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第68話
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僕は今ラルクさんと共に謁見の間に来ています。
「ロン、面をあげよ!私はお前を信じ、アリスの養育係りを任せた。お前はその余の気持ちを裏切ったのか?
本当にお前はアリスの命を狙って毒の入った魔力回復薬をアリスやマゼンダに渡したのか?」
「確かに僕は魔力回復薬を渡していましたが、毒など入れておりません。僕が渡したのは間違いなく普通の魔力回復薬です。」
「それを信じてやりましたたい…がしかし、実際にお前が渡した魔力回復薬にはどれにも死竜草の毒が入れられていた。それをどう説明する?」
「僕はお二人に魔力回復薬をお渡しする際、必ず鑑定スキルで間違って他の薬をお渡ししないよう細心の注意をしていました。また薬の入れていた瓶に細工をしており、他人が他の薬に入れ換えたり、一度蓋を開封するとお二人には分かるようにしておりました。」
「それでは逆にお前が犯人だと認めることにならないか?他人には入れ換えることができなかったということであろう!」
「僕の予想では、アリス様は魔力枯渇に陥った状態で魔力回復薬を飲もうとしたところで異変に気づき、薬を飲まなかったのではないかと思います。
その為アリス様は魔力枯渇状態で倒れられていたのだと思われます。
マゼンダさんも、アリス様が倒れられた後に何者かに襲われ、無理矢理毒入りの薬を飲まされたのだと思います。」
「ロンよ、それはあくまでもただのお前の希望的予測に過ぎん!状況証拠は間違いなくお前を犯人だといっているのだ!否定するのならば、証拠を示せ!!」
「王様、ではマゼンダさんの死の真相を本人に聞きたいと思います。彼女の遺体をここに連れることを許可頂けませんか?」
「何を言ってるのだ?死体は何も話すことはないぞ!」
「僕はシャーマンというジョブで本来覚えることのできる霊化というスキルを持っています。これは遺体から一時的に、霊を取り出し、会話をすることができるスキルです。
霊は生前の記憶をそのまま持っています。その姿は霊視のスキルがなければ見ることは叶いませんが、その声であればその場にいるものでしたら聞き取れます!!」
「ほう!では許可しよう!!すぐにマゼンダの遺体をここに!」
「お待ちください!そんな怪しい呪法を王の前で行うなど危険であります!!犯人はその男に決まっております。その本人が使うスキルで霊がたとえしゃべったとしても、その話そのものがその男が都合のいいように言わせたものに違いありません!!!」
王が命令を下したところで、1人の貴族が前に飛び出してきて、王に苦言を唱えました。
しかし、これはラルクさんの予想通りの展開でした。
犯人ならばマゼンダさんに事実を話されれば不味いことになるのは明白であり、焦って必ず出てくると言っていたのです。
「グリフォリニア卿の仰りたいことは理解できます。私もロンから今の話を聞いてそのようなことがないかを危惧し、事前にその霊化のスキルについて詳しく調べさせました!
文献によればこのスキルは霊を操るものではなく、あくまでも一時的に話をすることができるだけのスキルであると分かりました。これらの文献にそのことは記載があります。1冊ではなくこれだけの数の文献に記載があること、間違いはないかと思われます。」
ラルクさんが5冊の本を手にあっという間に説き伏せました。
「分かった。では問題ないな!マゼンダの死体をここに!!」
王の命令が下ったところで、ラルクさんの部下があっという間にマゼンダさんの遺体を運んできました。昨日まで元気だったマゼンダさんの顔には色が消えています。
本当に死んでしまったのだと今更ながらに落ち込んでしまいました。
「ではスキルを使用します。霊化!」
マゼンダさんの遺体からスーっとマゼンダさん自身が起き上がってきます。
「あれ?私は…ここで何を。。」
「本当にマゼンダの声が聞こえるぞ!」
ラルクさんが驚いた声を上げました。
「おじさま?えっここはまさか謁見の間!?私はなぜこんなところに?
