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第18話 王家
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『終わったよ!』
俺は皆の下に戻った。
『おつかれさま!』
『ご苦労だった!』
『おう!おつかれ!』
皆が声を揃えて労ってくれる。
『アラン、改めて言わせてくれ!よくぞ無事に戻ってくれた!!』
エリスが凛とした声で言う。
『エリスさん、ありがとうございます。色々ありましたが、無事に戻って来れました。』
『うむ、その色々を出来れば我々に聞かせて貰えないか?その小さなネズミのこと、どうやって戻って来れたのかを…』
『この子は、ましろと言います。崖の下で色々あって俺のペットになりました。
詳細に関してはある程度までは教えてもいいのですが、その前にその内容をこの4人以外の誰にも言わない約束をして貰えるのなら説明させて貰います。
ちょっと世間には知られたくない事実がいくつも混じっていまして…』
『ましろ殿宜しく頼む。先程の活躍ぶり素晴らしかった!
私はエリス・ローランという。
アランの心配は分かった!言える範囲の説明で構わない。他言しないことは約束しよう。イアンもそれでいいだろう?』
『俺は勿論いいぜ!ここまできて話を聞けない方があり得ないぜ!!』
『私はアランの不利になるようなことはしないわよ!むしろ、私に全部話せないのは何故なのかを詳しく聞きたいところだわ!?』
(ビアンカに言えるかよ!触るだけで絶頂させるスキルを覚えて、ましろを籠絡させました…なんてよ !)
俺はクリスに落とされてからのことを、簡潔に説明した。
『クリスさんの指示で、崖の側で松明を照らしていると、クリスさんが突然体当たりをしてきて崖から落ちたんです。
俺が目を覚ますと、そこは狭い洞窟で、その先にはボス部屋の扉がそびえ立っていました。後ろは崖、食料も水もなかったから、前に進むしかなく、泣く泣く1人でボスと戦いました。
長い死闘の結果なんとか勝つことが出来たんですが、そこでましろと出会ったんです。ましろは500年ものあいだ、このダンジョンのダンジョンマスターをしてました。
まあ…そこから色々あって…俺のペットになることになったんですが…まあそこはいい。。』
『待て!そこかなり気になるところだ!!ざっくり省略し過ぎじゃないか?もう少し頼む!』
イアンがうずうずした様子で聞いてくる。
『この辺りに言えない内容が詰まってまして…すいません。』
『しかし、ましろ殿は500年もの間ダンジョンマスターだったということなら、あの強さは納得出来る。
そして、先の戦闘中モンスターが消えなくなっていた謎も解けたな。アランがダンジョン核を持ち去ったか、破壊したからだな!?』
『はい。その後、ダンジョンの外へ繋がる道をましろに作って貰った後で、ダンジョン核を破壊しました。
これにはいくつか理由があったのですが、俺が魔法を使えるようになりたかった以外の理由は、ましろのプライバシーのことが関わるのでこれも言えません。
その後は、外に出て、そのままここへ向かった次第です。
このダンジョンは、王国にとっても貴重な食料資源だったと思うので、俺が攻略したことは出来れば知られたくないのです。約束通り、秘密にして貰えるようお願いします。』
『本当にざっくりはしていたが、まあ状況は分かった!説明ありがとう。こちらも軽く説明をしよう。
アランが崖から落ちたとき、イアンが気配感知で様子をみていたのだ。それで、イアンはクリスの嘘がすぐ分かり、私に報告してくれた。
一度は崖のところでクリスを追い詰めたのだが、大量のネズミに囲まれてな…仕方なく解放し、一緒に戦っていたんだ。
私の魔力とイアンの矢が無くなったのを好機とみたのか隙を突かれて逃げられてしまった…
アランにビアンカ済まなかった。。』
エリスは頭を下げる。
『止めてください!頭を上げてください!!エリスさんは何も悪くないじゃないですか!?』
『いや!私もアランに隠していたことがあってな…それが原因でクリスはアランにあんなことをしたらしいのだ!だから、責は私にあるのだ。』
『その理由は予想出来ないですが、エリスさんがクリスさんに俺を崖から落とせと命令していないなら、エリスさんのせいではないですよ!』
『そんな命令するわけなかろう!
