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第12話
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「ここが王都の冒険者ギルド…」
僕は目の前の大きな建物を見上げて、思わず呟いてしまいました。
「あーそうだ!今日から俺たちはここで冒険者になるんだ!!」
「私たちの名を王都中に広めてやりましょう!」
「ああ!やってやろうぜ!!」
僕たちは村を出て毎日移動すること3ヶ月、とうとう王都へ辿り着きました。
道中も魔物や盗賊に襲われたりするハプニングはたくさんあったのですが、幼馴染みのカッシュ、キース、ニナの3人の活躍で、どの相手も難なく退治してくれました。
僕はというと、みんなと行動を共にしてる影響で戦闘能力がレベル1の状態まで落ちている上、頑張って戦っても経験が通常の10分1になることが分かっている為、自分の安全の為と、3人の経験を奪わない為にも、3人とはパーティーを組まずにできる限り離れて見てるだけにしていました。
彼らは気にせず少しでも経験を稼ぐべきだと言ってくれましたが、逆に道中は3人の連携を磨くべきだと言い返しました。
これは決して間違いではないのです。彼らは村ではそれぞれ訓練を積んできたので、それぞれの戦闘のスタイルも持ってる技や魔法も知らなかったのです。
3人でパーティーを組んだら、戦闘力は単純に3倍になるかといえば、そんなことはありません。
連携が取れねば、たとえ個々の力があっても、パーティーの力は1人の時よりかえって弱くなることさえあります。お互いのしようとしてる行動を邪魔し合ってしまうからです。
そうならない為にも、事前にどんな戦い方をするのか、どんな攻撃手段があるのかを教え合い、それを実戦で確認し合う必要があるのです。
まあこの3人はすぐに息を合わせられましたけどね!何といっても物心ついた頃からずっと一緒に育ってきたんです。
お互いの癖も性格も全て分かっていますから!
というわけで3ヶ月経ちましたが、僕自身は大して成長していません。
髪の毛だけはしっかりと成長し、元に戻りました♪
それとキャンプのとき、薪を探すついでに1人で薬草採集をして、3人の使う回復薬を調合していたので調合と薬草探索のスキルだけは上がってます。
ニナが回復魔法も使えるので、回復薬はいざという時用に用意したのですが、ニナは回復薬があるなら魔力を温存する必要はないわねっ!と魔力を惜しみなく攻撃魔法に使っていた為、結局毎日回復薬を作ることになったのが理由です。
実は少しでもみんなの役に立ててると思えて嬉しかったんですけどね…ニナはそれが分かっててわざとあんな攻撃的な戦い方をしていたのかな?
冒険者ギルドの中に入ると、思っていたよりも人が少なく、ガランっとしていました。勝手なイメージで、いつでも屈強な冒険者たちでガヤガヤしてると思ってました。
「冒険者ギルドにようこそ!ご依頼ですか?」
中に入ったところで4人でキョロキョロしていたら、職員の女性に声を掛けられました。
「いえ、僕たちは冒険者の登録にきました!」
カッシュがハッキリと言いました!
「冒険者の登録ですね!ではあちらの受付にお願いします。」
「「はい!」」
「それでは冒険者の登録に関して簡単に説明をさせて頂きますね!
まず最初に冒険者に登録する為には登録料として1人銀貨1枚頂きます。これは冒険者であることを証明する紋を体に刻む魔道具を利用する為の料金だと思って頂いて構いません。
装置を使うとこのような模様が刻まれます。これは体の何処に刻んでも構わないのですが、出来れば欠損の心配のない場所をお勧めします!