えっ?王様もいらっしゃるじゃないですか?」
マゼンダさんの霊は慌てた様子で王に跪きました。
「マゼンダ、落ち着いて聞くんだ!お前は今日殺されたのだ!!今のお前は霊の姿となっている。」
「…殺された?…あ!!思い出しました!私は突然騎士たちに襲われて無理矢理何かを飲まされたんです!!そこからの記憶はありません。あれは毒だったのですね……
魔術の訓練をしていた為、殆んど魔力も残っておらず、アリス様が魔力枯渇で倒れられてしまわれたので慌ててるところを突然のことで大した抵抗もできず…
はっ!アリス様はご無事ですか!?」
「アリス様はご無事だ!お前のいう通り魔力枯渇で倒れていたが、今はもう回復されている筈だ。」
「それは良かったです。しかし、何故私が狙われたのでしょうか?」
「それはまだハッキリとはしておらぬ。だがお前の死をロンの仕業と騒ぐものもおるのだ!もう一度ハッキリと確認するぞ!お前はロンからもらった魔力回復薬を飲んだのではなく、騎士たちに無理矢理何かを飲まされたのだな?」
「ロン様のせいに!?それはあり得ません!!ロン様から頂いた魔力回復薬がいつの間にか別のものにすり替えられておりました。それに気づかれたアリス様が私にそれを伝えに来られ、そのまま倒れられたのです。
その後は慌ててアリス様の介抱をしていると、いつの間にか見知らぬ騎士たちに囲まれておりました。あとは先ほど話した通り、何かを飲まされ、そこからの記憶はありません。」
「そうか!よく分かった。それでお前を襲った騎士たちの顔は覚えているか?」
「はい。しかし、あれが誰かまでは分かりません。」
「実はな…お前が殺された後、ロンが騎士たちに同じように不意討ちで襲われている。」
「なっ!ロン様は無事なのですか?」
「僕は大丈夫ですよ!」
「ロン様もここにおられましたか!ご無事で何よりです。私があのような輩に殺されてしまったばかりにロン様にご迷惑をお掛けしてしまったようですいませんでした!」
「マゼンダさんが謝られることではないです!僕は犯人たちが憎いです!!」
「話を戻すが、マゼンダ!ロンは騎士たちに襲われ返り討ちにして、全員を生け捕りにしている。その者たちがお前を襲った騎士と同一人物かどうか確認してもらえないか?」
「もちろんです!」
「王よ!聞いての通りです。
続いてロンを襲った騎士たちをこの場に連行することをお許し頂けますか?」
「よい!ラルクのことだ、既にすぐ外に待たせてるのであろう?」
「はっ!奴らをここに!!!」
ラルクさんの部下に連れられて入ってくる騎士たちを見て、マゼンダさんが叫びました。
「おじさま!こいつらです!!私を襲ったのはこの騎士たちで間違いありません!!」
「何だ!?姿が見えないのに女の声だけ聞こえてくるぞ?」
「今の声はお前たちが殺した、マゼンダ·イライザーの声だ!お前らに天罰を下す為にあの世から戻ってきたのだ!!」
「そんな馬鹿な!?」
「あなたちは絶対に許さないわよー!」
マゼンダさんがわざと怖い感じで男たちの耳元まで近より語りかけます。
「許してくれ!俺たちは命令された通りに行動しただけなんだ!!」
「ほう、それは誰の命令だ!?」
王の言葉に騎士の男たちは言葉を絞り出しました。
「そ、それは…さすがに言えません。言えば一族皆殺しにされてしまいます。」
「言え!!言ってもお前たちには罪を償ってもらうが、一族の者の安全は私が保証しよう!!王の保証以上の安全はないと思うが?
それとも私の力でお前たちの目の前で一族の者を1人ずつ八つ裂きにしていってもいいのだぞ!!」
王の言葉は圧倒的でした。男たちは必死の形相で主犯の貴族の名前を告げました。予想通り、あの時茶々を入れてきたグリフォリニア卿と呼ばれた貴族の仕業でした。
彼はこの王都でも大きな力を持つ貴族の1人で、やはりラルクさんの力を削ぐために今回のことを画策したようです。
グリフォリニア卿とその一族は財産を全てを没収の上、生きたまま両手両足を切断され、傷を焼かれました。さらにそのままの姿で街の城壁の上で死ぬまで磔として晒されました。その数は426人にも及んだ為、城壁の上は異常な光景となっていました。
自らの欲の為に王家の者の命を危険に晒したのだから、これでも軽い罰なのだそうです。
王家の方には絶対に逆らいたくありません。
しかし、今回の件はこれだけで終わりませんでした。王家の者に許可なく魔力回復薬を渡していた僕にも王から罰が言い渡されたのです。
「ロン、面をあげよ!私はお前を信じ、アリスの養育係りを任せた。お前はその余の気持ちを裏切ったのか?