しかし、私に巻き込まれて命を失いかけたという事実は変わらない。隠していたこととは、私の父が、クリスタリア王国の現国王ヴェルサス・ルイ・クリスタリアであることなのだ…
クリスはアランの運の良さを危険視して、王位継承争いで邪魔になると判断し、殺害を試みたのだ!』
『えっ!エリスさんが王女様!?』
俺はエリスを凝視する。
『先日話した通り、王家とは関わりなく生きてきたのだがな…クリスの話では私は既に王家の一員であり、継承権第3位、第2王女エリス・クリスタリアだそうだ…』
『人としてすごい人とは思ってましたが、まさかそんなとこまでそんな雲の上の存在だったなんて!!
でもエリスさんは王位なんて興味なさそうな気もしますが…』
『そうだな…王位には、正直興味ない。
興味云々よりも、王国の王となる者は、本来、幼少より王家の人間として英才教育を受け、国を動かせるほどの知識、人脈、人望、行動力を持たねばならん。そんなもの私には無いからな!』
『そうでもねーかもよ!
嬢さんは、幼少から国王の支援で実は英才教育を受けていたという情報が回って来てたぜ。
そして、行動力や人望に関してはこの1週間の様子を見る限り問題ないと思うぜ!たった1年ではあるが、王家に仕えてきた俺が言うんだから間違いないと思うぜ!
…むしろ、かなりまともな部類だ!
まあ、人脈はねーだろうが、それはこれから作ればいいんだからその気になれば何とかなるんじゃねーのか?』
イアンが言う。
『やはり、私は幼少から父の支援を受けていたのか…アランの言う通りだったな。。だが、私は他の候補者と争う気もないし、必要以上に仲良くする気もないぞ!私が叶えたいのはローラン家復興だ!』
『嬢さん…ちょっと言いにくいんだけど、それもう叶っちまってるぜ!嬢さんが王家に入った時点でローラン家は大貴族の仲間入りだ。既に屋敷も大きな屋敷に移ってる頃じゃないか?
むしろ、これからを心配しな!今の国王が在位している間は心配はいらねー。
だが、次の国王になる人間が嬢さんをどう思っているかで、ローラン家の益々の繁栄も、取り潰しもあり得るぜ!!それを決めるのは、全てこの先の嬢さんの行動次第だ!
出会った頃の嬢さんは王家とは縁を切るつもりだったようだが、それもしちゃいけねー!次の日にはローラン家は無くなってしまう。それを可能とするのが王家ってやつだ!』
暫しの沈黙が続く…
『そうか…私が何も知らぬだけで、既に私も逃げ出せぬところにいるのだな。。イアンも王家の誰かに仕えているのか?』
『いや!俺はこの通り、敬語もおべっかも好きじゃない。だから、特に誰にも仕えてはいない…
あえて言うなら現国王だけだ!
俺は国王に嬢さんを助けてやってくれと頼まれたからここにいる。クリスも同じように誰にも仕えてはいないはずだったから一緒にいるはずだったんだがな。。
秘密裏に誰かと繋がってたんだろう…
まあ、奴のことはどうでもいい。俺は、今のところは嬢さんの味方のつもりだ…嬢さんが望んでくれるなら、1つ条件を飲んでもらえれば、仕えてもいいと思ってる。』
『条件?』
『あ~!アランを部下として雇うこと。それだけだ!』
『えっ!?俺??』
あまりに場違いな王家の話に、急に名指しされた俺はすっとんきょうな声を出してしまう。
『クリスではないが、俺もアランの運には興味がある。運があれば例え嬢さんが王になれなくても、最悪殺されたり、辺境へ飛ばされたりはしねーんじゃないかってな。
…何よりアランは俺の予想を越えたことをする奴だから、見てて楽しいってのもある!』
『イアンの思惑は分かった!
前も言ったが、私はアランもビアンカも是非私の部下となり、共に働いて貰いたいと思っている。これは、別にアランの運が欲しいのではない!共にいたいと、共にパーティーを組み続けたいと思ったから誘っただけだ。
イアンの条件をアランやビアンカに強制させる気はない!
