬢マグダリーナと原初の魔法使いエステラの幻想譚-女神とスライムの光とともに- (旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる―― ※他サイトでも掲載しています ※ちょいちょい手直ししていってます 2026.12.14 タイトル変更 旧タイトル:ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

処理中です...