本当にお前はアリスの命を狙って毒の入った魔力回復薬をアリスやマゼンダに渡したのか?」
「確かに僕は魔力回復薬を渡していましたが、毒など入れておりません。僕が渡したのは間違いなく普通の魔力回復薬です。」
「それを信じてやりましたたい…がしかし、実際にお前が渡した魔力回復薬にはどれにも死竜草の毒が入れられていた。それをどう説明する?」
「僕はお二人に魔力回復薬をお渡しする際、必ず鑑定スキルで間違って他の薬をお渡ししないよう細心の注意をしていました。また薬の入れていた瓶に細工をしており、他人が他の薬に入れ換えたり、一度蓋を開封するとお二人には分かるようにしておりました。」
「それでは逆にお前が犯人だと認めることにならないか?他人には入れ換えることができなかったということであろう!」
「僕の予想では、アリス様は魔力枯渇に陥った状態で魔力回復薬を飲もうとしたところで異変に気づき、薬を飲まなかったのではないかと思います。
その為アリス様は魔力枯渇状態で倒れられていたのだと思われます。
マゼンダさんも、アリス様が倒れられた後に何者かに襲われ、無理矢理毒入りの薬を飲まされたのだと思います。」
「ロンよ、それはあくまでもただのお前の希望的予測に過ぎん!状況証拠は間違いなくお前を犯人だといっているのだ!否定するのならば、証拠を示せ!!」
「王様、ではマゼンダさんの死の真相を本人に聞きたいと思います。彼女の遺体をここに連れることを許可頂けませんか?」
「何を言ってるのだ?死体は何も話すことはないぞ!」
「僕はシャーマンというジョブで本来覚えることのできる霊化というスキルを持っています。これは遺体から一時的に、霊を取り出し、会話をすることができるスキルです。
霊は生前の記憶をそのまま持っています。その姿は霊視のスキルがなければ見ることは叶いませんが、その声であればその場にいるものでしたら聞き取れます!!」
「ほう!では許可しよう!!すぐにマゼンダの遺体をここに!」
「お待ちください!そんな怪しい呪法を王の前で行うなど危険であります!!犯人はその男に決まっております。その本人が使うスキルで霊がたとえしゃべったとしても、その話そのものがその男が都合のいいように言わせたものに違いありません!!!」
王が命令を下したところで、1人の貴族が前に飛び出してきて、王に苦言を唱えました。
しかし、これはラルクさんの予想通りの展開でした。
犯人ならばマゼンダさんに事実を話されれば不味いことになるのは明白であり、焦って必ず出てくると言っていたのです。
「グリフォリニア卿の仰りたいことは理解できます。私もロンから今の話を聞いてそのようなことがないかを危惧し、事前にその霊化のスキルについて詳しく調べさせました!
文献によればこのスキルは霊を操るものではなく、あくまでも一時的に話をすることができるだけのスキルであると分かりました。これらの文献にそのことは記載があります。1冊ではなくこれだけの数の文献に記載があること、間違いはないかと思われます。」
ラルクさんが5冊の本を手にあっという間に説き伏せました。
「分かった。では問題ないな!マゼンダの死体をここに!!」
王の命令が下ったところで、ラルクさんの部下があっという間にマゼンダさんの遺体を運んできました。昨日まで元気だったマゼンダさんの顔には色が消えています。
本当に死んでしまったのだと今更ながらに落ち込んでしまいました。
「ではスキルを使用します。霊化!」
マゼンダさんの遺体からスーっとマゼンダさん自身が起き上がってきます。
「あれ?私は…ここで何を。。」
「本当にマゼンダの声が聞こえるぞ!」
ラルクさんが驚いた声を上げました。
「おじさま?えっここはまさか謁見の間!?私はなぜこんなところに?