アラン、ビアンカ、もう1度問おう…私と共に働いてはくれないか!?』
『前も言いましたが、父の許可さえあれば俺は働くこと自体は嫌ではないんですが、王家について全然知識がないので分からないのですが、俺たちがエリスさんの下で働くとして、どんな仕事になるんでしょうか?』
『それは、私の直属の家来として、常に私の警護や世話をすることになると思う。』
『嬢さんそれはちょっと違うぜ。王家の血を引く者の身を守るのは、近衛兵の中から選ばれると決まっている。勿論指名はできるが、それでも王家から近衛兵として雇われていることが条件だ。
それには、1週間後に行われる就職試験に合格しなくてはならない。
他にも側で生活の世話をする従者なんかもあるが、余程の信用ある家柄か、特別な技能を持った人間でないと雇われないって聞く。
この2人が嬢さんの側で仕えるには、やはり1週間後に行われる試験に合格して、近衛兵になることだな!
試験を受ける推薦は嬢さんができるから心配はない!2人の実力なら正直受かるとは思うんだが…あの人次第だな。。』
『あの人!?』
『そうだ!【近衛兵団団長 ブライト・ガンクレット】。あの人が出てくると試験が無茶苦茶にされかねん!取り敢えず無茶苦茶な人で、常識は一切通じない!…だが、強い!!そして、熱い男だ。』
『じゃー俺たちがエリスさんの下で働くには、まずは俺の父のところへ戻り許可を貰った上、1週間後に王都である試験に合格して、近衛兵の切符を掴むしかないのですね…』
俺にはそれが途方もないくらい高いハードルに感じた…
『そうだ!嬢さん、まずはアランの父親の説得だ!今から向かうぞ!』
『わ、私たちも一緒に向かうのか?』
『王女様自らスカウトしに来たとあっては、アランの父親も断れんだろう!?時間もあるんだ。寄り道するだけで成功率を上げれるなら行動すべきだぜ!』
こうして俺らはイアンの勢いに流されるまま、エリスたちを連れて、村に戻ることになったのだった…
俺は皆の下に戻った。
『おつかれさま!』
『ご苦労だった!』
『おう!おつかれ!』
皆が声を揃えて労ってくれる。
『アラン、改めて言わせてくれ!よくぞ無事に戻ってくれた!!』
エリスが凛とした声で言う。
『エリスさん、ありがとうございます。色々ありましたが、無事に戻って来れました。』
『うむ、その色々を出来れば我々に聞かせて貰えないか?その小さなネズミのこと、どうやって戻って来れたのかを…』
『この子は、ましろと言います。崖の下で色々あって俺のペットになりました。
詳細に関してはある程度までは教えてもいいのですが、その前にその内容をこの4人以外の誰にも言わない約束をして貰えるのなら説明させて貰います。
ちょっと世間には知られたくない事実がいくつも混じっていまして…』
『ましろ殿宜しく頼む。先程の活躍ぶり素晴らしかった!
私はエリス・ローランという。
アランの心配は分かった!言える範囲の説明で構わない。他言しないことは約束しよう。イアンもそれでいいだろう?』
『俺は勿論いいぜ!ここまできて話を聞けない方があり得ないぜ!!』
『私はアランの不利になるようなことはしないわよ!むしろ、私に全部話せないのは何故なのかを詳しく聞きたいところだわ!?』
(ビアンカに言えるかよ!触るだけで絶頂させるスキルを覚えて、ましろを籠絡させました…なんてよ !)