例えば手の甲なんかに付けられる方が多いのですが、戦いで手を失えばこれまでの冒険者としての実績の記録が無くなってしまいます。
つまりは冒険者を続けるのならまた一からやり直すこととなるということになるのです。
それと冒険者としての身分を証明する紋なので、様々な場面で提示を求められることがありますので、鎧などを着られるのでしたら提示しやすい場所にすることもお勧めしておきます。
尚、この紋は冒険者のランクに応じて多少見た目が変化していきます。
登録されて最初はFランクからのスタートとなります。依頼を達成されるとギルドへの貢献ポイントが貯まっていき、E→D→C→B→A→S→SSと順番に上がっていきます。
でもSSランクに関しては、国王様の推薦がなければ上がることはできません。
それと受けられる依頼は個人ではそのランクの依頼まで、パーティーでしたら一番ランクの高いメンバーの1つ上のランクまで受けることができます。
一気に説明をさせて頂きましたが質問はありませんか?」
「いえ、ありません!」
「では最初に登録料を頂きますね。登録する時にお名前だけ必要になりますので口頭もしくは、何かに書いて頂き文字でお知らせ下さい。」
それから僕たち4人は冒険者の紋を刻んでいきました。
カッシュは職員の人に言われてたにも関わらず右手の甲を選択しました。右腕を失うことになればどうせ冒険者としての人生は終わりだから、俺はそんなことにならないことを誓いここにする!と言っていました。
キースも僕も普通に左肩に入れました。
痛いのかと思ってたけど、全く痛みはなかったです。不思議です。
ニナはなんと左胸の谷間に入れていました!ニナが胸元の紋を強調して見せびらかしてきた為キースが凝視し過ぎて、鼻血を出すんじゃないかと心配になりました。
「これで冒険者としての登録は完了です。他に何か質問はありませんか?」
「あっ!俺たちのパーティー登録もお願いします!!」
「はい。パーティーの登録ですね!ではパーティー名を教えて下さい。」
「はい!俺たちのパーティー名は《四魂の誓い》です。」
「はい。四魂の誓いですね!ではパーティーの登録を行いますので、冒険者の紋をこちらに提示して下さい!!」
3人が何かの魔道具で紋を読み取り、パーティーの登録を進めていってます。
「あとはロンさんですね!こちらに紋を提示お願いします。」
「あっ!僕はソロで冒険者しますのでパーティーには入りません。」
「俺たちは3人のパーティーなんです。でも同じパーティーを組めないロンも心と魂は俺たちの仲間なんです!」
「…分かりました。何か一緒にパーティーを組めない事情があるのですね?事情は分かりませんが、それではお三方でパーティー登録をしますね。
登録が完了しました。他に何か質問はありますか?」
「「大丈夫です!ありがとうございました!!」」
こうして僕たちはあっさりと冒険者登録を終えました。
冒険者ギルドを出ると既に昼の3時を回っていたので、慌てて宿を探すことにしました。
僕たちは依頼を受けるのは明日の朝からにすることにしました。あの後、依頼のボードを眺めていると、先程の職員さんが教えてくれたんです。
依頼は緊急依頼を除いて翌朝ボードに貼られることになるらしいです。僕たちの訪れた昼過ぎは殆どの冒険者が依頼を受け、その依頼を達成する為に外に出てるらしいのです。
つまりは今ボードに貼ってあるのは人気のない残り物の依頼だということです。ギルド内が空いていたのはそういう理由だったようです。
あまりお金のない僕たちは、今夜の宿は最低ランクの宿で我慢することにしました。ランクの低い宿は危険なこともあるらしいのですが、4人部屋で4人で過ごせばそれほど危険はないだろうと思ったんです。
まさかたった一晩だけの宿であっさりとトラブルに巻き込まれることになるなんて思いもしなかったです。
東の森のことといい、僕はもしかしてトラブルにあいやすいのでしょうか?
僕は目の前の大きな建物を見上げて、思わず呟いてしまいました。
「あーそうだ!今日から俺たちはここで冒険者になるんだ!!」
「私たちの名を王都中に広めてやりましょう!」
「ああ!やってやろうぜ!!」
僕たちは村を出て毎日移動すること3ヶ月、とうとう王都へ辿り着きました。
道中も魔物や盗賊に襲われたりするハプニングはたくさんあったのですが、幼馴染みのカッシュ、キース、ニナの3人の活躍で、どの相手も難なく退治してくれました。
僕はというと、みんなと行動を共にしてる影響で戦闘能力がレベル1の状態まで落ちている上、頑張って戦っても経験が通常の10分1になることが分かっている為、自分の安全の為と、3人の経験を奪わない為にも、3人とはパーティーを組まずにできる限り離れて見てるだけにしていました。
彼らは気にせず少しでも経験を稼ぐべきだと言ってくれましたが、逆に道中は3人の連携を磨くべきだと言い返しました。
これは決して間違いではないのです。彼らは村ではそれぞれ訓練を積んできたので、それぞれの戦闘のスタイルも持ってる技や魔法も知らなかったのです。
3人でパーティーを組んだら、戦闘力は単純に3倍になるかといえば、そんなことはありません。
連携が取れねば、たとえ個々の力があっても、パーティーの力は1人の時よりかえって弱くなることさえあります。お互いのしようとしてる行動を邪魔し合ってしまうからです。
そうならない為にも、事前にどんな戦い方をするのか、どんな攻撃手段があるのかを教え合い、それを実戦で確認し合う必要があるのです。
まあこの3人はすぐに息を合わせられましたけどね!何といっても物心ついた頃からずっと一緒に育ってきたんです。
お互いの癖も性格も全て分かっていますから!
というわけで3ヶ月経ちましたが、僕自身は大して成長していません。
髪の毛だけはしっかりと成長し、元に戻りました♪
それとキャンプのとき、薪を探すついでに1人で薬草採集をして、3人の使う回復薬を調合していたので調合と薬草探索のスキルだけは上がってます。
ニナが回復魔法も使えるので、回復薬はいざという時用に用意したのですが、ニナは回復薬があるなら魔力を温存する必要はないわねっ!と魔力を惜しみなく攻撃魔法に使っていた為、結局毎日回復薬を作ることになったのが理由です。
実は少しでもみんなの役に立ててると思えて嬉しかったんですけどね…ニナはそれが分かっててわざとあんな攻撃的な戦い方をしていたのかな?