えっ?王様もいらっしゃるじゃないですか?」
マゼンダさんの霊は慌てた様子で王に跪きました。
「マゼンダ、落ち着いて聞くんだ!お前は今日殺されたのだ!!今のお前は霊の姿となっている。」
「…殺された?…あ!!思い出しました!私は突然騎士たちに襲われて無理矢理何かを飲まされたんです!!そこからの記憶はありません。あれは毒だったのですね……
魔術の訓練をしていた為、殆んど魔力も残っておらず、アリス様が魔力枯渇で倒れられてしまわれたので慌ててるところを突然のことで大した抵抗もできず…
はっ!アリス様はご無事ですか!?」
「アリス様はご無事だ!お前のいう通り魔力枯渇で倒れていたが、今はもう回復されている筈だ。」
「それは良かったです。しかし、何故私が狙われたのでしょうか?」
「それはまだハッキリとはしておらぬ。だがお前の死をロンの仕業と騒ぐものもおるのだ!もう一度ハッキリと確認するぞ!お前はロンからもらった魔力回復薬を飲んだのではなく、騎士たちに無理矢理何かを飲まされたのだな?」
「ロン様のせいに!?それはあり得ません!!ロン様から頂いた魔力回復薬がいつの間にか別のものにすり替えられておりました。それに気づかれたアリス様が私にそれを伝えに来られ、そのまま倒れられたのです。
その後は慌ててアリス様の介抱をしていると、いつの間にか見知らぬ騎士たちに囲まれておりました。あとは先ほど話した通り、何かを飲まされ、そこからの記憶はありません。」
「そうか!よく分かった。それでお前を襲った騎士たちの顔は覚えているか?」
「はい。しかし、あれが誰かまでは分かりません。」
「実はな…お前が殺された後、ロンが騎士たちに同じように不意討ちで襲われている。」
「なっ!ロン様は無事なのですか?」
「僕は大丈夫ですよ!」
「ロン様もここにおられましたか!ご無事で何よりです。私があのような輩に殺されてしまったばかりにロン様にご迷惑をお掛けしてしまったようですいませんでした!」
「マゼンダさんが謝られることではないです!僕は犯人たちが憎いです!!」
「話を戻すが、マゼンダ!ロンは騎士たちに襲われ返り討ちにして、全員を生け捕りにしている。その者たちがお前を襲った騎士と同一人物かどうか確認してもらえないか?」
「もちろんです!」
「王よ!聞いての通りです。
続いてロンを襲った騎士たちをこの場に連行することをお許し頂けますか?」
「よい!ラルクのことだ、既にすぐ外に待たせてるのであろう?」
「はっ!奴らをここに!!!」
ラルクさんの部下に連れられて入ってくる騎士たちを見て、マゼンダさんが叫びました。
「おじさま!こいつらです!!私を襲ったのはこの騎士たちで間違いありません!!」
「何だ!?姿が見えないのに女の声だけ聞こえてくるぞ?」
「今の声はお前たちが殺した、マゼンダ·イライザーの声だ!お前らに天罰を下す為にあの世から戻ってきたのだ!!」
「そんな馬鹿な!?」
「あなたちは絶対に許さないわよー!」
マゼンダさんがわざと怖い感じで男たちの耳元まで近より語りかけます。
「許してくれ!俺たちは命令された通りに行動しただけなんだ!!」
「ほう、それは誰の命令だ!?」
王の言葉に騎士の男たちは言葉を絞り出しました。
「そ、それは…さすがに言えません。言えば一族皆殺しにされてしまいます。」
「言え!!言ってもお前たちには罪を償ってもらうが、一族の者の安全は私が保証しよう!!王の保証以上の安全はないと思うが?
それとも私の力でお前たちの目の前で一族の者を1人ずつ八つ裂きにしていってもいいのだぞ!!」
王の言葉は圧倒的でした。男たちは必死の形相で主犯の貴族の名前を告げました。予想通り、あの時茶々を入れてきたグリフォリニア卿と呼ばれた貴族の仕業でした。
彼はこの王都でも大きな力を持つ貴族の1人で、やはりラルクさんの力を削ぐために今回のことを画策したようです。
グリフォリニア卿とその一族は財産を全てを没収の上、生きたまま両手両足を切断され、傷を焼かれました。さらにそのままの姿で街の城壁の上で死ぬまで磔として晒されました。その数は426人にも及んだ為、城壁の上は異常な光景となっていました。
自らの欲の為に王家の者の命を危険に晒したのだから、これでも軽い罰なのだそうです。
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