俺はクリスに落とされてからのことを、簡潔に説明した。
『クリスさんの指示で、崖の側で松明を照らしていると、クリスさんが突然体当たりをしてきて崖から落ちたんです。
俺が目を覚ますと、そこは狭い洞窟で、その先にはボス部屋の扉がそびえ立っていました。後ろは崖、食料も水もなかったから、前に進むしかなく、泣く泣く1人でボスと戦いました。
長い死闘の結果なんとか勝つことが出来たんですが、そこでましろと出会ったんです。ましろは500年ものあいだ、このダンジョンのダンジョンマスターをしてました。
まあ…そこから色々あって…俺のペットになることになったんですが…まあそこはいい。。』
『待て!そこかなり気になるところだ!!ざっくり省略し過ぎじゃないか?もう少し頼む!』
イアンがうずうずした様子で聞いてくる。
『この辺りに言えない内容が詰まってまして…すいません。』
『しかし、ましろ殿は500年もの間ダンジョンマスターだったということなら、あの強さは納得出来る。
そして、先の戦闘中モンスターが消えなくなっていた謎も解けたな。アランがダンジョン核を持ち去ったか、破壊したからだな!?』
『はい。その後、ダンジョンの外へ繋がる道をましろに作って貰った後で、ダンジョン核を破壊しました。
これにはいくつか理由があったのですが、俺が魔法を使えるようになりたかった以外の理由は、ましろのプライバシーのことが関わるのでこれも言えません。
その後は、外に出て、そのままここへ向かった次第です。
このダンジョンは、王国にとっても貴重な食料資源だったと思うので、俺が攻略したことは出来れば知られたくないのです。約束通り、秘密にして貰えるようお願いします。』
『本当にざっくりはしていたが、まあ状況は分かった!説明ありがとう。こちらも軽く説明をしよう。
アランが崖から落ちたとき、イアンが気配感知で様子をみていたのだ。それで、イアンはクリスの嘘がすぐ分かり、私に報告してくれた。
一度は崖のところでクリスを追い詰めたのだが、大量のネズミに囲まれてな…仕方なく解放し、一緒に戦っていたんだ。
私の魔力とイアンの矢が無くなったのを好機とみたのか隙を突かれて逃げられてしまった…
アランにビアンカ済まなかった。。』
エリスは頭を下げる。
『止めてください!頭を上げてください!!エリスさんは何も悪くないじゃないですか!?』
『いや!私もアランに隠していたことがあってな…それが原因でクリスはアランにあんなことをしたらしいのだ!だから、責は私にあるのだ。』
『その理由は予想出来ないですが、エリスさんがクリスさんに俺を崖から落とせと命令していないなら、エリスさんのせいではないですよ!』
『そんな命令するわけなかろう!
しかし、私に巻き込まれて命を失いかけたという事実は変わらない。隠していたこととは、私の父が、クリスタリア王国の現国王ヴェルサス・ルイ・クリスタリアであることなのだ…
クリスはアランの運の良さを危険視して、王位継承争いで邪魔になると判断し、殺害を試みたのだ!』
『えっ!エリスさんが王女様!?』
俺はエリスを凝視する。
『先日話した通り、王家とは関わりなく生きてきたのだがな…クリスの話では私は既に王家の一員であり、継承権第3位、第2王女エリス・クリスタリアだそうだ…』
『人としてすごい人とは思ってましたが、まさかそんなとこまでそんな雲の上の存在だったなんて!!
でもエリスさんは王位なんて興味なさそうな気もしますが…』
『そうだな…王位には、正直興味ない。
興味云々よりも、王国の王となる者は、本来、幼少より王家の人間として英才教育を受け、国を動かせるほどの知識、人脈、人望、行動力を持たねばならん。そんなもの私には無いからな!』
『そうでもねーかもよ!
嬢さんは、幼少から国王の支援で実は英才教育を受けていたという情報が回って来てたぜ。
そして、行動力や人望に関してはこの1週間の様子を見る限り問題ないと思うぜ!たった1年ではあるが、王家に仕えてきた俺が言うんだから間違いないと思うぜ!
…むしろ、かなりまともな部類だ!
まあ、人脈はねーだろうが、それはこれから作ればいいんだからその気になれば何とかなるんじゃねーのか?』
イアンが言う。
『やはり、私は幼少から父の支援を受けていたのか…アランの言う通りだったな。。だが、私は他の候補者と争う気もないし、必要以上に仲良くする気もないぞ!私が叶えたいのはローラン家復興だ!』
『嬢さん…ちょっと言いにくいんだけど、それもう叶っちまってるぜ!嬢さんが王家に入った時点でローラン家は大貴族の仲間入りだ。既に屋敷も大きな屋敷に移ってる頃じゃないか?
