真面目に生きたいのにジョブ遊び人って…ホンマもんの遊び人やん!

3匹の子猫

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第42話 マリア王女

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『駄目ね…抜け出せそうにないわ…』

『俺もだ。これは、無理そうだ…』

俺たちは、何とか逃げれないか試していたが、結果は芳しくなかった。

『今日は、ましろちゃんはいないの?』

『ビアンカがデートに着いていくのはやめとけって、今日はビアンカについてるよ!こんなことなら、連れて来てれば良かったよ…』

『そうなのね…ビアンカの気持ち嬉しいけど、この状況だとそうなるわね…これは不味いわね。』


『アクティーの持つスキルでこの状況でも何かできる方法なんてある?』

『私のジョブは「アサシン」なの。相手に気づかれずに殺すためのスキルばかりよ…気配を消したり、匂いを消したり、足音を消したり、せめて武器を持ってれば暗器で攻撃できたのだけど…裸じゃ何も出来ないわ。』

『俺のスキルも異性限定だし、そもそも攻撃手段ではないからな…異性なら触れれば動けなくは出来るだろうが、俺たちが動けないままでは、相手が回復してより警戒されるだけで意味ないしな。

まいったな…このままじゃ2人とも殺されてしまうだけだ。。』


その時だ。

今まで2人の声以外聞こえなかった世界に、遠くから足跡が聞こえてくる。

扉が開かれると、そこにはこの場には、とても似つかわしくない、黒髪のロングヘアーの、清楚な人形のようなお嬢様が立っていた。

身なりも、白の美しい法衣、この世の穢れから隔絶されたその姿は正に「聖女」といわれるに相応しい様相であった。


『マリア王女!』

アクティーが反応した通り、この人物は第1王女マリア・クリスタリアであった。エリスの「賢者」と同様に、伝説級のジョブと言われる「聖女」を持つ王女として有名である。


『目を覚ましたのね?あなたたちは、ここがどこだか分かるかしら?』
優しい口調でマリアは俺たちに声を掛ける。

俺とアクティーは、お互いに目を合わせたが、答えは出ない。

『ここはね…
神殿の地下深くに作られた、私の趣味の部屋なのよ♪

どんなに大声で叫んでも、誰も来ることはないわ。いつも、聖女の仮面をつけて教会に扱き使われてるから、ストレスを発散するために貰ったの。

私の趣味が何だか気になる?』

マリアは、俺たちの顔を見回す…

『ヒントは、私のジョブの力が役立つ趣味よ♪』

そう言った、マリアは、ナイフを取り出し、いきなりアクティーの腕を斬りつける。

『痛っ!』
『アクティー!』


アクティーの腕からは大量の血が吹き出しているが、マリアの魔法であっという間に回復されたのだった。

『どう?分かったかな?私の趣味は人を痛め付けること。でも、人って普通だとすぐ壊れちゃうでしょ?

でもね、私にはこの万能な回復魔法があるの。長くたっぷり痛め付けられるのよ♪正に私のために相応しい能力だと思わない?』

美しいマリアの顔が、普通に笑っているだけなのだが、非常に怖い…


『狂ってるわね!?』

アクティーが今斬られたばかりなのに、まさかの挑発発言をする。


『あなたに分かる?普段、誰に対しても「ニコニコ」笑顔で無償の愛を捧げ続けることを強要させられるストレス。』


『したくないならしなければいいじゃない?

王女だからってそんなことまで強制される必要はないと思うわよ。結局そうして、いい子ぶってるのもあなたの選択なのよ!』


『へー。珍しい反応だわ!

この状況だと普通怯えて助けを求めるか、自分に攻撃が来ないように黙ってるかが普通なのに…

こんな状況でも、愛した男を守ろうとするのね?そんなにあの男が大事なの?

プロの暗殺者が落ちたものね…?』

吐き捨てるように言うと、マリアは、俺の方へゆっくり近づき、俺の肩にナイフで刺す。
ナイフを抜いては別のところへ刺す。

『ぐっ!うっ!ぐああああ~!!!』

『アラン!!人を傷つけたいなら、私を傷つけなさい!』


『今あなたを傷つけてるじゃない♪
あなたには、この男を痛め付けることの方が傷つくでしょ?だから、私はこの男を刺してるのよ。

さあ、もっと苦しみなさい!!今あなたの大事な人が、たっぷり傷ついてるわよ!?ほら!ほら!ほら!!』


アクティーは、何も出来ず、愛する人が傷つけられるのをただ見ている自分が許せなかった。しかし、何も出来ない。ただ、悔し涙を流し、愛する人が血を流す姿を見てることしか出来なかった…

『殺す!殺す!殺す!絶対にお前を殺してやる!!たとえ魂になっても、お前を呪い殺してやる!!!』


『あら?それは楽しみだわ。今まで、そんな台詞何度も聞いてきたけど、1度も来てくれたことないのよね…寂しいもんだわ。皆、死んだらおしまい…あなたはどうかしらね?

でも、もし本当に来れたとしても、私は聖女。霊やアンデットには、絶対の力を持つのよね…死んでも私のおもちゃになりたいなら、是非来てちょうだい!

それは本当に楽しみだわ…』


俺は10回を越えても、刺され続ける痛みと、抜け出た血の多さに、既に意識が朦朧としてきていた。

『ハイヒール!』

俺の傷はあっという間に綺麗になる。しかし、失われた血は復活しないのか、意識が朦朧としたままだ。俺が、未だにぐったりとしていると、マリアが俺の顎を蹴りあげ、

『情けないわね…あの程度で、もうダウンなの?血をさっさと作るためにあなたに、栄養をあげないとね?』


マリアは、今度はアクティーに近づき、アクティーの豊満な左の胸を切り取った。傷は直ぐに、マリアの魔法で回復させられるが、欠損した胸は無くなったままの無惨な姿を晒していた。

アクティーは、それでも、マリアを睨み付けるだけで、泣き言一つ漏らすことはなかった。


マリアは、切り取ったアクティーの胸の肉を俺の口の中に無理矢理入れ込み押し込んでくる。

『グッグァ…うっうぇー』

俺は、アクティーの胸の肉厚と、人間の肉を生で食する嫌悪感に、吐き気が止まらなかった…

マリアは、俺がアクティーの肉を吐き出す度に、また肩を刺し、痛みで口を開けさせ、肉を咥えさせる。


『私があげた餌を、誰が残していいと言いました?』

俺は、目には涙が溢れ、ただ、目の前の人の皮を被った悪魔を恐れるだけで、思考は段々と停止していっていた。

どれだけ時間が経過したのかも分からないが、何度も繰り返された嘔吐と食事…いつまでも終わらない地獄だと思っていたが、とうとう終わりの時を迎える。。


『やっと、食べ終えたわね。手間のかかるクズだわ…』

そう、俺はアクティーの片胸を全て食したのだった…
口の中は、血の味で一杯で、失った血と嘔吐を繰り返した気持ち悪さで、思考は半分停止していた。

『今日は初日だし、このくらいで終わってあげるわ。明日も公務が終わったら来てあげるから楽しみにしてなさい?』
マリアはそう言って部屋を出て行ったのだった…


『アラン、大丈夫?』
アクティーが俺を心配し、声を掛けてくれるが、

『・・・・』
俺は、傷は完治させられてるが、返事をすることすら出来ないほど衰弱していた。


それから、数時間後…
部屋には、再び訪問者が現れるのだった…


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