冒険者ギルドの中に入ると、思っていたよりも人が少なく、ガランっとしていました。勝手なイメージで、いつでも屈強な冒険者たちでガヤガヤしてると思ってました。
「冒険者ギルドにようこそ!ご依頼ですか?」
中に入ったところで4人でキョロキョロしていたら、職員の女性に声を掛けられました。
「いえ、僕たちは冒険者の登録にきました!」
カッシュがハッキリと言いました!
「冒険者の登録ですね!ではあちらの受付にお願いします。」
「「はい!」」
「それでは冒険者の登録に関して簡単に説明をさせて頂きますね!
まず最初に冒険者に登録する為には登録料として1人銀貨1枚頂きます。これは冒険者であることを証明する紋を体に刻む魔道具を利用する為の料金だと思って頂いて構いません。
装置を使うとこのような模様が刻まれます。これは体の何処に刻んでも構わないのですが、出来れば欠損の心配のない場所をお勧めします!
例えば手の甲なんかに付けられる方が多いのですが、戦いで手を失えばこれまでの冒険者としての実績の記録が無くなってしまいます。
つまりは冒険者を続けるのならまた一からやり直すこととなるということになるのです。
それと冒険者としての身分を証明する紋なので、様々な場面で提示を求められることがありますので、鎧などを着られるのでしたら提示しやすい場所にすることもお勧めしておきます。
尚、この紋は冒険者のランクに応じて多少見た目が変化していきます。
登録されて最初はFランクからのスタートとなります。依頼を達成されるとギルドへの貢献ポイントが貯まっていき、E→D→C→B→A→S→SSと順番に上がっていきます。
でもSSランクに関しては、国王様の推薦がなければ上がることはできません。
それと受けられる依頼は個人ではそのランクの依頼まで、パーティーでしたら一番ランクの高いメンバーの1つ上のランクまで受けることができます。
一気に説明をさせて頂きましたが質問はありませんか?」
「いえ、ありません!」
「では最初に登録料を頂きますね。登録する時にお名前だけ必要になりますので口頭もしくは、何かに書いて頂き文字でお知らせ下さい。」
それから僕たち4人は冒険者の紋を刻んでいきました。
カッシュは職員の人に言われてたにも関わらず右手の甲を選択しました。右腕を失うことになればどうせ冒険者としての人生は終わりだから、俺はそんなことにならないことを誓いここにする!と言っていました。
キースも僕も普通に左肩に入れました。
痛いのかと思ってたけど、全く痛みはなかったです。不思議です。
ニナはなんと左胸の谷間に入れていました!ニナが胸元の紋を強調して見せびらかしてきた為キースが凝視し過ぎて、鼻血を出すんじゃないかと心配になりました。
「これで冒険者としての登録は完了です。他に何か質問はありませんか?」
「あっ!俺たちのパーティー登録もお願いします!!」
「はい。パーティーの登録ですね!ではパーティー名を教えて下さい。」
「はい!俺たちのパーティー名は《四魂の誓い》です。」
「はい。四魂の誓いですね!ではパーティーの登録を行いますので、冒険者の紋をこちらに提示して下さい!!」
3人が何かの魔道具で紋を読み取り、パーティーの登録を進めていってます。
「あとはロンさんですね!こちらに紋を提示お願いします。」
「あっ!僕はソロで冒険者しますのでパーティーには入りません。」
「俺たちは3人のパーティーなんです。でも同じパーティーを組めないロンも心と魂は俺たちの仲間なんです!」
「…分かりました。何か一緒にパーティーを組めない事情があるのですね?事情は分かりませんが、それではお三方でパーティー登録をしますね。
登録が完了しました。他に何か質問はありますか?」
「「大丈夫です!ありがとうございました!!」」
こうして僕たちはあっさりと冒険者登録を終えました。
冒険者ギルドを出ると既に昼の3時を回っていたので、慌てて宿を探すことにしました。
僕たちは依頼を受けるのは明日の朝からにすることにしました。あの後、依頼のボードを眺めていると、先程の職員さんが教えてくれたんです。
依頼は緊急依頼を除いて翌朝ボードに貼られることになるらしいです。僕たちの訪れた昼過ぎは殆どの冒険者が依頼を受け、その依頼を達成する為に外に出てるらしいのです。
つまりは今ボードに貼ってあるのは人気のない残り物の依頼だということです。ギルド内が空いていたのはそういう理由だったようです。
あまりお金のない僕たちは、今夜の宿は最低ランクの宿で我慢することにしました。ランクの低い宿は危険なこともあるらしいのですが、4人部屋で4人で過ごせばそれほど危険はないだろうと思ったんです。
まさかたった一晩だけの宿であっさりとトラブルに巻き込まれることになるなんて思いもしなかったです。
東の森のことといい、僕はもしかしてトラブルにあいやすいのでしょうか?
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