むしろ、これからを心配しな!今の国王が在位している間は心配はいらねー。
だが、次の国王になる人間が嬢さんをどう思っているかで、ローラン家の益々の繁栄も、取り潰しもあり得るぜ!!それを決めるのは、全てこの先の嬢さんの行動次第だ!
出会った頃の嬢さんは王家とは縁を切るつもりだったようだが、それもしちゃいけねー!次の日にはローラン家は無くなってしまう。それを可能とするのが王家ってやつだ!』
暫しの沈黙が続く…
『そうか…私が何も知らぬだけで、既に私も逃げ出せぬところにいるのだな。。イアンも王家の誰かに仕えているのか?』
『いや!俺はこの通り、敬語もおべっかも好きじゃない。だから、特に誰にも仕えてはいない…
あえて言うなら現国王だけだ!
俺は国王に嬢さんを助けてやってくれと頼まれたからここにいる。クリスも同じように誰にも仕えてはいないはずだったから一緒にいるはずだったんだがな。。
秘密裏に誰かと繋がってたんだろう…
まあ、奴のことはどうでもいい。俺は、今のところは嬢さんの味方のつもりだ…嬢さんが望んでくれるなら、1つ条件を飲んでもらえれば、仕えてもいいと思ってる。』
『条件?』
『あ~!アランを部下として雇うこと。それだけだ!』
『えっ!?俺??』
あまりに場違いな王家の話に、急に名指しされた俺はすっとんきょうな声を出してしまう。
『クリスではないが、俺もアランの運には興味がある。運があれば例え嬢さんが王になれなくても、最悪殺されたり、辺境へ飛ばされたりはしねーんじゃないかってな。
…何よりアランは俺の予想を越えたことをする奴だから、見てて楽しいってのもある!』
『イアンの思惑は分かった!
前も言ったが、私はアランもビアンカも是非私の部下となり、共に働いて貰いたいと思っている。これは、別にアランの運が欲しいのではない!共にいたいと、共にパーティーを組み続けたいと思ったから誘っただけだ。
イアンの条件をアランやビアンカに強制させる気はない!
アラン、ビアンカ、もう1度問おう…私と共に働いてはくれないか!?』
『前も言いましたが、父の許可さえあれば俺は働くこと自体は嫌ではないんですが、王家について全然知識がないので分からないのですが、俺たちがエリスさんの下で働くとして、どんな仕事になるんでしょうか?』
『それは、私の直属の家来として、常に私の警護や世話をすることになると思う。』
『嬢さんそれはちょっと違うぜ。王家の血を引く者の身を守るのは、近衛兵の中から選ばれると決まっている。勿論指名はできるが、それでも王家から近衛兵として雇われていることが条件だ。
それには、1週間後に行われる就職試験に合格しなくてはならない。
他にも側で生活の世話をする従者なんかもあるが、余程の信用ある家柄か、特別な技能を持った人間でないと雇われないって聞く。
この2人が嬢さんの側で仕えるには、やはり1週間後に行われる試験に合格して、近衛兵になることだな!
試験を受ける推薦は嬢さんができるから心配はない!2人の実力なら正直受かるとは思うんだが…あの人次第だな。。』
『あの人!?』
『そうだ!【近衛兵団団長 ブライト・ガンクレット】。あの人が出てくると試験が無茶苦茶にされかねん!取り敢えず無茶苦茶な人で、常識は一切通じない!…だが、強い!!そして、熱い男だ。』
『じゃー俺たちがエリスさんの下で働くには、まずは俺の父のところへ戻り許可を貰った上、1週間後に王都である試験に合格して、近衛兵の切符を掴むしかないのですね…』
俺にはそれが途方もないくらい高いハードルに感じた…
『そうだ!嬢さん、まずはアランの父親の説得だ!今から向かうぞ!』
『わ、私たちも一緒に向かうのか?』
『王女様自らスカウトしに来たとあっては、アランの父親も断れんだろう!?時間もあるんだ。寄り道するだけで成功率を上げれるなら行動すべきだぜ!』
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